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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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次のページ- 2012-05-13:シューベルティアン
- 数あるオーケストラ作品のなかで最も好きです。そしてこのセル・クリーブランドの演奏が最も好きです。
なにがいいのかと、人に説明するのに困難を覚えるのですが、感動というものはなんでもそういったものでしょう。べつにわかってもらわないでもかまわないのですが、しかしうまく説明できないことに歯がゆさも感じます。何度聞いても新鮮で、そのつど新しい発見があるような、人生をまるごと表現したような作品、といってもわかる人にしかわからないでしょう。
シューベルトというと悲劇的な生涯がどうとか、底なしの暗さがなんとかいわれますが、ぼくはそんなふうに聞いたことがありません。それは一種ロマンチックな解釈だと思われます。彼をロマン派の先駆けと考えるのは飛んだ間違いです。彼はまったくベートーヴェンの兄弟であって、シューマンやショパンやブルックナーには似ていません。
シューベルトの音楽にはなんともいえない強さ、自立性とでもいったものがあって、聴衆を必要としていない、わるくいえば無愛想なところがあります。このゆえに私は聞いていて安心を覚えるのですが、こういった主体性の強さはロマン派にはあまりないように思えます。他人がどう思うかということにはおよそ構わずに、自分ひとりの道を行くところまで行ったという感じがします。彼は自分を芸術家と考えていたかもしれないが、世界中が自分を無視しても構わずに作曲しつづけたでしょう。
- 2012-05-13:夜のガスパル
- 私は趣味がバイオリンなのですが、好きなバイオリニスト一択ならシェリングです。
特に彼が40歳代に残した録音は、バイオリン音楽の一つの理想です。
シュミット=イッセルシュテットと共演したベートーベンの協奏曲など、この先もこれを上回る演奏が想像できません。
ブラームスならモントゥーとの共演盤(ウィルキンソン録音)が、繰り返し聴いても擦り減らない内容の詰まった音楽になっています。
そして、チャイコならこの録音です。
他に、ルービンシュタインとの共演の、ブラームス、ベートーベンのソナタも抜群の出来です。
とどめを刺すのは67年録音バッハ無伴奏なのですが、これも実は55年録音の音のつややかさ、ビヴラートの細かさ、アタックが明確なボウイング等、甲乙つけがたいものになっています。
このサイトはよくお世話になっておりますが、今回この録音が加わった事がとてもうれしいです。
演奏内容はもう簡単に、素晴らしい!くらいにしか書けません。
- 2012-05-06:summerman
- こんにちは。いつもこのサイトにはお世話になっております。以前に2,3回コメントをしたことがあります。私はクラシック音楽を愛好している一介の高校生2年生です。特にオケが大好きで、ブラームスやブルックナー、シベリウス、マーラー、ショスタコ、あとは日本の伊福部昭や諸井三郎など、ロマン派以降のほとんどを聴きます。私の世代の愛好家(といっても知り合いに)にはあまりいないのですが、モノラルでも鑑賞の対象にしています。例えばワインガルトナーのブラームスは愛聴盤の一つに入ります。
声楽は普段あまり聴かないのですが、ユングさんが集中的に聴かれたとのことで興味を覚え、カルーソーの録音を聴かせて頂きました。なるほど、御説のように、昨今こういった熱気はあまり聴かれないのかも知れません。今やどこの演奏会(オケもピアノも室内楽も)に行っても、プロの演奏から技術的なミスはほとんど聴かれません。しかし、例えば私の大好きなリヒテルのようなミスタッチも気にしない怒濤や迫力も聴かれないのは事実です。私は詳しくはありませんが、きっと声楽家も事情は同じでしょう。
思うに音楽というのは、録音の技術向上とともに、「聴衆が参加する物」から「消費される物」に変わっていったような気がします。そしてその動きを、ミスのない完璧(必ずしも良い意味でも悪い意味でもなく)な演奏で大量の録音を行った演奏家(カラヤン然り、オーマンディ然り、ヴァント然り、セル然り、、、)が後押ししました。それは、より作曲家の意図を表出する手段でもあり、音楽を普及する手段でもあり、決して間違いではありませんでした(前掲の演奏家の録音には好きな物がたくさんあります)。しかし、同時に少しずつでも確実に、「音」が「音楽」から一人歩きを始めたのです。
