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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- ウイーン交響楽団との第1交響曲もいいです。最近若いころのチェリ演奏を聴いてます。1957年のベルリン放送とのベト7も素晴らしいと思いますが後半が録音できてないんですよね。1970年代にフランスのORTFとの演奏もあるみたいですが、すでに自然な流れを拒否し始めてるので1957年の録音がコンプリートだったらよかったとしみじみ思います。というか1990年半ばまで活躍した指揮者のあえて40年代や50年代の演奏をサルベージしなきゃいけないって・・・変ですよね?
- 2021-06-21:コタロー
- この曲のファースト・コンタクトは中3の頃でした。ひょんなことから「ホルン音楽の魅力」(タイトルの記憶は定かではありませんが)のようなレコードを購入して、そのA面にこの曲が入っていたのです。今となっては指揮者名も忘れてしまいましたが、結構面白い音楽だと感じて聴いていました。
ひるがえって、このサイトでゴバーマンのハイドンの一連の交響曲がアップされたとき、この曲は残念ながらアップされませんでした。
半ば諦めかけたときに、何とクラウス指揮の90年以上も前の録音がアップされたのです。
大きなノイズが入る部分がありますが、音質は総じて明瞭です。何といっても当時のホルンの古色蒼然とした音色が満喫できるのが魅力です。クラウスの指揮は思いのほか颯爽とした仕上がりですね。
- 2021-06-17:コタロー
- ハイドンのオラトリオって面白いですね!ビーチャムの「四季」も楽しかったですが、この「天地創造」は神話的な世界観が忠実に再現されていて、約2時間に及ぶ全曲を一気に聴き通してしまいました!
演奏の方も、ヨッフムが創設まもないバイエルン放送交響楽団に対してやる気のみなぎる指揮ぶりを見せて素晴らしいです。1951年のライヴ録音ですが、音質も良好です。
それにしても、何の先入観を持たずに無心な気持ちで音楽に接してみると、意外な名曲を探り当てることができるのですね。
- 2021-06-16:古川賢一
- いつもお世話になっております。
シュナイダーハン、いいですね。
モーツアルトとヴァイオリンの関係ですが、確かにピアノコンチェルトに対して、ヴァイオリンコンチェルトは早々に書き終えていますね。
ただ、ヴァイオリン・ソナタをみると、コンチェルトの5番(1775年)より後、たとえば第36番は1781年にも作曲されています。
そして、演奏技術的にも楽想的にも、ヴァイオリンがピアノと対等な立場になっており、二重奏ソナタとしてのほぼ完全に近いバランスが実現されていると云われています。
従って、決別したのはヴィルオジティを示すコンチェルトから決別したのであって、ヴァイオリンの表現の追求をやめたわけではないように思うのですが。
- 2021-06-14:コタロー
- 本の世界には「稀覯本(きこうぼん)」といって、めったに読むことができない本というのが存在するのですが、この音楽はまさに「稀覯音楽(?)」といえるのではないでしょうか。
もちろん、私自身初めて聴いたのですが、音楽の傾向としては印象派的な一種の「やさしさ」が支配していると言えそうです。
また、ベイヌム指揮するアムステルダム・コンセルトヘボウの優れた演奏も印象に残りました。
このような珍しいレパートリーが聴けるのも、このサイトの魅力ですね。
- 2021-06-10:コタロー
- 私はこの演奏を聴いて、今は亡き山本直純氏を思い出しました。昭和50年代頃だったと思うのですが、日曜日の午後に「オーケストラがやって来た」というテレビ番組がありました。ここでは、山本直純氏が実際にオケを指揮しながら、様々なクラシック音楽を面白く料理して楽しませてくれました。このグーセンスによる編曲も発想は同じところにあるのではないでしょうか。とりわけ、金管楽器と打楽器を強化することで、この曲の持つエンターテインメント性を極限まで引き出したものだといえます。その意味で、こんな奇抜な「メサイア」の演奏は二度と現れないでしょうね。
- 2021-06-07:toshi
