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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- ベートーヴェンの作品の中核と言ってもいい第5番、いつ聴いてもその偉大さに感動します。フルトヴェングラーの本演奏ですが、彼の芸風の典型かと思いますが、これを「名演」と呼ぶかは聴く人それぞれでしょう。私は感動とともに疑問も感じています。正直「とてもついていけないなあ」と思うときも多いです。楽員はどう思ってこの指揮に合わせたのでしょうか。主観的な解釈の極点であり、しかしベートーヴェンの込めたものを心から表現しようといているのも伝わります。カラヤンやブーレーズの解釈とは対照的だが、実はこれらすべてそれぞれの聴き方で楽しめばいいのではと、最近思います。「こんなベートーヴェンは否…」と探り始めればあらゆる演奏を聴かねばならないことになってしまいます。演奏者の主張ではなく、曲本来のすばらしさを求めるという原点に戻りたいとも思います。
- 2012-11-05:クラシック大好き
- メンデルスゾーンは屈託がなく豊かで好きです。いい意味でメロディーやハーモニーに「無理」がないことも特徴です。そういう代表曲として「イタリア」やヴァイオリン協奏曲を好んで聴きます。このトスカニーニの演奏も大好きです。とくに両端楽章のほとばしるような若々しさには胸を打たれます。トスカニーニはフルトヴェングラーと違い、演奏に関してあれこれ深刻に思い悩むことなく、多くの曲を比較的ストレートに解釈していたのではないでしょうか。もちろん空虚や表面的なものではなく、よく考えられた解釈だと思います。この曲もトスカニーニにぴったりだと思います。
- 2012-11-05:アマデウス
- モーツァルトの40番は彼の数ある名曲の中でも傑出しています。哀愁に満ちているけど純音楽的で無駄や不足がない。演奏も難しい曲(技巧的という意味でなく)です。感傷的になってもいけないし、さっぱりしすぎてもいけない。ベームの演奏はその点でも理想的なものだと思います。ベルリンフィルとの全集もいいですが、コンセルトヘボウとの演奏もさわやかですばらしい。私は誰でも50年代から60年代の録音が好きです。録音技術が進歩し、名曲がどんどん初めてLPで発売になった時代。最近のものは、それらといかに違うかの競争みたいで嫌いです。話がそれましたがベームの40番好きです。
- 2012-11-04:マオ
- 「悲愴」はあらゆる交響曲中、私は最も高く評価している曲の一つです。交響曲のみならずバレエ音楽、協奏曲でもチャイコフスキーは作曲技法、音楽性が卓越しています。外的効果と言う方もいますが、内面も含めて総合的に優れていると言えるでしょう。最終楽章が遅く暗い交響曲は少ないですが、そういう点からも特徴があると思います。カラヤンは生涯に何度もこの曲を録音しているらしいですが、得意としていたのかと想像します。暗い気分を基調としながらも喜怒哀楽の激しい曲ですが、カラヤンの演奏はそれを冷静によく表現していてすばらしいです。フレーズ全体の流れを重視しながら、部分的にはたくましく粘り強さのようなものも感じます。曲の性格を知りぬき、真正面から最高の音楽性で取り組んだ優れた演奏だと思います。
- 2012-11-04:マオ
- ブランデンブルク協奏曲とは違い大衆的でありませんが、より大人の協奏曲のように感じます。内容の深さも歴然としています。編曲ものとは思えないほど鍵盤用独奏協奏曲として完成しています。管弦楽とソロがトウッティ(ユニゾン)でソロが休みなく動くところがその後の時代の協奏曲と違いユニークですね。合奏風な協奏曲のなごりでしょうか。でも演奏時間は以外にもけっこう長いのもあり、一曲聴きとおすのに少し疲れるときもあります。裏返せば音楽が充実しているということだと思います。モーツァルトのピアノ協奏曲が安らぎをくれるのに対して、この曲はまじめさ、実直さを感じます。
- 2012-11-04:トリス
- 懐かしいですね、学生時代吹奏楽部でホルン吹いてました。
このタックウェルとマークの協奏曲は残念ながら全曲盤は持っていなかったけれどこの3番は15センチのLPでそれこそ盤が擦り切れるほどききたおしていました。