その行き着く先は「空虚さ」であり、「おぞましいまでの上品さ」です。でも、その原点は、古い時代の「熱い」演奏にあったような気がすると言っては伝わらないでしょうか・・・。あの熱い音楽の時代に、聴衆は演奏家に寄り添うようになりました。大戦下ベルリンでのフルトヴェングラーの切羽詰まったような演奏などは、聴衆も含め、ホールが作った音楽の典型例でしょう。
しかし、やがて聴衆は極度の緊張の中での音楽鑑賞から離れていったのだと思います。それは前述の音楽の消費という流れの到達点でもあり、物質文明社会の発展による無緊張な日常の安定した存続の中で人々が音楽に日常を求めるようになった結果でもありましょう。
そして音楽鑑賞が緊張から切り離された後、演奏家たちは自覚はなくとも古い時代よりも熱気を失っていきました。そして緊張はあくまでもステージ上に内包し、技術というかたちでのみ表出されるようになりました。
昨今の演奏に中身がないと感じる人が多くなるのはその流れの延長です。技術に対する緊張が高まって、もっと深遠な、あるいはもっと切実な緊張は影を潜めました。
さて、こういった昨今の演奏はマイナス要素なんでしょうか。そこからしか得られない物はないのでしょうか。圧倒的に感動する演奏は確かに少ないかも知れません(もっとも先日地元オケの定期で、これまで古い物から新しい物まで数十種も聴いたチャイコの5番で人生最大の感動をしたのですが)。でも、音楽に対する感心ぐらいでは駄目でしょうか。強烈な個性も面白いけれども、曲そのものを楽しむ、インスタントの演奏が立っても良いじゃないですか。精緻な(冷めた即席の)演奏は、時代が導いた一つの答えです。私はそういった意味で新譜にも魅力を感じます。
- 2012-05-06:としろう
- 1963年頃AngelのLPでこの曲を聴いていました(当時20歳位)。オケ、指揮者も同じです。記憶が定かでないのですが、1944年演奏版だったのでしょうか。1952年のスタジオ録音版のほうが私は好きです。それにしてもすごい曲、素晴らしい演奏ですね。心が揺さぶられます。
目下、改めてベートーベンの全作品を年代順に追っかけて聴いています。「クラッシックリスニングルーム」のサイトには大変感謝しています。
- 2012-05-04:radames
- 「デッカ」と「ウィーン・フィル」の音。なんと芳醇で力強い響きなのでしょうか。それがこのアルバムの全てだと考えます。それがオーケストラの力でもあり、ケルテスの勢いではないでしょうか。「「ショルティ」の「指輪」と同じく、『レコード芸術』の言葉をそのまま示す録音と考えます。
アナログレコード末期の「スーパー・アナログ デスク』シリーズでは「ロンドン響」の物が取り上げられたと考えますが、「ケルテス・ウィーンフィル」の他の曲や「カラヤン」の録音を聞くにつけ、この当時のウィーン・フィルは素晴らしかったのでしょうね。 「憧れ」や「羨望」と言ったものが、音楽を膨らましていた時代を思い出しました。
- 2012-05-04:radames
- あたたかい音で心が落ち着きます。 やすらぎはこの時のワルターの心境なのでしょうか。
「音楽を奏でることへの喜び」が日本人には希薄なのでは、といつも考えている私ですが、このシリーズを聞くとさらにその思いが強く感じます。
私のマーラーの9番としては、結論が出ていない未解決の演奏ではありますが。
- 2012-05-03:せいの
- flacで聞かせていただきました。ありがとうございます。音がいいですね。デッカの当時の録音技術はすごいと関心されられました。
さて、演奏ですが、ユングさんが書かれているとおり確かに端正でおとなしい演奏ですね。モントゥーよりもウィーンフィルの特徴が表に出ているのでしょうか。フルトヴェングラーの「バイロイトの第九」と「ニコライの第九(ウィーンフィル)」の対比を想起させられます。特に3楽章まではウィーンフィルの美音を楽しむ演奏ですね。4,5楽章で興が乗ってきますが、そこでもウィーンフィルのアンサンブル能力のおかげで一見おとなしく聞こえてしまいます。当時のウィーンフィルの実力を再認識させられます。でも、曲の特徴を考えるとマイナスに働いているかも・・・。
モントゥーの特徴をもっと認識できる演奏をぜひ聴いてみたいものです。
- 2012-04-29:しんのすけ
- オペラは聴く。14時間かかる“リング”でも。
モーツァルトは交響曲も器楽曲も聴く。
しかしなぜか「モーツァルトのオペラ」だけは敬遠していました。
理由はストーリーが分かりづらいから・・・だと思っています。
でもこのクライバー盤を聴いているうちに、天才モーツァルトを再確認し、名盤と言われている1974年のグラインドボーン音楽祭のDVDを購入。
今ではこの音源と、グラインドボーンの映像をiPhoneに入れて持ち歩いています。
そして今日、この音源のLPを購入しました。
すっかり「フィガロ」に魅了されてしまいました。
ユング君、幸せをありがとう!
