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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- ヘンデルのこの曲、恥ずかしながら初めて聴きます。ハイドシェックの演奏は豊かな情感にあふれて素晴らしいですね。私はこの時期のハイドシェックの演奏が大好きです。端正で多彩な色合いを感じるのです。その意味で、この演奏には大きな感銘を受けました。
余談ですが、「病なく、身強き人」の件、私も同感です。
- 2021-04-10:アドラー
- この曲知りませんでした。カラヤンの演奏のリストの中からふと見かけて聴きました。
何と美しい音楽でしょう。第2~5楽章などは天上の音楽ですね。第1,6楽章はモーツァルトらしいアレグロで、これも心があらわれます。もちろん、カラヤンとベルリンフィルによる演奏も素晴らしいです。
アイネ・クライネ・ナハトムジークもいいですけど、こちらはまた違う魅力を持った、いい音楽だなあと思います。
- 2021-04-08:阿部源市
- ひとつひとつの音が珠玉のように綺麗な演奏でした。
- 2021-04-06:コタロー
- 待望のトスカニーニの「ジュピター」の登場です!何かの本で名演として紹介されていて一度聴いてみたいと思っていました。アップしていただき、ありがとうございました。
一言ででいえば、精力的なモーツァルトとでも言えるでしょうか。それにしても、この演奏、何かくせになりそうな魔力(?)を感じますね。おかげで、同じ演奏をまるまる二度聴いてしまいました!
- 2021-04-05:コタロー
- アメリカのオーケストラでバッハのブランデンブルク協奏曲を演奏した例は、他には寡聞にして知らないですね。とにかく楽天的な音楽で、聴いていてとても晴れやかな気分になります。もし、この演奏がファースト・コンタクトだったら、いわゆるバロック音楽の様式に則った演奏はえらく辛気臭いものに感じるかもしれませんね。
- 2021-04-03:アルマンド
- メニューインとミュンシュは1944年に解放後のパリで共演しています。そのラジオ放送が数年前にCD化されました。
ラ・マルセイエーズ、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、ラロのスペイン交響曲のごく一部しか収録されていませんが、当時の熱狂が伝わる感動的なドキュメントだと思います。
この1944年のパリ訪問でフランス人から戦時下のフルトヴェングラーの評判を聞いたことが熱心なフルトヴェングラー擁護のきっかけになったそうです。
- 2021-03-29:たつほこ
- 高校生のころ、普門館で行われた合唱交響曲の中継をFMで聴きました。4楽章のトランペットの美しさにうっとりしました。当時は、カラヤンの田園なんて人工芝だとか、音がきれいなだけだけとかわかったような口を叩いていましたが、「きれいな音」を出すことがいかに難しいかわかっていなかったと思います。ベートーヴェンの音楽がもつ感動を伝えることができる雄弁な演奏だったとおもいます。
- 2021-03-28:猫田憶良
- 大好きなヴォーン・ウィリアムスをアップしてくださってありがとうございます。
美しい音楽と演奏です。
(彼の作品がなぜかパブリックドメインになっていることはユング様の記事で知りました)
- 2021-03-26:しょうちゃん
- 40年以上前からの私の愛聴盤です。アンセルメのシシリエンヌを聴いてすっかりこの曲の虜になりました。"美しく響かせる"ことに拘ったアンセルメの真骨頂ではないかと思っています。未だにこの演奏を超えるものに出会ったことがありません。
- 2021-03-20:アドラー
- 耳当たりの良い曲とは思えないのですが、興味深く思わず何度も聴かせてもらいました。なぜこの曲をホロヴィッツが選んだのか分かりませんが、ホロヴィッツはある種の孤立感というか、孤高の寂しさのようなものが感じられる曲に、ショパンでもリストでも、惹きつけられるかな、と思います。そういう孤立感があることを、他のピアニストは感じ取れなくても、動物のように鋭く感じ取る、というか、弾かずにおれないのかも、と思います。それは同時に、クレメンティの音楽がそういうものを内包している、ということでもあるので、クレメンティという作曲家にも関心が出てきました。アップしていただき有難うございます。
- 2021-03-20:toshi
- アンセルメは数学者だったから、論理的に物を考える人だったのではないかと思います。
でも、いつも不思議に思うのはアンセルメがスイスロマンド管のような下手なオケの音楽監督を続けていたことです。
もっともアンセルメの時代のスイスロマンド管は下手なりに色気があるオケなのが面白い。
- 2021-03-20:Ken
- LPのセラフィムの廉価版でやっと手に入れたのだがLPを処分後、CDでは安い全集が手に入ったが、序曲が全部入っていなくて、30年ぶりぐらいにやっと聞くことができました。