- チェリビダッケ、これほど不思議な指揮者はいないと思います。
ベルリンフィル時代とその後のスウェーデン時代以降と音楽のスタイルが全然変わっていて、戸惑います。
どちらにしても、あの莫大な回数のオケのリハーサルを容認したオケがあったことには驚かされます。さすがに、パリ管は20回のリハはOKできなかったようですが・・・
- 2021-06-07:コタロー
- カサドシュというと、ジョージ・セルとの協演によるモーツァルトのピアノ協奏曲が有名です。若い頃はこれぞ理想のモーツァルトだと思って聴いていたのですが、歳を取るにつれて、なにか予定調和的な物足りなさを感じるようになっていったのも事実です。
その意味で、いわば他流試合的なこの演奏には強い興味を持って聴くことができました。カサドシュもモーツァルトの時とは違って伸び伸びとふるまっていますね。また、ベイヌム指揮するアムステルダム・コンセルトヘボウ管も見事な演奏を繰り広げています。
それにしても、ベイヌムがこの録音の約一か月後に急逝してしまったのは痛恨の極みです。アムステルダム・コンセルトヘボウ管にとっても一大損失でしたね。
- 2021-06-06:しょうちゃん
- バッハの「音楽の捧げもの」は、レーデル&ミュンヘン・プロ・アルテの演奏が好きです。テレマンでも懐かしいその響きを聴かせてもらいました。何故かほっこりします。
- 2021-06-05:Hiro
- この演奏会に至る過程についてバーンスタイン自らの書簡が公表されています。
The Truth About a Legend by Leonard Bernstein (https://leonardbernstein.com/lectures/writings/the-truth-about-a-legend-glenn-gould)
グールドの死後に発表されているので柔らかな表現になっている可能性はありますが、お互いリスペクトをもって演奏したことがうかがえると思います。
- 2021-06-05:コタロー
- この演奏は、30数年来CDで愛聴してきたものです。アンセルメの演奏はエレガントの極みで、何度聴いても飽きない素晴らしいものです。今回アップしていただき、ありがとうございました。
- 2021-06-04:コタロー
- 10点満点です。とりわけ、初めの2つの楽章からは深い感銘を受けました。
この名演奏がパブリックドメインとして、このような形で聴けることは大変ありがたいことですね(私的には、この演奏に匹敵するのはカザルス=マールボロのライヴ録音だと思っています)。
- 2021-06-04:サンセバスチャン
- ショーンバーグはホロヴィッツと親しく交際していました。また、ホロヴィッツの演奏を酷評しておりません。そのあたりユング様の誤解があるように思います。ネコほどの知性もないが、演奏は素晴らしいというような意味で使っているのだと思います。学究的なピアニストへの皮肉じゃないでしょうか。ホロヴィッツの家には作り付けの巨大な書棚があり、膨大な楽譜で埋まっていました。
- 2021-06-03:アドラー
- まずユングさんのコメントで思わず笑って頷いたのは、コンセルトヘボウ管が「ここぞというところで人選を誤る癖がある」という箇所。確かにシャイーになって音変わったみたいな気がします。オケの運営者は新しい音作りを期待してシャイーを引っ張ってきたのかもしれないけど、残念です。ところでこの演奏はアップされて以来、相当の回数、聴かせてもらいました。私はシューベルトの交響曲では挙げて頂いているコンセルトヘボウをベイヌムが振った第6番が好きで、それに比べるとハーグ・レジ管は今一つですが、それは比べる相手が余りにも上等過ぎるからであって、どちらかというと透明感のあるこちらの音もなかなかいいです。この曲、全体を聞いたことがなかったのですが、いい曲ですね。特に第2楽章、気に入っています。こういう音楽って表現が難しくて、ありきたりの表現になるのですが、淡く深いロマン派の音楽に身を浸すというか。。。アップして頂き、有難うございます。
- 2021-06-01:toshi
- レコードのジャケット見ても不思議な感じがします。ヴィオラ協奏曲と言いながら、ヴィオラのソリストの名前がない・・・何故かな?
