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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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次のページ- 2022-05-25:望月 岳志
- ヴィルトゥオーゾのイメージがないフランソワがプロコフィエフの3番を録音したことは知りませんでした(青柳いづみこさんの著書で言及されていたかも)。
この録音は初聴きですが、サイト主様もおっしゃる通り、とても楽しめました。
フランソワのピアノは、全般的にテンポも遅く、特に第1楽章など、むしろたどたどしく聞えるほどでしたが、豪快だったり切れ味鋭くスマートだったりするこの曲の多くの録音よりも、この曲の魅力を伝えてくれるもののように感じました。
指揮者のヴィトルド・ロヴィツキによるオケも、緊張しすぎないプロコフィエフで、聴きやすく感じました。そういえばLP時代の廉価盤フォンタナシリーズでスクロヴァチェフスキのショスタコーヴィチ5番の(1960年録音)がフィルアップとして、ロヴィツキ指揮ウィーン響によるプロコフィエフの古典交響曲が収められていて、この録音がとても生彩のあるもので、いまでもこの曲のベストではないかと(刷り込み効果もありますが)思うほどです。10年ほど前にCD化もされたようですので機会があればお聞きになってみてください。
- 2022-05-23:コタロー
- このジャケットを見て、1960年代の終わりにリーダー・ダイジェスト社から発売された「家庭名曲集」というタイトルがついたLPの写真を思いだしました。しかし、家にあった当該のLPは、約10枚のボックスに全体が収まっていました。
パリ・コンセール・サンフォニーク協会管弦楽団は正体不明のオケですが、演奏の「質」という点では、かのパリ音楽院管弦楽団を凌ぐものがあると思いました。
特に懐かしかったのは、「ダッタン人の踊り」です。フランスのオケに特有のサキソフォンのようなホルンの響きが独特の哀愁を感じました。
- 2022-05-21:きよくら
- ただ一言 サバリッシュさんの未完成素晴らしい !!
- 2022-05-20:コタロー
- マルティノンならではのシャープで優美な演奏です。
この曲、3分程度で終わってしまうのがなにか惜しい気がしますね。
マルティノンは好きな指揮者なので、更なるアップを期待していますよ!
- 2022-05-19:joshua
- 大学二回生の冬の定演でしたか、この曲でした。意地悪なトランペット先輩が折良く風邪をひいて、冒頭のソロをカスカスの音で吹いて(はずして)ましたねえ。曲半ばでも同じソロがあり、当の本人には辛いひとときだったでしょう。アマチュアオケの思い出はさておき、マイスタージンガーと並んで、これほど若者にとって胸おどる旋律、曲想はないでしょう。ワーグナーはやりたい放題の悪漢だったらしいですが、聞き手には他の作曲家には聞けない夢、幻想を与えてくれました。現実ばかりで暮らしていくにはきつい日々が続いてます。ワーグナーを聞いて元気をもらいましょう。そもそも、知性芸術の前に、ヒトは原野をは駆け回り、猛獣と格闘する野人でした。そのエネルギーが現在の我々の存続に良くも悪くも引き継がれています。蛇足ながら、チェコのオケにしては重厚、スワロフスキーゆえでしょう。
- 2022-05-19:望月 岳志
- 作曲者による自裁自演の中では、このエルガーによる演奏は優れたものの一つではないかと感じました。
録音状態も1920年代のものとは思えないほどよく十分音楽を楽しめるレベルで、女流チェリスト ベアトリス・ハリソンによるソロも素晴らしいものでした。
- 2022-05-18:望月 岳志
- NHKBSプレミアム早朝放送のクラシック倶楽部で、レオニード・カヴァコスと萩原麻未のデュオによるブラースのヴァイオリンリサイタル(2021年10月 オペラシティでの収録)を聴きましたが、ヴァイオリンとピアノの音量バランスが気になりました。
実演で演奏者の意図として実際そのようなバランスだったのか、それともNHKの番組制作のバランスエンジニアによるものかわかりませんが、ピアノが引っ込み過ぎで、ヴァイオリンが一本調子に聞こえるほど目立ち過ぎて、楽しめない放送でした。
