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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- この演奏大好きです。メリハリがあり、フレージング、アーティキュレーションは抜群ですね。あまり「ドイツ風」とか「イタリア風」とか区分しないでこういう演奏もいいなあと楽しめばいいのではないでしょうか。ふと思ったのですが、私が大好きなジョージ・セルが演奏したらやはりこんな感じではなかったでしょうか。ともかくじっくり聴き応えのある「四季」に感じます。
- 2012-09-21:oTetsudai
- オイストラフの演奏はこの曲の演奏はかくあるべし、という演奏をすることはわかっていても、やはり圧巻です。たどりつけない高峰を思わせる美しく、本当に細部まで気を配りはしても作ることのない音楽の流れは普通の演奏会では得られないものだと改めて感じました。現代の演奏家がこの方向を目指さないのはこの音楽を越えることの、比較されることの困難さ・辛さを感じるからではないかと思わせるぐらいでした。
- 2012-09-19:トリス
- ユング様こんにちは、いつもお邪魔させていただいております。
「ショパン:スケルツォ集」聞かせていただきました。
私はショパン好きではありません。聞いていても俗な言い方をすればチャラチャラした音楽にしか聞こえなかったからです。「ショパンってそういう音楽だ」という先入観で真剣に聞こうとしなかったせいもあるかも。
でもこのスケルツォ集を初めて聞いて驚愕しました。「ショパンって凄い!!」
こう言う言い方はあまり好きではないのですが「何かショパンの魂の叫びが感じられる」そういうよりほかないのです。
ルービンシュタインのこのステレオ録音平均点80点だそうですがわしにはそれ以上にきこえました。ホロヴィッツとのせめぎ合いの時代の演奏はもっと凄いものだったのでしょうね。こんどじっくりと聞いてみます。それからショパンの音楽もこれからはいらぬ先入観はすててもっと真剣に聞くようにしたいとおもいます。
どうもありがとうございました。
- 2012-09-18:鴎外凝視
- 確かにビーチャムの演奏は春爛漫という感じで私も好きです。
でも、爛漫過ぎて(歌い過ぎて)、もっと青春のテキパキさが欲しいなぁ、と思うこともあります。
その点、ジャン・マルティンノンの演奏は素晴らしいと思います。
小沢の演奏は聴いていないので分かりませんが、他の曲で、小沢の演奏に感銘を受けたことはありません。
「楽典解説」というサイトで、録音されている盤の指揮者とオーケストラが載っています。
御存知かも知れませんが、念のため、お知らせします。
これからも楽しい解説を待っています。
- 2012-09-15:radames
- 56年と言う録音時期をフルトヴェングラーやウエストミンスターの録音と演奏比較が出来ることが一番の興味だったのですが、音質が劣るのが残念です。 演奏もおっとりしていて 期待した個性を感じません。 フルヴェンからカラヤンへの移行期にあったベルリンメンバーですから、もっと強い物が聞こえそうです。 今一度聞いてみたいと考えます。
- 2012-09-15:Joshua
- これは、高校生だった昭和52年の頃、2枚組のレコードで買った演奏です。
レコードでは音が生々しく、ウィーンフィルのベー7などの浅くてチリチリ雑音のする音よりも相当満足したものです。ただ、フォルティッシモではさすがに音は入りきらず、この曲を最初にこの演奏で接した私には、第4楽章のコーダなどは何事かさっぱりわかりませんでした。ユングさんのアップロードでは、かなり音質が改善されているので、とても聞きやすいです。いかなる方法でこんな音にできるのか?レコードの原音を覚えてる私には興味津々です。これなど、ぜひオーパス蔵などで復刻してほしいですね。
この演奏、未聴の方にメッセージです。
8月の中ごろアップしてもらったこの演奏、季節もよくなってきたこの頃、ぜひ聞いてください。草書、楷書にたとえれば、豪快無比の草書。第4楽章のコーダは、「こうでなくては!」と思えますよ。そして、随所にみられる、思い切ったフォルテ、切実なビブラート、共感に満ちた(私にはそう思えるのですが)緩急のドライブ、いずれをとっても、30年以上経った今でも新鮮です。レコードのライナーノートで覚えているのは、前日3月14日(EMIで既販売)の演奏に輪をかけて、「これほど凄絶な演奏記録も珍しいだろう」というコメントです。言葉に酔って聴いてしまうことも多々あった私ですが、この演奏は本物だと思います。第九の合唱を聞き終えた後以上の感激が得られるかもしれません。
- 2012-09-14:Tom
- 村上春樹組です(笑)
まず,この演奏と録音の品質の高さはすばらしいと思います.大変に音楽的感興を満足させてくれます.初めて聴いたのですが,小説IQ84を読んだ後なので,ああ,なるほど,これはIQ84のテーマ,活劇ありミステリーありファンタジーありの恋物語,にぴったりと寄り添うようです.
