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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- カンテッリはケルテス(溺死)などと並んで、「生きていれば音楽業界の勢力図は全く違うものになっていただろう」などとよく評価されているようですが、この録音にその才の一端が表れているように思われます。
録音状態がひいき目に聴いてもよろしくないのは残念ですが、後々名盤とされるカラヤンやチェリビダッケ(これは個人的趣味かもしれませんが)にも劣らないオケのコントロールぶりは称賛に値するでしょう。
惜しむらくはもう少し個性を出してほしかった。年齢を重ねてから再録音すれば、また一回りも二回りも成熟した彼独自のチャイ5が聴けたのではないか。本人にはどうしようもないことながら、長生きしてほしかった、とつくづく思わされます。
- 2014-01-29:ウィルソン
- 私の手元には、この曲のジュリアード四重奏団による録音があります。年代で言えばこの録音より8年のち、1967年に収録されたものです。
私が愛聴してきたジュリアード盤は、いい加減な言い方をすれば「アメリカ的」というか「モダン」というか、とにかくすっきりと整った演奏を聴かせてくれます。もちろん表情のつけ方はそれなりに豊かですが、それよりもやはりアメリカ的な響きというか、あまりボヘミアンではない音が際立ちます。
それに比べるとこのアマデウス盤は、そこまで田舎臭いというのではないにしろヨーロッパ的な、豊満なまでの歌い方をしているように思えます。作曲者の出自を反映した、それこそ交響曲第9番などと相性のよさそうな演奏ですね。
どっちがいいとか比較するのは難しいところです。標題からしてジュリアード盤の解釈が「正しい」のかもしれませんが、このアマデウス盤にも遜色ない魅力があると思います。心惹かれる名演です。
- 2014-01-24:RTJ
- この曲はドヴォコン以上にトゥッティが重要な役割をしめてますがこの演奏はまずそれがすばらしい。さすがライナー/CSO。
この曲のカデンツァは個人的にハイフェッツのものがすきなのでその点でもこの演奏は気に入ってます
1,3楽章もいいですが2楽章が非常にメロディックに表現されててすばらしい演奏だと思いました
- 2014-01-22:hiko
- 明るくて、軽快で素晴らしい演奏です。私もモーツァルトのセレナードはこう演奏するものと思います。
- 2014-01-22:斎藤誠
- 4番を聞いてなんて滑らかなんだと思いました。眉間に縦じわを必要としないのです。
- 2014-01-21:nakamoto
- ユング君さんがベーム盤を愛聴していたとは、しかもフィガロで。とっても意外でした。私の最も愛する晩年のベームを、いわばぼろくそに言っている人物が、その少し前の録音を評価していたなんて・・・。ぼろくそに言われて気分を害している訳でなく、おいおい違うよ、カルロスだって、カラヤンだって、晩年のベームを尊敬していたんだよ!こんなに優れたサイトを管理しているユング君さんだからこそ、それはまずいよって、言いたくなっちゃうんですよ。わたしのフィガロ決定版は、DVDのウィーフィルとの奴です。ベームは、エーリッヒもカルロスも天才的な指揮者と評価していましたが、一番天才は自分だよって思ってたって勝手に思っています。エーリッヒについては、カルロスと優劣のつけがたい、凄い音を出しているといつも思いますけど、少なくともモーツアルトについては、この天才親子より、ベームの音がどうしても最高に思ってしまいます。個人的好みでいいますと、この親子は厚みと言うかふくよかさが、ちょっと足らないんです、私の偏見以外何物でもないですけど。
- 2014-01-20:Joshua
- よくぞあげてくださった。
Myron Broomこそは、クリ-ブランドの演奏にメリハリをつける立役者だと僕は思っています。
