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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- 4番を聞いてなんて滑らかなんだと思いました。眉間に縦じわを必要としないのです。
- 2014-01-21:nakamoto
- ユング君さんがベーム盤を愛聴していたとは、しかもフィガロで。とっても意外でした。私の最も愛する晩年のベームを、いわばぼろくそに言っている人物が、その少し前の録音を評価していたなんて・・・。ぼろくそに言われて気分を害している訳でなく、おいおい違うよ、カルロスだって、カラヤンだって、晩年のベームを尊敬していたんだよ!こんなに優れたサイトを管理しているユング君さんだからこそ、それはまずいよって、言いたくなっちゃうんですよ。わたしのフィガロ決定版は、DVDのウィーフィルとの奴です。ベームは、エーリッヒもカルロスも天才的な指揮者と評価していましたが、一番天才は自分だよって思ってたって勝手に思っています。エーリッヒについては、カルロスと優劣のつけがたい、凄い音を出しているといつも思いますけど、少なくともモーツアルトについては、この天才親子より、ベームの音がどうしても最高に思ってしまいます。個人的好みでいいますと、この親子は厚みと言うかふくよかさが、ちょっと足らないんです、私の偏見以外何物でもないですけど。
- 2014-01-20:Joshua
- よくぞあげてくださった。
Myron Broomこそは、クリ-ブランドの演奏にメリハリをつける立役者だと僕は思っています。
フライシャーのベートーベン4番協奏曲でのバック、チャイコフスキー5番終楽章のあっけらかん、ティルオイレンシュピーゲルの端正なソロ。ここでは、もっと鳴らせるのにセーブしながら指揮者セルと作品をコラボレートしてる感じです。まずは、じゅうぶん納得できる演奏。
10代のシュトラウスはホルン吹きの親父にささげたそうですが、親父のフランツも協奏曲を作っていて、現役最古参タックウェルが録音しています。音符の多い古くさい感じの音楽ですが、それがまた他にない魅力となっています。
そう言えば、パブリックドメインなら、名手デニスブレインの親父オーブリー・ブレインがブラームスのホルン三重奏を残してるはずです。できれば、ききたいですねえ。
蛇足ながら、この1月10日、元ベルリン主席ホルンのラデク・バボラクを聞いてきました。うまい!何の危なげもない。しかし、もう少し豊かさ、どきどき感が欲しいのも事実でした。
25年前に聴いたクレベンジャーも同じことを感じました。最初に曲を聴いた時の感動を感じさせてほしい。
- 2014-01-16:nakamoto
- 私にとって惑星と言えば、この録音の事です。その後出た様々な新録音は、カラヤン、ベルリンフィルの物を含めて、私を満足させませんでした。そうあまり精緻でないこの演奏こそ、ホルストが作曲した頃の神秘的な太陽系のイメージを残している、もっとも優れた演奏なのではないでしょうか?ウィーンフィルの柔らかな音も、全くこの曲に合致したものと私は感じています。 作品そのものは、クラシック音楽とは言えないほどの、浅い音楽と私は認識していますが、このカラヤン、ウィーンフィルによってのみ、私の場合は、芸術性を認められます。音の芸術として、永遠に残るものと私は思っています。
- 2014-01-16:nakamoto
- カラヤンの田園は、ベートーヴェンがスコアに示した速度に、かなり近いものに成っていると言う事を、私聞いています。ベートーヴェンの指示はさらに速い速度を要求していたようで、正直うーんと唸ってしまいます。しかしこのカラヤンの録音を聴いていると、ベートーヴェンの訪れた田園の中での、はしゃぎにも似た悦びぶりが想像できて、楽しく楽しく聴くことが出来ます。