- 2012-09-12:大膳太夫
- ご意見でもご感想でもないですが・・・。
この演奏の録音についてですが、1954年4月6日ということでトスカニーニの結局引退演奏会となったワーグナープログラム(いろいろなレーベルからリリースされてる)の翌々日に収録されてます。
だからどうした、と言われても困るんですが、トスカニーニ引退直後にカンテルリが正規セッションを持っていることや、引退直後のNBC交響楽団の音が記録されていて、面白く聴いております。
この後、NBC交響楽団は確か「トラヴィアータ」の一部の取り直しを引退したトスカニーニの最後のタクトで6月に行った(なんでステレオで録音っとかなかったんだー!)後は、「シンフォニー・オブ・ジ・エア」として活動していくこととなったように記憶しています。
- 2012-09-10:本浦千代吉
- いつも楽しく拝読しております。
どうしてもトス翁の後継タイプと言う目で見てしまいがちですが、意外に出てくる音楽は角もまろやかで熟した音ですよね。
イタリアを聴かせて頂いた勢いで手持ちのCDから1955年録音のブラームスの第3番を聴きましたが、これまた素晴らしい演奏ですね。
オケの技量にたまげるとともに、55年とは思えぬ空気感と実在感に満ちた真正ステレオ録音です。
- 2012-09-09:大膳太夫
- いろいろな人の演奏を聴いた後に、またこのブッシュの演奏に戻って来ると「あぁ、この音、このたたずまいだ。」と思ってしまう。長旅からわが家ら戻った旅人のように。確かに、様式、表現は古えのものなのだろう。技巧的にも粗があるかもしれないが、余人に替えがたい何かあるように思う。しかしそれは安らぎや安穏といった幸せ一杯のものではなく、なにか忍び寄る哀しみを湛えたものであるような気がしてならない。
ブッシュさん、それは何でしょうか。第一次大戦の後、第二次大戦へ向かう風雲急を告げるつかの間の平和な時に、あなたはこのバッハの無伴奏で何を伝え残したかったのですか。今の時代がこの録音の当時と同じような時代と言いたいのですか。それとも・・・
- 2012-09-08:oTetsudai
- 素晴らしい。こう演奏して欲しいという希望を残らずかなえてくれる演奏。この曲はとても好きな曲で鄭京和の演奏が自分としては基本なのですが、誰が演奏しても聴き惚れてしまういい曲。だから若い子が演奏しているのもよく聴きますけれど、この演奏は本当に細部まで気を配ってしかも曲調が緩まない真に理想的な演奏です。ぜひ聴いてみてください。絶対後悔しません。
- 2012-09-08:oTetsudai
- 楽しい曲ですね。確かに作曲家としての知名度は一般的には低く「小物」以下というと失礼だが音楽室に飾られているのは見たことがない。不思議とバイオリンをいじる人は愛着があるように思う。「ラ・カンパネラ」は、ワッツやヘミングでピアノ曲のほうしか聞いて来なかったが、バイオリンのオリジナルは実に魅力的です。リストが編曲したことや彼のピアノ・コンチェルトにやたらトライアングルが入るのもきっとパガニーニの影響なんでしょう。演奏も楽しかった。スタッカート、ピチカート、フラジオレットが入り交じる最終楽章は聞くだけでなく「見もの」でしょうね。近くで見たいものです。
- 2012-09-07:9
- ハスキル盤拝聴いたしました。'60年代のオーケストラは硬派ですね。K491の良さである管弦楽法を、より引き立てていると思いました。
でも解説文を拝読して違和感があったのですが、K491は全体構成に難のある実験的作品で、第一楽章で完結すべき作品と考えます。音型や響きが楽章間でアンバランスであり、あえて標題音楽的にとらえるならば、内容的にはマーラーの第6交響曲のような闘争と挫折、悲劇の英雄の姿であります。
むしろ苦悩から克服へと完結するK466はK491よりまとまり良く、構成的にも内容的にもベートーヴェンの先駆としてよりふさわしい作品だと思います。
K466のポジティヴなヒューマニズムを基盤とする構成とK491の実験的な諸要素は、後のベートーヴェンの第3協奏曲において結実し、市民革命時代の古典協奏曲の一類型として完成されたのだととらえます。
その意味でK491は実験室だから許される数々のデータと課題を後輩たちに突き付けた、意義ある作品だと思います。
これは想像ですが、少年ベートーヴェンの即興演奏を審査してモーツァルト先生が霊感を得た?と考えるのは行き過ぎでしょうか。
