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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- 本演奏とは関係ないことですが、リーガーという名前でとあるお宝映像を思い出しました。
バッハの4台のピアノ(チェンバロ)のための協奏曲はメジャーな曲ではないと思いますがその昔、この曲で夢のような企画が催された記録が映像として残されています。
1972年、当時バイエルン放送交響楽団の指揮者だったクーベリックの呼びかけで、ミュンヘンと縁が深い3人の指揮者が集まり、4人の指揮者がピアニストとしてバッハの協奏曲に挑みました。
その指揮者は、当時バイエルン州立歌劇場の指揮者だったサヴァリッシュ、ミュンヘンフィルの指揮者だったケンペ、そしてミュンヘンフィルの前任者のリーガー、最後にクーベリックが指揮も担当しました。
4人のマエストロたちがプライドを見せつつ協力的に音楽を作っていく実に貴重なドキュメントでした(チェリビダッケならこんな企画絶対にお断りだったでしょう!)。
- 2021-02-28:joshua
- Fritz Rieger その人はローテンベルガーやヴンダーリヒという豪華顔ぶれで1964年ライブの魔笛を残しています。ミュンヘンフィル音楽監督でナチス党員だった人が、戦後レッグの傘下でフィルハーモニア管弦楽団を振ったのは43歳時。68歳と指揮者としては短命ですが、よく似た時代・状況を生きたオズワルド・カヴァスタが戦後間もなく服毒死したのと、対照的に器用に生きた人のようです。
いささか因縁めいた話になりますが、同じ43歳でこの曲をB.L.ゲルバーと共演したドイツ人がいます。パウル・デッカーです。(2014年に90歳で長逝した、キャリアもニュージーランド響と平和に過ごし終えた晩年でした。)その年1966年。まだ、頭書のリーガーはミュンヘンにいた年です。ゲルバーの自信作となり再録もされていない、この名演の伴奏指揮は、56歳のリーガーであったかもしれない、と歴史の皮肉を感ずるわけです。リーガーはピアノも達者で歌手のソロレペティートアをしていたほどです。マウツジンスキはそれを知っての演奏だったんでしょう。
- 2021-02-27:joshua
- ショーンバーグのコンサートへ評が紹介されていますが、学生には、否定の副詞で始まる倒置文の解釈練習にいいでしょうねえ。彼女は、どこをとっても何々などしていない、という、強調文です。しかし、これを音楽評論と位置づけた上で、conceptionsの語意を確定するには、それなりに音楽体験がモノを言うかと存じます。直訳して、大きな構想を目指して励むなど、どこにも見られない、何のことだろう?、と。次の文は簡単で、果たして洗練された楽しいピアノ演奏、と褒め言葉です。ショーバーグは、1984年当時の大言壮語的演奏に辟易していたのかもしれません。ちなみに、1字違いで、シェーンベルグ。方や、ピアニストはドルフマン。共にゲルマン系と思われます。さて、第3曲のwarum?がバックハウス辞世の演目であるのが気になって、ここへ辿りつきました。バックハウスは、カーネギーホールデビュー1954年にも、これを弾いています。コルトーもよく弾いていたような、、、Warum? 何故に?