たしかにモーツァルトのホルン協奏曲といえばブレインとカラヤンのが決定盤というのは異論のないところですが、あまりにも完璧すぎて神がかり的な演奏という印象があります。ですがこのタックウェル盤は正に生身の人間がホルンを吹いている(ブレイン以外のホルン吹きの演奏はみなその様にきこえるのですが)という気がします。
ブレインの何のストレスもなく鮮やかに流れていく音楽と透きとおった音色、素晴らしいです。しかし何かボソボソとした流れの中でもモーツァルトの音楽の素晴らしさを損うことなく演奏するタックウェル。これも本当にすばらしいです。
- 2012-11-04:チエ
- 名曲中の名曲とは分かっているのですが、「魂」の生々しい曲のため、なかなか軽い気持ちで頻繁には聴けません。さすがは天才の「白鳥の歌」です。それと同時に思うのですが、途中から他人の手が入っているとは考えられないほど全体での統一感があります。ベームの演奏は輪郭がはっきりとしていて、彼の残した多くの録音の中でも優れたものだと思います。管弦楽、独唱、合唱という大編成だと、どこかがしっくりいかない演奏の方が多いのですが、さすがにベームの意思が全員に伝わっていてすばらしい。中でも合唱部に問題がある演奏が多く、聴いていられない録音の方が多いのですが、ベームはいつも合唱のコントロールが実にうまいです。ベートーヴェンの第九交響曲でも同じ問題を抱える演奏が多い中、ベームは卓越した手腕を発揮しています。彼はドイツオペラ演奏の第一人者であることとも大いに関連があると思います。
- 2012-11-03:マオ
- セレナードですが小交響曲風にも聴こえます。超有名な曲ですが、もし現在私の一番好きなモーツァルトの曲と言うとこの曲を選びます。音楽が充実していてかつ無駄が無い。音楽のエッセンスの塊とでも言えると思います。カラヤンの演奏は、音価を粘りの出る寸前まで伸ばし、歌うようです。余計な肩の力も完全に抜けています。カラヤンは一歩引いて全体を冷静に見る目があるため、嫌味な主観性がなく何度聴いても楽しめます。「カラヤンのレガート奏法が…」といつまでも批評するのはもう次元の低いことではないでしょうか。それは音楽を再現する上でのごく一つの手法の一部でしかありません。カラヤンはまわりが批評するほど意識せず、音楽を忠実に表現しようとしていると思います。
- 2012-11-03:モーツァルト好き
- ベームのモーツァルトは立派なのですが、どうも重たいと言うか力が入りすぎていると思います。テンポももう少し早い方がいいと思います。大作「レクイエム」などには向いているとは思いますが、モーツアルトの透明感のある交響曲はいまひとつと思います。あるいはベームは違った見方をしているのかも。例えばベートーヴェンにつながる曲としてとか…。ベームにはベートーヴェンやブルックナー、ブラームスが向いているように思います。事実名演も多いですし重厚さが生きています。
- 2012-11-03:マオ
- シューベルトの「未完成」は不思議な魅力がありますね。オーケストレーションなどけっして上手に書けているとは思わないのですが、つい聴きたくなります。メロディーや展開方法にシューベルトらしさが出ています。また他の誰の交響曲より平面的な特徴を感じます。長所も短所も含めてです。フルトヴェングラーの演奏はそんな私に少し「渇」を入れてくれました。悲しくも劇的で、強壮で遠慮なく金管を轟かせるところなど圧巻です。それでいて静かなところは感傷的にならず切々と語りかけてきます。私見ですが、フルトヴェングラーはベートーヴェンの交響曲と並んでこの曲に愛着をもっていたのではないでしょうか。自身の音楽性を発揮するにふさわしい演目ととらえていたのでは…。
- 2012-11-02:まり
- ベートーヴェンの4番は2番とともに好んで聴く曲です。この2曲趣向がよく似ていると思います。4番は軽やかなように見えますが意外と深い情緒もあり、その卓越した出来映えに感心します。カラヤンの演奏も清潔さを持ちながら、奥深く安定したものです。普段はベルリンフィルハーモニーを指揮したものを聴いていますが、フィルハーモニアのものもなかなかいいです。小細工や効果をねらったところがなく、本来どっしりとした曲想を持つ4番の性格をよく表現していると思います。細部の出来、長いフレーズとも申し分ありません。部分的には押しの強さもあり、けっして「軽やかな偶数交響曲」ではないことがよく伝わってきます。