- 2012-09-03:nobfit
- ベト全を買うとまず7番から聴く私。今までの好みは、クライバーやトスカニーニなどの疾走タイプ。第4楽章がすごい。テンポは遅いのに、この鋼鉄のようなビート感はなんなんだ?オケをドライブしているのに、インテンポを貫いているからこうなるのですね。それとアッというのが1stvn、2ndvnの対向配置で、vnの掛け合いや、刻みがよく聞こえます。是非ともスコアを片手にお聞きください。本当はこういう仕組みになってたと分かりますよ。
- 2012-09-02:oTetsudai
- この曲は完成している、最終楽章などいらいないと思います。素晴らしい曲です。大戦終結間近の演奏ならブラームス3番ではロマンティック過ぎます。この演奏はフルトヴェングラーの演奏形式に最も合っていて4番ロマンティックのような違和感が全くありません。ブルックナーがフルトヴェングラーが指揮するに値する作曲家に至ったというと石が飛んできそうですがまさにそんな感じです。本当にひどい音ですが聴いてよかった。
- 2012-09-02:セルのファン
- はじめまして。
セルの悲愴は、調べたところ以下の演奏記録があるようです。
古い順から並べますと
1.1945.12.27
2.1945.12.29
3.1948.1.2
4.1948.1.3
5.1948.3.4
ニューヨーク・フィル/カーネギー
6.1948.3.5
ニューヨーク・フィル/カーネギー
7.1948.3.6
ニューヨーク・フィル/カーネギー
8.1949.10.6
9.1949.10.8
10.1952.10.16
11.1952.10.18
12.1955.10.13
13.1955.10.15
14.1961.10.12
15.1961.10.14
16.1968.9.27
17.1968.9.28
18.1969.2.5
カーネギー
19.1969.8.16
ブラッサム
※特記した事項以外は、クリーブランド管弦楽団/セヴェランス・ホール
こうしてみますと、6年間や7年間演奏をしていない期間がありますが、調べた限りでは、20回近く演奏会の曲目として取り上げているようです。
ここの話題とは異なりますが、ベルリオーズ/幻想交響曲は、1947.2.27と1947.3.1(クリーブランド管弦楽団/セヴェランス・ホール)2回しか取り上げていないようです。
- 2012-08-25:若尾忠志
- この曲に関して、トスカニーニには9種類の録音が残っているという記述を見たことがありますが、個人的にも少なくとも1948年9月にミラノ・スカラ座管弦楽団と演奏したCD(RELIEF盤)を持っていますので、上記の「…トスカニーニが残した3種類の録音…」というのは正確な記述ではないかも知れません。
<ユング君の追記>
トスカニーニ自身が認めた録音は3種類だと思います。海賊盤まで入れればいくらでも種類は増えますね。(^^;
- 2012-08-22:アトム
- 第二楽章の旋律をゆったりと弾いている演奏を聴けて良かった。以前からそういうのを聞きたかった。多くの名ピアニストはこの楽章を速いテンポで弾いているが、それでは良さが半減する。
- 2012-08-21:oTetsudai
- 冒頭から驚いた。腰が抜けた。ワルター@コロンビアで聞いてからその演奏が標準になっていたので他の指揮者の演奏も正直言ってあまり違いは感じなかった。うーん、確かにフルトヴェングラーのブルックナーはあまりにフルトヴェングラー的としか言いようがない演奏だった。第一楽章で「出来の悪いベートーベン」を、第二楽章で「ブルックナーの9番的宇宙」を、第三楽章で「もう一度出来の悪いベートーベン」を、最終楽章で「指輪を2回繰り返して聞いたような長さ」を感じてしまったが、聞き終えればなんか人生の深遠さを受け止めている自分に気付く。作曲者<指揮者だとこんな演奏になるのかなんて人にはとても言えない感想しか残っていなかった。私にはブルックナーを理解できないのだと改めて自覚した。
- 2012-08-18:watanabe
- クナッパーツブッシュは指揮者として長い経歴をもっていますが、この5番交響曲はあまり指揮をしていないようです。
Hunt社の【Concert Register & Discography of Hans Knappertsbusch】によれば、
1954年6月22日のミュンヘンフィルと一日だけコンサートで指揮をしたのが最初、だとか。