パパ・クライバーにも感謝、感謝です☆
- 2012-04-24:石原 保雄
- 何度か聞いてますが、聞けば聞くほどに耳ざわりが良くなる気がします。
特に第二楽章は力まずうっとりと、
構えないで聞く事が出来るので何度でも聞けます。
- 2012-04-23:Lisadell
- >バルトークこそ「現代音楽」という愚かな営みにはまりこまなかった偉大な「現代の作曲家」ととらえる人々にとっては、この30年代の作品こそ彼の絶頂期を形作るものだと評価します。
いやあ、感服しましたこの言い回しに。
C.クライバー&VPOのベト7のライナーに、
「現代に蘇る古典の瑞々しさ」という表現がありましたが、それと同じくらい納得です。
ディヴェルティメントはバルトークの中でも一番最初に好きになった曲です。
聴いたのはショルティ&シカゴでしたが。
もともとロックファンであったワタシにはスンナリ解けこめる局です。
- 2012-04-20:BIWAKO
- まさに名人芸ですね。音も良いし、こういう名盤がPCで聴けるがいいですね。
PC?ラックスマンDA-200?Bose M2 で聞いています。
他の百万ドルトリオの演奏も是非お願いいたします。
- 2012-04-20:小林寛司
- 齢を重ねることは悲しい別れも数多く経験し、今聞くバックハウス32番2楽章がこんなに悲しみに包まれた美しさだったんだとあらためて気付かされました。吹雪で雷の鳴る夜に逝ったといわれるベートーヴェン。バックハウスが威風堂々とまた鎮魂歌のように演奏しています。僕がもし明日逝ってしまうとわかったらモーツァルトのレクイエム、バッハのマタイ、32番を聴きます。
- 2012-04-13:せいの
- 掛け値なしに楽しい曲の素晴らしい演奏です。聴いていてどきどきわくわくします。独墺の曲みたいに精神的な深みはないかもしれませんが、スペインの民族色も素敵だし、いいですね。理屈ぬきで楽しめます。こういう曲にはこういう精緻なアンサンブルが似合います。ほんとうにうまい。
このコンビにはラヴェルの「ダフニスとクロエ」第2組曲という名演もあります。こちらもすごいです。「全員の踊り」で腰を抜かすこと必至です。早くパブリックドメインの仲間入りをしてほしいものです。
- 2012-04-09:ジェネシス
- 当時は2楽章の途中で裏返るフォンタナの廉価盤で聞いていました。音も詰まり気味でした。今回は耳が洗われる音質です、有難うございます。セルの向こう岸に居る演奏ですね。でも、同じ「ドイツの力こぶ」でもケンペ、カイルベルト、ヨッフム達より感動してしまうのは何故でしょうね。
是非、シューマンも御願いします。やはりセルの向こう岸でしょう。できれば、コンチェルト.シュティックも。23歳の若きペーター.ダムがトップを吹いていたはずです。コンマスがK.ズスケかG.ボッセ?。その後のマズア時代よりも響きも合奏力も優れていた様に感じます。
- 2012-04-09:homuda
- 歌・香り・ニュアンス・色彩に溢れ、ショッキングな位の名演ですね。これを聴くと、現代のクラシック界が、どれ程、音楽を失ったかがわかり、悲しくなります。
カルロス・クライバーが、1994年の日本公演前に、父エーリッヒと、カラヤンの録音を聴き「俺には、無理だ。」と、自信喪失し、危うく公演を、キャンセルするところだったと聞きましたが、わかる気がします。この時は、ウィーン国立歌劇場との「ばら騎士」、招聘元の音楽事務所の人と事前に話しましたが、「カルロスが、キャンセルだと、うちは、つぶれる」とマジで悲愴でした。 何か親子で、すごいですね。
- 2012-04-07:じょっちゅむ
- 出だしはキッチリとセッションのように始まりますが、リハーサルが限られたのか結構現場対応的に気合入れているのが散見されてスリリングですね。
これはこれで感銘を受けました。
- 2012-04-04:田中あらいぐま
- リーダーズ・ダイジェスト自体は、61年10号を除いて、大阪府立中央図書館に所蔵されています。
これくらいのことは、すでにご存じかもしれませんが・・・
<ユング君の追記>
なるほど、そこそこ大きな図書館なら蔵書があると言うことですね。貴重な情報、ありがとうございます。
でも、誰か、閲覧してリリース年を確認してきてくれるともっとうれしいのですが・・・(^^;
- 2012-04-04:nako
- 鋼鉄、というよりも、実にメリハリのよく効いた、男らしいピアノですね。チャイコはあまり好きではないんですが、この演奏はとても気持ちよく聴けました。
- 2012-04-03:onod33
- 学生のお金のない頃、このLPはFONTANAで発売され、聴いてその古色蒼然とした、というか、田舎くさい音色に感激したことを覚えています。特にこの2番はお気に入りでした。初めてこの交響曲の面白さを知りました。LPジャケットはしゃれたセンスの良いものでした。今聴き直してみると、低音を基盤に意外としっかりした録音でびっくりしました。日本のCD屋さんも、入門用に680円位でCDを発売できないものでしょうか?このままでは輸入CDに席巻されそうな、、、気がします!
