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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- ややゆったりしたテンポで落ち着いた、重量感のある、堂々と高らかな、そして丁寧で情感をじっくりしっかりと表現した名演奏だと思います。この演奏で聴いて、改めて青春の息吹を感じる素敵な曲だなあ、と感じいった次第です。
比較を始めるといろいろあるのかもしれませんが、これはこれとして、大変な高みに達しているのではないでしょうか。確かに練達のピアノが圧倒的な音楽づくりで主導していますが、若々しいオーケストラも色彩的(特に木管楽器の鮮やかさが新鮮に思えました)でみずみずしくもしっかり鳴り切っていて立派です。また録音が明瞭でとても聞きやすいです。
明るくくっきりしていて、激烈で深刻な演奏や陰影に満ちた表現とはまた異なる一つの行き方を示しているようにも思えます。ここで聞き応えがあるのが奥深さあふれるピアノの方だとしても、そのピアノを十分魅力的に支えていると思います。くっきりした音作りで両者は重なり合い、響き合っており、もしナンバーワンでなくとも、これもまたひとつの幸せな協奏曲の姿とも言えるのではないでしょうか。
- 2012-06-24:風見鶏
- カーゾンはこのサイトがあったおかげで初めて聴き始めたピアニストなので、多くは聴いていませんが、チャイコンに限ってはセル版よりこちらの方が好きです。年齢?楽器?それとも録音の違い? いずれにせよ、ほど良い緊張感が維持されており、チャイコフスキーのイメージに期待される雄大さも損なわれていない(このイメージが通俗的な期待だと言われればそれまでですが)。一方で第2楽章などでは端正な持ち味がよく伝わってきて、弦の方も禁欲的な演奏で調和していると思います。
チャイコフスキーのレパートリーは、一般的には総じてクジャク路線を追求されるのに対し、これは言わばタカのように硬派なチャイコ。けれど全く違和感はありません。聴き手の世代にもよるかと思いますが、先入観のない方が楽しみが広いものですね。
- 2012-06-24:風見鶏
- 私の場合はトスカニーニ爺(敬愛を込めて)とのコンビがこの作品の決定的な印象になっているので、速度については特に違和感はありませんでした(こちらにも収録されている41年のです)。ただ、それ以外の点で比較すると、オケが美音すぎてミスマッチな感じも。それともホールの響き?
主に第一楽章の印象ですが、ソロではなく合奏の部分で、なんというか前の音の余韻の中に次の音が現れ滲む感じがします。爺との共演は砂漠を無理やり爆走→砂煙は派手だがカラッとしてるので歯切れがよくそれはそれでよし、セル版は同じ速度で美しい湖の湖面を無理やり滑走→どうしても砂漠の情景と比べるともたつき感が、という印象です(ってジェームズ・ボンドの水陸両用車かい)。やはりあと少しゆったり目の方が、このオケ・指揮者との相性は上がったのではないでしょうか。ソロのところはもう「ご存分に」ってかんじですが。
ピアノに関しては、この「限界に挑戦」的な態度は嫌いではありません。でも付き合わされる方は・・・(苦笑)3章のオケは「がんばりましたで賞」ものですね。それとも「お疲れさまでした賞」のがいいか。
- 2012-06-23:MAX
- 串田孫一『若き日の山』に収められた「薔薇の花びら」という随筆をご存知でしょうか。一緒に山に登った友人が戦死して、遺骨が返ってきた。遺言で無宗教の葬式をしてほしいということで、友人たちは彼の好きだったこの曲を蓄音機で流し、薔薇の花びらをとって水盤に浮かべるというお葬式をした、という内容の話です。ミュンシュで聴いて感動していましたが、串田さんと友人が聴かれたのは戦前の演奏。となると、ロンとパレーのこの演奏ですね。
どんな頼りない音質か、覚悟していたのですが、なかなかにいい。ピアノが粒の細かい、質のいい真珠みたいな音。そしてパレーのあっさりしてスピーディな棒。日本人の学生にとってあこがれの対象でしかなかったフランスの山。描写音楽ではないのですが、太陽の強い光線がてりつけたり、かとおもうと曇ったりし、鳥がすばらしいスピードで飛んでいく風景を想像してしまいます。