満を持してのコンサートだったんでしょうね。
この日をリハーサル?としてその2年後、1956年6月にウィーンフィルとスタジオ録音を敢行!
いくら練習嫌いでも、ここまでやりますか?
だからかも知れませんが、この本によれば録音に都合5日間も費やしてますね。
その翌年、1957年1月26-27日にウィーンフィルとのコンサートで指揮。
さらに
1959年3月18-19日にミュンヘンフィルとのコンサートで指揮。
たったこれだけ・・・
話は逸れますが、
LP時代「大魔神云々」と騒がれた3月19日の録音は、生涯6回目でこの曲最後の指揮だったとか。
基本はウィーンのとは違わないけど、ミュンヘンのほうが彫が深くなっているようですよ。
たった6回であそこまで表現できるのかあ。
やっぱり、凄い奴だったんだなあ。
こんなデータをもとに改めて1956年のスタジオ録音を聴くと、味わい深いものがありますな。
- 2012-08-16:nako
- こんな素晴らしいラロがあったんですね!スペイン交響曲といえば、グリュミオーさんの高貴でこじゃれた演奏一辺倒だったんですけど、同じように品格がありながらも遥かにエキゾチックで色っぽいこの演奏も大層気に入りました。
- 2012-08-15:ほんのむし
- ワルターの1番、4番と良い演奏で、何度も繰り返し聞いていました。2、3番も聞きたいと思っていましたが、中古でさえ存在するのか分からない状態でした。楽しみにして聞きましたが、なかなか良いですね。ワルターの2、3番は或る批評家がくだらない駄演だかと言って、そういう評判が定着してしまい、流通しなくなったという話を聞いたことがあります。この演奏が聴かれる価値のない駄演なのでしょうか。晩年のワルター、コロンビアSOに共通の性格ですが、構成力の中に温かみを感じさせる演奏です。
この曲に限りませんが、このページでいろいろと古くて新しい名演(50年以上昔の演奏ですが、一度も聞いたことがないし、演奏様式もかなり現在とは違うのですから、「新しい」のです)聞かせていただき、興味がわいてきます。ここで聞くのが刺激になり、おりしもCDのセット物が安くなっているので、あれこれ購入もするというところです。
- 2012-08-15:ほんのむし
- あのワルターなら、シューベルトのこの交響曲をどう演奏するのか。興味ある組み合わせですが、CDではなかなかお目にかかれなかったように思います。貴重な演奏をありがとう。1回聞いてみて、期待を裏切らない感じです。おっしゃるように、ワルターは楽しんでいると思います。功もなり名もなった大指揮者が晩年に、満足できないようなものをわざわざ造る必要もない。ヨーロッパ、特にドイツ、オーストリアの名門オケでなければ音楽ではないのでしょうか。これもまた1つの音作り。それにはそれの良さがあります。最高の名演とか断言するのももいいですが、それなら聞き手の体調、注意力、読解力ならぬ聴解力だって、いつも最高の度合いに固定されているのでしょうか。そのときそのときの音作りを楽しみたいと思うのです。
- 2012-08-13:ろば
- リクエストに応えていただきありがとうございます。
3種の録音、全て拝聴できて非常に満足しています。
自分にとってシューベルトのザ・グレイトはフルトヴェングラーの1951年のものが最上ですが、トスカニーニのものもなかなかだと感じ入っています。
全くベクトルが違う両者ですが、ひとつの曲をいろんな角度から楽しめるクラシックというものがますます好きになりそうです。
で、3種の録音、すべて満足できる出来栄えなのですが、あえて点数を付けたいと思います。
9点は1950年のNBCとのもの。
音質、演奏、共に自分の好みでした。
8点は1941年のフィラデルフィアとのもの。
演奏は非常に充実しているのですが、もう少し音質がクリアで、レンジが広いと良かったです。
とは言っても1941年の中では信じられないほどの出来栄えです。
7点は1947年のNBCとのもの。
ひょっとすると演奏では一番かと思うのですが、やっぱりぱちぱちノイズは気になるところで、点数は辛くならざるを得ませんでした。
もっとも、点数は違ってもそのどれもが素晴らしい演奏で、非常に満足できました。
- 2012-08-13:シューベルティアン
- グレートはもっぱらこれとあとセルの50年代の演奏で聞いているので、悩める文学青年みたいなイメージが全然ありません。こういう即物的な解釈に耐えられる強さをどのシューベルト作品ももっています。