フライシャーのベートーベン4番協奏曲でのバック、チャイコフスキー5番終楽章のあっけらかん、ティルオイレンシュピーゲルの端正なソロ。ここでは、もっと鳴らせるのにセーブしながら指揮者セルと作品をコラボレートしてる感じです。まずは、じゅうぶん納得できる演奏。
10代のシュトラウスはホルン吹きの親父にささげたそうですが、親父のフランツも協奏曲を作っていて、現役最古参タックウェルが録音しています。音符の多い古くさい感じの音楽ですが、それがまた他にない魅力となっています。
そう言えば、パブリックドメインなら、名手デニスブレインの親父オーブリー・ブレインがブラームスのホルン三重奏を残してるはずです。できれば、ききたいですねえ。
蛇足ながら、この1月10日、元ベルリン主席ホルンのラデク・バボラクを聞いてきました。うまい!何の危なげもない。しかし、もう少し豊かさ、どきどき感が欲しいのも事実でした。
25年前に聴いたクレベンジャーも同じことを感じました。最初に曲を聴いた時の感動を感じさせてほしい。
- 2014-01-16:nakamoto
- 私にとって惑星と言えば、この録音の事です。その後出た様々な新録音は、カラヤン、ベルリンフィルの物を含めて、私を満足させませんでした。そうあまり精緻でないこの演奏こそ、ホルストが作曲した頃の神秘的な太陽系のイメージを残している、もっとも優れた演奏なのではないでしょうか?ウィーンフィルの柔らかな音も、全くこの曲に合致したものと私は感じています。 作品そのものは、クラシック音楽とは言えないほどの、浅い音楽と私は認識していますが、このカラヤン、ウィーンフィルによってのみ、私の場合は、芸術性を認められます。音の芸術として、永遠に残るものと私は思っています。
- 2014-01-16:nakamoto
- カラヤンの田園は、ベートーヴェンがスコアに示した速度に、かなり近いものに成っていると言う事を、私聞いています。ベートーヴェンの指示はさらに速い速度を要求していたようで、正直うーんと唸ってしまいます。しかしこのカラヤンの録音を聴いていると、ベートーヴェンの訪れた田園の中での、はしゃぎにも似た悦びぶりが想像できて、楽しく楽しく聴くことが出来ます。
表題性が必ずしも低い芸術では無い事を、ベートーヴェンの田園は示しています。クラシック音楽の価値は確かにその古典性にあると私も思いますが、オペラやドビュッシーが低い芸術でしょうか?ユング君さんの言うとおり、無理無理に田園を表題音楽でないとする人々は問題です。ガチガチの頭で、作品を斬ることは愚かだと思います。私の尊敬する吉田秀和もそのひとりですが。
- 2014-01-16:フランツ
- 古今協奏曲は独奏者のパートが目立って音楽的に空虚な曲が多いのですが、ブラームスの場合は独奏と管弦楽のバランスがよく、ときに交響曲的なほど全体の内容が充実していると思います。ヴァイオリンも重音が多く、横の線というより立体的な効果が求められます。古典からロマン派までの協奏曲の集約のような名曲だと思います。ハイフェッツは技巧的にはすばらしいですが、全体的に速いせいか、もう少しふくよかさや情緒が欲しいと感じるときがありますが、ライナーと目指す音楽作りが共通していて立派な協奏曲に仕上がっていると思います。
- 2014-01-16:nakamoto
- 正直私はシュトラウスというと、オペラばかり聴いていて、管弦楽はあまり聴きませんでした。間違っているとは分かっていても、劣るものと言う感触が自分の中にあったのです。しかし、この演奏を聴いて、やはり吉田秀和の言うとおりの音楽だと感じ入りました。なんと煌めいた音楽でしょうか!そして1957年の録音と言う事にビックリです。新録音より自分の中では新録音です。セルファンの方々には失礼かもしれませんが、セルはとてもバロック的な指揮者であるとの感じを持ちました。削るように磨き、有無を言わせないほどの完璧な力動感を実現している、まがいもなく一流の指揮者であると。ロマン派しか振れない大指揮者、フルトヴェングラーとは、全く違う世界の人間であると今感じています。
- 2014-01-15:Joshua
- たとえば、ハイフェッツはStereo録音と比較して「おっとり」しています。そりゃ技巧は完璧、でもうまさより優雅さを感じるのは、バルビローリのせいでしょうか。バルビさんは、私的には
