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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- 素晴らしい演奏だと思います。後年の演奏と比べても指揮、オーケストラとも非常に冴えているのではないでしょうか。奇を衒うことなく、それでいて飽きさせることもない音楽作りは本当に難しいことだと思いますが、この演奏はそれを実現しています。
ただ、カラヤンとの類似性は非常に限定的だと考えます。私はカラヤンが大好きなのですが、ブラームスに関しては誇大表現が過ぎる感があり、あざとさの全くないこの演奏とはかなり解釈が異なるように思います。特に第1楽章のコーダに関しては正反対の演奏です。確かに両者ともフルトヴェングラーと対照的かもしれませんが、それは両者が同質であるということではないと考えます。
このようなコメントで恐縮ですが、カラヤンに関してはおそらく管理人様より多く聴いていると思うので、敢えて書かせていただきました。
- 2008-07-30:クラ☆おた
- もう、I love Mario del Monaco!って叫びたくなっちゃいマス。
デル・モナコさんの、その「黄金のトランペット」とも言われる歌声は、クリーヴランド管弦楽団の金管と同じぐらいの輝かしさをもっていると言ってもいいんじゃないか、と思いマス。
- 2008-07-26:クラ☆おた
- たった一台の楽器でバッハの世界をこんな風に表現できるっというか見せてくれる演奏家って世界中、どこの国の、どの時代を探しても数えるほどしかいないと思いマス。
ところで、グールドさんの演奏って聴いたらすぐわかっちゃいますネ。なにしろ気持ち良さそうに鼻歌を歌っているのが聞こえるンで。
私もこんな風にバッハが弾けたらナ〜。って思うんですケドどうやらこのグールドさん、左利きだったらしく、右利きの私とはそこからして違いマス(涙)。(バッハの演奏は右手と左手の弾き分けが命。つまり左手も右手と同じぐらい器用じゃないといけないんデス・・・。)
それに、私は一応、受験生なんでピアノを弾くことよりも勉強を優先しないといけないんデス。
勉強とピアノとクラブ。今、この3つをバランスよくこなさなきゃいけなくて・・・。結局、現実逃避のため?に「息抜き。」と言い訳をしてはクラシックを聴きあさってイマス。
- 2008-07-23:小倉 通正
- 会員にさせていただいて暫くになりますが、ちょくちょくお邪魔させていただき貴重な情報を戴いています。まだいちどもダウンロードはしていませんが。どうも有り難うございます。
今回のベルルミュテールのモーツァルトは素通りすることはできませんでした。私ははたちの頃からクラシック音楽を聴くようになってもう少しで三十六年になりますが、その初めのころ私をクラシック音楽の世界に導いてくれた友人の友人に勧められて買ったのが、東芝EMIから出ていたワルター・ギーゼキングのファミリーコンサートというオムニバス形式のLPでした。ドビュッシーの作品を中心にして、このK331もはいっていました。それから、私は友人の真似をしてイングリッド・ヘブラーのLPを買い、もっぱらこれを聴いていました。これは大学に通っていた東京時代の話ですが、それから帰郷し、暫く住宅事情で音楽が聴けませんでした。十年位前から再びクラシック音楽の世界に戻ったとき、玄人も素人もピリスという人のモーツァルトをベストチョイスに推しているのを知り、聴いてみましたが、私にはどうにも居心地が悪いのです。モーツァルトを曲解しているとしか思えないのです。私は古臭いのかもしれません。でもモーツァルトを聴くということはそういうことだと思います。
そこで本題のベルルミュテールですが、この方を聴くのは初めてでしたが、素晴しい。また、「管理人」ユングさんの評も克明にギーゼキングとベルルミュテールの共通点と違いがのべられている。ここの描写は圧巻です。とても良い演奏と良い評を有難うございました。会員になって本当に良かったと今しみじみ思っています。
- 2008-07-21:ゴトゴト
- Windows XPについている Sound Manager の「効果」を「ポップ」と「一般」にして聞いてみましたが,音に厚みと適度な残響がついて迫力が出てきました。
丁度,疑似ステレオで聞いているような感じです。
その様にして聞いたこの演奏は素晴らしかったです。
特に第1楽章は聞いていて何度も身体が熱くなりました。
第1楽章も第2楽章も,ここぞという所でアッチェランドをかけてテンポを動かしていますが,第3楽章はヨッフムの理想どうりの演奏ではないでしょうか!