- 2012-04-01:セル好き
- 端正で良い演奏ですね。「淡麗辛口」ではなくて麦芽100%の「モルツ」でしょう。それも初代白ラベル。香りが抜群でした。TVCMは、弦楽四重奏でした。
ところで、レイホヴィッツの録音の初出年ですがこんなのありましたが(ご存じでしょうけど)。
http://blog.goo.ne.jp/kikuo-takeuchi/e/a79262375b3d48d7fa098ee1a53df739
レイボヴィッツを聴く3枚
- 2012-03-31:BIWAKO
- コクのある演奏です。
コンヴィチェニーの田園のふくよかな音が部屋を満たしてくれます。
心が豊かになります。本当に幸せです。
他の曲も是非お願いいたします。
- 2012-03-31:田中あらいぐま
- ワルター最晩年のステレオ録音は、私がクラシックを聴き始めた頃にはバリバリの現役版でしたが、これもパブリックドメインになったのかと思うと、感慨深いものがあります。
さて、ワルターのマーラーの1番ですが、なぜかニューヨークフィルとの録音がアップされていません。
これも是非お願いしたく思います。
- 2012-03-31:私のステレオはPC
- 厳しいシューベルトです。シューベルトのステレオタイプともいえる、歌とかウィーンのひなびた風情とは無縁です。セルのすばらしさは、スコアに書かれている音をきっちりと音にすること、そして、自分の演奏したいことをすべてオケに伝え、前から後ろまでその通りに奏かせること。これを完璧にやってのけた指揮者は片手で十分でしょう。(ムラヴィンスキーとセルとチェリビダッケだと思う)したがって、ベーム/VPOのようなユルいのが好きな人は絶対に合わない。しかし、これを聴くとシューベルトは古典派のイディオムでロマン的な心情を音にしたということ、つまりベートーヴェンとつながっていることが理解できると思いました。いい演奏だと思いますが、私はやっぱりユルいシューベルトが好きかなあ。セルのハイドンやモーツァルト、ドヴォルザークは神演奏だと思いますが。
- 2012-03-27:homuda
- いいですね、僕はペーター・マーク指揮ロンドン交響楽団も好きですが、これは1960年代に発売された初期盤などで聴かないと良さが、わからないですね。クレンペラーの【スコットランド】ではバイエルン放送交響楽団とのライヴも最高ですね。
- 2012-03-27:homuda
- むごい名演ですね。このパターンでは、リヒテル;ムラヴィンスキーによるブラームス:ピアノ協奏曲第2番というのもあります。はじめて聴く人に、おすすめできる録音ではありませんが、何と言いますか、マニアの必須アイテム。
- 2012-03-27:homuda
- 僕は、バックハウスは、1960年代の初期盤で聴いていたので、70年代(オイルショック)以降のレコードの音の悪さには、がっかりです。CDの音でもバックハウスの本領は伝わらないですね。ブルーダイヤモンドの響きとでも言うのでしょうか、本当に素晴しいですよ。スーパーCDでは、どうなんでしょう、ごめんなさい未聴です。
- 2012-03-27:homuda
- これが好きで、昔からずいぶん聴きました。他の演奏も、たくさん聴きましたが、すべて味も内容も薄く感じます。どこかに、ウラッハに準ずる位の名演ありませんかね。みんなの評価が、以外に低いですね。ウェストミンスターの録音はクセがあって、ちょっと再生が、難しい要素がありますね。
- 2012-03-27:homuda
- nakoさんの意見に賛成ですよ、曲の個性にすごくマッチした名演だと思います。この曲のイメージを楽しめます。ワルターのマーラーでは、第3番も聴いてみたいな、と思う事があるのですが、誰かそんなの知りませんか
- 2012-03-24:ジェネシス
- 初発時には決定盤と評価されていた演奏ですね。それどころか、マーラームーヴメントの黎明期には、地方によってはこれしか入手できなかったんじゃないですか。
当時のチープな圧着式のステレオ電蓄には、超デッドで音が魂になるトスカニーニやモヤ?っと拡がるフルトヴェングラーの擬似ステに較べると、正規のステレオ録音のワルターは大きなアドヴァンテージが有ったと思います。
その中でも「英雄」と並んでワルターの演奏としてはハードタイプとの評価でしたが、やはり私にはユルふんに聴こえて、ずっと後のセル&ロンドン響の「角笛」までレコード棚にマーラーは並ばなかったんですが。
ユング先生も書いておられるコロンビア響の当時の謎と批判ですが、今回の若者という着想にはとても興味が湧きます。但し、私は以前に一部伝えられた、初見で映画や歌伴を弾ける腕利き達が手遊びにクラシックを演る為にグレンデールに集ったという説が、真偽はともかく大好きです。
昔どなたかが書いておられましたが、現地で聴いたグレンデール響は、それはゴージャスだったそうです。
いずれにしても、80歳を過ぎたワルターのは若造達かもしれませんね。で、やはり私も今のマシになった装置で聴くと「ピリオドクソ喰らえ」と心中で叫んでいます
- 2012-03-22:nako
- ワルターの「大地」のなかでは、評価の低い録音のようですが、わたしは好きです。
確かに、52年盤と比べると、オケは明るくて、退廃的趣に欠けるし、ミラーもヘフリガーも端正だけど凄みやら面白みみたいなものは欠けているかもしれないですが、なんというか、演奏全体がほどよく枯れていて、東洋音階と歌詞に取材したこの曲にぴったりな感じに思えるのです。