- 2021-02-26:コタロー
- アメリカの音楽評論家、ヒューエル・タークィ氏が著書「分析的演奏論」(三浦淳史訳、音楽之友社)のなかで、この演奏を褒めたたえています。以下に彼の言葉の一部を引用します:
「それはモーツァルトをあまり好きになれない人をも改宗させ得る演奏である。」
「私はいつも変わらぬ喜びにひたりながら毎週数回聴いている。疲れたり、意気消沈した日には格別よいようだ。私はこのレコードをあまりにも高く推薦せずにはいられない。」
ちなみに、この曲のレコードは彼の誕生日プレゼントだったそうですが、組み合わせがR.シュトラウスの「ホルン協奏曲第1番」(マイロン・ブルーム独奏)ということなので、もしかしたら、このサイトに掲載されたジャケット写真のレコードがそれに該当するものかもしれませんね。
- 2021-02-25:yk
- 何年か前"Vladimir Horowitz live at Carnegie Hall"と題して、1951-1978年の間(+α)のホロヴィッツのカーネギー・ホールでの演奏会を集大成したCDが発売されたことがありました。言うまでもなくカーネギー・ホールは彼の米国での本拠地であったわけで、この1953年の演奏会も1965年のHistric Return演奏会もこのホールで行われている。カーネギーと言う鉄鋼王の名を冠するこのホールは、如何にもアメリカ的で古い歴史を背負わない米国の(プチ)ブルジョワ文化の象徴でもある。このホールでホロビッツは50年に渡って”王様”であり、批評家からはショーンバーグからは”猫の額云々”とも、その後のニューヨークで音楽評論を書いたE. サイードに言わせれば”政治家と同じく権力の座にとどまることしか望んでいない”ように見える演奏家・・・とも言われる。
そのホロヴィッツは、カーネギー・ホールにデビューすることを”the end of a particular phase in the pianist’s career, not the starting point”だと考えていたという。それは言葉を変えれば、高額のチケットを購入し恭しい礼装に身を包んで音楽を聴くことを一つのステータスと考える芸術”愛好家”のお気に入り・ペット・・・そして王様になることでもある。音楽を高尚なもの、虚飾を廃した真実なるものと考える純粋培養芸術の立場からは、カーネギー・ホールには鼻持ちならないスノッブの香りが付きまとうことは否定できないし、実際大抵の演奏には盛大な”フライング拍手”が付属していて、(我が国のように?)音楽の余韻を楽しむ”精神性豊かな”聴衆の趣は乏しい。
・・・・しかし、だからこそなお、これらの彼の演奏の記録を聴きながらホロビッツがこのホールで成し遂げたことの実績と意味を考えると圧倒されるものがある。ホロビッツはスカルラッティでもハイドンでもモーツアルトでもベートーヴェンでもシューマンでもショパンでもラフマニノフでもスクリャービンでも、何を弾こうと”ホロヴィッツ”であって、ブレンデルやポリーニとの比較が適切な演奏家でもない。20世紀と言う時代に”クラシック”という”古典”に回顧以上の意味を与える道を根無し草の”米国文化”の中で一人のピアニストとして模索し、良かれ悪しかれソノ展望(の一隅)を一人で示した演奏家だったと思う。その意味では、グールドもホロヴィッツの後裔であり(グールドがホロヴィッツを意識して止まなかったのも当然・・か)、ホロヴィッツの演奏を肯定するにせよ否定するにせよピアノという楽器(とピアノ音楽)の表現の幅と可能性を広げたことは否定できないように思う。
最後に、この1953年の演奏会のプログラムは、上述のCDセットではブラームスのラプソディ・変ホ長調・op.119-4から始まっていてシューベルトで肩慣らしをした訳では無いようです。
- 2021-02-25:joshua
- 考え直してみると、モリーニの演奏からYUNG氏が思い描くイメージの映画とは、【舞踏会の手帖】かもしれませんね。
- 2021-02-23:コタロー
- これは貴重な演奏ですね。モントゥーは、ドリーブの音楽の持つ甘美さを適度に生かしながら、流麗でしっかりした音楽を形作っています。録音はモノラルとしては上等で、鑑賞には何の支障もありません。
なお、最後に「前奏曲とマズルカ」のステレオ録音による別ヴァージョンが収められています。幾分ハイ上がりの音になっていますが、当時のRCAの実験的精神には拍手をおくりたいと思います。