- 2012-06-23:まりこ
- 私の住んでいた田舎町のレコード店では、クラシックのものはカラヤンしか置いていないので私は殆どオケ関係はカラヤンを聴いていました。そんなものも擦り切れてもう聴けなくなってしまったころに復刻版やオムニバスがでて、ただ懐かしさに酔いしれて聴いています。
- 2012-06-23:田邉 章
- 今度の日曜日、N響・オリヴィエ シャルリエの演奏を聴く予定です。曲目だけではではどんな曲か判らなかったので聴いてみました。好きな曲と判り2回聴いてしまいました。音質が悪いのですが、好きな曲の為満足しました。日曜日が楽しみです。
- 2012-06-23:ヨシ様
- これは懐かしい演奏ですね。
LPで廉価盤のセラフィムのレコードでした。
組み合わせは確か同じアラウとガリエラの
ベートーベン「皇帝」でした。
すでにアップされていますね。
- 2012-06-17:オンリーノート
- こんばんは、この不思議なサイトはいいですね。密かに楽しんでます。もちろんクラシックの
名演が聴けるとは・・。この演奏ですか?・・・凄いいい。トスカニーニは好きです。
こんなモダン事。。。なかなか。歌心・・・?そう、大賛成。音楽の深さが・・・。
- 2012-06-13:カンソウ人
- ショパンのピアノ協奏曲のオケパートは手を入れる人がたくさんいますね。
シュタインウェイなどの現在の最高級グランドピアノで弾くと弱いような気がします。
それは、ベーゼンドルファーでもヤマハでもカワイでも、グランドの最高のものであるならば、ガンガン弾けばそうなるかもしれません。
ショパンが実際に書いた音符ならば、愛情込めて演奏したいと思うのは当然です。
ショパンコンクールの上位入賞者ならば、コンクールの後、至る所で引きずり回されてショパンのコンチェルトばかり弾くことになるでしょう。
コンクールでの熱い雰囲気の再現は、ワルシャワのあの場でなければ不可能です。
誰それのオーケストレーションの手が入ってない方が、あの場には相応しいようにも思います。
現在最高のピアニストの一人であるジメルマンの若いころのインタビューのビデオを見ました。
そもそも、ビデオが白黒・・・。
まず、ポーランドのオケとの共演では、残念だけれどオケが下手くそで、管楽器のソロが精妙なピアノパートに合わない。
指揮者も、アンサンブルが良くない事に無頓着に見える。
ジメルマンは、バーンスタインとも共演していたし、レコードでもジュリーニのロスフィルのも出ていたから、悲しく思わない筈がない。
後年、自分でオーケストラを組織して、指揮もして、2曲だけで世界を回って・・・。
スクロヴァチェフスキの指揮は、もう本当に、相当良いですね。
ピアノにぴったりと合わせるなんて、目標になっていませんね。
テンポの調整も、巨匠ルービンシュタインのルバートにぴったりと合わせるだけじゃないです。
強弱や音色のニュアンスも、合っています。
ピアノは音を出してしまえば、無責任ですが、背景は音量や微妙に色が変わり続ける。
ショパンって、本当に素晴らしい曲を書いたのですね。
その他の幾多ある、今では音楽史に埋もれてしまった、同様のピアノ協奏曲とは違うのです。
木管と弦楽合奏の音量の調整も、金管楽器の合いの手も、オーケストラへの要求は高いです。
この程度で良いという物じゃないですね。
こういう要求って、余り高いと、オケが下手に聞こえる場合があります。
志が高いです。
この指揮者、今や最高齢の巨匠で、3年前N響を振っていました。
オーボエの茂木さんがN響アワーで、とっても褒めていました。
細かいこと要求するのだけれど、面倒なのだけれど・・・。
あの人の指揮した後では、その曲がどれだけ素晴らしいことがわかるって言っていました。
ベートーベンが書いた運命って本当に素晴らしい曲なんだってね。
このショパンの演奏の良さは、指揮者に半分以上依っています。
ピアニストの比類なく素晴らしさも、引き立っています。
- 2012-06-09:ヒデ君
- 冒頭の10秒でこの演奏にただならぬものを感じました。