やはりヨッフムのブルックナーはいいですね。
- 2008-07-20:亜季
- 私、初心者ながらリパッティの演奏に大いに感銘を受け、その伝記「ディヌ・リパッティ 伝説のピアニスト夭折の生涯と音楽」を読んでみました。
まず、リパッティを苦しめていたのは、白血病ではなく、リンパ肉芽腫(通称ホジキン病)でした。この為、体の各所に悪性リンパ腫ができ、洋服を仕立てるにも、その腫れをカバーできる腕のよい仕立て屋を探したとのことです。しかし、直接の死因は長年の闘病により体力を消耗しつくし、敗血症に感染して大量出血を起こしたとのことです。
救い難いほどの完璧主義者だったので、生前既に発売され絶賛されていたカラヤンとのシューマンの協奏曲の録音でさえ、不満足だったそうで、本人は再録音を望んでいたと本にあります。(再録音はフェルトヴェングラーの予定でしたが、本人他界の為実現せず)
上記録音を終えた後、リパッティは恩師に宛てた手紙でこのように語っています。
「カラヤンは素晴らしい人ですが、超古典的というのか、演奏者の内に秘めたロマンティックな情熱といったものを引き出してくれるのではなく、気楽に弾こうという気持ちを抑えつけ、演奏者の意図を斟酌しようとしません。」
そしてあのショパンの「舟歌」の録音さえも、自分では不満だったようです。
そんな方だったので、「へま」を消去できるスタジオ録音の仕事は大いに気に入っていたといいます。自分が納得するまで何回でも深夜まで演奏を繰り返し、最後に録音技師の方が音を上げるほどだったとの記録があります。
この本によると彼は、1943年頃から既に原因不明の発熱などに悩まされていたとのこと。
バルトークのピアノ協奏曲3番を録音した1948年も、年初から寝込んでいた状態で相当な苦痛も感じていたようですが、少し体調が落ち着いた時を見計らってなんとか録音した模様です。
とても、重病人が弾いているとは思えない力強さですね。リパッティ本人もこの曲を大変気に入っていて、特に「第二楽章は故郷ルーマニアの響きに限りなく近い」と手紙にも記し、重要なレパートリーのひとつに加えています。
リパッティはバルトークについて「現代の作曲家の中でも、最大、最高の大作曲家だ」と高く評価している手紙を残しているのですが、この見解はユングさんとも同じですね。
ユングさんがあまりお気に召していない様子の、モーツアルト協奏曲21番(カラヤン指揮)の演奏については、1950年(没年)の録音で、既に感想を書き残す余力がなかったようです。従って、この録音について、本人がどう思っていたのかははっきりしませんが、少なくとも「聴衆は狂乱に近いほどの熱狂ぶりだった」と夫人が書き残してます。
ブザンソンの告別リサイタルの当日、午前中のリハーサル時は、体調もまずまずだったのに、午後に急に体調が悪化したとのことで、本人もあそこまで体調がひどい状態で演奏することになるとは、予想していなかったようです。
リパッティは、本人が夭折したことにより更に伝説化したことは確かでしょうが、病気のことを差し引いても、やはり素晴らしい音楽家だったことに変わりはないと思います。
あんなに深く作曲者の意図を汲み、端正な調べを奏でるピアニストはちょっと他に見当たりません。(彼の発病前から既に)師匠のひとりであるコルトーが、リパッティのことを「若き巨匠」と讃えていたのも頷けます。
私も彼の自然でありながら、高い芸術性を兼ね備えた演奏に魅了されて以降、最早「ウケ狙い」の演奏では満足できなくなりました。これは幸せなことでしょうか、不幸なことでしょうか…?