なお、同時に「シルヴィア」も聴いてみましたが、こちらも好演です。モントゥーの演奏はいささかも古臭さを感じさせず、現在の耳で聴いてもみずみずしさを感じさせます。
- 2021-02-17:コタロー
- 私も、じつはこの曲とのファースト・コンタクトはミュンシュの演奏でした。
それは高校時代のことです。RCAの廉価盤レコードで、たしか幻想序曲「ロミオとジュリエット」との組み合わせでした。
ためしに、現在家にあるカラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏と聴き比べてみました。グラマラスなカラヤンも見事でしたが、ミュンシュの演奏は、人間的な温かみとほのかな情熱を秘めた素晴らしいものだと思います。第1楽章の再現部の一部にカットがありますが、これは当時の慣習的なものでしょうか。
久しぶりにこの演奏を聴いて、半世紀近くも前の多感だった頃の自分を想い出すことができて大変うれしかったです。アップしていただき、ありがとうございました。
- 2021-02-16:ヨシイヒロシ
- Rシュトラウスの素晴らしい曲とその演奏を、Rシュトラウスの父親がうれしく聴いている姿が、浮かび上がる演奏です。一方で子供(Rシュトラウス)の方は「もう僕はこんなことが簡単にできるようになったんだ、お父さん!!」と自慢しているような、そんな微笑ましさも感じます。特に三楽章。父と子の情の深さをものすごく感じた素晴らしい演奏です。
- 2021-02-16:コタロー
- レスピーギは、ロッシーニの「老いの過ち」を題材にした管弦楽曲をいくつか作曲しています。たとえば、以前「ロッシーニアーナ」という曲を聴いたことがありますが、音楽としてはさほど魅力を感じませんでした。
それに対して、このバレエ音楽は素敵なメロディーが随所に散りばめられており、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさが全篇にあふれています。なお、2曲目の「タランテラ」は、かつて一世を風靡したテナー歌手の藤原義江氏が十八番にしていました。
ショルティというと、あまりバレエ音楽とは縁がないように思われますが、華美になりすぎず、適度な活気をもって手堅くまとめた演奏です。珍しいレパートリーであり、また全曲版であることがこの演奏の価値を高めています。
- 2021-02-16:joshua
- これは、ほんとに楽しい。プレイヤーが楽器を鳴らしきっている演奏。スタリアーノとシャピロの二人が、コンツェルトのように鳴らしています。ライブは知りませんが、スタティックな演奏が録音の主流ですから、この演奏はありがたいですね!
- 2021-02-14:yk
- 私がこの曲のLPを初めて買って聴いたのがこの演奏でした・・・ので、以下私の”刷り込み”も含む私見ですが・・・。この曲はモーツアルトへのオマージュとして書かれた、と言われます。と同時に、強いロシアの情緒も感じられる曲でもあります。また、ミュンシュは私の知限り協奏曲などを除くとほとんどモーツアルトを正規録音していないのではないかと思います。
この”古典派のモーツアルト”-”ロマン派・民俗楽派のチャイコフスキー”-”モーツアルトをめったに指揮しない(フランス系)ミュンシュ”・・・と言う微妙な組み合わせの記録として、この録音の存在はとてもユニークだったと思います。
実際には、数は少ないながらライブ録音などで聴くモーツアルトの交響曲でのミュンシュは速いテンポのスッキリした造形を貫いていて、このセレナーデの演奏との共通点も多く、ミュンシュはこの曲を”ロシア楽派のチャイコフスキーがオーストリア古典派のモーツアルトへの敬意の印として書いた曲”と認めて優秀な手兵であったボストン響の弦楽セクションを使って彼なりのモーツアルトとチャイコフスキーへの敬意を込めて演奏したのではないかと思えます。
その結果が万全のものかどうかは聴く者の経験や感性によって違うのだとは思いますが、少なくとも私にとってはゲップの出そうなカラヤンの演奏などよりも(今も)遥かに懐かしくも好ましい演奏でした。
- 2021-02-13:toshi
- 良く言われることですが、ミュンシュの音楽的な根本はオケマンだったと思います。
音楽のことを良く知っているオケマンに音楽のことを細々説教するのを凄く嫌がっていた気がします。
ですから無理にオケを強引にコントロールしようとしないので音楽にムラがあると思われたのでしょうね。