レーデルの名前は昔のバロックのレコードでは良く見かけたので懐かしい名前です。日本では実演に接した記憶はありませんが、日本では指揮の講習会などはやっていたようです。
指揮を勉強している(と言っても東京芸大や桐朋などのエリートコースの方ではありませんが)人間の口からレーデル講習会などという言葉を聞いたことあります。
- 2021-06-01:baroquemusicfan
- むかし、エラートの廉価版LPでもっていました。ヴィオラのソロは「ゲオルク・シュミット」とありましたが、多分?プロアルテ室内Orのヴィオラ奏者ではないでしょうか。
- 2021-06-01:コタロー
- クルト・レーデルとは懐かしい名前ですね。1972年頃、私は廉価盤でバッハの「管弦楽組曲第2番・第3番」と「ブランデンブルク協奏曲」のレコードを購入しました。
その中では、「管弦楽組曲第2番」がレーデルの古雅なフルート独奏とあいまって、立派な演奏でした。しかし、ほかの曲についてはアンサンブルがいささか緩く、今一つ満足できなかったのが事実です。まあ、廉価盤だから仕方がないかと思って当時は聴いていました。
今回アップされたテレマンの曲は、バッハとは違って音を厳密に構築する必要がないので、バッハで感じた緩さが逆に大らかさにつながって良い結果を出していると思います。
それにしても、レーデルは2013年まで生きていたのですね。70年代以降はあまり目立った音楽活動を行っていなかったのでしょうか。無欲の人だったのですね。
- 2021-05-31:コタロー
- シベリウスの「レンミンカイネン組曲」の全曲録音というのは、かなり珍しいのではないでしょうか。それだけでも資料的な価値が十分にあります。
デンマーク国立放送交響楽団は、いわば木目調の自然な風合いが魅力的ですね。イェンセンの指揮もそんなオーケストラの個性をうまく引き出していて、とても良いと思います。北欧の厳しい大自然に屹立しているというよりは、人肌を思わせるぬくもりを感じさせるユニークなシベリウスです。まさに、シベリウス好きにはたまらない演奏ですね。
- 2021-05-29:アドラー
- オーマンディ/フィラデルフィアによるウィンナワルツは、アップして頂いた「青きドナウ」や「ウィーンの森」では楽しめたのに、これは何度聴いてもなぜか、どこか重い感じがします。音はきれいだし見事な演奏なのですが。。私はシュトラウスの(ポルカでなく)ワルツでは、譬えるなら(ドナウ)川の川下りをしていると日向からふっと木陰に入って空気感が変わるような、そんなリズムや曲想の変化が途中に出てくるのを楽しみにしている(とアップしていただいている他のシュトラウスの演奏と聴き比べて気がついた)のですが、オーマンディの「千夜一夜」には、「ドナウ」や「ウィーンの森」と違ってそれが余り感じられず、最後まで私の中のリズムが弾力をもつことなく終わる感じです。何度も聴いていればその印象も変わるのかもしれないので、今後も聴かせて頂きますが、毎日、興味深い演奏を紹介してくださるので、なかなかじっくりと聴けません(贅沢な悩み)。
- 2021-05-29:コタロー
- 私はモーツァルトのホルン協奏曲では、この「第3番」が一番好きです。
ブレインのホルン演奏はまさに融通無碍で、さすがに「名演奏」の呼び声が高いのも納得です。当時のカラヤンの伴奏指揮も素直で好感が持てます。
話は変わりますが、ブレインは無類のカーマニアだったそうですね。カラヤンとのリハーサルの休憩の際には、カラヤンとクルマの話で盛り上がっていたそうな(三浦淳史氏の著書による)。
そんなブレインが、皮肉にも自動車事故で30代の若さで亡くなってしまったのは、ほんとうに無念な出来事ですね。
- 2021-05-29:Okm
- 待ってました。学生時代にこの録音を聴き、戦争終結後に「帰郷」したワルターとウィーンフィルの、冒頭から入れ込んだような演奏に驚いたものです。アップして戴き、深く感謝いたします。
- 2021-05-27:コタロー
- パレーのラテン的な感覚の光る演奏です。全篇が透徹した感性に貫かれていて、そこに大いに魅力を感じます。デトロイト交響楽団の演奏も見事ですし、録音の良さにも驚かされます。
何度聴いても飽きの来ない好演だと思います。
- 2021-05-25:コタロー
- 隠れた名演奏です。これまで私はシゲティのことをいささか敬遠してきましたが、ここではワルターの大らかな伴奏指揮のもと、崇高ともいえるような純粋な演奏を展開しています。少なくとも私にはシゲティの技巧の衰えはさほど気になりませんでした。彼のヴァイオリンを聴いていると、まるで心が洗われる思いです。
何気に選曲して聴いた演奏ですが、思わぬプレゼントを頂いたような素晴らしい気分になることができました。どうもありがとうございました。
- 2021-05-22:エラム
- 非常に興味深い録音を聞かせていただき感謝します。
実に見事な演奏だと思いました。音は古いですが演奏は新鮮さに満ち溢れています。
それにしても快速です。殊に第1楽章が。でもカヤヌスの解釈というだけでなく本来このようなテンポやフレージングが求められていたのではないかと思える納得感があります。