- 2008-07-19:M
- このサイトで初めてバックハウスのベートーヴェンを何曲も聴く機会を得ました。全体的な印象をいうと名声の割りにはもうひとつでした。
気になる点を挙げると
?曲の進行の中で意味のない小さなテンポの加速減速がある。
これは曲の構造的理解の為に大きな加速減速をしたフルトヴェングラーと事情は別物です。意識的だと見識の問題ですし無意識なら基本的技能の問題となります。
?和音をアルペジオにする等、楽譜にない、あるいは音楽的必然性を感じない気ままな弾き方が散見される。
私見ではこのピアニストは感覚的なものに豊かな天分のあるヴィルトゥオーゾタイプで本質的にホロヴィッツ等に近いタイブだと思います。ショパンが意外に良いのはその為だと思います。逆にベートーヴェンのように音楽としての論理の発展に挑戦し推敲した音楽家からは遠い存在だと思います。
では何故バックハウスのベートーヴェンの評価が高いのでしょうか?それはベートーヴェンという優れた音楽の楽譜を弾いているからです。それをドイツ人の音楽であり構造的であるベートーヴェンの音楽に、もっともふさわしいイメージのピアノの音・・ぶ厚くカチッと冴えて禁欲的美しさのある音色・・で弾いているからでしょう。このように感覚的天才バックハウスが<ベートーヴェンらしい感覚的イメージ>のベートーヴェン像をひとつのスタイルとして創造するのに成功したといえます。但しあくまで亜流だと思います。
- 2008-07-16:M
- 色々とギーゼキングを聴きましたが、このD935の1番と2番が最も好きな演奏です。曲固有の内的世界を稀有な繊細さを持つピアノの音によって掬い上げるのに成功しています。ギーゼキングというと、音や技巧の卓越性、暗譜能力とレパートリーの広さ、新即物主義 あるいは フランス印象派とモーツァルトの大家といった語られ方が多いですが、それは事実としてもあくまで箱物的なものの見方。この奥深い才能の音楽家については踏み込んだ議論は殆んど何もなされていないに等しい気がします。しかし彼だけでなく名演奏家といわれる人の中にはこういう例が多いのでは。尤も演奏家の真価というものは公の文章になる性質のものでなく、ファンの心の中に留められる性質のものかもしれませんが。
- 2008-07-12:koco
- ムラヴィンスキーは、ご存じのようにある意味、極端な指揮者です。LPO(レニングラード・フィル)首席在任期間が、朝比奈隆と大阪フィルと同じく、50年。さらに、ムラヴィンスキーは、LPOの首席在任期間中は、ソヴィエト国立管やチェコ・フィルとしか指揮していません。また、チャイコの4番、5番、6番の名演として、ロンドンやウィーンで行った海外公演が非常に有名です。そんな(個人的にも大好きな)ムラヴィンスキーであるのだが、この悲愴交響曲もほんとうにいい名演ですね!!とても、ロシアの土臭さ、といったものを感じ取ることができます。
追記
ちなみに、最近ですと、ワレリー・ゲルギエフとマリインスキー劇場でしょうか?95年、サントリーホールで指揮してましたよね。
- 2008-07-09:dd
- NHKの番組「名曲探偵アマデウス」を見るようになってから、番組の後でユング君のコメントを見に来るようになりました。今週は幻想交響曲でしたが、ユング君のソースがステレオ録音だと得したような気になります。より親しみを持って曲を聴けるようになりました。
他の曲でも、CDを買おうかどうしようか迷うような時に、ユング君のコメントが大変参考になります。またモノラルでも曲全体の感じがよくわかるので、その上でCDを購入すると「失敗買い」が少なくなりました。感謝しています。これからも新曲?期待しています。
- 2008-07-06:明日は七夕
- リパッティ・カラヤンの演奏と並んで、オケが「濃厚」ですね。
- 2008-06-24:亜季
- 非常に完成度が高いと思います。
圧倒的な技術、多彩で豊かな表現、録音も悪くなく、これだけ聞いていて特に何の不満もない演奏。
しかし…リヒテルのソフィアリサイタルでの同曲の演奏を聞いてしまうと、どうしてもあちらに魅かれてしまうのです。ミスタッチもあり、観客咳き込みまくりの録音だというのに…。
なぜでしょう…。それは、音楽に対するホロヴィッツの余裕綽々ぶりと、リヒテルのひたむきな情熱との違いなのかなと考えたりします。
ホロヴィッツの演奏を聞くと、自由自在にピアノを操る圧倒的な力量と同時に、不思議な冷静さも感じます。だから、どれだけすごい演奏であっても、そこから音楽への「献身」とか「没頭」は感じられないのです。
それが彼のスタイルであり個性なのだから、いい悪いの問題ではないですけれど…。
逆にバレキレフのイスラメイなど、他のピアニストが青筋立てて弾くような超難曲を余裕綽々でさくーっと弾ききるホロヴィッツは最高にかっこいいです。
- 2008-06-22:ますだ よしお
- 大戦末期の演奏会記録ですね。
荒廃したヨーロッパで、こんな音楽が奏でられていたなんて、「戦場のピアニスト」なんていう映画にしたてなくても十分ドラマが感じられます。フルトヴェングラーのこの時期のものが珍重されるのもその故でしょう。
- 2008-06-15:かなパパ
- いいですね〜。これがモノラル録音ですか?