表題性が必ずしも低い芸術では無い事を、ベートーヴェンの田園は示しています。クラシック音楽の価値は確かにその古典性にあると私も思いますが、オペラやドビュッシーが低い芸術でしょうか?ユング君さんの言うとおり、無理無理に田園を表題音楽でないとする人々は問題です。ガチガチの頭で、作品を斬ることは愚かだと思います。私の尊敬する吉田秀和もそのひとりですが。
- 2014-01-16:フランツ
- 古今協奏曲は独奏者のパートが目立って音楽的に空虚な曲が多いのですが、ブラームスの場合は独奏と管弦楽のバランスがよく、ときに交響曲的なほど全体の内容が充実していると思います。ヴァイオリンも重音が多く、横の線というより立体的な効果が求められます。古典からロマン派までの協奏曲の集約のような名曲だと思います。ハイフェッツは技巧的にはすばらしいですが、全体的に速いせいか、もう少しふくよかさや情緒が欲しいと感じるときがありますが、ライナーと目指す音楽作りが共通していて立派な協奏曲に仕上がっていると思います。
- 2014-01-16:nakamoto
- 正直私はシュトラウスというと、オペラばかり聴いていて、管弦楽はあまり聴きませんでした。間違っているとは分かっていても、劣るものと言う感触が自分の中にあったのです。しかし、この演奏を聴いて、やはり吉田秀和の言うとおりの音楽だと感じ入りました。なんと煌めいた音楽でしょうか!そして1957年の録音と言う事にビックリです。新録音より自分の中では新録音です。セルファンの方々には失礼かもしれませんが、セルはとてもバロック的な指揮者であるとの感じを持ちました。削るように磨き、有無を言わせないほどの完璧な力動感を実現している、まがいもなく一流の指揮者であると。ロマン派しか振れない大指揮者、フルトヴェングラーとは、全く違う世界の人間であると今感じています。
- 2014-01-15:Joshua
- たとえば、ハイフェッツはStereo録音と比較して「おっとり」しています。そりゃ技巧は完璧、でもうまさより優雅さを感じるのは、バルビローリのせいでしょうか。バルビさんは、私的には
Mozartについては交響曲を入れていないように思います。いわば、伴奏中心に付き合ってた作曲家というイメージです。
この曲は、「颯爽と」がお似合いだと思うんです。
だから、ユングさんのサイトでは、この45年録音のブッシュの演奏が、彷彿とします。
ブッシュは、ピッチははずれても「上手く」聞こえさせますね。ごまかしが上手いんでしょうけど、かなりのお歳だったでしょうから、これも「技」に聞こえます。風を切るような第1楽章は、
ミュンシュ伴奏のチボーよりいいなあ・・・
- 2014-01-12:Joshua
- Kulenkampff、この名前は、やはり吉田秀和さんに教えてもらいました。
また昔話で恐縮ですが、名曲の楽しみ、でしたか、音はよくなかったんですが、モーツァルトの5番「トルコ風」伴奏はイッセルシュテットだったかと思います。
このブルッフに通じる、「清楚」「誠実」を思い浮かべる演奏ぶりでした。
この演奏は残っていれば、「再会」したいもののひとつです。
Kulenkampffは、Brahmsもソナタを1曲、「雨の歌」をアップしていただいてますね。
戦後まもなく48年でなくなったKulenkampff、フルトヴェングラーでさえ、54年まで生きたんですから、惜しいことです。長逝したシュナイダーハンとは別の味のあるヴァイオリニストでした。
日本でも、潮田益子、諏訪根自子さん無伴奏やベートーヴェン残してくれましたね。地味にいい音楽する人たち、久保陽子さんもこの前Youtubeで見かけました。台湾のオケをバックに、サンサーンスやブラームスを果敢に弾かれてましたよ。もうだいぶお年のはずですよ。
- 2014-01-05:Padawan
- あらたな一面をみせてくれた演奏で大変なごみました。
デュ・プレは私にチェロを聞く楽しみをを教えてくれたチェリストです。
特に、ドヴォコンは昔からどこがいいのかわかりませんでしたが、チェリビダッケと組んだ演奏でこの曲の良さがわかるようになりました。
その後、エルガー・ハイドンなどの音源を見つけては楽しんでいます。
バレンボイム… 私も許せません!