ところで、他にシーラカンス的な録音としてはニキシュの「運命」が知られており、私も恐る恐る聞いたことがありますが、1分も経たないうちに感心させられていました。
このカヤヌスのシベリウスも、ニキシュの「運命」も共通しているのは音楽の流れの良さです。後者は現代の演奏まで含めても史上屈指の見通しの良さも備わった演奏に思えます。
もしかするとこれがこの時代の演奏のトレンドだったのかもしれません。神の如く崇められているフルトヴェングラーですが彼より古い時代の人たちからは「最近指揮者の演奏はなってないね!」と思われていたかもしれません。
- 2021-05-22:コタロー
- 先日は、作曲家としてのエネスク(エネスコ)の楽しい作品を聴かせていただきました。
その際、ヴァイオリニストとしての彼の演奏に興味を持ったので、バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ・パルティータ」全曲に挑戦してみました。
確かに、彼の晩年の演奏のためか技巧も衰え、スクラッチ・ノイズも目立ちます。しかし、聴いていくうちにそんなことは気にならなくなって、彼の真摯で気迫のこもった演奏に惹かれていく自分に驚いてしまいました。若いころは、この手の音楽は辛気臭いと感じ、敬遠していたのですが、この歳になって、ようやく心に沁みるようになりました。だとすれば、歳を取るのもまんざら悪くないのかもしれませんね(微笑)。
- 2021-05-21:エラム
- 演奏は予想以上の素晴らしさでしたが、オケについて語らせてください。
私も密かにデンマーク放送交響楽団は素晴らしいオケなのではないかと思っています。それもユングさんのご友人と同じく、オケの音色を評価してのことです。
私が初めて海外で本場のオーケストラを聞いたのは2008年3月のコンセルトヘボウでした。元々は行く予定のないコンサートで事前情報なしの飛び入り同然でしたが、曲目と指揮者を見てガックリ。指揮者はブロムシュテット、メインプロはメンデルスゾーンの「スコットランド」でした。
首席指揮者だったヤンソンスの出演を希望していたもののブロムシュテットは決して嫌いな指揮者ではありません。むしろ私の中では来日時は絶対に外せない指揮者です。しかし僅か一ヶ月前にN響の定期に登場しており、私は3プログラムとも聞き通したばかりでした。
なおまずいことに「スコットランド」は私の中ではよく分からない曲でした。有名なクレンペラーの演奏にはついていけないと感じていましたし、マークの名録音もピンときませんでした。
しかし曲に対する評価はこの演奏会で一変しました。全てが最高の演奏でした。下手に言葉にしない方がいいほどの。しばらくしてからこの日の演奏の録音を入手しました(正規盤ではありませんが・・・)。実演と録音に差があることは多いですが、驚くほど実演の印象が蘇るクオリティで、コンセルトヘボウの燻し銀の響きが一時的とはいえ復活していました。
それ以来、ブロムシュテットの指揮するスコットランドの演奏を(youtubeなどで)見つける度に聞いてきました。1年に1度客演するだけのオケではなく縁深いオケならもっと素晴らしい演奏を聞くことができるだろうという思惑で。ところが、コンセルトヘボウとの演奏ほどの感動がありません。手兵のゲヴァントハウスとの演奏もダメ。サンフランシスコ響との正規盤は力任せの表現が多くてげんなり。相性抜群のバイエルン放送響も期待外れ。やはり腐ってもコンセルトヘボウは世界三大オケなのかもしれません。
問題のほぼ全ては音色にあることに気付きました。かのオイゲン・ヨッフムの初来日は東京交響楽団への客演でしたが曲目によって賛否が分かれたと言われます。どうやらメンデルスゾーンも取り上げた様子ですが、
「仕方がない。日本のオケの音色ではモーツァルトやメンデルスゾーンはどだい無理なのだ。」
と書いた評論があったようです。あながち的外れではないと思います。いまでも日本のオケではモーツァルトはよく弾かれますがメンデルスゾーンのシンフォニーは不人気曲のようです。
「スコットランド」という曲自体が好きになったので、他の有名指揮者の演奏も見聞きしましたが一層の徒労に終わりました。収穫は筋肉100%のイメージが先行するショルティ&シカゴ響の意外な名演に出会ったくらいでした。
しかし、遂に「これは」という演奏に出会いました。ブロムシュテットがデンマーク放送交響楽団を指揮した演奏でした。指揮者の90歳を祝するの演奏会だったみたいなので2017年の演奏でしょう。youtubeの同オケの公式チャンネルにアップされた動画は残念ながら現在は視聴できませんが、「湖水地方の空気感」が漂う実に見事な演奏でした。
「音色とは何ぞや」と聞かれても返答に窮する面はありますが、オケにおける響きとアンサンブルは全く別の要素ではないかと思います。この「カレリア」の、殊に第1曲がその最たる例証ではないでしょうか。まさに極上の「響き」です。
それにしてもクラシックファンを続けていても「名前は知っているけど実はまともに聞いたことがない曲」というのがあります。概してそういう曲に限って「あっ、これなのか!」と思うものです。今日の私がそうでした。3楽章の出だしは「のだめカンタービレ」のドラマで毎回使われていた曲ではないですか。
