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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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次のページ- 2012-11-07:マオ
- 昭和天皇が崩御された日、NHKは教育テレビ番組を途中中断し、急遽N響でのこの曲の演奏に切り替えました。あらかじめ事前準備があったとは言え、そのときにふさわしい曲だなあと感じました。今でもよく言われる「テイネイ(あきらめ?)」などにとらわれず、熟達した、晩秋を思わせるような大家の傑作に心から聴き入ればいいと思います。フルトヴェングラーの演奏は揺れ動くテンポ、強弱の大変化が曲にぴったりだと思います。なにかを語りかけてくるような人間臭い演奏とも言えるでしょうか。ワルターの比較的明快でいさぎよい演奏とともに好きな演奏です。
- 2012-11-07:アマチュアピアニスト
- グールドのゴルトベルクはよく聴きました。個人的にはグールドでは「平均律」の方を高く評価していて、曲も後者の方がよく出来ているし疲れず抜粋でも聴けるので…。本盤でもアクションが軽い独特の楽器を使って演奏者のやりたいことがよく表現されています。響きも引き締まっていて散漫になっていません。原曲の対位法的書法が見事に再現されています。自己の演奏を「パワーステアリングのない車を運転するようなもの」と説明したそうですが、まさに自分自身がコントロールした見事なバッハ演奏です。決してチェエバロの模写でもなく、ピアノで独自な世界を切り開いた天才的演奏家です。
- 2012-11-07:ヨハネス
- 「ハイドンの主題による変奏曲」はバラームスが管弦楽法の力試しに作ったように聴こえます。ときどき思うのですが、各変奏曲が技巧的に凝っていて立派なのですが、いかにも「一変奏ごと作っているぞ」ということです。ここが少し引っかかるところでもあります。「エロイカ」やドヴォルザークの8番の最終楽章のように有機的に一つの連続として聴こえない特徴を持っています。これは直ちに短所とは言えませんし、最終変奏ではパッサカリア風な見事な手法を発揮しています。数ある管弦楽曲の中でも屈指の名作であり、従来の地味な殻を破ろうとするブラームスを感じます。
- 2012-11-07:チャイコフスキー大好き
- チャイコフスキー大好きです。大衆的でわかりやすいのに、奥が深くて音楽通になっても感動します。「悲愴」もときどき聴きますが、曲の性格上軽々しくは聴けません。マルティノンの演奏は昔から定評ある名演です。大胆でドラマチックな演奏だと思います。ウィーンフィルもいつにない厳しくせまった音を轟かせています。
- 2012-11-05:マオ
- ベートーヴェンの作品の中核と言ってもいい第5番、いつ聴いてもその偉大さに感動します。フルトヴェングラーの本演奏ですが、彼の芸風の典型かと思いますが、これを「名演」と呼ぶかは聴く人それぞれでしょう。私は感動とともに疑問も感じています。正直「とてもついていけないなあ」と思うときも多いです。楽員はどう思ってこの指揮に合わせたのでしょうか。主観的な解釈の極点であり、しかしベートーヴェンの込めたものを心から表現しようといているのも伝わります。カラヤンやブーレーズの解釈とは対照的だが、実はこれらすべてそれぞれの聴き方で楽しめばいいのではと、最近思います。「こんなベートーヴェンは否…」と探り始めればあらゆる演奏を聴かねばならないことになってしまいます。演奏者の主張ではなく、曲本来のすばらしさを求めるという原点に戻りたいとも思います。
- 2012-11-05:クラシック大好き
- メンデルスゾーンは屈託がなく豊かで好きです。いい意味でメロディーやハーモニーに「無理」がないことも特徴です。そういう代表曲として「イタリア」やヴァイオリン協奏曲を好んで聴きます。このトスカニーニの演奏も大好きです。とくに両端楽章のほとばしるような若々しさには胸を打たれます。トスカニーニはフルトヴェングラーと違い、演奏に関してあれこれ深刻に思い悩むことなく、多くの曲を比較的ストレートに解釈していたのではないでしょうか。もちろん空虚や表面的なものではなく、よく考えられた解釈だと思います。この曲もトスカニーニにぴったりだと思います。
- 2012-11-05:アマデウス
- モーツァルトの40番は彼の数ある名曲の中でも傑出しています。哀愁に満ちているけど純音楽的で無駄や不足がない。演奏も難しい曲(技巧的という意味でなく)です。感傷的になってもいけないし、さっぱりしすぎてもいけない。ベームの演奏はその点でも理想的なものだと思います。ベルリンフィルとの全集もいいですが、コンセルトヘボウとの演奏もさわやかですばらしい。私は誰でも50年代から60年代の録音が好きです。録音技術が進歩し、名曲がどんどん初めてLPで発売になった時代。最近のものは、それらといかに違うかの競争みたいで嫌いです。話がそれましたがベームの40番好きです。