ありがとうございます。フルベンのような深みはないでしょうが、カラヤンよりもずっと好きなベートヴェンの本質は十分味わえる私には今でも名演です。クリュイスタンスBPOではレオノーレ第3も非常に好きでした。
- 2021-03-19:やっぱりセルが好き!
- この序曲を聴くと何時も一列に整列させられた妖精達がSzellから「その羽の動かし方は効率が良くない!もっと上手く飛ぶには‥」とお説教を受けているシーンを思い浮かべてしまいます。
- 2021-03-17:tks
- 久しぶりに聴き直して、改めて凄さに痺れました。聴き直したのは実に40年ぶりです!初めて聴いたのは、中学生でFMで聴いたのですが、何か馴染めませんでした。その頃のお気に入りは、モントゥー&ウィーン・フィルで、優しさと暖かさが心地好く、このセル盤は冷たく神経質な感じがしました。その後、ひとつの作品のもつ様々な側面を知る面白さ、演奏家それぞれの個性や味付けなど、聴き比べを楽しむようになったのですが、何故か「確かこれは好みに合わなかったはず」と敬遠していました。今聴くと、精緻な音楽づくりに圧倒されます。聴き直す機会をくださったことに感謝です!
という訳で、この演奏、初心者には個人的には?です。クレンペラーも大好きですが立派すぎてこの作品の愉しさが伝わりにくいかも…。初心者には先のモントゥーかプレヴィン辺りをオススメします。
- 2021-03-16:joshua
- ハイフェッツは20台半ばで結婚しています。それもハリウッドの美人女優で6歳上の上さんです。フローレンス・ヴィドール。美女ですが、映画がサイレントの間はよかったものの、トーキーに耐える声の質は持たなかったようですね。20年ほど続いたなかで、子供も2人できたようで、ヴァイオリンの鬼神にも平和な家族生活があったのかもしれません。ホロヴィッツが愛娘と悲劇的な訣別を遂げた、あのようなエピソードは聞こえてきません。
音楽サイトで、こんな話は似合わもしれませんが、演奏家とて、24時間楽器ばかり弾いてるわけで無し、「この音の裏にはどんな人間があったのか?」とつい気になってしまいます。
このタランテラは町の名前に由来する毒蜘蛛のことで、無窮動の音型は毒を抜くために踊り続ける、という意味とか。それゆえ、中間部の伸びやかさは効果的ですね。晩年までミルシタイン同様衰えを見せなかったハイフェッツ。
その技の冴えには、生活の香りは感じられないですね。クールに駆け抜ける音を、芸術至上ととるか、ひたすら現実生活からの逃避ととるか、
聞き手の勝手ですし、演奏するハイフェッツの心の内は誰にもわかりません。言葉を用いない音楽の自由さがここにあります。
- 2021-03-16:コタロー
- 私が「夏の夜の夢」を初めて聴いたのは、中学1年の時、クレンペラー指揮するフィルハーモニア管弦楽団による演奏でした。そのため、この演奏がしっかり刷り込まれてしまいました。しかも、これは声楽の入った曲も含むハイライト盤だったのです。彼は悠然としたテンポで、シェークスピアが描いた幻想的な世界にごく自然に誘ってくれました。
セル=クリーヴランドの演奏にはそのようなファンタジーはあまり感じられませんが、例えば「序曲」や「スケルツォ」は、実に精緻に仕上がっており、弦楽セクションの細やかさは特筆すべきです。その他のナンバーもノーブルな演奏で、特に「結婚行進曲」は秀逸です。ただ、物語の進行順からいえば、「夜想曲」と「間奏曲」は逆にした方が良かったかもしれませんね。
今の私の考えからすれば、クラシック音楽の初心者には、迷わずセル=クリーヴランドの演奏を薦めたいと思います。むしろクレンペラーの演奏はセカンド・チョイスでしょう。
- 2021-03-14:コタロー
- ウェーベルンの初期の作品が取り上げられるのは珍しいですね。曲想としては後期ロマン派の作品に酷似していますね。絵画の世界でいえば、若き日のピカソが写実的な作品を描いていたのを思い起こさせます。
オーマンディの演奏は、彼がこの曲の初演を行ったのですから、悪かろうはずがありません。フィラデルフィア管弦楽団の色彩的な演奏も見事です。
貴重な演奏をアップいただき、ありがとうございました。
- 2021-03-13:アドラー
- 最近のニューイヤーコンサートは殆ど聞く(見る?)ことがなくなりました。随分前、正月がくるたびに聞いていた時のイメージは、ウィーンフィルの団員が自分たちのウィーンのローカルな民謡を鼻歌のように、気ままに演奏していて、あの豪華なホールに合わない感じがしていました。それがニューイヤーコンサートの独特の気楽さで楽しかった。Blue Sky Labelにアップしてくださっているボスコフスキーやクラウスもそんなひなびた垢ぬけない感じが残っているように思います。