モーツアルトの頭の中に流れていたレクイエムにどの演奏が一番近いのか分かりませんが、とにかくこれまでに聴いたモツレクの中では圧倒的に凄い説得力を持って自分に迫ってきました。
歴史的名演という言葉がありますが、この演奏は魂が身震いするほどの感動を与えてくれます。
同じ楽譜を元に演奏していながら、何故こうまで指揮者によって音楽が変わるのかわかりませんが、ベームのこの演奏によってモーツアルトは比類なき天才作曲家であり、モーツアルトのこの曲によってベームは最高の指揮者であることが示されました。
この演奏に出会えたことに心から感謝です。
- 2012-06-09:KAZU
- モーツァルトのホルン協奏曲にそのような逸話があることを今日まで知りませんでした。ユングさんの読みやすく奥の深い解説を読んで、涙がこぼれてきます。すばらしい解説と音源の提供ありがとうございます。これからは心して聴きたいと思います。
- 2012-06-09:セル好き
- 60年代に録音されたルービンシュタイン盤もポリーニ盤にも物足りなさを感じていましたので、この録音は新鮮でした。ただショパンらしい(勝手な印象)青白いものは若きポリーニ盤に感じたりしますが。
高分解能のモノラルで、頭の中で音色ごとに定位を振っていけばステレオに聞こえる錯覚に。
情報量が多いので装置を選ぶかも。
- 2012-06-08:ろば
- ウォーレンステインのもの、スクロヴァチェフスキのもの、拝聴しました。
どちらが良いかはなかなか難しいのですが、強いて言えばスクロヴァチェフスキの61年盤でしょうか。
こちらのウォーレンステインの方、ルービンシュタインの覇気が感じられて好感触。
ただ、音質がイマイチでちょっと残念。
- 2012-06-08:ろば
- ウォーレンステイン、スクロヴァチェフスキ、両方拝聴しました。
結果としてはこちらのスクロヴァチェフスキの方が好ましく感じました。
ただ、自分がつまらないと感じたルービンシュタインの癖みたいなものが出始めたような感じで、その辺は引っかかるところです。
どうして自分がステレオ録音時代のルービンシュタインがいまいちなのか考えてみたのですが、どうもミスタッチを減らして丁寧に弾いているところが安穏としていて刺激が足りないように感じてしまうようです。
ミスタッチが多くても己の情念をぶつける演奏が好きなんだと、今更ながら気づきました。
とは言え、こうした丁寧な、楷書的な演奏も満足してしまうのは40歳という年齢になったせいなのかなんなのか、自分でもよくわからないです。
ウォーレンステインの時と同様に7点ですが、細かく点数をつけることが出来れば7.5点でしょうか。
- 2012-06-08:せいの
- この演奏の記事でなくて申し訳ないのですが、モントゥー・サンフランシスコ響の1950年録音のものを入手して聴きました。腰が抜けました。端正な演奏で正攻法で攻めながら一分の隙も緩みのなく、最初から最後まで楽しめる演奏です。そして人生の楽しさ、儚さや寂しさまでのすべてがにじみ出てくるような陰影の深い恐るべき演奏です。
某レビューサイトで幻想のそしてモントゥーの最高の演奏だというコメントを読みましたが、まさにそのとおりです。何度でも聴きたくなってしまいます。モノラルで少し音質が落ちるという瑕がありますが、それを凌駕しています。ミュンシュ・パリ管が吹っ飛びました。
もし、ユングさんがこの音源をお持ちでしたらぜひアップして皆さんの楽しんでほしいと希望します
- 2012-06-08:ヨシ様
- いかにもバルビローリらしい演奏ですね。
特に第2楽章の歌心は素晴らしいです。
終楽章の最後はゆったりしていていいですね。
ハレ管もそれ程悪いオケではありません。
- 2012-06-05:FUMI
- ショパンのワルツは、とてもバラエティーに、飛んでいます。
私は、個人的に7番が好きです。発表会でも弾かせて頂きました。
また、元気のいい4番も好きです。子犬のワルツは、それほどでもないのですが。
- 2012-06-03:カンソウ人
- 少年時代に買った、1930年代のポロネーズ集は、魂の響きとも言うべきものでした。