- 2012-11-04:マオ
- 「悲愴」はあらゆる交響曲中、私は最も高く評価している曲の一つです。交響曲のみならずバレエ音楽、協奏曲でもチャイコフスキーは作曲技法、音楽性が卓越しています。外的効果と言う方もいますが、内面も含めて総合的に優れていると言えるでしょう。最終楽章が遅く暗い交響曲は少ないですが、そういう点からも特徴があると思います。カラヤンは生涯に何度もこの曲を録音しているらしいですが、得意としていたのかと想像します。暗い気分を基調としながらも喜怒哀楽の激しい曲ですが、カラヤンの演奏はそれを冷静によく表現していてすばらしいです。フレーズ全体の流れを重視しながら、部分的にはたくましく粘り強さのようなものも感じます。曲の性格を知りぬき、真正面から最高の音楽性で取り組んだ優れた演奏だと思います。
- 2012-11-04:マオ
- ブランデンブルク協奏曲とは違い大衆的でありませんが、より大人の協奏曲のように感じます。内容の深さも歴然としています。編曲ものとは思えないほど鍵盤用独奏協奏曲として完成しています。管弦楽とソロがトウッティ(ユニゾン)でソロが休みなく動くところがその後の時代の協奏曲と違いユニークですね。合奏風な協奏曲のなごりでしょうか。でも演奏時間は以外にもけっこう長いのもあり、一曲聴きとおすのに少し疲れるときもあります。裏返せば音楽が充実しているということだと思います。モーツァルトのピアノ協奏曲が安らぎをくれるのに対して、この曲はまじめさ、実直さを感じます。
- 2012-11-04:トリス
- 懐かしいですね、学生時代吹奏楽部でホルン吹いてました。
このタックウェルとマークの協奏曲は残念ながら全曲盤は持っていなかったけれどこの3番は15センチのLPでそれこそ盤が擦り切れるほどききたおしていました。
たしかにモーツァルトのホルン協奏曲といえばブレインとカラヤンのが決定盤というのは異論のないところですが、あまりにも完璧すぎて神がかり的な演奏という印象があります。ですがこのタックウェル盤は正に生身の人間がホルンを吹いている(ブレイン以外のホルン吹きの演奏はみなその様にきこえるのですが)という気がします。
ブレインの何のストレスもなく鮮やかに流れていく音楽と透きとおった音色、素晴らしいです。しかし何かボソボソとした流れの中でもモーツァルトの音楽の素晴らしさを損うことなく演奏するタックウェル。これも本当にすばらしいです。
- 2012-11-04:チエ
- 名曲中の名曲とは分かっているのですが、「魂」の生々しい曲のため、なかなか軽い気持ちで頻繁には聴けません。さすがは天才の「白鳥の歌」です。それと同時に思うのですが、途中から他人の手が入っているとは考えられないほど全体での統一感があります。ベームの演奏は輪郭がはっきりとしていて、彼の残した多くの録音の中でも優れたものだと思います。管弦楽、独唱、合唱という大編成だと、どこかがしっくりいかない演奏の方が多いのですが、さすがにベームの意思が全員に伝わっていてすばらしい。中でも合唱部に問題がある演奏が多く、聴いていられない録音の方が多いのですが、ベームはいつも合唱のコントロールが実にうまいです。ベートーヴェンの第九交響曲でも同じ問題を抱える演奏が多い中、ベームは卓越した手腕を発揮しています。彼はドイツオペラ演奏の第一人者であることとも大いに関連があると思います。
- 2012-11-03:マオ
- セレナードですが小交響曲風にも聴こえます。超有名な曲ですが、もし現在私の一番好きなモーツァルトの曲と言うとこの曲を選びます。音楽が充実していてかつ無駄が無い。音楽のエッセンスの塊とでも言えると思います。カラヤンの演奏は、音価を粘りの出る寸前まで伸ばし、歌うようです。余計な肩の力も完全に抜けています。カラヤンは一歩引いて全体を冷静に見る目があるため、嫌味な主観性がなく何度聴いても楽しめます。「カラヤンのレガート奏法が…」といつまでも批評するのはもう次元の低いことではないでしょうか。それは音楽を再現する上でのごく一つの手法の一部でしかありません。カラヤンはまわりが批評するほど意識せず、音楽を忠実に表現しようとしていると思います。
- 2012-11-03:モーツァルト好き
- ベームのモーツァルトは立派なのですが、どうも重たいと言うか力が入りすぎていると思います。テンポももう少し早い方がいいと思います。大作「レクイエム」などには向いているとは思いますが、モーツアルトの透明感のある交響曲はいまひとつと思います。あるいはベームは違った見方をしているのかも。例えばベートーヴェンにつながる曲としてとか…。ベームにはベートーヴェンやブルックナー、ブラームスが向いているように思います。事実名演も多いですし重厚さが生きています。
- 2012-11-03:マオ