Mozartについては交響曲を入れていないように思います。いわば、伴奏中心に付き合ってた作曲家というイメージです。
この曲は、「颯爽と」がお似合いだと思うんです。
だから、ユングさんのサイトでは、この45年録音のブッシュの演奏が、彷彿とします。
ブッシュは、ピッチははずれても「上手く」聞こえさせますね。ごまかしが上手いんでしょうけど、かなりのお歳だったでしょうから、これも「技」に聞こえます。風を切るような第1楽章は、
ミュンシュ伴奏のチボーよりいいなあ・・・
- 2014-01-12:Joshua
- Kulenkampff、この名前は、やはり吉田秀和さんに教えてもらいました。
また昔話で恐縮ですが、名曲の楽しみ、でしたか、音はよくなかったんですが、モーツァルトの5番「トルコ風」伴奏はイッセルシュテットだったかと思います。
このブルッフに通じる、「清楚」「誠実」を思い浮かべる演奏ぶりでした。
この演奏は残っていれば、「再会」したいもののひとつです。
Kulenkampffは、Brahmsもソナタを1曲、「雨の歌」をアップしていただいてますね。
戦後まもなく48年でなくなったKulenkampff、フルトヴェングラーでさえ、54年まで生きたんですから、惜しいことです。長逝したシュナイダーハンとは別の味のあるヴァイオリニストでした。
日本でも、潮田益子、諏訪根自子さん無伴奏やベートーヴェン残してくれましたね。地味にいい音楽する人たち、久保陽子さんもこの前Youtubeで見かけました。台湾のオケをバックに、サンサーンスやブラームスを果敢に弾かれてましたよ。もうだいぶお年のはずですよ。
- 2014-01-05:Padawan
- あらたな一面をみせてくれた演奏で大変なごみました。
デュ・プレは私にチェロを聞く楽しみをを教えてくれたチェリストです。
特に、ドヴォコンは昔からどこがいいのかわかりませんでしたが、チェリビダッケと組んだ演奏でこの曲の良さがわかるようになりました。
その後、エルガー・ハイドンなどの音源を見つけては楽しんでいます。
バレンボイム… 私も許せません!
今後もデュ・プレ アップ期待しています
- 2014-01-03:ほんのむし
- 彼のベートーヴェンは偶数番号のものが良いという風評があります(すると奇数番号のものはあまり良くないといったニュアンスになります)。ロマン主義者ワルターの最晩年の録音ですし、スピード感は期待できそうにない。俊敏な近頃の演奏に慣れた耳にはどうだろう、と思っていました。ところが、なかなかよい。力強く推進するし、剛毅でありながら温かみもある。評論家の思いつきに耳を貸して損をしたような気分です。いい演奏を聴くことができました。
- 2014-01-02:Joshua
- Jungさん、またまた懐かしい録音ありがとうございます。ベイヌムは絶好調ですね。ステレオの58年ではやや生気に欠けているようです。演奏は申し分ないのですが、CDになってからも修正されていないのが、第4楽章途中での音の歪みです。H-E-Gの上昇音とともに例の凱旋メロディーが再現されるところです。ないものねだりですがね。今年もいい音楽を思い出とともに提供していただき感謝いたします。よいお年を。
- 2013-12-31:原 響平
- 心を打つ芸術の真実の前に理屈は無力だと、宇野功芳は述べているが、正しくこの演奏はそれに合致する。ルービンシュタインの透き通るような、鍵盤タッチと、丸みのある美音と、それをサポートするライナーの指揮は、ラフマニノフの音の世界を十分に堪能させてくれる。特に、有名な第二楽章後半部のバイオリンの音色は、当時のシカゴ交響楽団の技術力の高さを見せつけるもので、こんなにも美しい演奏は他では聴けない。ルービンシュタインとライナーの共演は、この演奏以外に、ブラームスのピアノ協奏曲No1があるくらいで、他に実現しなかったのは、返す返すも残念。
- 2013-12-30:kakaa
- 久しぶりにケンプの演奏を聴きました。
やはり、ケンプは最高です!!