しかし、EMIの変換がまずくて、雑音が多くて細かい部分をスポイルしていました。
大学生のころに買った、ルービンシュタインのステレオは、比べると緩んでいて、しかし演奏者の責任にする事が出来ません。
東西冷戦は始まっていて、それはまだ終わっていないけれど・・・。
非常に長くて熱い世界大戦は終わっていて、幸福に年齢を重ねている彼の姿の刻印です。
齢70を超えて、30年代の音楽をしていては身は持たないし、聴衆のニーズにも合わない。
アメリカ人としての音楽を表出しなければならない。
冷戦が熱い戦い以上に人間の生活に影響を及ぼすなんて思いもしない時代です。
核の冬なんて言葉がありましたよね。
ユングさんが言われている通り、ライバルとしてのホロヴィッツを感じます。
ホロヴィッツは楽譜をルービンシュタイン以上に生かしています。
この録音のルービンシュタインの和音の強打は見事です。
同じ曲の同じ和音を強打していても、横の線が聴こえるのはホロヴィッツです。
偉大な人物としてはルービンシュタインに、ピアニストの技術としてはホロヴィッツ。
ショパンがLP一枚にまとまるように長さを考えて、曲を書いた筈はありませんし・・・。
その長さになったのは偶然ですが、そこまでコントロールしようとした男もいました。
清水和音さんが、ショパンの3番のソナタをきちんと弾いたピアニストはまだいない。
あまりに多くのモチーフを正しく性格付けをして、全体の形式を表わして弾く事が出来ていない。」
そう語りました。
「自分なんてまだまだです。ピアニストは全員ショパンに負けています。」
と言ってグールドの放送録音をかけました。
「演奏としては良い演奏とは言えません。もっと良い演奏はあります。
しかし、すべてのモチーフに正しく性格付けをしている例は、他にありません。」
ホロヴィッツやルービンシュタインのようなピアノの大名人でも出来なかった事。
その事に実験的にではあるが、チャレンジしたのがグールドだなあと感じたのが、この録音でした。
- 2012-06-03:もちだ
- 5番(Fシャルク編曲)と9番(レーヴェ編曲)は作曲者の関与がないので、改訂ではなく弟子の独断による編曲、というべきだと思います。ノヴァークらも、この2曲にかんしては最終稿とはみなしていません。
原典版は冗長、といいますが、アンドレーエなど古老の演奏をきいても、表現豊かで、とくにのろくさい感じはしません。原典版をつかっても、改変版に由来する旧来の表情付けができないわけではなかった。厳格で単調な演奏はむしろ、最近のはやりなのでしょう。
レーヴェいらいの伝統があるウィーン響やミュンヘン・フィルでも、クナとアドラー(マーラーの助手)のほかに編曲版を使い続けたひとはいないようです。
- 2012-06-02:クリュイタンスファン
- 第1番、第4番、第5番を聴きました。第1番は恥ずかしながらこれで初めて聴きました。こんな名曲だったんですね。
このオケもそうですがルービンシュタインにはまた特に、あらゆる聴かせるテクニックを駆使して演奏を素晴らしいショウにしているなあと感じました。それからラッパの響きなんかも、旧き良き時代のアメリカを感じさせる?若干ファンシーな雰囲気でとても素敵でした。
こういう録音が評価されずに消えかけていたというのは残念ですね。このオケの不遇さがこういう面で現れているのでしょうか?そう思うと、そういうものに対抗せんとする楽団員達の「やったる!」感が沢山聴こえてくる気がして、また楽しいです笑。特にベートーヴェンだから尚更...
このオケの他の録音や物語に俄然興味が湧いてきました笑。機会がありましたらまた取り上げてください!
- 2012-05-30:本浦
- ピアノもさることながら、クリップス率いるオケの推進力が凄いですね。
(例えは悪いですが全盛期のベームの実況のようです)
アップして貰わなければ死ぬまで聴かずにいたところでしょう。有難うございました。
- 2012-05-27:richrichrich
- この曲の題名がなぜ「不協和音」になっているのわかりません。素人の私にはどこが不協和音なのかわかりません。どなたか由来など知っている方お教えください!