- 2021-05-20:コタロー
- グールドの平均律クラヴィーア曲集の第1巻がこれで完結ですね。ただし第2巻の方は、手持ちのCDによると1967年から1970年の録音ということなので、残念ながらパブリックドメインになっていないことになります。
私が初めてグールドに出会ったのは30歳ごろで、バッハの「フランス組曲」と「フランス風序曲」をカップリングしたCDでした。その中の「フランス組曲第5番」の、まるで音が戯れるような演奏に衝撃を受け、グールドのファンになってしまったのです。それで彼のバッハ演奏のCDを大人買いしました。
当時の私がグールドのどこに惹かれたのかというと、おそらく聴く人の「知的好奇心」を刺激する点だと思います。それは私自身が理系の人間であり、彼の音楽の持つ一種の論理性というものにシンクロしたのでしょう。
ところが最近になって、グールドの演奏につきまとう理屈っぽさが徐々にしんどく思えるようになってきたのも事実です。歳は取りたくないものですね(苦笑)。
- 2021-05-19:コタロー
- ロベルト・カヤヌスは生年をみると、シベリウスより9歳も年上なのですね。それにしても、よくこのような音源が残っていたものです。録音は90年以上も前のものですが、ノイズや混濁がなく、聴きやすい音質なのに驚かされます。
カヤヌスの演奏は、幾分速めのテンポで、音楽はあくまでも自然に流れていきます。いわゆるロマン的な歪曲がないのに好感が持てます。その中にシベリウスの音楽の醍醐味がたっぷり感じられるところに、シベリウスの音楽の伝道者としての自負がうかがえます。
このような演奏を聴いてしまうと、後に続く指揮者たちの演奏が良くも悪くも演出過剰に感じてしまうほどです。大変貴重な演奏をアップしていただき、ありがとうございました。
- 2021-05-19:ふらだんす
- 私は現役引退の身ですが、コロナ禍で一層巣篭もりの時間が増えたことと、Amazon musicHDという素晴らしいストリーミングサービスと出会ったお陰で、家で音楽を聴く時間が増えました。もともとクラシックについては、ベートーベン、ブラームス等の好きな楽曲を色々な指揮者で聴き比べるのが好きだったのですが、第9についても、AMHDで色々聴いていたところ、たまたまこのミュンシュの第9を聴き「これは凄い!」と衝撃を受けました。ところが、ネットのブログでいろいろな方がクラシックの名盤紹介記事を書いておられますが、このミュンシュの第9については高い評価をしておられる方が殆ど(全く)無く、私のクラシックに対する感性、捉え方のレベルが低いのか。。とも思いましたが、改めてネットの記事を検索してみたところ貴殿のこの紹介記事に出会い、読ませていただいて、まさに「我が意を得たり」と思いました!貴殿が書いておられるように、第9は超有名ではありますが、正直途中で眠気を催すところがありますが、このミュンシュの第9に至っては、第1楽章からグイグイと引きずり込まれ、最終楽章が終わった時には、ものすごい感動とパワーを貰ったような気持ちになります。貴殿の記事のお陰で、あながち私の感性もそう間違っていなかったと「自己満足」させていただくことができました 笑。
貴殿がこの記事を書かれたのは2010年だと思いますが、最後に書かれている「こんな時代だからこそ、カラ元気であっても己に喝を入れなければいけません。ですから、閉塞状況もきわまった感のある二〇一〇年の暮れに、これほど相応しい「第九」はない」というのは、まさに今のコロナ禍で響く言葉ではないでしょうか。。
長くなりましたが、どうしてもお礼の気持ちを伝えたく、コメントさせていただきました。これからもこのようなクラシック紹介記事を続けていただければ幸いです。
- 2021-05-18:tks
- あざといほどにゴージャスに煌めくサウンド!ストコ節全開ですね!こういう演奏は現在すっかり聴かれなくなりました。よく50~60年代がクラシック全盛期と謂われますが、19世紀生まれの巨匠たちの晩年とカラヤン世代の台頭が重なるこの時代において、クラシック音楽の大衆化と録音技術の向上(同時代音楽の紹介も入れた方がいいかな)に力を尽くしたストコフスキーの業績はもっと評価されるべきだと思います。
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[2025-10-27]

ベートーベン:交響曲第6番 ヘ長調 作品68 「田園」(Beethoven:Symphony No.6 in F major, Op.68 "Pastoral")
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 1961年10月録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra Recorded on October, 1961)
[2025-10-25]