素人の私には、テクニック的な面は解りませんが、
音の持つ柔らかさ、伸びやかさは
テクニックをこれ見よがしにひけらかす演奏家や、
そういう面に価値を求めるリスナーには
決してえ沈む事のできないものだと
改めて想いを強くしました。
テクニックを全て否定するものではありませんが、
まずは、人間の資質が一番かと・・・
それが紛れも無く音に出てしまうものなのですね...
- 2013-12-27:nakamoto
- 私がクラシック音楽を聴き始めたころ、廉価版という理由と、ワルターという大指揮者という理由だけで買った,この録音。すすり泣くような出だしと,深いロマンティックな演奏は、私のブラームスへのひとつの憧れとして、こころに突き刺さっています。そうブラームスは絶対音楽派であると同時に、どこまでもどこまでもロマンティックな作曲家であると思います。こうして半世紀以上も前の名録音が、このサイトを通して、多くの人々と共感できるのは、なによりも幸せな事です。
- 2013-12-24:セル好き
- 若きメニューインの録音ということですが、雑な感じが無いのが素晴らしく繰り返し聴けそうな演奏です。凛としたところも含めてIsabelle Faust盤に近い印象を持ちました。
- 2013-12-23:ハイハイおじさん
- 何種類かの“オルガン付”を聞きましたが、ミュンシュ盤は圧倒的に説得力があります。全曲を通じて、この曲はこういう風に演奏するように作られたんだと思わせられてしまいます。全く退屈させずに、深く、温かく、そして熱く劇的です。音楽が生き生きとした息遣いとともに、聴く者の胸に一気にしみ込み一体となります。曲の分析とか解釈とか、そんな頭で行う作業は一切必要ありません。これは、本当に名演奏だと思います。
- 2013-12-16:原 響平
- トスカニーニの演奏も凄いが、このライナーの演奏はそれを上回る出来栄え。無駄を省いた、筋肉質の演奏は聴くものの心を捉えて離さない。打楽器の重低音と、金管楽器の高音域のブレンドされた音は、正確なリズムを刻みながら、虚像芸術の音の世界を聴かせてくれる。ライナー特有のソリッドで華麗な演奏は、この展覧会の絵の演奏にて十分に聴くことが出来る。又、当時の録音技術も既に完成の域に達していたと思える程素晴らしい。
- 2013-12-15:フランツ
- カラヤンの指揮にかかると、どんな小曲でも音楽的で一曲のシンフオニーにも値するほどていねいに仕上がっているのはいつも驚くばかりです。このハンガリー舞曲も優れた演奏に脱帽です。冷静で客観的な美しさとともに、自然なルバートも嫌味がまったくなく、聴くたびに感心します。なんだかんだ言ってもカラヤンはやはり最高の指揮者の一人であったと思います。
- 2013-12-14:Joshua
- これはいいですよ!
冒頭のチェロが生々しい。そのあともずっといい!