- シューベルトの「未完成」は不思議な魅力がありますね。オーケストレーションなどけっして上手に書けているとは思わないのですが、つい聴きたくなります。メロディーや展開方法にシューベルトらしさが出ています。また他の誰の交響曲より平面的な特徴を感じます。長所も短所も含めてです。フルトヴェングラーの演奏はそんな私に少し「渇」を入れてくれました。悲しくも劇的で、強壮で遠慮なく金管を轟かせるところなど圧巻です。それでいて静かなところは感傷的にならず切々と語りかけてきます。私見ですが、フルトヴェングラーはベートーヴェンの交響曲と並んでこの曲に愛着をもっていたのではないでしょうか。自身の音楽性を発揮するにふさわしい演目ととらえていたのでは…。
- 2012-11-02:まり
- ベートーヴェンの4番は2番とともに好んで聴く曲です。この2曲趣向がよく似ていると思います。4番は軽やかなように見えますが意外と深い情緒もあり、その卓越した出来映えに感心します。カラヤンの演奏も清潔さを持ちながら、奥深く安定したものです。普段はベルリンフィルハーモニーを指揮したものを聴いていますが、フィルハーモニアのものもなかなかいいです。小細工や効果をねらったところがなく、本来どっしりとした曲想を持つ4番の性格をよく表現していると思います。細部の出来、長いフレーズとも申し分ありません。部分的には押しの強さもあり、けっして「軽やかな偶数交響曲」ではないことがよく伝わってきます。
- 2012-11-01:Sammy
- 35番と共に某評論家がこき下ろしたこの演奏を改めて聞いて、確かにあちこちもたつきこそあれど、それすら微笑ましいほどに大らかな流れとみずみずしいオーケストラの頑張りっぷりで、楽しいモーツァルトと思います。この曲の演奏に期待してみたい気もする陰影や深遠さはあまり感じられなくても、これにはこれの心温まる良さがあるように思いました。
- 2012-11-01:カコ
- ベートーヴェンの7番は、正直、すごくいい曲に思うときと、「うわべ」の効果だけかなと思うときがあります。しかし私の「心」が求めるとき聴くと、ほんとうに中身の濃い熟した音楽だなあと思います。「リズムに中心を置いた曲で…」という聴き方からはもうみんな卒業してもよいのでは。「春の祭典」を現代音楽と呼ぶことを卒業してよいのと同様に。話が飛躍しました。フルトヴェングラーの演奏もすばらしいです。原曲に込められた緩急が自然に引き出され、生き生きとした音楽になっています。ここまで作曲者の意図をここまで深く理解し、形に表現できている演奏はそうはないと思います。単調な演奏からはこんな感動は得られないと思います。このくらいまで感情移入してもいいと思います。
- 2012-11-01:イクコ
- いつ聴いてもエネルギッシュで情熱的な曲です。定型リズムを基本としながら、それでいて変化に富んでいる充実しきった名曲です。カラヤンの演奏は好き嫌いが分かれると思いますが、基本的には楽譜に忠実というか、音楽そのものに忠実で、原曲に過度な感情を入れ過ぎず再現しようとするスタイルに一貫していると思います。これ以上それがエスカレートすると音楽が素通りしてしまいますが、そこは注意深く指揮していて、空虚さがなく、むしろ一本芯が通ったところにカラヤンのよさがあるのではないかと感じます。フィルハーモニー管弦楽団、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団どちらもいいですが、後者ではそのようなカラヤンの方向性がさらに徹底していると思います。やはり20世紀最高の指揮者かもしれません。
- 2012-10-30:Sammy
- ゆったり大きな呼吸感と流れ、弾けるような躍動感、みずみずしい響きが絶妙にマッチした素晴らしい演奏だと思います。確かに昨今のスタイルとは異なるという意味では、今は昔の懐かしい響きとも言えるでしょうが、録音の鮮明さも手伝って、古めかしいというよりもむしろかえって新鮮ではないでしょうか。
- 2012-10-30:よし
- 私もユング君の考えに賛成します。
終楽章は、まったく別物と考えるべきです。
つまり交響曲第9番は三楽章形式であり
第4楽章は単独の交響曲であると認識しています。
- 2012-10-30:のん
- 第4番大好きです。明るくはつらつとした曲想がいいです。あと第2楽章の朗々としたところもいいです。こういう楽章はは他では2番と9番しかありません。実は私はカラヤンの演奏をよく聴いています。肩の力の抜けた、しかし芯のある名演だと思います。しかしフルトヴェングラーもいいですね。ベートーヴェンの表現したかったものを堂々と形にしていると思います。緊張感もすばらしく、ドイツの深い森をゆっくり通りぬけるような感じも受けます。
- 2012-10-29:のん
- この曲は「ハイドン、モーツァルトを見本として作曲した習作」みたいなことをよく見ますが、とんでもない。ベートーヴェン以外の誰もが書けない堂々たる傑作です。自信に満ち、すがすがしい推進力をもち、十分に練られた交響曲だと思います。クリュイタンスとベルリンフィルの演奏はこの曲の性格を的確に捉え、適度に緊張感のある、中身の濃いものとなっています。フランスものはもちろん、ドイツものでもこのように立派な演奏をしたクリュイタンスのセンスのよさが伝わってきます。