でも演奏は生ものです。工業製品のように品質管理されたどこかの演奏家の演奏より数倍魅力的だと思います。
- 2021-02-13:コタロー
- クラシック音楽の場合、音源の状態によって音楽の印象がまったく変わってしまうことがあるのでこわいですね。私が所持しているセルの「ジュピター」は80年代のCDですが、全体に音質が固く、不自然なほどに金管楽器が前面に出て聴きづらい代物でした。
ところが、ここにアップされている音源は、音のバランスが良く、まったく別物のようです。これなら掛け値なしの名演ですね。
セルを機械的な指揮者などと誤解している人は、たまたま良くない音源で聴いていたのかもしれませんね。
- 2021-02-12:コタロー
- 「眠れぬ森の美女」とは傑作ですね(笑)。これは永久保存版でしたね。
冗談はさておき、「眠れる森の美女」は、すでにアンセルメの全曲版がアップされています。こちらの方は2時間以上を要しますが、意外と聴かせ上手な演奏で、全曲を一気に聴き通してしまいました。アンセルメの演奏は、あくまでも「踊り」の音楽に徹しています。
それに比べると、このオーマンディの演奏は、ゴージャスさを基調にしたコンサート向けの音楽になっています。ただ、贅沢を言えば、第3幕の「終幕のマズルカ」が含まれていればもっと良かったですね。「パ・ド・ドゥ」からいきなり「アポテオーズ」に飛んでしまうのは、音楽的に唐突な印象を受けます。
このような「抜粋版」は、バレエ音楽のアウトラインをつかむのに便利だと思うのですが、いささか軽んじられているのは残念です。
それにしても、昨今の指揮者は生真面目な人間ばかりで、オーマンディのような、いい意味でのエンターティナーが絶滅してしまったのは淋しい限りですね。
- 2021-02-12:谷村
- 私のクラ初心者の頃の愛聴盤は、モントゥー指揮の当曲のハイライト版でした
最後まで聞き進んで、フィナーレが鳴り響いた時の興奮を期待して聞いていた様な感じでした。いわれる通り、組曲版には、このフィナーレが入ってなくて、"えー?"てなもんでした。
モントゥーを近年聞いていません、フリーになっているハズですからお願いしますね。
ついでながら、このフィナーレは、スターウォーズ(最初の)のそれと双璧と思ってます。
- 2021-02-10:terra
- ハイドシェックのヒンデミットなんて初めて知りました!
これは貴重な。ありがたいです。
- 2021-02-10:コタロー
- 最近、カイルベルトのCDボックス(14枚組)を購入して、彼の遺したモーツァルトからドヴォルザークにわたる交響曲を中心に聴いてみました。その中で最も素晴らしかったのが、このブルックナーの交響曲第9番の演奏でした。ここでは手兵のバンベルク響ではなく、ハンブルク・フィルが起用されています。しかし、そのいぶし銀のような音色は他のオーケストラには真似のできないものでしょう。カイルベルトは金管楽器を壮大に鳴らすような場面でも、決してうるささを感じさせず、自然な風合いを醸し出しています。
確かにシューリヒトのような個性的な演奏とは言えないかもしれません。しかし、素朴な気持ちでブルックナーの音楽の醍醐味をじっくりと味わうことができる得難い演奏だと思いました。
- 2021-02-08:joshua
- この曲は、リリー・クラウス、ルドフル・ゼルキンですでにアップして頂き、私個人の曲への愛着を書かせて頂いております。特に、後者のピアノは元より伴奏のアレクサンダーシュナイダー指揮のオーケストラにいたく感動し、完成品のセル・クリよりずっといいじゃないか、と思ったものです。ちなみに、カサドシュ/フライシャー・セルのコンビはこの曲を録ってません。完成品でないにしても、ゼルキンの演奏は伴奏と渾然となって、始めてこの曲に接するときのような初々しい感動がわたしには感じられます。完成品だとこんな曲はツンと横を向いて今ひとつになってしまうんじゃないでしょうか。珍しくピアノの鍵盤に向かったカークパトリック、ピアノを弾くこと自体の喜びじゃないでしょうか。その意味で伴奏を担当するジョーンズにもソロを大切にする精緻さがあり、Aシュナイダーがブダペストカルテットの2ndヴァイオリンを担当してる時のjosephロイスマンへの献身にも似たものを感じます。
- 2021-02-07:コタロー
- 待望のプロコフィエフ「ロメオとジュリエット」の登場です。個人的には、プロコフィエフの曲はあまり得意ではありませんが、この曲は傑作だと思います。