吉田秀和は、サバタの録音は音が貧しい、って「世界の指揮者」で書いてるけど、この録音は、全然そんなことはない。
- 2013-12-05:nakamoto
- この演奏を聴いていると、ムラヴィンスキーのチャイコフスキーへの尊敬の念が伝わってきます。そしてこの曲が、価値の高い、つまりベートーヴェンやブラームスやブルックナーの交響曲のように、歴史的にも超一流の作品であることを、私に教えてくれました。ベームファンの私から一言。ユング君さんのサイトは人気なので、あえて辛口で進言します。晩年のベームは最高です。聴き比べなんてしているから分からなくなるのです。三ツ星フレンチや懐石料理を、他の濃口の料理と食べ比べていると同じです。ベームだけしばらく聴き続けて見てください。私も蛇足と思っていた晩年のベームのチャイコフスキーの5番の録音が、素晴らしく聴こえてくるはずです。保証します。晩年のベームは最高です。来日公演でベームの人気が爆発したのは、当時の聴衆の質が高かったからに他なりません。ユング君さんのお蔭で、様々な演奏家に対する理解が深まったことに感謝します。そのお蔭でさらにベームの素晴らしさをも深めることが出来ました。
- 2013-12-05:lacto
- yungさんが例えられていたような、「低速のジェットコースター」という表現がぴったりの演奏ですね。誰も落とされずについて行っているのがすごいです。
明らかにゆっくりめなテンポなのに、全くだれることがなく、次へ次へと引き寄せられます。こんな演奏に出会ったのは初めてです。
運命の違った一面の魅力を知る事ができた気がします。
- 2013-12-02:Joshua
- 第2楽章、16分21秒目。
このあと10秒に満たない時間ですが、1980年代ヨッフムが同楽団を率いて同じ曲で鳴らした音がよみがえってきました。私の知る限り、ここのホルンをこんなに衝撃的に(しかし芸術的に)鳴らした演奏はありません。ベームだって、ヴァントだって、カラヤンだって、のっぺりとしています。ベイヌムにその原型があったのかもしれません。
大阪堂島のフェスティヴァルホールでの思い出がよみがえってきました。
YUNGさんありがとう。
先日、河合隼雄氏がアニマ、アニムスを説いた「カセット」を図書館で借りました。ユングはフロイトとも違い、自己の体験に基づき、独自の理論を打ちたて、1960年ごろまで生きていたのも、最近知った次第です。単なる秀才でなく、今でなら引きこもり不登校に近い自分から出発したのが、うれしい発見でした。蛇足ながら・・・
- 2013-11-30:gkrsnama
- >こういう演奏は、今の指揮者からでも聞き取ることのできる類
!。そう、その通り、うまい。棘がなくて磨かれているという意味で、アッバードとかマゼールとか、同じように聞こえます。
- 2013-11-24:松井 康洋
- ブラームスの交響曲は確かにはまってくれば第4番、第3番、第2番、そして第1番の順にいい曲だと分かってくるものですが、とりわけ第3番の終楽章が小さな音で終わるこの曲は有名な第3楽章が甘ったるい感じであり、私も昔はそう好きではありませんでした。しかし私は第1楽章と第4楽章は結構好きでした。特にコーダは恍惚としてくる感じがとても好きだったのです。今は第2楽章に恍惚感を感じます。とても難しい曲でアマチュアオーケストラはこの曲は敬遠して第2番や第4番を演奏するほどです。それだけにいい演奏があまりありません。どうしてもクナッパーツブッシュやフルトヴェングラー、イッセルシュテット、ザンデルリング、テンシュテットなどくらいでしょうか。コンセルトヘボウのものはセルとこのベイヌム、そしてハイティンクとありそれぞれなかなかいい演奏なのですが、私はその中でやはりこのベイヌムの演奏が一番しっくりくるのです。まさしく秋の音楽ですから今聞くべきです。たとえが悪いかもしれませんがシベリウスの第4交響曲のような位置づけとでも言いましょうか。今現在私は第3交響曲が一番好きなのでいろいろ聞いてきましたがまだ満足できる演奏に出会っていないというのが正直なところでしょうか?。ムーティのフィラデルフィア盤がいいなと思ったこともありますがその時その時の諸々の条件で変わってくるのです。それにしてもいい曲です。この9月にブロムシュテットがN響と2番、3番の順で演奏したのを聴きに行きましたが、それはなかなかよかったかもしれません。
- 2013-11-21:べんじー
- シューリヒトを初めて聴いたのは、コンサートホール音源のブラームスの交響曲第4番でした。このワーグナーと同じくバイエルン放送交響楽団との組み合わせでした。
曲の素晴らしさと演奏の素晴らしさとに魅せられ、もう何度も何度も聴きました。シューリヒトの決然とした演奏がすっかり耳に焼きついてしまい、後にカラヤンとベルリンフィルによる同曲の録音を聴いた時、「カマっぽい気色の悪い演奏だなぁ」と感じてしまったことをよく覚えています(今聴くときっと違った感想を持つのでしょうけれど)。
そんな思い出もあって、コンサートホール音源におけるシューリヒトとバイエルン放響との組み合わせは格別のコンビだと思っています。
このワーグナーの深々として、それでいて晴朗な響きを聴き、改めてそんな思いを抱きました。オンリーワンの、まさにシューリヒトの音だと感じます。