<ユング君の追記>
確かに、「不協和音」という言葉からは、どこかに耳をつんざくような響きがあるのかと思いますよね。そう思ってこの作品を聞き通すと、最初から終わりまでモーツァルトらしいエレガントで清明な響きの中に終始するので、どこに「不協和音」なんてあるんだ?と思ってしまいます。
この「不協和音」というタイトルは作品冒頭の序奏部(1~22小節)に由来します。演奏時間で言うと1分30秒あたりまでですね。
この序奏部は和声が曖昧で、そのために何調にいるのかもはっきりしません。それが中間部(1分前後かな?)あたりから何となく安定してきて最後はハ長調で一段落しますね。その後は、この上もなく晴れやかにハ長調で第1主題が始まるので、その違いは容易に聞き取れると思います。
つまり、「不協和音」というタイトルは、この冒頭の曖昧模糊とした響きに由来します。
ですから、最近のポップスや現代音楽に多用される、耳をつんざくような響きを探しても、そんな物はどこにも存在しません。(^^;
ただし、ネット上を散見すると、この作品にはそのような異様な不協和音が使われているみたいな書き方をしてる人もいますね。そう言う人はきっと、実際にはこの作品を聞いたことがないのだと思います。
と、記憶を頼りに書いた後に少し不安になったので、ザスロー先生の「全作品集事典」を確認した。
それでもって、さらに追記しておきます。
この冒頭部分は、チェロの響きに先導されて、ヴィオラ、セカンドVn、ファーストVnと入ってきます。このうち、ヴィオラが「A」、ファーストVnが「As」です。いわゆる半音階進行です。
古来、こういう半音階進行をさせたいときは同一声部で処理すべきであって、異なる声部感でこのような進行をさせることは「対斜」と言って、厳しく禁じられていました。ところが、この冒頭の序奏部には、この禁じ手の「対斜」が至る所に登場します。
ですから、不協和音が普通に使われる19世紀になっても、この「対斜」を多用したこの冒頭部分は異様な物と聞こえたようです。
<以上、ザスロー先生の受け売り>
しかし、ドビュッシーなどの響きを経験している今の時代にあっては、このような曖昧な響きは何の抵抗感もないというのが現在の耳です。
- 2012-05-26:前川保祐
- すばらしい演奏だと思います。音色に輝きと艶があり、聴き始めるとすぐにリッチのヴァイオリンに引き込まれてしまいます。耽美でロマンティシズムに溢れるリッチの演奏には、ハイフェッツには感じられない魅力があります。
- 2012-05-24:ろば
- う?ん、こういう録音をアップされると困ります。
ルービンシュタインという人はあのつまらないステレオ録音の人であって、チェックに値しないことにしていたのに、まさかこんな凄い演奏の人だったとは…。
またチェックしなおさないといけない。
8点。
- 2012-05-21:鶏毛子
- こんなに快速且つ絢爛にすっ飛ばすブラームスの一番は初めて聴きましたので、吃驚仰天して思わずお便りしてしまいました。この曲は私にとっても青春の思い出深い最も好きな古典音楽の一つであります。私は鬱陶しい演奏が好きな方なのですが、トスカニーニのこの演奏は素晴しいと感じました。こちらのサイトを知ったお蔭で今まで知らなかった多くの名演奏を聴くことが出来感謝いたしております。
- 2012-05-20:nako
- 確かにユングさまの仰る通りだ!と思っていたのですが、この頃、人が止めて止まるようなジョーシキジンなら、そもそも何千人の前で演奏したりレコードを遺したりするようなマネはしないんではないかと思うようになりました。
誰だったか、「声が出続ける限り、曲を選んで何かを表現し続けたい」と言った歌手のコメントを呼んだ記憶がありますが、演奏家なんてそんなものだと思います。
やり尽くしたと思ったら、引退の道を選ぶのでしょうが、まだまだ表現できると思えば、たとえテクニックが衰えようが声がかすれようが、誰が止めようが振り切って舞台に立ち続けるのだと思います。
それをどう受け止めるかは、聴き手次第、というところなのではないでしょうか。
ただ、それを、諸手を挙げて褒めまくる評論家というのは、いかがなものかと思いますけどね。
- 2012-05-20:クライバーフアン
- リヒテル絶賛のこの録音を初めて聞きます。ピアノの音が独特ですね。固めの感触で、けっして
耳に心地よくありません。でもこの固くて、ややひんやりとした感触の音がラヴェルに良く
あっていると思います。リヒテルの批評は以下のとおり
To celebrate the New Year, the choice this time fell on Ravel's Concerto in G.