第1楽章の最後のところの盛り上がりが、トスカニーニは異様なほどです。この時代の指揮者は誰でも自分のやり方を徹底していて、人がなんといおうとお構いなしといった感じですごいですね。
この曲は自然体で、とにかく気持ちよく高らかに歌い上げたのが望ましい。子どもみたいに元気のいい演奏で聞きたいです。すると僕としてはトスカニーニか、セルがいい。サヴァリッシュもいいですな。
曲の外側に立って冷静に演奏しているほうが、シューベルトの本来の魅力が発揮されるような気がします。というのは作曲家がそういう心持ちで書いたからでは、ないかな。
- 2012-08-11:サフラン
- トルトゥリエとはどこかで聞いたと思ったら息子が指揮者やってたんですな。父親の演奏もなかなか好みであります。
- 2012-08-10:シューベルティアン
- バッハの音楽は神の音楽です。完璧な知性と感情をそなえている。ベートーベンはそれに比べて人間のものです。全能と無能のあいだをさまよっている。バルトークは落ちた人間の音楽といえるような気がします。苦痛や飢餓状態の表現のように感じます。苦しみそのものを表現した最初の人ではないでしょうか。
苦しい、むなしい、おそろしい、憎々しいといった感じがあふれかえっているのに、なぜか聞いていて心癒される感覚がある。
この人のえらいところは新しい技法を発見したことではなくて、人間の感情にはっきりと焦点をしぼっていったことだと思います。どんなに非音楽的な扱いを受けても、音楽が音楽であることをやめないように、人間にもけっして押し殺せない本性がある。そういうものを執拗に追い求めているように感じられます。
- 2012-08-03:uchi
- アップどうもありがとうございます。確かに聞いてみて「普通」の演奏ですね。
彼の真骨頂は「タンホイザー序曲」にあるのではないでしょうか?来日時にもこれを弾いてあらえびすを閉口させているようですし。ですが、晩年のこの演奏の映像がBBCに残っていてDVD化されましたが、素晴らしいの一言でした。あらえびすを閉口させたような演奏ではありませんでした。弾き終わったあと、ハンケチで汗を拭う仕草もエレガントでした。ボレットを超えて、最もよく聞いた「タンホイザー」になりました。
- 2012-07-31:菅野茂
- この曲はここではだいぶ前からパブリックドメインでCDが安く出ていたので持っています。古そうな録音ですが音は鮮明です。これを機会にシェーンベルクなどの新ウィーン学派などの音源のアップも期待しています。12音技法の本の著者でもある指揮者のかんしゃくなので安心して鑑賞できます。
いわゆるこの学派は無調の音楽が大半ですが、調性音楽によってマンネリ化した耳には新鮮です。パブリックドメインも少ないのでCDが新録音に偏っていて高価なものが多いのでこういったネットでも録音の無料配布はファンを増やすためにも非常に貢献しています。
- 2012-07-30:oTetsudai
- 映画「さよならをもう一度」を観て以来ブラームスと言えばこの交響曲第3番です。元々はサガンの小説をいくつか読んでいたので(これで高校の夏休みの感想文を書いたような気がしますが何でこんな作品を選んだのか? たぶん文庫本の最初にサガンの写真がありそれに惹かれてしまったのか)なかなか思うようにいかない恋の中でひとつの転機となるのがこの曲のコンサートであることは誰でも知っているでしょうけど、この第3楽章だけは本当に印象に残っています。舞台はパリなのですがその演奏は果たしてどなたの演奏だったのか。さてこの曲の印象ですが、坦々と恋の行方なんて関係なく進んでいきます。でも映画の演奏にはこの演奏が一番イメージに重なるのです。アンソニー・パーキンスを冷たく木の葉のように吹き飛ばしてしまう風のような演奏で、理性の極地のような第3楽章、第4楽章の演奏は逆にすごく印象に残ります。
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[2025-11-08]

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」 嬰ハ短調 Op.27-2(Beethoven:Piano Sonata No.14 in C-sharp minor, Op.27-2 "Moonlight")