その点、オーマンディのこの演奏はそういう音楽づくりとはだいぶ違うんですが、これはこれで楽しめます。フィラデルフィアの団員が、自分たちの知らないウィーンの文化に敬意を表したかのように丁寧に美しい音で弾き、オーマンディもしっかり楽譜を勉強して、聞かせどころのポイントを押さえているように感じます。J.シュトラウス自身が聞いたら、自分の音楽って結構、国際的だな、って新鮮に感じるんじゃないかな。
- 2021-03-12:エラム
- エーリッヒ・クライバーが戦後のヨーロッパで思うようにポストを得られなかったのはドイツから逃げたからだと思います。
10年間福島県を見続けていて得心がいきました。
エーリッヒがウィーン国立歌劇場やベルリンフィルの音楽監督の地位を求めるのは、福島の人からすれば自主避難し続けて戻ってきたばかりの人が、福島知事選挙に立候補するようなものです。それも対抗馬は風評被害と戦いつづけてきた農家出身者という条件で。
ドイツ・オーストリアの人たちにしれみれば、残り続けたフルトヴェングラーやクナに比べて、それどころか中堅のベームやカラヤンと比べてもエーリッヒには受け入れ難いとことがあったのではないでしょうか。
最近の福島県は自主避難者に帰ってきてもらうことを諦めて、逆にしらがみのない縁もゆかりもない若い世代の移住を促す方針にシフトしているみたいです。これに当てはめるなら、チェリの方がエーリッヒよりも歓迎されたとも言えるかもしれません。
ただ、エーリッヒ視点では逃げるしか選択肢がなかったであろうことは歴然たる事実です。ユダヤの血を引く妻が、子供が収容所送りの対象になりかねません。福島に例えれば自主避難どころか避難指示区域に彼はいたのです。
- 2021-03-11:コタロー
- ハイドシェックのモーツァルトのピアノ協奏曲がすべてパブリックドメインになったことは幸運でしたね。特に、この演奏は「23番」と並んで名演奏だと思います。
とにかくピアノとオーケストラとの絡みが絶妙です。モーツァルト晩年の作品にふさわしい深い情緒が余すところなく描かれています。バックハウスがベームと協演した演奏が墨絵を思わせる「枯淡の境地」を表しているとすれば、ハイドシェックの演奏は自由さとあでやかさを忘れないのが魅力的です。この演奏を前にしては、さすがのカサドシュ=セルの演奏が紋切り型に聴こえてしまうので始末がわるいですね。
- 2021-03-10:杉本正夫
- たいていの場合第一楽章の途中で聴くのをやめてしまうのですが、最後まで面白く聴いてしまいました。ユニークで味わい深いですね・・・
ありがとうございます。
- 2021-03-08:たつほこ
- セビリアの理髪師序曲から、ブラームスの交響曲2番、3番、1番と聴きました。
抒情的というか、オーケストラに歌わせていて、なかなか良いじゃないですか。
昔、シカゴ交響楽団とのシューベルトやマーラーの9番のレコードを聴いた時、茶色系の色合いが目に浮かぶような演奏だったと記憶しています。
今回、ブラームスを聴いて色は思い浮かびませんでしたが、よく歌うブラームスだなと思いました。
トスカニーニのSP盤のブラ1も、このブラームスも、どちらも良いと思わせるのですから、ブラームスは偉いですね。
- 2021-03-08:コタロー
- オペラには疎い私ですが、歌劇「売られた花嫁」はコシュラー指揮チェコ・フィルの全曲盤のCDを持っています。このオペラ、やはり音楽がいいですね。序曲に続いて演奏される「村人たちの合唱」からボヘミア情緒満載です。
ところで、セルの演奏による「売られた花嫁」は、手持ちのCDでは「3つの舞曲」のみが収録されています。そのため、前々からセルの指揮した「序曲」が聴きたいと思っていました。それだけに、ここに「序曲」がアップされたことは大変うれしいです。全体に実に颯爽として絶妙な演奏です。ただひとつ残念なのは、「3つの舞曲」の中の「道化師の踊り」の後半部分にカットがあることです。
余談ですが、浅野修様はセルの来日公演を実際に聴かれているのですね。うらやましい限りです。
- 2021-03-07:セル好き
- 構造をよくわかったうえで抜群の安定感で弾ききっているのでわかりやすく、メロディーラインも良く浮き立って、チャイコフスキーの西欧志向にも合ったエレガントさもあり聴き入ってしまった。
残響をうまく拾って広がり感のある録音も含めて名盤です。
- 2021-03-07:yk
- 私も詳しく調べたわけではないので、”最初”と断言はできませんが、パスキエ・トリオが1935年にこの曲を録音しています。兄弟・・・と言う関係だからこそ成立したのであろう弦楽三重奏というどちらかと言えばマイナーな組み合わせの常設トリオとして、パスキエ・トリオはこの曲を得意にしていて、この後モノラル、ステレオと2回の録音もあります。ここで紹介されているハイフェッツ-プリムローズ-フォイアマンの研ぎ澄まされた演奏とは対照的な演奏ですが、パスキエの演奏はこのモーツアルトの(私見では弦楽三重奏の最高・・・と言うか唯一無二の)傑作の一面を捉えてそれぞれ素晴らしい味わいの演奏になっています。いつか、パスキエの録音も本アーカイブで取り上げてください。