今後もデュ・プレ アップ期待しています
- 2014-01-03:ほんのむし
- 彼のベートーヴェンは偶数番号のものが良いという風評があります(すると奇数番号のものはあまり良くないといったニュアンスになります)。ロマン主義者ワルターの最晩年の録音ですし、スピード感は期待できそうにない。俊敏な近頃の演奏に慣れた耳にはどうだろう、と思っていました。ところが、なかなかよい。力強く推進するし、剛毅でありながら温かみもある。評論家の思いつきに耳を貸して損をしたような気分です。いい演奏を聴くことができました。
- 2014-01-02:Joshua
- Jungさん、またまた懐かしい録音ありがとうございます。ベイヌムは絶好調ですね。ステレオの58年ではやや生気に欠けているようです。演奏は申し分ないのですが、CDになってからも修正されていないのが、第4楽章途中での音の歪みです。H-E-Gの上昇音とともに例の凱旋メロディーが再現されるところです。ないものねだりですがね。今年もいい音楽を思い出とともに提供していただき感謝いたします。よいお年を。
- 2013-12-31:原 響平
- 心を打つ芸術の真実の前に理屈は無力だと、宇野功芳は述べているが、正しくこの演奏はそれに合致する。ルービンシュタインの透き通るような、鍵盤タッチと、丸みのある美音と、それをサポートするライナーの指揮は、ラフマニノフの音の世界を十分に堪能させてくれる。特に、有名な第二楽章後半部のバイオリンの音色は、当時のシカゴ交響楽団の技術力の高さを見せつけるもので、こんなにも美しい演奏は他では聴けない。ルービンシュタインとライナーの共演は、この演奏以外に、ブラームスのピアノ協奏曲No1があるくらいで、他に実現しなかったのは、返す返すも残念。
- 2013-12-30:kakaa
- 久しぶりにケンプの演奏を聴きました。
やはり、ケンプは最高です!!
素人の私には、テクニック的な面は解りませんが、
音の持つ柔らかさ、伸びやかさは
テクニックをこれ見よがしにひけらかす演奏家や、
そういう面に価値を求めるリスナーには
決してえ沈む事のできないものだと
改めて想いを強くしました。
テクニックを全て否定するものではありませんが、
まずは、人間の資質が一番かと・・・
それが紛れも無く音に出てしまうものなのですね...
- 2013-12-27:nakamoto
- 私がクラシック音楽を聴き始めたころ、廉価版という理由と、ワルターという大指揮者という理由だけで買った,この録音。すすり泣くような出だしと,深いロマンティックな演奏は、私のブラームスへのひとつの憧れとして、こころに突き刺さっています。そうブラームスは絶対音楽派であると同時に、どこまでもどこまでもロマンティックな作曲家であると思います。こうして半世紀以上も前の名録音が、このサイトを通して、多くの人々と共感できるのは、なによりも幸せな事です。
- 2013-12-24:セル好き
- 若きメニューインの録音ということですが、雑な感じが無いのが素晴らしく繰り返し聴けそうな演奏です。凛としたところも含めてIsabelle Faust盤に近い印象を持ちました。
- 2013-12-23:ハイハイおじさん
- 何種類かの“オルガン付”を聞きましたが、ミュンシュ盤は圧倒的に説得力があります。全曲を通じて、この曲はこういう風に演奏するように作られたんだと思わせられてしまいます。全く退屈させずに、深く、温かく、そして熱く劇的です。音楽が生き生きとした息遣いとともに、聴く者の胸に一気にしみ込み一体となります。曲の分析とか解釈とか、そんな頭で行う作業は一切必要ありません。これは、本当に名演奏だと思います。
- 2013-12-16:原 響平
- トスカニーニの演奏も凄いが、このライナーの演奏はそれを上回る出来栄え。無駄を省いた、筋肉質の演奏は聴くものの心を捉えて離さない。打楽器の重低音と、金管楽器の高音域のブレンドされた音は、正確なリズムを刻みながら、虚像芸術の音の世界を聴かせてくれる。ライナー特有のソリッドで華麗な演奏は、この展覧会の絵の演奏にて十分に聴くことが出来る。又、当時の録音技術も既に完成の域に達していたと思える程素晴らしい。
- 2013-12-15:フランツ
- カラヤンの指揮にかかると、どんな小曲でも音楽的で一曲のシンフオニーにも値するほどていねいに仕上がっているのはいつも驚くばかりです。このハンガリー舞曲も優れた演奏に脱帽です。冷静で客観的な美しさとともに、自然なルバートも嫌味がまったくなく、聴くたびに感心します。なんだかんだ言ってもカラヤンはやはり最高の指揮者の一人であったと思います。
- 2013-12-14:Joshua
- これはいいですよ!