- 2012-11-01:Sammy
- 35番と共に某評論家がこき下ろしたこの演奏を改めて聞いて、確かにあちこちもたつきこそあれど、それすら微笑ましいほどに大らかな流れとみずみずしいオーケストラの頑張りっぷりで、楽しいモーツァルトと思います。この曲の演奏に期待してみたい気もする陰影や深遠さはあまり感じられなくても、これにはこれの心温まる良さがあるように思いました。
- 2012-11-01:カコ
- ベートーヴェンの7番は、正直、すごくいい曲に思うときと、「うわべ」の効果だけかなと思うときがあります。しかし私の「心」が求めるとき聴くと、ほんとうに中身の濃い熟した音楽だなあと思います。「リズムに中心を置いた曲で…」という聴き方からはもうみんな卒業してもよいのでは。「春の祭典」を現代音楽と呼ぶことを卒業してよいのと同様に。話が飛躍しました。フルトヴェングラーの演奏もすばらしいです。原曲に込められた緩急が自然に引き出され、生き生きとした音楽になっています。ここまで作曲者の意図をここまで深く理解し、形に表現できている演奏はそうはないと思います。単調な演奏からはこんな感動は得られないと思います。このくらいまで感情移入してもいいと思います。
- 2012-11-01:イクコ
- いつ聴いてもエネルギッシュで情熱的な曲です。定型リズムを基本としながら、それでいて変化に富んでいる充実しきった名曲です。カラヤンの演奏は好き嫌いが分かれると思いますが、基本的には楽譜に忠実というか、音楽そのものに忠実で、原曲に過度な感情を入れ過ぎず再現しようとするスタイルに一貫していると思います。これ以上それがエスカレートすると音楽が素通りしてしまいますが、そこは注意深く指揮していて、空虚さがなく、むしろ一本芯が通ったところにカラヤンのよさがあるのではないかと感じます。フィルハーモニー管弦楽団、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団どちらもいいですが、後者ではそのようなカラヤンの方向性がさらに徹底していると思います。やはり20世紀最高の指揮者かもしれません。
- 2012-10-30:Sammy
- ゆったり大きな呼吸感と流れ、弾けるような躍動感、みずみずしい響きが絶妙にマッチした素晴らしい演奏だと思います。確かに昨今のスタイルとは異なるという意味では、今は昔の懐かしい響きとも言えるでしょうが、録音の鮮明さも手伝って、古めかしいというよりもむしろかえって新鮮ではないでしょうか。
- 2012-10-30:よし
- 私もユング君の考えに賛成します。
終楽章は、まったく別物と考えるべきです。
つまり交響曲第9番は三楽章形式であり
第4楽章は単独の交響曲であると認識しています。
- 2012-10-30:のん
- 第4番大好きです。明るくはつらつとした曲想がいいです。あと第2楽章の朗々としたところもいいです。こういう楽章はは他では2番と9番しかありません。実は私はカラヤンの演奏をよく聴いています。肩の力の抜けた、しかし芯のある名演だと思います。しかしフルトヴェングラーもいいですね。ベートーヴェンの表現したかったものを堂々と形にしていると思います。緊張感もすばらしく、ドイツの深い森をゆっくり通りぬけるような感じも受けます。
- 2012-10-29:のん
- この曲は「ハイドン、モーツァルトを見本として作曲した習作」みたいなことをよく見ますが、とんでもない。ベートーヴェン以外の誰もが書けない堂々たる傑作です。自信に満ち、すがすがしい推進力をもち、十分に練られた交響曲だと思います。クリュイタンスとベルリンフィルの演奏はこの曲の性格を的確に捉え、適度に緊張感のある、中身の濃いものとなっています。フランスものはもちろん、ドイツものでもこのように立派な演奏をしたクリュイタンスのセンスのよさが伝わってきます。
- 2012-10-29:吉田
- この演奏、あまり星が多くないところを見るに、早すぎるし色がなさすぎる思う人が多いのではないでしょうか。