(P)ハンス・リヒター=ハーザー 1955年11月録音(Hans Richter-Haaser:Recorded on November, 1955)
[2025-11-06]

ヴェルディ:弦楽四重奏曲(Verdi:String Quartet in E Minor)
イタリア四重奏団 1950年11月24日~29日録音(Quartetto Italiano:Recorded on November 24-29, 1950)
[2025-11-04]

フォーレ:夜想曲第5番 変ロ長調 作品37(Faure:Nocturne No.5 in B-flat major, Op.37)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)
[2025-11-02]

バックス:交響詩「ファンドの園」(Bax:The Garden of Fand)
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団 1956年6月20日録音(Sir John Barbirolli:Halle Orchestra Recorded on June 20, 1956)
[2025-10-31]

ベートーベン:ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 「大公」 Op.97(Beethoven:Piano Trio No.7, Op.97 in B-flat major "Archduke")
(P)エミール・ギレリス (Vn)レオニード・コーガン (Cello)ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ 1956年録音(Emil Gilels:(Cello)Mstislav Rostropovich (Violine)Leonid Kogan Recorded on 1956)
[2025-10-29]

J.S.バッハ:前奏曲とフーガ イ長調 BWV.536(J.S.Bach:Prelude and Fugue in A major, BWV 536)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1961年12月10日~12日録音(Marie-Claire Alain:Recorded December 5-8, 1961)
[2025-10-27]

ベートーベン:交響曲第6番 ヘ長調 作品68 「田園」(Beethoven:Symphony No.6 in F major, Op.68 "Pastoral")
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 1961年10月録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra Recorded on October, 1961)
[2025-10-25]

アーサー・サリヴァン:喜歌劇「軍艦ピナフォア」序曲(Sullivan:Overture from H.M.S Pinafore)
ルネ・レイボヴィッツ指揮 ロンドン新交響楽団 1961年録音(Rene Leibowitz:New Symphony Orchestra Of London Recorded 1961)
[2025-10-22]

バターワース:管弦楽のための狂詩曲「シュロップシャーの若者」(Butterworth:A Shropshire Lad)
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団 1956年6月20日録音(Sir John Barbirolli:Halle Orchestra Recorded on June 20, 1956)
[2025-10-20]

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」 ハ短調 Op.13()Beethoven:Piano Sonata No.8 in C minor, Op.13 "Pathetique"
(P)ハンス・リヒター=ハーザー 1955年11月録音(Hans Richter-Haaser:Recorded on November, 1955)