すごくいい和音、ステレオ録音と言っても通ると思います。
ユングさんが言う通り、確かに強力な低声部に支えられた鋼のような響きですが、各パートの細かな部分もはっきり聞き取れます。
- 2008-06-05:フェスでBRU7を聴いた私
- ヨッフムは実演で聴き、(それもアムステルダム・コンセルトヘボウで!)、帰国してまもなく亡くなりました。この9番は真剣勝負、剛球一直線と例えたらいいでしょうか。始終気合が満ちています。フルトヴェングラーより音がずっと良く、気合も世紀末的ではないので、聞きやすいです。
この後、BPO,ドレスデンと違うオケでこの曲を入れていくわけですが、「ヨッフムは穏健」というのは世評の間違い。若い頃は、そして、十八番のブルックナーなら晩年でも、彼はフルトヴェングラーかな?と思わせるような迫力を聞かせてくれます。元気なオヤジだったのです。
さて、みなさん、YUNG氏、mp3を聴くこのサイトなら、
フリーソフト、mp3GAIN や (ちょっと古いが) AUdioEditorをお使いでしょうか?
わたくし、前者で音量補強、後者でオペラなど長編モノの分割編集を楽しくやっております。
- 2008-06-05:koco
- トスカニーニはあまり聴かない部類に入るのですが、この指揮・曲についてはフルヴェンやC. クライバーに引けをとらない、すばらしい演奏になってますネ!!
ベト7らしい活気のある音楽であり、また第2楽章もどこか哀愁的なものが感じられていいと思います
- 2008-06-05:菅 照夫
- 初心者ですので 登録させて貰う機会となった『家路』新世界からのドヴォルザークの違う曲を聴かせて貰いました。
でも 第九番だけでも 自分のCDで聴く ケルテスさん指揮のウインフィルと ダウンロードした NBC交響楽団のものと チェコフィルのものの違いに驚いて居ます。
通勤途中に 新世界の 第2楽章と第3楽章を聴いて 新しい知識を得ています。
明日は この 第8番を是非 Ipodに入れて 持って行きます。
- 2008-06-04:クラ☆おた
- スコットランドといえば・・・セルティックの中村俊輔さんとか、バグパイプ〜とかそういうイメージがあるんですが、この曲は標題こそ「スコットランド」となっていますがケルトっぽいところはごく一部で、大半はやっぱり“メンデルスゾーン”デスね。
メンデルスゾーンのらしさが良く出ててイイと思いマス。
- 2008-06-03:クラ☆おた
- 最近、ピアノのテストだ、修学旅行だ、中間テストだなんだで、ぜんぜん書き込みも音楽をゆっくりと楽しむこともできませんでした・・・・・・。
でも、久しぶりに聴くと「やっぱり、クラシックってイイナ・・・。」とつくずく思いマシタ。
で、この偉大な(だと、いわれている。)マエストロ・カラヤンですが、この人、あまり好きなタイプじゃないンです。が、カラヤンの「くるみ割り人形」ってケッコウいいデスね。(カラヤンってメルヘンの国の住人なんでしょうネ。きっと。)
よく、カラヤンはMozartがいい。なんて言われてますケドあれってどうなんですかネ・・・。
あんまりいいと思わないンですけど。
<ユング君の余計なコメント>
「よく、カラヤンはMozartがいい。なんて言われてますケド・・・」
うーん、こういう評価が最近は広まっているのでしょうか?私が若い頃は、どんなカラヤンファンでも、バッハとモーツァルトだけは願い下げにしたいというのが一般的だったものですから、ちょっと驚いてしまいました。
- 2008-06-01:深刻男もたまにはいい
- なかなか聞かせる演奏で、音もききやすいです。
配役は、どうなってるのでしょうか?レオノーレ役(だと思うのですが)が、すごく良く伸びる声で、聞きほれました。誰の声なんでしょう?YUNGさん、よかったら教えていただけませんか?