しかし、ラヴェルの感傷的だけれども古典的な書法は、このようになんのこともなげにサラッと弾くことで、かえって大きな魅力を持つものだと私は思います(同じことが晩年のブラームスにも言えないでしょうか)。
聴くものをうらさびしくさせる素晴らしい演奏です。
- 2012-10-27:ひろこ
- セゴビアの演奏は情緒があっていいですね。独学で「ギターの神様」と呼ばれるまでになった巨匠の名演です。セゴビアというと若干エコーがかかったようなウェットな音色を思い浮かべます。個人的にはセゴビアではバッハの「無伴奏チェロ組曲第3番」や「シャコンヌ」が好きです。いずれもギター用に編曲されていますが、その編曲、演奏がすばらしいです。もちろんここでの小品の演奏も品があります。まるでギターが体の一部のように一体化した演奏(動画で見ました)でこんなに自分ひとりで弾けたらいいなあと思います。
- 2012-10-27:トム
- ぼくにとってこんなに心えぐられる英雄はありません.人や世界への敬愛の気持ちに深く共振して心震えます.古今東西,フルトヴェングラーだけでしょう,この表現が出来る人は.神々しい音楽になっていると思います.ベートーベンが生きていれば,激賞すると思います.あの気位の高いベートーベンがです.トム君は心なえるときはいつもフルトヴェングラーの英雄を聴いては気持ちを立て直してきました.彼の演奏にはその力があるのです.生きていく力をくれるというか...10点です.
- 2012-10-27:のん
- 「13管楽器のためのセレナード」として始めて聴いたときから大好きでした。異色な編成ですが、さすがはモーツァルトの名曲です。けっこう長い曲なので音色的にまた管楽器の特性上転調も少ないので少し飽きる感じもあるのですが、それでも典雅な魅力があります。ウィーンの管楽器は現代楽器のモダン楽器と違った古風でよい味わいがあります。とくにオーボエやホルンの音色がいいです。もし食べ物にたとえるならば大人向けの「あめ玉」とでも言えるでしょうか。そんな感じをいだく曲です。
- 2012-10-27:みちこ
- 「エロイカ」ベートーヴェンの数ある曲でも屈指の名作です。堂々とした自信と風格は9曲中最高でしょう。普段はセル、クリーヴランドを好んで聴いていますが、フルトヴェングラーもさすがにいいですね。演奏スタイルはセルとは対照的とも言えますが、音楽を完全に把握しきっています。歌いまわしというか押しどころは、まるで弓で的のど真ん中を射るようです。テンポは揺れ動くのですが、それは曲の求めているところと完全に一致していて、演奏者と曲が一体化しています。数ある「エロイカ」の中でもトップを争う名演だと思います。
- 2012-10-26:Sammy
- 極めてくっきりした録音の中、明快なオーケストラがおおらかに歌い抜いていて、ユングさんの仰る通り懐かしさと新鮮さが絶妙に共存している、そんな印象を受けます。老練さと若々しさが同居したようないわく言い難い感覚が、指揮者と演奏者の両者の存在あってのオーケストラ演奏の妙味を改めて感じさせてくれるような感覚。その上で作品が伸び伸びと開花している感覚がある。素晴らしいと思います。
- 2012-10-26:イクコ
- ミュンシュの5番、意外と普通の演奏で多少驚きました。ユング様のおっしゃるとおり9番はすごい演奏で早めのテンポで情熱にあふれていました。しかしよく聴くと5番もなかなかのものです。線がやや太く芯のしっかりした正統的な5番と言えるでしょう。ボストン交響楽団も腰のすわった堂々たる音色を聴かせます。この組み合わせのドビッシーもふわふわしたところがなく、同じく芯のある演奏です。5番もオーソドックスで安定して聴ける演奏だと思います。
- 2012-10-26:ヒトミ
- 私はこの曲を今まで過小評価していました。俗っぽくて表面的な効果ねらいな感じであまり聴きませんでした。ところがこんな名演奏があったなんて。フライシャーもセルもまじめ人間のようですが、むしろそれだから原曲のよさが伝わってきます。フライシャーの清潔な音の立ち上がりやフレージングがすばらしい。セルの指揮するクリーヴランド管弦楽団にも同じことが言えます。セルはソリストの選択にも厳しかったということですが、この曲やシューマン、ベートーヴェンの組み合わせでも実に立派な堅実な音楽を作り出しています。このグリーグですが、北欧のローカルな曲を通り越して普遍的な名曲・名演奏になってしまっています。がっちりと引き締まった、若干硬質な響きがすばらしい。協奏曲演奏の模範のような演奏です。