聴く者をグイグイのせていく「マイスタージンガー」第一幕への前奏曲が特に素晴らしい。そして「リエンツィ」序曲。こんな演奏が生のコンサートホールに響いたら、きっと拍手喝采の渦だろうな。
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[2025-11-08]

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」 嬰ハ短調 Op.27-2(Beethoven:Piano Sonata No.14 in C-sharp minor, Op.27-2 "Moonlight")
(P)ハンス・リヒター=ハーザー 1955年11月録音(Hans Richter-Haaser:Recorded on November, 1955)
[2025-11-06]

ヴェルディ:弦楽四重奏曲(Verdi:String Quartet in E Minor)
イタリア四重奏団 1950年11月24日~29日録音(Quartetto Italiano:Recorded on November 24-29, 1950)
[2025-11-04]

フォーレ:夜想曲第5番 変ロ長調 作品37(Faure:Nocturne No.5 in B-flat major, Op.37)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)
[2025-11-02]

バックス:交響詩「ファンドの園」(Bax:The Garden of Fand)
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団 1956年6月20日録音(Sir John Barbirolli:Halle Orchestra Recorded on June 20, 1956)
[2025-10-31]

ベートーベン:ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 「大公」 Op.97(Beethoven:Piano Trio No.7, Op.97 in B-flat major "Archduke")
(P)エミール・ギレリス (Vn)レオニード・コーガン (Cello)ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ 1956年録音(Emil Gilels:(Cello)Mstislav Rostropovich (Violine)Leonid Kogan Recorded on 1956)
[2025-10-29]

J.S.バッハ:前奏曲とフーガ イ長調 BWV.536(J.S.Bach:Prelude and Fugue in A major, BWV 536)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1961年12月10日~12日録音(Marie-Claire Alain:Recorded December 5-8, 1961)
[2025-10-27]

ベートーベン:交響曲第6番 ヘ長調 作品68 「田園」(Beethoven:Symphony No.6 in F major, Op.68 "Pastoral")
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 1961年10月録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra Recorded on October, 1961)
[2025-10-25]

アーサー・サリヴァン:喜歌劇「軍艦ピナフォア」序曲(Sullivan:Overture from H.M.S Pinafore)
ルネ・レイボヴィッツ指揮 ロンドン新交響楽団 1961年録音(Rene Leibowitz:New Symphony Orchestra Of London Recorded 1961)
[2025-10-22]

バターワース:管弦楽のための狂詩曲「シュロップシャーの若者」(Butterworth:A Shropshire Lad)
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団 1956年6月20日録音(Sir John Barbirolli:Halle Orchestra Recorded on June 20, 1956)
[2025-10-20]

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」 ハ短調 Op.13()Beethoven:Piano Sonata No.8 in C minor, Op.13 "Pathetique"
(P)ハンス・リヒター=ハーザー 1955年11月録音(Hans Richter-Haaser:Recorded on November, 1955)