アーサー・サリヴァン:喜歌劇「軍艦ピナフォア」序曲(Sullivan:Overture from H.M.S Pinafore)
ルネ・レイボヴィッツ指揮 ロンドン新交響楽団 1961年録音(Rene Leibowitz:New Symphony Orchestra Of London Recorded 1961)
[2025-10-22]

バターワース:管弦楽のための狂詩曲「シュロップシャーの若者」(Butterworth:A Shropshire Lad)
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団 1956年6月20日録音(Sir John Barbirolli:Halle Orchestra Recorded on June 20, 1956)
[2025-10-20]

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」 ハ短調 Op.13()Beethoven:Piano Sonata No.8 in C minor, Op.13 "Pathetique"
(P)ハンス・リヒター=ハーザー 1955年11月録音(Hans Richter-Haaser:Recorded on November, 1955)
[2025-10-18]

フォーレ:夜想曲第4番 変ホ長調 作品36(Faure:Nocturne No.4 in E-flat major, Op.36)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)
[2025-10-16]

J.S.バッハ:パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV.582(J.S.Bach:Passacaglia in C minor, BWV 582)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1961年12月5日~8日録音(Marie-Claire Alain:Recorded December 5-8, 1961)
[2025-10-14]

ワーグナー;神々の黄昏 第3幕(Wagner:Gotterdammerung Act3)
ゲオルグ・ショルティ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (S)ビルギット・ニルソン (T)ヴォルフガング・ヴィントガッセン他 ウィーン国立歌劇場合唱団 1964年5月、6月、10月、11月録音(Georg Solti:The Vienna Philharmonic Orchestra(S)Birgit Nilsson (T)Wolfgang Windgassen April May October November, 1964)
[2025-10-13]

ワーグナー;神々の黄昏 第2幕(Wagner:Gotterdammerung Act2)
ゲオルグ・ショルティ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (S)ビルギット・ニルソン (T)ヴォルフガング・ヴィントガッセン他 ウィーン国立歌劇場合唱団 1964年5月、6月、10月、11月録音(Georg Solti:The Vienna Philharmonic Orchestra(S)Birgit Nilsson (T)Wolfgang Windgassen April May October November, 1964)
[2025-10-12]

ワーグナー;神々の黄昏 第1幕(Wagner:Gotterdammerung Act1)
ゲオルグ・ショルティ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (S)ビルギット・ニルソン (T)ヴォルフガング・ヴィントガッセン他 ウィーン国立歌劇場合唱団 1964年5月、6月、10月、11月録音(Georg Solti:The Vienna Philharmonic Orchestra(S)Birgit Nilsson (T)Wolfgang Windgassen April May October November, 1964)
[2025-10-11]

ワーグナー;神々の黄昏 プロローグ(Wagner:Gotterdammerung Prologue )
ゲオルグ・ショルティ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (S)ビルギット・ニルソン (T)ヴォルフガング・ヴィントガッセン他 ウィーン国立歌劇場合唱団 1964年5月、6月、10月、11月録音(Georg Solti:The Vienna Philharmonic Orchestra(S)Birgit Nilsson (T)Wolfgang Windgassen April May October November, 1964)