- 2021-03-04:コタロー
- 「セビリャの理髪師」序曲というと思いだすのが、1970年代後半、アバドがロンドン交響楽団を指揮したロッシーニ序曲集のレコードです。そこでは、「セビリャの理髪師」序曲ではなく、転用元の「イギリスの女王エリザベッタ」序曲として収録されていました。オーケストレーションも異なっており、打楽器にシンバルが含まれていたのです。当時の「レコード芸術」の新譜月評の音楽評論家は、『「セビリャの理髪師」に転用する際にシンバルを抜いたのであろうか』と推理していたのを覚えています。アバドの演奏はロッシーニにふさわしい、沸き立つような勢いと乾いたユーモアが魅力的でした。
ひるがえって、ジュリーニの演奏はシックな格調の高さを感じさせます。ロッシーニの序曲はあらかたアップされているようなので、今度はヴェルディの音楽を聴いてみたいですね!
- 2021-03-03:joshua
- Gary Graffman32歳の演奏、60年前。その名の通りbrilliantなメンデルスゾーンです。また、彼は存命でして、ルビンスタインやホルショフスキーを思わせる長命のピアニストです。60年頃、マウツジンスキよろしく、彼もBrahmsの1番をミュンシュと録っています。これがまた、(ミュンシュに煽られてか!?)なかなか熱い演奏です。その彼もフライシャーのように、右手の故障を煩い、「左手のピアニスト」の時期がありました。その師ホロヴィッツや、他方リヒテルは度々心を病みましたし、心身いずれに出てくるかは人それぞれのようです。immortalと呼ばれる名演奏とて、mortalな人間のある時期の記録にすぎない。いやいや、凡人のわたしには数週間の幸せを与えてはくれます。Munch ミュンシュと読むには、ウムラウトが必要ですが、通例見かけません。ドイツとフランスの国境を行き来したこの人の宿命か、本人も両方使っていたようです。有るときはカール・ムンク、フランスに帰化してはシャルル・ミュンシュ。英単語でも、マンチ munch「むしゃむしゃ食べる」があり、一字違いのmuchに「むしゃむしゃ」感を連想してしまいます。ヒマ人の連想です。
- 2021-03-03:コタロー
- きょうバルビローリのシベリウス交響曲第2番がアップされ、その中にたまたまトスカニーニの演奏のことが触れられていたので、さっそく比較して聴いてみました。
バルビローリの方は、さすがにシベリウスのスペシャリストと言われただけあって、この曲を手の内におさめた流麗な演奏でした。
トスカニーニの方は、かつての「骸骨のダンス」という感想が信じられないくらい、復刻状態が良いです。そして筋肉質でたくましい演奏が印象的でした。彼の「フィンランディア」、「ポヒョラの娘」もぜひ一度聴いてみたいですね。
- 2021-02-28:エラム
- 本演奏とは関係ないことですが、リーガーという名前でとあるお宝映像を思い出しました。
バッハの4台のピアノ(チェンバロ)のための協奏曲はメジャーな曲ではないと思いますがその昔、この曲で夢のような企画が催された記録が映像として残されています。
1972年、当時バイエルン放送交響楽団の指揮者だったクーベリックの呼びかけで、ミュンヘンと縁が深い3人の指揮者が集まり、4人の指揮者がピアニストとしてバッハの協奏曲に挑みました。
その指揮者は、当時バイエルン州立歌劇場の指揮者だったサヴァリッシュ、ミュンヘンフィルの指揮者だったケンペ、そしてミュンヘンフィルの前任者のリーガー、最後にクーベリックが指揮も担当しました。
4人のマエストロたちがプライドを見せつつ協力的に音楽を作っていく実に貴重なドキュメントでした(チェリビダッケならこんな企画絶対にお断りだったでしょう!)。
- 2021-02-28:joshua
- Fritz Rieger その人はローテンベルガーやヴンダーリヒという豪華顔ぶれで1964年ライブの魔笛を残しています。ミュンヘンフィル音楽監督でナチス党員だった人が、戦後レッグの傘下でフィルハーモニア管弦楽団を振ったのは43歳時。68歳と指揮者としては短命ですが、よく似た時代・状況を生きたオズワルド・カヴァスタが戦後間もなく服毒死したのと、対照的に器用に生きた人のようです。
いささか因縁めいた話になりますが、同じ43歳でこの曲をB.L.ゲルバーと共演したドイツ人がいます。パウル・デッカーです。(2014年に90歳で長逝した、キャリアもニュージーランド響と平和に過ごし終えた晩年でした。)その年1966年。まだ、頭書のリーガーはミュンヘンにいた年です。ゲルバーの自信作となり再録もされていない、この名演の伴奏指揮は、56歳のリーガーであったかもしれない、と歴史の皮肉を感ずるわけです。リーガーはピアノも達者で歌手のソロレペティートアをしていたほどです。マウツジンスキはそれを知っての演奏だったんでしょう。
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[2025-03-28]

