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ベートーベン:交響曲第5番


フルトヴェングラー指揮 ベルリンフィル 1947年5月25日 ティタニア・パラストでのライブ録音

フルトヴェングラーの歴史的な復帰演奏会


この演奏会の簡単な経緯は6番「田園」の方のページに書いておきましたから、そちらをご覧ください。

 6番の方がある意味慎重に歩みをすすめたような感があるのですが、後半の第5番では実にフルトヴェングラーらしい演奏になっています。おそらく数ある運命のライブ録音の中でもベストの一つといえるでしょう。
 演奏のスタイルは戦時中のものと基本的に同じです。大きくテンポを動かして実にドラマティックな演奏に仕上がっています。冒頭の運命の動機の最後を長く伸ばすところなどは、「これぞフルヴェン!」と喝采をおくりたくなります。

 このあとスタジオ録音の経験を積み重ねていく中で戦後のフルトヴェングラーは自らのスタイルを変えていく事になるだけに、実に貴重なライブ録音といえます。
 それから、5番、6番ともに、音質はこの時代のものとしては最上の部類に属します。

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よせられたコメント

2012-11-05:マオ

  • ベートーヴェンの作品の中核と言ってもいい第5番、いつ聴いてもその偉大さに感動します。フルトヴェングラーの本演奏ですが、彼の芸風の典型かと思いますが、これを「名演」と呼ぶかは聴く人それぞれでしょう。私は感動とともに疑問も感じています。正直「とてもついていけないなあ」と思うときも多いです。楽員はどう思ってこの指揮に合わせたのでしょうか。主観的な解釈の極点であり、しかしベートーヴェンの込めたものを心から表現しようといているのも伝わります。カラヤンやブーレーズの解釈とは対照的だが、実はこれらすべてそれぞれの聴き方で楽しめばいいのではと、最近思います。「こんなベートーヴェンは否…」と探り始めればあらゆる演奏を聴かねばならないことになってしまいます。演奏者の主張ではなく、曲本来のすばらしさを求めるという原点に戻りたいとも思います。

2012-07-10:oTetsudai

  • この録音と同じと思われるレコードが手元にあります。交響曲第五番とエグモント序曲のもので、グラムフォンの擬似ステレオ盤です。ノイズの箇所が同じでした。当時私は傷だと思っていましたがそうではなかったようです。この聴くものを妙に興奮させる演奏を若いときに最初の第五番として聴いたためになかなかそれ以降気に入る演奏には出会えませんでした。同じくショパンの革命をリヒテルの演奏で最初に聴いてしまったのでやはりそれ以降どの演奏も妙におとなしく思えたものです。こういう演奏はもう聴くことができないのでしょう。恵まれた時代に育ったものだと思います。今は優れた演奏家は大勢いますがそれを支える優れた聴衆が少なくなりました。

2012-09-23:クラシック大好き

  • 私はフルトヴェングラーの演奏をかなり聴いてきたほうだと思うのですが、いまいちその魅力がわかりません。大きく動くテンポ、ダイナミックの変化・・・。でもあいまいなアインザッツが原因か、アンサンブルの乱れその他とても聴いているのに不快です。ほんとうの音楽の醍醐味とは違う方向のように思います。録音の古さのことは気になりません。本物の音楽なら録音に左右されず感動します。もしよかったら、どなたかこの未熟な私にフルトヴェングラーのよさを教えてくれませんか。

2012-11-23:ウィルヘルム

  • 初めてこの演奏をきいたとき命のこもったような演奏に驚きました。揺れ動くような第一楽章のテンポの突進、静寂の中に緊張感のただよう第二楽章…。30数分間をこれほど充実して過せる時間が他で得られるでしょうか。しかし、フルトヴェングラーは指揮台に立つときは一見不機嫌そうに冷静なしぐさをしたそうで、実演では主観的に曲にのめりこんでいくのではなかったかもしれません。こんな演奏も即興性だけでなく、考え抜かれたものだったのでしょうか。でも「歴史的演奏」だから聴きとおせて、ときどき聴いていられないなあと思うときもあります。オーケストラもミスや乱れが多く、録音など前提としない「一度限り」のライヴとも思われるときがあります。よしあしは別に、こういう演奏をした指揮者がいたことは後世にも伝わっていくのでしょう。


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