初演者として、この作品を広めるべくあれこれ手の込んだ(というのも変な表現ですが)工夫をしながら演奏を繰り返してきたワルターが、全てをやり尽くした晩年に至って、そういった殻みたいなものを脱ぎ捨てて、亡き師匠に本音で語りかけているみたいだ、と言ったら穿ちすぎでしょうかね?
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[2025-04-19]

ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調, Op.68(Brahms:Symphony No.1 in C Minor, Op.68)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 ベルリン・フィルハーモニ管弦楽団 1951年録音(Joseph Keilberth:Berlin Philharmonic Orchestra Recorded on 1951)
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パスカル弦楽四重奏団:1952年録音(Pascal String Quartet:Recorded on 1952)
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ロッシーニ:管楽四重奏曲第4番 変ロ長調(Rossini;Quatuor No.4 in B flat major)
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ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 作品27(Rachmaninoff:Symphony No.2 in E minor, Op.27)
アルトゥール・ロジンスキ指揮:ニューヨーク・フィルハーモニック 1945年1月15日録音(Artur Rodzinski:New York Philharmonic Recorded on January 15, 1945)
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ロッシーニ:管楽四重奏曲第1番 ヘ長調(Rossini;Quatuor No.1 in F major)
(fl)ジャン- ピエール・ランパル (cl)ジャック・ランスロ (hrn)ジルベール・クルシエ (basson)ポール・オンニュ 1963年初出((fl)Jean-Pierre Rampal (cl)Jacques Lancelotelot (basson)Paul Hongne (hrn)Gilbert Coursier Release on 1963)
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モーツァルト:セレナーデ第13番ト長調, K.575 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(Mozart:Serenade in G Major, K.525 "Eine kleine Nachtmusik")
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1959年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1959)
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シャルル・ミュンシュ指揮:ボストン交響楽団 1950年12月26日録音(Charles Munch:The Boston Symphony Orchestra Recorded on December 26, 1950)
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モーツァルト:セレナード第6番 ニ長調, K.239「セレナータ・ノットゥルナ」(Mozart:Serenade in D major, K.239)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1959年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1959)
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シューベルト:交響曲第2番 変ロ長調 D.125(Schubert:Symphony No.2 in B-flat major, D.125)
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団 1949年12月20日録音(Charles Munch:The Boston Symphony Orchestra Recorded on December 20, 1949)
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リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲, Op.34(Rimsky-Korsakov:Capriccio Espagnol, Op.34)
ジャン・マルティノン指揮 ロンドン交響楽団 1958年3月録音(Jean Martinon:London Symphony Orchestra Recorded on March, 1958)