ラヴェル:スペイン狂詩曲(Ravel:Rhapsodie espagnole)
シャルル・ミュンシュ指揮:ボストン交響楽団 1950年12月26日録音(Charles Munch:The Boston Symphony Orchestra Recorded on December 26, 1950)
[2025-03-24]

モーツァルト:セレナード第6番 ニ長調, K.239「セレナータ・ノットゥルナ」(Mozart:Serenade in D major, K.239)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1959年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1959)
[2025-03-21]

シューベルト:交響曲第2番 変ロ長調 D.125(Schubert:Symphony No.2 in B-flat major, D.125)
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団 1949年12月20日録音(Charles Munch:The Boston Symphony Orchestra Recorded on December 20, 1949)
[2025-03-17]

リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲, Op.34(Rimsky-Korsakov:Capriccio Espagnol, Op.34)
ジャン・マルティノン指揮 ロンドン交響楽団 1958年3月録音(Jean Martinon:London Symphony Orchestra Recorded on March, 1958)
[2025-03-15]

リヒャルト・シュトラウス:ヴァイオリンソナタ 変ホ長調 ,Op.18(Richard Strauss:Violin Sonata in E flat major, Op.18)
(Vn)ジネット・ヌヴー (P)グスタフ・ベッカー 1939年録音(Ginette Neveu:(P)Gustav Becker Recorded on 1939)
[2025-03-12]

モーツァルト:弦楽四重奏曲第22番 変ロ長調 K.589(プロシャ王第2番)(Mozart:String Quartet No.22 in B-flat major, K.589 "Prussian No.2")
パスカル弦楽四重奏団:1952年録音(Pascal String Quartet:Recorded on 1952)
[2025-03-09]

ショパン:ノクターン Op.27&Op.37(Chopin:Nocturnes for piano, Op.27&Op.32)
(P)ギオマール・ノヴァエス:1956年発行(Guiomar Novaes:Published in 1956)
[2025-03-07]

モーツァルト:交響曲第36番 ハ長調「リンツ」 K.425(Mozart:Symphony No.36 in C major, K.425)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1960年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1960)
[2025-03-03]

ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調, Op.68(Brahms:Symphony No.1 in C Minor, Op.68)
アルトゥール・ロジンスキ指揮:ニューヨーク・フィルハーモニック 1945年1月8日録音(Artur Rodzinski:New York Philharmonic Recorded on January 8, 1945)
[2025-02-27]

ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調(Debussy:Sonata for Violin and Piano in G minor)
(Vn)ジネット・ヌヴー (P)ジャン・ヌヴー 1948年録音(Ginette Neveu:(P)Jean Neveu Recorded on 1948)