- 2012-10-29:吉田
- この演奏、あまり星が多くないところを見るに、早すぎるし色がなさすぎる思う人が多いのではないでしょうか。
しかし、ラヴェルの感傷的だけれども古典的な書法は、このようになんのこともなげにサラッと弾くことで、かえって大きな魅力を持つものだと私は思います(同じことが晩年のブラームスにも言えないでしょうか)。
聴くものをうらさびしくさせる素晴らしい演奏です。
- 2012-10-27:ひろこ
- セゴビアの演奏は情緒があっていいですね。独学で「ギターの神様」と呼ばれるまでになった巨匠の名演です。セゴビアというと若干エコーがかかったようなウェットな音色を思い浮かべます。個人的にはセゴビアではバッハの「無伴奏チェロ組曲第3番」や「シャコンヌ」が好きです。いずれもギター用に編曲されていますが、その編曲、演奏がすばらしいです。もちろんここでの小品の演奏も品があります。まるでギターが体の一部のように一体化した演奏(動画で見ました)でこんなに自分ひとりで弾けたらいいなあと思います。
- 2012-10-27:トム
- ぼくにとってこんなに心えぐられる英雄はありません.人や世界への敬愛の気持ちに深く共振して心震えます.古今東西,フルトヴェングラーだけでしょう,この表現が出来る人は.神々しい音楽になっていると思います.ベートーベンが生きていれば,激賞すると思います.あの気位の高いベートーベンがです.トム君は心なえるときはいつもフルトヴェングラーの英雄を聴いては気持ちを立て直してきました.彼の演奏にはその力があるのです.生きていく力をくれるというか...10点です.
- 2012-10-27:のん
- 「13管楽器のためのセレナード」として始めて聴いたときから大好きでした。異色な編成ですが、さすがはモーツァルトの名曲です。けっこう長い曲なので音色的にまた管楽器の特性上転調も少ないので少し飽きる感じもあるのですが、それでも典雅な魅力があります。ウィーンの管楽器は現代楽器のモダン楽器と違った古風でよい味わいがあります。とくにオーボエやホルンの音色がいいです。もし食べ物にたとえるならば大人向けの「あめ玉」とでも言えるでしょうか。そんな感じをいだく曲です。
- 2012-10-27:みちこ
- 「エロイカ」ベートーヴェンの数ある曲でも屈指の名作です。堂々とした自信と風格は9曲中最高でしょう。普段はセル、クリーヴランドを好んで聴いていますが、フルトヴェングラーもさすがにいいですね。演奏スタイルはセルとは対照的とも言えますが、音楽を完全に把握しきっています。歌いまわしというか押しどころは、まるで弓で的のど真ん中を射るようです。テンポは揺れ動くのですが、それは曲の求めているところと完全に一致していて、演奏者と曲が一体化しています。数ある「エロイカ」の中でもトップを争う名演だと思います。
- 2012-10-26:Sammy
- 極めてくっきりした録音の中、明快なオーケストラがおおらかに歌い抜いていて、ユングさんの仰る通り懐かしさと新鮮さが絶妙に共存している、そんな印象を受けます。老練さと若々しさが同居したようないわく言い難い感覚が、指揮者と演奏者の両者の存在あってのオーケストラ演奏の妙味を改めて感じさせてくれるような感覚。その上で作品が伸び伸びと開花している感覚がある。素晴らしいと思います。
- 2012-10-26:イクコ
- ミュンシュの5番、意外と普通の演奏で多少驚きました。ユング様のおっしゃるとおり9番はすごい演奏で早めのテンポで情熱にあふれていました。しかしよく聴くと5番もなかなかのものです。線がやや太く芯のしっかりした正統的な5番と言えるでしょう。ボストン交響楽団も腰のすわった堂々たる音色を聴かせます。この組み合わせのドビッシーもふわふわしたところがなく、同じく芯のある演奏です。5番もオーソドックスで安定して聴ける演奏だと思います。
- 2012-10-26:ヒトミ
- 私はこの曲を今まで過小評価していました。俗っぽくて表面的な効果ねらいな感じであまり聴きませんでした。ところがこんな名演奏があったなんて。フライシャーもセルもまじめ人間のようですが、むしろそれだから原曲のよさが伝わってきます。フライシャーの清潔な音の立ち上がりやフレージングがすばらしい。セルの指揮するクリーヴランド管弦楽団にも同じことが言えます。セルはソリストの選択にも厳しかったということですが、この曲やシューマン、ベートーヴェンの組み合わせでも実に立派な堅実な音楽を作り出しています。このグリーグですが、北欧のローカルな曲を通り越して普遍的な名曲・名演奏になってしまっています。がっちりと引き締まった、若干硬質な響きがすばらしい。協奏曲演奏の模範のような演奏です。
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[2025-07-09]