<ユング君の追記>
ヘレン・ウェルス(レオノーレ)
ペーター・アンダース(フロレスタン)
ヨーゼフ・メッテルニヒ(ドン・ピッツァロ)
ゴットロープ・フリック(ロッコ)
リザ・オットー(マルツェリーネ)
カール・ワイザー(ヤキーノ)
リュボミール・パンチェフ(ドン・フェルナンド)、他
- 2008-06-01:あつこ
- 曲きいていて思ったんですが最後のほう間違ってましたね。子どもとわらってしまいました
- 2008-06-01:セル好き
- テンポなどは全編上演時のように(客は本編を待っているから的に)速めで一聴して音も薄めであっさりとおもいきや、よく聴けばしっかりと完璧に彫啄が施されているという超絶アンサンブル。
あっけらかんとワーグナーを突き放しているようなところが痛快である。
- 2008-05-29:ふぁびあん
- いつも素晴らしい音の芸術を有難うございます。
今夜はセル(P)シゲティ(Vn)でVnソナタを堪能し、今モイーズのト長調協奏曲を聴き終えたところです。良いやら良くないやら言うのが恥ずかしいし、まったくアホラシイ。
音符の一つ一つの方向性に「意味」を感じるというより「何を演りたいか」を「常に」感じます。彼らのライヴはどんなふうだったのでしょうか?
一つ一つを大切にする職人的芸術表現が、一流といわれる人たちにおいては「あたりまえ」だった時代なんでしょうね。
翻って今や、一流が「糞の垂れ流し」ほどいますねえ<失礼!>。
言い換えれば「吐いて棄てるほど」おられますが、喜ぶべきか悲しむべきか、「芸術」という言葉が先行するときには、こりゃまぁ困ったもんですねえ。
ユングさんのところで聴ける高貴な音芸術は「選ばれた人たち」のみが表出できるエネルギーなんでしょうねえ。
嫌な表現だけど「選ばれた人々」は絶対存在した、のですね。
このセルのピアノ演奏のなんと「当たり前」なことでしょう!恐れ入りました。
- 2008-05-25:mimi
- いつもながら、yung様の慧眼に脱帽。 グールドというと多くの奇行と彼がバイブルのように持ち歩いていた漱石の「草枕」が思い出されますね。
「則天去私」。神を捨てることでむしろ神にうんと近づいてしまった感があります。まあ、無心論者というのは有心論者ですがね。彼はむしろ禅僧めいていますが。
クールな演奏って好きです。情熱的な演奏っていうのは、あれは自己完結して聴衆のことを考えていませんね。
でも、それができるのは中年以降ですか・・・。若い時はやり過ぎる方がいい。そうでなければ年をとる意味がない。バルビローリが若き巨匠、デュプレを評していった言葉ですがね。そういう意味で55年版は素晴らしい!
- 2008-05-25:ケンプ、ケンペン、ケンペ
- 51年録音ですが、素晴らしい音です。
コンセルトヘボウは、この時代の人が聞いた時、僕らが最初にシカゴ・ショルティの春祭を聴いたような衝撃を受けたのではないでしょうか。そんなことを言うと、そう、セル・クリブランドのチャイ5はこれとよく似てる、と私は思います。
どこもかしこも上手いのですが、ひとつ、4楽章コーダで、トロンボーンの曲芸が聴けます。同時期のベイヌムのブラ1もオーケストラ美の典型です。
- 2008-05-25:ケンペンを偲ぶ
- なかなかの名曲。チャイコのセレナード、1812年の3曲でカプリングのアルバムですね。
レコ芸でも、YUNG氏の表記と同じく、ラムルー管弦楽団の演奏となっていましたが、
CD 表記では、コンセルトヘボウ、としか記されていません。録音表記では、55年(ケンペンの亡くなった年)フランスとは、書いてあります。フィリップスのミスですね。62歳でケンペンは亡くなった訳です。もすこし生きていて欲しかったです。
- 2008-05-22:ますだよしお
- 35年録音だから聞くのを敬遠したらソンですよ。この頃には、人の声はきれいに録音に納ってますよ。オーケストラの全奏(トゥッティ)はさすがに音は割れますが、何をしているのかは、しっかり聞き取れます。感覚の喜びに至らないだけです。感覚の喜びを求める人は、そもそもこのサイトでモノラル録音で音楽を楽しんだりしないでしょう。エピキュリアンでなくとも、音楽は楽しめるのではないですか。
さて、ブッシュ兄弟の指揮者フリッツは、グラインドボーンでいい演奏を聞かせますね。ここまでなら、評論家渡辺学而の口調ですが・・・・今の若い人、渡辺学而ってわかりますか?FMのエアチェックのたびに彼の解説があったものです。今はあまり聞かなくなったように思いますがね。
1935年。SPは当然。片面10分足らず。デジタルとは遠い時代に、小賢しい計算もなしに、一瞬一瞬に全力を尽くす指揮者、歌手ひとりひとりが感じられるのは私だけでしょうか?時間の価値が、便利で理想的な音環境にある今ほど、
希薄になってきた気がします。
こう書くと、吉井亜彦みたいですね。独自の評論って難しいですね。
- 2008-05-20:佐藤
- クラ☆おた さんと私も同意見です。
クラシックを聞き始めた頃,お金がないのでEP盤というレコードを良く買いました。
リヒターの演奏によるバッハのトッカータとフーガが聞きたくて買いましたらB面がトリオソナタ第2番でした。
そのうちトリオソナタ第2番の方が好きになって安物のオーディオ装置でヴォリュームを上げて良く聞きました。
リヒターは大好きな音楽家の一人です。
しかしヴァルヒャのオルガンの音は古風な音がしますね。
- 2008-05-20:koco
- これはいわゆる晩年のミュンヘン・フィルのようなテンポの遅さはとくにないですし、とても聴きやすいと思います(個人的には結構好き!)