It's clearly the best thing Michelangeli has ever done. I've never hearda better
performance of this concerto. The coldness so typical of this pianist is entirely
appropriate here and never for a moment at odds with the music.
It's an exceptionally fine recording, which we listenedto with enormous pleasure.
リヒテルがもし弾いたらどんなになったのでしょうか?
後、私はフランソワのドビュッシーはミケランジェリのものより好きです。
- 2012-05-18:ピアニーナ
- 私の好きなモーツァルトのK.488、そして、クララ・ハスキル。こんな所で又出会えるとは思ってもみませんでした。ちょっと調べ物をしていて検索一覧の中からここに来ることが出来ました。ハスキルのピアノ以外に今そのことにも感動しています。有難うございます。
- 2012-05-14:夜のガスパル
- ピアティグルスキーのこの演奏、素晴らしいですね。
ビヴラートの使い分けと、簡単には曲に流されないボウイング。
完璧なお手本であることと音楽が魅力的であることが合致している、とはシェリングに使われる褒め言葉なんですが・・。
100万ドルトリオのブラームスでも、この人が「ブラームスの音楽」を保ったなぁ、と思いました。
録音は、すべてのチェロ協奏曲に言える事ですが、しっかりソロに焦点を当てています。
オケと合わせて、この時代のものとして随分いい音だなぁ、と改めて思いました。
この曲の実演ではソロ奏者はもう大変です。
会場の席の位置によってはチェロが全く聞こえない時も・・
経験上1階席は真ん中より少し左右の方がお勧めです。
- 2012-05-13:やもり
- ブラームスの3曲の弦楽四重奏曲を聴いたのは、これが初めてです。ですので、演奏の感想ではなく、曲自体の感想になります。
私の場合、普通のクラシック音楽を聴くときには、それほど深いことは考えずに曲の印象だけを追っていると思います。ですが弦楽四重奏に限っては、「4つのパートが充分活用されているか」といったように、曲の構成まで解析しながら聴いてしまっているように思います。弦楽四重奏というのは、そんな側面を持ったジャンルだという気がします。
そんな観点からこのブラームスの、特に1,2番を聴くと、持てるテクニックを駆使して、ベートーヴェンのように4つのパートをフル活用させることに苦心して完璧な構成の曲に仕上げた結果、細部は素晴らしいけど、全体としてのまとまりというか、印象がいまいちの曲になってしまっている、と感じました。あちこちにぶつかって流れて行かないような曲と言えるかもしれません。
加えて、先入観からでしょうか、大先生(ベートーヴェン)の前で、舞台でガチガチに緊張して踊っている、本当は才能のある生徒のような曲、というように聞こえました。
その点、この3番は良いですね。
少し開き直ってベートーヴェン路線は棚上げしたのか、4つのパートをフル活用した構成重視ではなくて、第一バイオリンが気持ち良く歌って他の3つのパートが伴奏、という場面が多いのではないでしょうか? そんなプレッシャーのなさのためか、ブラームスらしい渋くて美しい歌を随所で楽しめるように思いました。
そんなこんなと、いろいろ考えながら楽しめました。曲のアップ、ありがとうございました!
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ロッシーニ:管楽四重奏曲第1番 ヘ長調(Rossini;Quatuor No.1 in F major)
(fl)ジャン- ピエール・ランパル (cl)ジャック・ランスロ (hrn)ジルベール・クルシエ (basson)ポール・オンニュ 1963年初出((fl)Jean-Pierre Rampal (cl)Jacques Lancelotelot (basson)Paul Hongne (hrn)Gilbert Coursier Release on 1963)
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ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1959年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1959)
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シューベルト:交響曲第2番 変ロ長調 D.125(Schubert:Symphony No.2 in B-flat major, D.125)
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リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲, Op.34(Rimsky-Korsakov:Capriccio Espagnol, Op.34)
ジャン・マルティノン指揮 ロンドン交響楽団 1958年3月録音(Jean Martinon:London Symphony Orchestra Recorded on March, 1958)