ミュンシュのプロコフィエフは初めて聴きますが、全体に活気が漲っていて、とても良い演奏です。録音もRCAのものだけに、この時期としては優秀です。
ただ、このバレエ音楽のハイライトのひとつである、二人の深い愛を描いた「バルコニーの情景」が割愛されているのが玉にキズですね。
でも楽しく聴かせてもらいました。アップありがとうございました。
- 2021-02-06:draco
- 数あるブラームス交響曲第一番の演奏中、私のベストは'58年録音のLP。'51モノラルと比較されるが、抑制された中に秘めた情熱が表現され、最終楽章後半コーダへ向かってのホルンの響はこれに勝るものはない。後年西ドイツのデジタルリマスター版CDも所有しているが、臨場感はLPに遠く及ばない。
※なぜか星にチェックが入らない。当然10。星が'51録音のものなら8。
- 2021-02-04:koinu
- ものすごく素晴らしい演奏です。メンデルスゾーンの素晴らしさを描ききった演奏です!!セルとクリーブランドの献身に感謝です!!
- 2021-02-02:コタロー
- トスカニーニのこの演奏を一聴して驚いたのは、第1楽章の第1主題に、軽いポルタメントがかけられていることです。このことに象徴されるように、曲全体がしなやかで透徹した美しさに貫かれているのが魅力です。
ちなみに、私の手元には、トスカニーニが1950年に録音したこの曲を収めたCDがあるので、試しに聴いてみました。
1950年の録音は、より完成度の高い演奏ですが、全体に少し取り澄ました感じがします。
結果的には、トスカニーニ自身がより若い(といっても70代初めですが)この演奏に軍配が上がりそうです。
彼の「ジュピター」のアップも楽しみにしております。
- 2021-02-02:Sammy
- 私にとってクナッパーツブッシュ指揮の演奏は、今は亡き音楽評論家某U氏の熱烈なお勧めに従っていろいろ聞いては見たものの、なんだかとてつもないが、何かぶっきらぼうでくせの強いものを聞かされた感じが残ることが多く、面白いとは思ってもあまり好きに派なれませんでした。
今回も半ばからかい半分で聴き始めて、意外にもまっとうな演奏に驚かされました。4番の改訂版は近年ヴァンスカやヴェルザー=メストによる録音も出て再評価されつつあるようですが、既に複数の版のあまたの演奏が溢れているこの作品であってみれば、今更クナの演奏が改訂版であることに目くじらを立てる理由もなさそうです。(ちなみに初稿の雑多の楽想が畳みかけるように現れる、未整理ながら荒々しくあふれかえるようなスケール感もまた魅力的と感じます)
むしろyungさんもご指摘の素朴なオーケストラの味わいが生かされ、しかし全体としては落ち着いたまとまりがしっかりとあり、同時代の音楽にやや無理に寄せた改訂版の面白さも分かりやすく伝わってくるので、これもまたいいものだ、と思った次第です。このよどみない流れはyungさんが言われるように、恐らく演奏が極めて順調に行った、ということかも、とも感じられます。
録音もモノラルですが明瞭で、十分楽しめる音では、と思います。
- 2021-02-02:CanBeetho
- 私はモーツァルトを敬遠し続けてきました。ベートーヴェンの交響曲を千回聴いてようやく1回聴くかどうかくらいです。
ところが今回、管理人さんの解説で、私が最大級に評価しているトスカニーニが「モーツァルトの音楽にうんざりするんだ」と述べたらしいと知り、ちょっとうれしくなりました。そして演奏も聴かせてもらいました。
まず驚いたといいますか少々しゃくだったのが、ベートーヴェンの交響曲よりも音がいいことです。私はきわめて安いパソコンを使っていますが、それでも違いは明らかです。
そもそもベートーヴェンの第3番や7番の冒頭に典型的な、音を瞬間的に減衰・消音させるような不自然さがありません。ピアノや弦楽器ならともかく管楽器が一瞬で消音させることはありえないはずです。
レコードに加工される以前の録音が残っていて、それから最新の音響工学によるトスカニーニのベートーヴェンの復刻版が出てほしい、というのが私の見果てぬ夢です。
話がモーツァルトからはずれて恐縮です。そういえば、つい先日のラジオで、モーツァルトは少年時代に天然痘に感染して生死の境をさまよったと言ってました。
- 2021-02-01:コタロー
- クナッパーツブッシュのブルックナー「ロマンティック」、待望の登場です。
セッション録音が予定より早く終わったということは、彼も絶好調だったのでしょう。