エルガー:行進曲「威風堂々」第1番(Elgar:Pomp And Circumstance Marches, Op. 39 [No. 1 In D Major])
サー・ジョン・バルビローリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1962年8月28日~29日録音(Sir John Barbirolli:Philharmonia Orchestra Recorded on August 28-29, 1962)
[2025-07-07]

バッハ:幻想曲とフーガ ハ短調 BWV.537(J.S.Bach:Fantasia and Fugue in C minor, BWV 537)
(organ)マリー=クレール・アラン:1961年12月10日~12日録音(Marie-Claire Alain:Recorded December 10-12, 1961)
[2025-07-04]

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調, Op.64(Mendelssohn:Violin Concerto in E minor Op.64)
(Vn)ヨーゼフ・シゲティ:トーマス・ビーチャム指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 1933年録音(Joseph Szigeti:(Con)Sir Thomas Beecham London Philharmonic Orchestra Recoreded on 1933)
[2025-07-01]

ベートーベン:交響曲第5番 ハ短調 「運命」 作品67(Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽楽団 1958年録音(Joseph Keilberth:Hamburg Philharmonic Orchestra Recorded on 1958)
[2025-06-29]

ヘンデル:組曲第12番(第2巻) ト短調 HWV 439(Handel:Keyboard Suite No.12 (Set II) in G Minor, HWV 439)
(P)エリック・ハイドシェック:1964年9月18日~21日&30日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n September 18-21&30, 1964)
[2025-06-27]

ブラームス:ホルン三重奏 変ホ長調, Op.40(Brahms:Horn Trio in E-flat major, Op.40)
(Hr)フランツ・コッホ :(Vn)ワルター・バリリ (P)フランツ・ホレチェック 1952年録音(Franz Koch:(Vn)Walter Barylli (P)Franz Holeschek Recorded on 1952)
[2025-06-25]

バッハ:幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542(J.S.Bach:Fantaisie Et Fugue En Sol Mineur, BWV 542)
(organ)マリー=クレール・アラン:1959年11月2日~4日録音(Marie-Claire Alain:Recorded November 2-4, 1959)
[2025-06-22]

ラヴェル:ダフニスとクロエ第2組曲(Ravel:Daphnis And Chole, Suite No.2)
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 1959年4月19日録音(Eugene Ormandy:Philadelphis Orchestra Recorded on April 19, 1959)
[2025-06-19]

ヘンデル:組曲第16番(第2巻) ト短調 HWV 452(Handel:Keyboard Suite (Set II) in G Minor, HWV 452)
(P)エリック・ハイドシェック:1957年9月30日&10月1日~2日録音
[2025-06-15]

エルガー:ため息 (ソスピーリ), Op.70(Elgar:Sospiri, Op.70)
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1966年7月14日~16日録音(Sir John Barbirolli:New Philharmonia Orchestra Recorded on July 14-16, 1966)