このシェリングとルービンシュタインのデュオは、その点ピアノが「伴奏」ではなく、まさにデュオとして奏でられている点に感心しました。
かつての評論では、このバランス自体が批判の対象になっていたということで、驚かされました。
- 2022-05-18:コタロー
- 1987年の元日のウィーン・フィルのニューイヤーコンサートはカラヤン指揮で行われました(彼にとって最初にして最後になってしまいましたが)。
ここでカラヤンはキャサリン・バトルを招いて、「春の声」を演奏しました。それは豪華絢爛たるものでした。この演奏を聴いてその時の印象的な光景が目に浮かんできました。
それはいかにも当時のバブル時代を象徴する出来事でしたね。
- 2022-05-16:コタロー
- ブラームス「ハンガリー舞曲」(ピアノ版)を全曲通して聴いてみました。
カッチェンの演奏は、聡明さと爽快さを兼ね備えた立派なものです。これは他のピアノ版の演奏ではかなわないでしょうね。
ところで、この曲では何人かの音楽家がオーケストラアレンジを試みています。
例えばブラームス自身が1番、3番などを、17番から21番までをドヴォルザークが担当していると言われています。しかし、何人かの編曲者が関わっているためか、統一感が取りにくく、なにか居心地がよくないと思うのは私だけでしょうか。
- 2022-05-14:yk
- この録音もパブリック・ドメイン入りなのですね(言われて見れば当然のことですが・・・)。ランスロはスタンダール以来のフランスの伝統的モーツアルト観を演奏で体現することの出来た最後のフランス人演奏家世代の一人でした。フランスのクラリネット奏者の録音ではフランソワ・エティエンヌの録音もあり、ソレも良い演奏ですが私はランスロをより近代的な点(と録音の良さ)で好みます。深い(暗い)音色のウラッハとどちらが良いか?・・・・と言うのは愚問ですが、特に連日暗いニュースの続く昨今、モーツアルトの人生肯定的なラテン的側面を率直に表現するランスロのモーツアルトはやはりかけがえのないものだと思います。
- 2022-05-14:望月 岳志
- ジャック・ランスロといえば、モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
(Harp.)リリー・ラスキーヌ (Fl.)ジャン=ピエール・ランパル (指揮)ジャン=フランソワ・パイヤール パイヤール室内管弦楽団 1963年6月録音
http://www.yung.jp/yungdb/op.php?id=2283&category_id=4
のLPのB面に収録されていたクラリネット協奏曲のソリストで、刷り込み的に親しみました。
バルヒエット四重奏団とのクラリネット五重奏曲の演奏も、ランスロの特徴的な音色がいいですね。
- 2022-05-14:あずさ
- この曲は演奏機会に恵まれているとは言い難く、ともすれば聞かず嫌いで“珍曲”扱いすらされる向きもあるように思います。
メンデルスゾーンへの正当な評価がいまだになされていない証左だと思います。
誰が聞いても(歌詞が分からずとも)聞きやすく、退屈せず、感動的な曲だと感じます。実演で聞くチャンスが(ヨーロッパですら)数年に一度あるかないかという程度の曲ではありません。
作曲家への評価以外に演奏会で取り上げる難点は曲の長さなのでしょうか。
1曲のみのプログラムにするにはブルックナーやマーラーほどのながさではなく、ともすれば第九よりも短い。かといって前半に取り上げるのに相性が良さそうな曲はなかなか思いつきません。適当にハイドンやモーツァルトの交響曲を組み合わせて上手くいくはずもありません。
この曲はつい先日(2022年5月)、ウィーンフィルがムジークフェラインで取り上げていました(この録音はその演奏会のラジオ放送の予習として聞きました)が、前半がストラヴィンスキーの詩篇交響曲という荒業でした。
- 2022-05-14:禍有修理人
- これは素晴らしい。
当方聴き専歴40年の貧乏クラオタです。後回しになりがちな室内楽・器楽曲・声楽曲において新たな音源との出会いをもたらしてくれる貴サイトに感謝しております。本当にありがとうございます。
- 2022-05-14:コタロー