彼がウィーン・フィルを指揮すると、とりわけ弦楽器の美しさが際立ってきますね。一方、金管楽器の扱いは意外とあっさりしています。
ただし、彼は改訂版を使用しているので、例えば、第3楽章ではトリオに入る直前に音楽の勢いを急に弱めたり、第4楽章の2分21秒付近にはシンバルの一撃が加えられています。
確かに、彼のブルックナーは今となってはスタンダードではないのかもしれません。しかし、当時のウィーン・フィルの優雅な響きと相まって、十分魅力的な演奏だと思います。
- 2021-01-30:セル好き
- 一聴してして全く違和感なし。
やはりあれかと聴き比べたのは、75年のクライバーVPO盤。
アンサンブル、音色とも遜色なし。むしろ美点もあり。
よく見るとユング氏も4番でクライバーを思い出したよし。
(そのうち古いラックからレコード引っ張り出して比べてみます。)
ますますショルティーなんかを聴く気がしなくなりました。
- 2021-01-30:コタロー
- スタインバーグはこの交響曲において第4楽章の提示部を反復していますね。
一般的に、1970年代初めまでは、第4楽章の提示部は反復しないのが半ば常識のようになっていました(クレンペラーのような例外はありますが)。実際、「提示部を反復したら、それまで持続してきた緊張感がそがれてしまう」と公言する音楽評論家も存在したぐらいですから(脚注参照)。
そのような流れを覆したのが、1974年に録音された、あのカルロス・クライバーがウィーン・フィルを指揮した名演奏ではないでしょうか。その後、原典尊重の風潮が高まり、反復するのが当たり前になっていったと思われます。
その意味では、1965年の時点で反復を実行したスタインバーグは、この曲に何か新機軸を打ち出そうという考えがあったのかもしれませんね。
いささか理屈っぽい話になってすみません。
(脚注)1971年に、現代音楽の作曲家ピエール・ブーレーズがニュー・フィルハーモニア管弦楽団を指揮した、ベートーヴェンの交響曲第5番の国内盤がCBSソニーから発売されました。この演奏では、第3楽章のスケルツォとトリオがそっくり反復されており、それが当時大きな話題を呼びました。オーディオ雑誌の「ステレオ」(音楽之友社)はわざわざ特集を組み、その中でその演奏に関する座談会が企画されました。上記の発言はその際に出たものの要旨です。
- 2021-01-30:CanBeetho
- スタインバーグの演奏がアップされても何となく見過ごしてきましたが、管理人さんの解説に第9番は「マーラー版」を使っていると書かれているのに気づき聴いてみました。
通常版では第一楽章からは出てこないトロンボーンが、まるで怪獣映画の効果音のように鳴り出すので目を見張りました。
ただし楽章が進むにつれて次第に平凡な演奏になっていきます。竜頭蛇尾と言っては失礼か。
では第5番はどうかと聴かせてもらうと、運命が向こうから襲い掛かってくるのを迎え撃つ、というよりこちらから運命に挑んでいく感じで、これも出だしは勢いがあります。そして尻つぼみにならないのが良い。
ついでにもう一つアップされていた1954年録音の第5番も聴かせてもらいましたら、そちらは標準的すぎると言いますか模範演奏のような印象でした。
- 2021-01-29:CanBeetho
- フルトヴェングラー/フィッシャーによるピアノ協奏曲第五番がFlashPlayerの壁で聴くことが出来ないことを昨日お伝えさせていただきましたところ、早速に変更していただきどうもありがとうございました。
おまけにセル指揮によるこのヴァイオリン協奏曲も変更していただいたので、何度聴いてもベートーヴェンらしいと思えないこの曲を、しかも常に敬遠し続けてきたセルの指揮で聴かせてもらいました。
すると驚くことに今まで聴いたこの曲の演奏の中では最もしっくりきて、わかりやすいものでした。
ついでに、もう一つアップされているエリカモリーニのヴァイオリン、セルの指揮による演奏も聞かせてもらいましたが、そちらはまたしても私にはよくわからない演奏でした。
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[2025-04-02]

モーツァルト:セレナーデ第13番ト長調, K.575 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(Mozart:Serenade in G Major, K.525 "Eine kleine Nachtmusik")