冒頭のチェロが生々しい。そのあともずっといい!
吉田秀和は、サバタの録音は音が貧しい、って「世界の指揮者」で書いてるけど、この録音は、全然そんなことはない。
- 2013-12-05:nakamoto
- この演奏を聴いていると、ムラヴィンスキーのチャイコフスキーへの尊敬の念が伝わってきます。そしてこの曲が、価値の高い、つまりベートーヴェンやブラームスやブルックナーの交響曲のように、歴史的にも超一流の作品であることを、私に教えてくれました。ベームファンの私から一言。ユング君さんのサイトは人気なので、あえて辛口で進言します。晩年のベームは最高です。聴き比べなんてしているから分からなくなるのです。三ツ星フレンチや懐石料理を、他の濃口の料理と食べ比べていると同じです。ベームだけしばらく聴き続けて見てください。私も蛇足と思っていた晩年のベームのチャイコフスキーの5番の録音が、素晴らしく聴こえてくるはずです。保証します。晩年のベームは最高です。来日公演でベームの人気が爆発したのは、当時の聴衆の質が高かったからに他なりません。ユング君さんのお蔭で、様々な演奏家に対する理解が深まったことに感謝します。そのお蔭でさらにベームの素晴らしさをも深めることが出来ました。
- 2013-12-05:lacto
- yungさんが例えられていたような、「低速のジェットコースター」という表現がぴったりの演奏ですね。誰も落とされずについて行っているのがすごいです。
明らかにゆっくりめなテンポなのに、全くだれることがなく、次へ次へと引き寄せられます。こんな演奏に出会ったのは初めてです。
運命の違った一面の魅力を知る事ができた気がします。
- 2013-12-02:Joshua
- 第2楽章、16分21秒目。
このあと10秒に満たない時間ですが、1980年代ヨッフムが同楽団を率いて同じ曲で鳴らした音がよみがえってきました。私の知る限り、ここのホルンをこんなに衝撃的に(しかし芸術的に)鳴らした演奏はありません。ベームだって、ヴァントだって、カラヤンだって、のっぺりとしています。ベイヌムにその原型があったのかもしれません。
大阪堂島のフェスティヴァルホールでの思い出がよみがえってきました。
YUNGさんありがとう。
先日、河合隼雄氏がアニマ、アニムスを説いた「カセット」を図書館で借りました。ユングはフロイトとも違い、自己の体験に基づき、独自の理論を打ちたて、1960年ごろまで生きていたのも、最近知った次第です。単なる秀才でなく、今でなら引きこもり不登校に近い自分から出発したのが、うれしい発見でした。蛇足ながら・・・
- 2013-11-30:gkrsnama
- >こういう演奏は、今の指揮者からでも聞き取ることのできる類
!。そう、その通り、うまい。棘がなくて磨かれているという意味で、アッバードとかマゼールとか、同じように聞こえます。
- 2013-11-24:松井 康洋
- ブラームスの交響曲は確かにはまってくれば第4番、第3番、第2番、そして第1番の順にいい曲だと分かってくるものですが、とりわけ第3番の終楽章が小さな音で終わるこの曲は有名な第3楽章が甘ったるい感じであり、私も昔はそう好きではありませんでした。しかし私は第1楽章と第4楽章は結構好きでした。特にコーダは恍惚としてくる感じがとても好きだったのです。今は第2楽章に恍惚感を感じます。とても難しい曲でアマチュアオーケストラはこの曲は敬遠して第2番や第4番を演奏するほどです。それだけにいい演奏があまりありません。どうしてもクナッパーツブッシュやフルトヴェングラー、イッセルシュテット、ザンデルリング、テンシュテットなどくらいでしょうか。コンセルトヘボウのものはセルとこのベイヌム、そしてハイティンクとありそれぞれなかなかいい演奏なのですが、私はその中でやはりこのベイヌムの演奏が一番しっくりくるのです。まさしく秋の音楽ですから今聞くべきです。たとえが悪いかもしれませんがシベリウスの第4交響曲のような位置づけとでも言いましょうか。今現在私は第3交響曲が一番好きなのでいろいろ聞いてきましたがまだ満足できる演奏に出会っていないというのが正直なところでしょうか?。ムーティのフィラデルフィア盤がいいなと思ったこともありますがその時その時の諸々の条件で変わってくるのです。それにしてもいい曲です。この9月にブロムシュテットがN響と2番、3番の順で演奏したのを聴きに行きましたが、それはなかなかよかったかもしれません。
- 2013-11-21:べんじー
- シューリヒトを初めて聴いたのは、コンサートホール音源のブラームスの交響曲第4番でした。このワーグナーと同じくバイエルン放送交響楽団との組み合わせでした。