- 元気ではつらつとした音楽ですね。この曲でちょっと変わっていると思うのは、全曲を通じて、オーケストラが強奏される部分にシンバルが鳴らされる点です。
ヴァイオリン奏者のフリードマンは初めて聴きますが、しっかりしたテクニックをもってきちんと音楽に奉仕しているのが立派だと思います。
- 2022-05-13:笑枝
- みづみづしい演奏ですね。
ゴバーマンのハイドンの素晴らしさ、『マリア・テレジア』で出会い、以来、少しづつ聴いてます。
どれを聴いても、音が、音楽が、生き生きしていて、心も身体も、リラックスします。
Yung さまが、Up していなければ、笑枝にとってハイドンのシンフォニーは、ずっと退屈なお勉強モードのままだったでしょうね。
ゴバーマン、ホントに楽しげにハイドンを演奏してますね。
ビート感といい、アーティキュレーションといい、切れのある演奏で録音も、おそらくスムーズだったんでしょうね。
素晴らしい指揮者ですね。
- 2022-05-13:コタロー
- 50数年来のクラシック音楽のファンでありながら、モーツァルトの作品をケッヘル番号だけで表記されると当惑してしまいます。
それから、この曲の第3楽章はいわゆる「トルコ行進曲」の名前で昔から日本で親しまれてきましたが、解説において、そのことがまったく触れられていないのです。
これは、特にクラシック音楽の初心者に対していささか不親切ではないかと思います。
- 2022-05-11:望月 岳志
- 最近Mozart Legendary Recordingsを入手してSP期の復刻録音を聴いてその素晴らしさに感銘を受け、また加齢のためモスキート音が聞こえなくなってきていることもあいまって、古い時代の録音が以前より楽しめるようになっているようです。
そんなおり、この録音を拝聴しました。音質も1952年の残響の少ないものよりむしろ聞きやすいほどですね。1939年は、ヨーロッパで第二次世界大戦が始まった年でワインガルトナーとウィーンフィルによる1935年の歴史的録音からわずか4年後のアメリカでのラジオ放送用の録音ということですが、1. Allegro ma non troppo, un poco maestoso の速度は、現代の古楽器アプローチの多くのメトロノーム重視の演奏に比較しても圧倒的な速さですね。その他の楽章のテンポ設定の点では、古楽器派は半世紀以上を経てようやくトスカニーニに追いついたと言えるのかも知れません。(第4楽章のAlla Marciaのテンポは遅いですが。)
引き締まった形式感とエネルギッシュな表現力。トスカニーニの面目躍如。素晴らしい演奏と録音を聞かせてもらいました。
- 2022-05-11:コタロー
- これはお宝ものの曲ですね!ハイドンが協奏交響曲を作曲していたとは意外です。
フリッツ・ブッシュの指揮は初めて聴きますが、音楽が躍動しているのが魅力です。
ソリストとの呼吸もぴったり合って、聴いていて胸がすく演奏です。
もっと聴かれてよい音楽だと思います。
- 2022-05-10:コタロー
- 以前、小林利之氏の名著である「ステレオ名曲に聴く」(半世紀以上前に発行された本です)を所持していました。これは、いわばジャンルごとに名演奏を紹介した本です。そこの「皇帝」の項目の中で、この演奏が紹介されており、小林氏は「ルービンシュタインのベートーヴェンは色艶がありすぎます」と評していたのが面白かったです。
そこで今回、興味本位で「色艶がありすぎる」演奏を聴いてみたわけです。
確かにこの演奏は、今風にいえば、「SNS映え」する演奏ですね。このような貴重なベートーヴェンの演奏をこのサイトのおかげで大いに満喫できたのがうれしかったです。
ありがとうございました。
(追伸)くれぐれもご自愛ください。アップは週一、二回くらいのペースで丁度いいと思いますよ。
- 2022-05-09:アドラー
- いい演奏ですね。2楽章、4楽章の切れ味も素晴らしいのですが、第3楽章の、音が鳴っていない時のシャープな静けさが素晴らしいです。この曲で初めて満足できる演奏に出会いました。
- 2022-05-08:コタロー
- ホーレンシュタインの演奏は恥ずかしながら、初めて聴きます。軽妙洒脱でかつ音楽に力感を備えている点が、この演奏(ライヴ)の大きな魅力だと思いました。
余談ですが、ホーレンシュタインは写真で見る限り、なかなかいい男ですね!