チェリビダッケ氏はブラ4の録音をこのBPOに、70年代にはシュトゥットガルト放送響と、さらにミュンヘン・フィルと録音していてどれも聴いてみましたが、明らかに年をとるにつれてテンポも遅くなっているのがわかります
- 2008-05-20:佐藤
- ゲルハルト.タシュナーという名前は初めて聞きましたが演奏にも驚きました。
まるでヴィオラのような太い音で,これほどジプシーの音楽を感じさせてくれる演奏は初めてです。しかもテクニックは抜群です!
2曲目も弦がピンと張り詰めていて強靭な音楽になっており,繊細でロマンチックなメロディを持った音楽だと思っていたのが間違いでした。
3曲目のテクニックの冴えも最高です!
ツィゴイネルワイゼンというとハイフェッツが有名ですが,私はモノラル盤のフランチェスカッティが好きで良く聞きました。
その演奏とは対極にある演奏ですが良いものを聞かせて頂きました。
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[2025-07-18]

バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565(Bach:Toccata and Fugue in D Minor, BWV 565)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1959年11月2日~4日録音(Marie-Claire Alain:Recorded November 2-4, 1959)
[2025-07-16]

ワーグナー:ローエングリン第3幕への前奏曲(Wagner:Lohengrin Act3 Prelude)
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 1959年12月30日録音(Eugene Ormandy:Philadelphis Orchestra Recorded on December 30, 1959)
[2025-07-15]

ワーグナー:「タンホイザー」序曲(Wagner:Tannhauser Overture)
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 1964年12月7日録音(Eugene Ormandy:Philadelphis Orchestra Recorded on December 7, 1964)
[2025-07-11]

ベートーベン:交響曲第6番 ヘ長調 作品68 「田園」(Beethoven:Symphony No.6 in F major, Op.68 "Pastoral")
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1960年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1960)
[2025-07-09]

エルガー:行進曲「威風堂々」第1番(Elgar:Pomp And Circumstance Marches, Op. 39 [No. 1 In D Major])
サー・ジョン・バルビローリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1962年8月28日~29日録音(Sir John Barbirolli:Philharmonia Orchestra Recorded on August 28-29, 1962)
[2025-07-07]

バッハ:幻想曲とフーガ ハ短調 BWV.537(J.S.Bach:Fantasia and Fugue in C minor, BWV 537)
(organ)マリー=クレール・アラン:1961年12月10日~12日録音(Marie-Claire Alain:Recorded December 10-12, 1961)
[2025-07-04]

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調, Op.64(Mendelssohn:Violin Concerto in E minor Op.64)
(Vn)ヨーゼフ・シゲティ:トーマス・ビーチャム指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 1933年録音(Joseph Szigeti:(Con)Sir Thomas Beecham London Philharmonic Orchestra Recoreded on 1933)
[2025-07-01]

ベートーベン:交響曲第5番 ハ短調 「運命」 作品67(Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽楽団 1958年録音(Joseph Keilberth:Hamburg Philharmonic Orchestra Recorded on 1958)
[2025-06-29]

ヘンデル:組曲第12番(第2巻) ト短調 HWV 439(Handel:Keyboard Suite No.12 (Set II) in G Minor, HWV 439)
(P)エリック・ハイドシェック:1964年9月18日~21日&30日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n September 18-21&30, 1964)
[2025-06-27]

ブラームス:ホルン三重奏 変ホ長調, Op.40(Brahms:Horn Trio in E-flat major, Op.40)
(Hr)フランツ・コッホ :(Vn)ワルター・バリリ (P)フランツ・ホレチェック 1952年録音(Franz Koch:(Vn)Walter Barylli (P)Franz Holeschek Recorded on 1952)