- 2012-10-25:マリ
- 第9番ハ長調(私は以前からそう呼んでいますが)はシューベルトの作品でも異色の傑作あるいは彼の究極の到達点といっていいと思います。ベートーヴェンもここまで大胆で自信に満ちた交響曲は書けなかったと思います。「天国的な長さ」と言われますが、確かに反復的な部分が多く平凡な演奏では閉口してしまいますが、フルトヴェングラーはそこをよく理解し自然な変化・発展を含ませた演奏をしていると思います。いつものダイナミックの変化、テンポの変化もここでは自然に聴こえ、不思議と嫌味やわざとらしさがありません。「こんなにいい曲だったのか」といつも思います。私は別にベームのウィーンフィル来日公演やベルリンフィルとの録音も高く評価していますが、フルトヴェングラーと比べると保守的に感じます。フルトヴェングラーは存分に大胆にこの傑作交響曲の魅力を引き出していると思います。
- 2012-10-25:ひとみ
- このころのベームのモーツァルトいいですね。全集からの一曲でしょうか。晩年の遅くて重た過ぎるモーツァルトより断然いいです。いい具合に肩の力が抜けて、しかし自然にベーム特有な力強さが感じられますし、オーケストラもバランスがよくうまいです。とくに内声部が充実しているのでスカスカしないでずっしりと豊かな音楽が聴こえます。ただし逆に言うと、すっきり感がややなく、部分的にはアクセントなど強過ぎるかなあとも思いますが。「りっぱなモーツァルト」といったところでしょうか。個人的に第1番から第41番までこの全集を聴きましたが一貫して充実したやや重めな演奏と感じます
- 2012-10-25:マリ
- チェロ協奏曲ってあまり多くありませんが、ドヴォルザークの曲は大好きです。ややローカルでスラヴ臭さはありますが、逆にそれも独自な魅力に感じます。フルニエは変な癖がなく実に整っていて音楽的なのですが、反対にチェロ臭さとか、もっと大胆さがほしいです。それがないとこの曲の醍醐味が出てこないように思います。ハイドンの協奏曲などでは古典美があってぴったりなのですが、ドヴォルザークの土俗的な響きがあるといいなと思いました。
- 2012-10-25:ノン
- トスカニーニの5番久しぶりに聴きました。早めのテンポで歯切れよくまい進する、まさに「トスカニーニ軍団」ですね。ここでは楷書的で即物的ですが決して情緒も消えていません。フルトヴェングラーと好対照というところでしょうか。もう少し彼の生涯が後に来てステレオ録音を残してくれたらさらにうれしかったですが、このモノラルでも十分に鑑賞できます。それを継いだのはセルでしょうか。トスカニーニは評価の難しい指揮者です。一概に同じ演奏でないことはいくつかの曲を聴いてだんだん分かってきました。単に早いとか楷書だけとは言えないようです。5番では中でも両端楽章がいいです。迷いなく音楽に忠実に再現しようとしているように伝わってきます。
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[2025-04-19]

ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調, Op.68(Brahms:Symphony No.1 in C Minor, Op.68)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 ベルリン・フィルハーモニ管弦楽団 1951年録音(Joseph Keilberth:Berlin Philharmonic Orchestra Recorded on 1951)
[2025-04-16]

モーツァルト:弦楽四重奏曲第23番 ヘ長調 K.590(プロシャ王第3番)(Mozart:String Quartet No.23 in F major, K.590 "Prussian No.3")
パスカル弦楽四重奏団:1952年録音(Pascal String Quartet:Recorded on 1952)