- 2022-05-08:toshi
- 私はコンサートホール・ソサエティの録音が苦手で^^;
でも、ミュンシュの細かいことは気にしない音楽の作り方は好きですね。
オケマンだったミュンシュは細かい指示をオケに出すのは、好まなかったのでオケの自主性にまかせた部分が多かったようです。
フランス国立管との相性は良かったみたいで、ブラームスの交響曲第2番のライブの、あの熱い演奏は何度聴いても素晴らしいです。
- 2022-05-07:コタロー
- マルティノンをアップしていただき、ありがとうございます。
今回のような彼のステレオ初期の演奏は早世したためか、あまり多くありません。このサイトでも他にはウィーン・フィルを指揮したチャイコフスキーの「悲愴」が入っているくらいですね。
他に目をむけると、パリ音楽院管弦楽団を指揮したイベール「喜遊曲」やビゼーなどのフランス音楽を収めたすてきなアルバム、珍しくロンドン交響楽団のボロディン「交響曲第2番」の切れ味抜群の演奏などがあります。これらの演奏にも光を当てていただくのも一興だと思いますが、いかがでしょうか。
- 2022-05-06:コタロー
- さっそく第2部を取り上げてくださってありがとうございます。
この曲は全体的にベートーヴェンの「第九」を思い出させる構成を持っています。
しかし、こちらは「シンフォニア⇒カンタータ」の順に演奏されているので、「第九」に比べて全曲の「すわり」が良くなっている印象を持ちました。
指揮者サヴァリッシュの明快な演奏も立派なものです。また、オーケストラ、声楽陣ともども「一級品」の出来栄えです。
演奏時間が全体で1時間程度かかりますが、あっという間に聴きとおしてしまいました。
- 2022-05-05:コタロー
- この曲は、まさに初耳ですね。
メンデルスゾーンの交響曲2番をレコーディングしたのは、ほかに70年代初頭のカラヤン指揮のがあるくらいじゃないかと思います(ドイツ・グラモフォンの企画による著名な交響曲の全集ものの一環として)。
サヴァリッシュの演奏は音楽のキャラクターを生かして、厳かで、そのくせ瑞々しさを感じられる素晴らしいものです。おかげで気持ちの良い演奏を愉しむことができました。貴重な演奏をアップしていただき、ありがとうございました。
こうなると、第2部も期待されるところですね。
- 2022-05-04:コタロー
- この曲は初めて聴きます。渋さを基調としながら、一気に聴きとおすことができたのは、ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団とデムスの音楽のベクトルの一致が原因だと思います。ありがとうございました。
- 2022-05-02:コタロー
- 以前紹介したかと思いますが、私が小学校高学年のころ、父がコンサートホール・ソサエティに入会していました。
この演奏もその絡みで入手したレコードでした。そしてビゼーの新たなる魅力に目覚めでしまったのです。そういえば、以前このサイトで紹介されていた「序曲・祖国」もこの一枚に収録されていましたね。(あと一曲は、「子供の遊び」でした)。
また、ジャケット写真にある老いたるミュンシュが印象的でした。
音楽の「印象」としては、幾分乾いた音作りですが、快活な音楽は大変好ましいと思いました。アップありがとうございました。とても懐かしい演奏でした。
- 2022-05-02:信一
- 上質なレコードからの再生音、いいですね。いつも楽しませてもらっています。
これはとても懐かしいレコードです。中学生の時、RCAは高くて買えなくてコンサートホールのレコードでミュンシュを知りました。
このビゼーは演奏もいいのですが、ジャケットがいいですねぇ、ミュンシュの人柄が見て取れる。このほかにも、ロッテルダムフィルとのフランクが熱かった!期待して待ってます。
- 2022-04-30:yk
- 懐かしい録音・・・であるのと共に私にとっては今なお”現役”の録音です。バッハのヴァイオリン曲として、無伴奏ソナタ・パルティータ集との区別さえあまり付いていなかった私に、決定的にこのヴァイオリン・ソナタ集の素晴らしさを教えてくれた録音でもありました。しかし、発売当初から何故か”幻の名演”扱いの録音でもあったのは、当時そろそろ”古楽器”演奏が台頭し始めていた時代の録音であった事情にもよるのだったのかもしれません。
その意味で、所謂”古楽器”によるこの曲集の録音も多く出回るようになった現代において再度このバルヒェットの”モダン楽器”による演奏を聴くことは、古楽器・ピリオド演奏の歴史的意味と演奏様式の変遷の意味を俯瞰して考える格好の題材にもなり得る演奏でもあると思います(もう一つ、この時代のモダン楽器によるバロック音楽再発見の演奏として、ラウテンバッハー(S.Lautenbacher)によるビーバーのロザリオ・ソナタの先駆的録音もいつか機会が有ればご紹介ください)。
- 2022-04-30:コタロー
- この曲の自作自演は初めて聴きます。さすがに肝のすわった演奏ですね。それにウィーン・フィルの優雅さが加わって、素晴らしい成果を醸し出しています。演奏時間の15分間があっという間に終わってしまいます。
彼の音楽が弟子筋のジョージ・セルにも確かに引き継がれています。それを自分の耳で確認できるのがこの演奏のおかげですね。
ちなみに、R.シュトラウスがフルトヴェングラーのこの曲の悠然たる演奏を聴いて、「私は彼の演奏時間内にこの曲を作曲してしまったよ」と語ったそうな。
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