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1959年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1959)
[2025-03-28]

ラヴェル:スペイン狂詩曲(Ravel:Rhapsodie espagnole)
シャルル・ミュンシュ指揮:ボストン交響楽団 1950年12月26日録音(Charles Munch:The Boston Symphony Orchestra Recorded on December 26, 1950)
[2025-03-24]

モーツァルト:セレナード第6番 ニ長調, K.239「セレナータ・ノットゥルナ」(Mozart:Serenade in D major, K.239)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1959年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1959)
[2025-03-21]

シューベルト:交響曲第2番 変ロ長調 D.125(Schubert:Symphony No.2 in B-flat major, D.125)
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団 1949年12月20日録音(Charles Munch:The Boston Symphony Orchestra Recorded on December 20, 1949)
[2025-03-17]

リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲, Op.34(Rimsky-Korsakov:Capriccio Espagnol, Op.34)
ジャン・マルティノン指揮 ロンドン交響楽団 1958年3月録音(Jean Martinon:London Symphony Orchestra Recorded on March, 1958)
[2025-03-15]

リヒャルト・シュトラウス:ヴァイオリンソナタ 変ホ長調 ,Op.18(Richard Strauss:Violin Sonata in E flat major, Op.18)
(Vn)ジネット・ヌヴー (P)グスタフ・ベッカー 1939年録音(Ginette Neveu:(P)Gustav Becker Recorded on 1939)
[2025-03-12]

モーツァルト:弦楽四重奏曲第22番 変ロ長調 K.589(プロシャ王第2番)(Mozart:String Quartet No.22 in B-flat major, K.589 "Prussian No.2")
パスカル弦楽四重奏団:1952年録音(Pascal String Quartet:Recorded on 1952)
[2025-03-09]

ショパン:ノクターン Op.27&Op.37(Chopin:Nocturnes for piano, Op.27&Op.32)
(P)ギオマール・ノヴァエス:1956年発行(Guiomar Novaes:Published in 1956)
[2025-03-07]

モーツァルト:交響曲第36番 ハ長調「リンツ」 K.425(Mozart:Symphony No.36 in C major, K.425)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1960年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1960)
[2025-03-03]

ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調, Op.68(Brahms:Symphony No.1 in C Minor, Op.68)
アルトゥール・ロジンスキ指揮:ニューヨーク・フィルハーモニック 1945年1月8日録音(Artur Rodzinski:New York Philharmonic Recorded on January 8, 1945)