[2025-04-12]

ロッシーニ:管楽四重奏曲第4番 変ロ長調(Rossini;Quatuor No.4 in B flat major)
(fl)ジャン- ピエール・ランパル (cl)ジャック・ランスロ (hrn)ジルベール・クルシエ (basson)ポール・オンニュ 1963年初出((fl)Jean-Pierre Rampal (cl)Jacques Lancelotelot (basson)Paul Hongne (hrn)Gilbert Coursier Release on 1963)
[2025-04-09]

ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 作品27(Rachmaninoff:Symphony No.2 in E minor, Op.27)
アルトゥール・ロジンスキ指揮:ニューヨーク・フィルハーモニック 1945年1月15日録音(Artur Rodzinski:New York Philharmonic Recorded on January 15, 1945)
[2025-04-06]

ロッシーニ:管楽四重奏曲第1番 ヘ長調(Rossini;Quatuor No.1 in F major)
(fl)ジャン- ピエール・ランパル (cl)ジャック・ランスロ (hrn)ジルベール・クルシエ (basson)ポール・オンニュ 1963年初出((fl)Jean-Pierre Rampal (cl)Jacques Lancelotelot (basson)Paul Hongne (hrn)Gilbert Coursier Release on 1963)
[2025-04-02]

モーツァルト:セレナーデ第13番ト長調, K.575 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(Mozart:Serenade in G Major, K.525 "Eine kleine Nachtmusik")
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1959年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1959)
[2025-03-28]

ラヴェル:スペイン狂詩曲(Ravel:Rhapsodie espagnole)
シャルル・ミュンシュ指揮:ボストン交響楽団 1950年12月26日録音(Charles Munch:The Boston Symphony Orchestra Recorded on December 26, 1950)
[2025-03-24]

モーツァルト:セレナード第6番 ニ長調, K.239「セレナータ・ノットゥルナ」(Mozart:Serenade in D major, K.239)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1959年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1959)
[2025-03-21]

シューベルト:交響曲第2番 変ロ長調 D.125(Schubert:Symphony No.2 in B-flat major, D.125)
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団 1949年12月20日録音(Charles Munch:The Boston Symphony Orchestra Recorded on December 20, 1949)
[2025-03-17]

リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲, Op.34(Rimsky-Korsakov:Capriccio Espagnol, Op.34)
ジャン・マルティノン指揮 ロンドン交響楽団 1958年3月録音(Jean Martinon:London Symphony Orchestra Recorded on March, 1958)