曲の素晴らしさと演奏の素晴らしさとに魅せられ、もう何度も何度も聴きました。シューリヒトの決然とした演奏がすっかり耳に焼きついてしまい、後にカラヤンとベルリンフィルによる同曲の録音を聴いた時、「カマっぽい気色の悪い演奏だなぁ」と感じてしまったことをよく覚えています(今聴くときっと違った感想を持つのでしょうけれど)。
そんな思い出もあって、コンサートホール音源におけるシューリヒトとバイエルン放響との組み合わせは格別のコンビだと思っています。
このワーグナーの深々として、それでいて晴朗な響きを聴き、改めてそんな思いを抱きました。オンリーワンの、まさにシューリヒトの音だと感じます。
聴く者をグイグイのせていく「マイスタージンガー」第一幕への前奏曲が特に素晴らしい。そして「リエンツィ」序曲。こんな演奏が生のコンサートホールに響いたら、きっと拍手喝采の渦だろうな。
- 2013-11-20:シューベルティアン
- 人間の仕事である、ということが如実に伝わる。いいかわるいかよりも、好きかきらいかを問われる。これがきらいという人がいようか?
- 2013-11-15:オスカル
- ジュリーニはオーケストラとの相性の良し悪しが極端に感じられます(私は彼とCSOとの演奏はあまり好きではありません)。
晩年のVPOとのブラームス全集は、VPOの音色だからこそあのテンポが良い方に働いたのであって、他のオーケストラでは所謂ユルフンな演奏になってしまっていたのではないかと思います。
VPOとの演奏から聴かれる音色は、艷やかな高音とそれを支える中低音、そして意外なほどに強打されるティンパニがブレンドされることによって非常に充実したものとなっています。
好き嫌いは別として、これこそはジュリーニとVPOのコンビでなければできない演奏だと感じました。
ユングさんが仰られていたように、ジュリーニの指揮の特徴はレガートとテヌートの多用によって音楽を横に流していくところにあります。そして彼の演奏は各楽器の鳴らし方が非常に繊細です。そうするといかにも女々しい演奏になってしまいそうに思われますが、しかし彼はビブラートをあまり多用せずトランペットを高い音で強奏させないため、音楽が多湿化し嘆き節と化すぎりぎり手前で踏みとどまっているように思われます。たとえばVPOとのブラームスの4番の冒頭は、あのテンポ設定からは意外なほどに直線的な弦の響きで始まります。
曲に感情移入をして闘争や葛藤などの意志的なものに没頭するものも音楽であれば、ゆったりと音に浸り、野の花を慈しむように、ふと出会った美しい旋律を愛おしむようなものも音楽の一つのかたちなのではないかと思います(ジュリーニ自身の言葉を借りれば『高邁な怠惰』ということになるのでしょうか)。
とはいえ音楽の好き嫌いは感性に頼る部分が多いでしょうし、一聴して肌に合わないと感じたものは、世評や評論家の言葉に左右され無理をしてまで好きになる必要はないかと思います。
私にとってはエッシェンバッハのブラームスがそうでした。オーケストラの響きが薄すぎるように感じたのです(彼とNDRのシューマンは大好きです)。
- 2013-11-14:franz
- この演奏を聴いて確信したのですが、ベートーヴェンの交響曲は「誇張」とか「思い入れ」など無用で、音楽そのものを無心に客観的に忠実に演奏するべきだということです。フリッチャイは作品に真正面から向かい合い、見事に指揮していると思います。ここに至るには、よほど練習し、指揮者の思いを楽員に伝えて慎重に録音したのではないかと想像されます。聴けば聴くほど味が出るベートーヴェンだと思います。付言ですが、こんな至芸はほかにはカール・ベームくらいにしかできないのではないかと思いました。
- 2013-11-14:セル好き
- この録音をリマスターCDで聴くまでは、第3楽章までで再生を止めることが多かったのですが、これを聴いてからは第4楽章もよく聴くようになりました。
まず、最初の方の各ソロ歌手と木管楽器の掛け合いが軽妙ですばらしく、すっかりはまってしまいました。ヘトヴィヒ大聖堂聖歌隊は、大人の混声合唱もあるのでこのときどういった編成なのかよく分かりませんが、どことなくボーイソプラノ等の教会合唱のような響きで祈りが感じられ、ともすれば祝祭的なスペクタキュラーが売りの演奏に食傷気味のところ、大変新鮮でした。
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[2026-01-12]

シューベルト:八重奏曲, Op.166 D.803(Schubert:Octet in F major, D.803)
ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団 (Clarinet)レオポルト・ウラッハ (Basson)カール・エールベルガー (Horn)ゴットフリート・フォン・フライベルク (Double bass)ヨーゼフ・ヘルマン 1951年録音(Vienna Konzerthaus Quartet:(Clarinet)Leopold Wlach (Basson)Karl Oehlberger (Horn)ottfried von Freiberg (Double bass)Joseph Hermann Recorded on 1951)
[2026-01-10]

バッハ:前奏曲とフーガ ロ短調 BWV.544(J.S.Bach:Prelude and Fugue in B minor, BWV 544)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1961年12月10日~12日録音(Marie-Claire Alain:Recorded December 5-8, 1961)
[2026-01-07]

ハイドン:弦楽四重奏曲第57番 ハ長調, Op.54, No.2, Hob.3:57(Haydn:String Quartet No.57 in C major, Op.54, No.2, Hob.3:57)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1932年12月6日録音(Pro Arte String Quartet]Recorded on December 6, 1932)
[2026-01-05]

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第24番「テレーゼ」 嬰ヘ長調 Op.78(Beethoven:Piano Sonata No.24 in F-sharp major, Op.78 "A Therese")
(P)ハンス・リヒター=ハーザー 1958年5月録音(Hans Richter-Haaser:Recorded on May, 1958)
[2026-01-03]

フォーレ:夜想曲第10番 ホ短調 作品99(Faure:Nocturne No.10 in E minor, Op.99)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)
[2025-12-31]

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調, Op.131(Beethoven:String Quartet No.14 in C Sharp minor Op.131)
ハリウッド弦楽四重奏団1957年6月15日,22日&29日録音(The Hollywood String Quartet:Recorded on June 15, 22 & 29, 1957)
[2025-12-29]

ドビュッシー:ピアノのために(Debussy:Pour le Piano)
(P)ジーナ・バッカウアー:1964年6月録音(Gina Bachauer:Recorded on June, 1964)
[2025-12-26]

ハイドン:弦楽四重奏曲第58番 ト長調, Op.54, No.1, Hob.3:58(Haydn:String Quartet No.58 in G major, Op.54, No.1, Hob.3:58)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1932年12月6日録音(Pro Arte String Quartet]Recorded on December 6, 1932)
[2025-12-24]

フォーレ:夜想曲第8番 変ニ長調 作品84-8(Faure:Nocturne No.8 in D-flat major, Op.84 No.8)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)
[2025-12-24]

フォーレ:夜想曲第9番 ロ短調 作品97(Faure:Nocturne No.9 in B minor, Op.97)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)