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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- うぐいす色の見開きジャケットにカラヤンの上半身姿、東芝の赤い半透明のLP盤。私が最初に購入したカラヤンの演奏でした。
ユング君がおっしゃる様に、このコンビの最高の遺産の1つだと思います。そのせいでしょうか、他の方々のようなカラヤンアレルギーを持たなかったのは。
この後、英デッカでウィーンフィルとレガートし始め、DGでベルリンフィルと脂肪過多になってゆきます。フィルハーモニアもクレンペラーの手兵になるにつれ、このバランスと美しさは後退しました。
ステレオ録音で他社に遅れを取っていたEMIにしては音質も当時の水準を大きく上回っています。特にトランペットが美しいですね。ライナー盤のハーセスよりも上手いと思います。
ただ、アッピアの松の後半からのド迫力は、ライナー盤の方が好きですが。
- 2011-05-24:マーティン
- 高1です父がNBC交響楽団のCDやレコードを沢山持っているため、トスカニーニの演奏を毎日聴いています。中でもトスカニーニの新世界は大好きす(特に第一楽章と第二楽章)。
PS、チャイコフスキーピアノ協奏曲第一番(※1941ではなく1943年録音)も好きです。
- 2011-05-23:森本 載般
- 各楽章の性格を極端に強調したような演奏。確かに端正とは、縁遠い。
この曲の色濃く「死の影」が刻み込まれていて、その「悲劇性」がよく出ているのは第2楽章。
つぶやくような、歎くようなチェロの響きは前非員です。
ブレンデルのモーツアルトPC27緩徐楽章、ベートーベン・ハンマークライーア第2楽章に匹敵する。
- 2011-05-22:ヨシ様
- ワルターは若い頃ワーグナー指揮者だったのでこれは素晴らしいと思います。
小編成のオケなので細部まで明瞭なのがいいですね。ワルターはオペラ全曲録音として「フィデリオ」のステレオ全曲録音がキャストまで内定しワルター自身スコアに書き込みをしていたそうです。
実現しなかったのは誠に残念ですね。
- 2011-05-21:sakaikoi
- これまで聴いたワーグナー演奏にはどこかギラギラしていて疲れてしまう圧力が少なからず感じられましたが、この演奏は豊かなスケール感は損なわれていないけれど、すっきりと輪郭が整っているので、最後まで落ち着いて聴くことができました。
- 2011-05-21:セル好き
- なにか微妙に音が前につんのめっている感じがして、落ち着かないところが多い。
こういう感じは、カラヤンのものかと思っていたが、実は当時のベルリンフィルの特性だったのかと思ってしまう。
ライブとは思えないくらい、音の重なりは非常に綺麗なのにね。
同年のクリーブランド管弦楽団を聴くとホッとした。
- 2011-05-19:ジェネシス
- 岡俊雄さんか、藤田由之さんだったか失念しましたが、LP内周のマトリクス番号なんかを調べて、ミステリー解読のような連載をしていました。
で、このEMIのステレオ録音をわざわざ音を悪くして、フルベンの演奏だと偽って流通させた悪党がおりまして、周知、公然のこととして知られていました。
勿論、「レコゲイ」「オントモ」の志〇氏や村〇氏たちは絶賛しておられましたが。
この演奏、ステレオで聴きなおすと(セラフィムのLPですが)やはりベルリン.フィルにしては、エレガンスを感じてしまうのは、こちらの先入観なのかな。
- 2011-05-19:伊藤 昇
- 沢山のクラッシック音楽がありますが一番ジイッと心に沁みわたります。
- 2011-05-14:美晴児
- 私が最初に買ったブルックナーの交響曲のLPがこれでした。中学3年だったと思います。1962年でしょう。発売と同時に早速購入しました。
今はなくなってしまいましたが、ディスクというレコード雑誌があり、「アンチ・ポピュラー・コレクション」という特集がありました。曰く、「ベートーベンの運命とか、ドヴォルザークの新世界などは、聴きたければ名曲喫茶(!)で聴ける。乏しい持ち金をはたいて買うのだからそんなところでは聴けないものを買ったらどうか。」という趣旨の企画で、ブルックナーの交響曲第9番(ベイヌム)とかマーラーの大地の歌とかバッハのゴールドベルク変奏曲などが含まれていた気がします。当時、ブルックナーもマーラーもLPはほとんど発売されていなかったのです。LPのリストとは別に座談会の記事があり、そこにはその前年(1960)カラヤンによって日本初演されたブルックナーの第8交響曲を聴いた興奮が溢れていました。「あの溢れるロマンがLPで間もなく発売されるんですね」といった調子で。
発売当初は大絶賛だったこの演奏ですが、ブルックナーのLPが増えるに従って賛否両論の議論の渦に巻き込まれました。渦を作ったのは、その後高名な音楽評論家に成長した**氏だったのではないかと思っています。
今は手元の20種類くらいのブル8があります。カラヤンの演奏は長いこと聴いていませんでした。今では、「これが本当のブルックナーかどうかなど素人の言える領分ではない」と思っています。いろいろ聴きくらべて、「うーん、この演奏のここはいいな。」などと思っています。カラヤンのこの演奏は、ずっと聞き慣れていたせいでしょう、肌にぴったりする肌着みたいな感じがします。
- 2011-05-12:nako
- なんて優しい演奏なんでしょうか。ほとんど神ですね。
指揮者が作曲家の上を行ってしまっている・・・というのは言い過ぎでしょうか?
でも、ワルターさんが、最期の最期に達した境地みたいなものを感じ取れる演奏だと思います。
なんで戦後にワルターさんがヨーロッパに戻らなかったのか、ずっと不思議に思ってきました。
だけど、これを聴くと、うっすら判るような気がします。
多分、彼は人生に起こった理不尽極まりない出来事を、すべて許し、受け入れたのでしょう。
でなくて、こんな、中年男のうじうじ陰気なエゴ丸出しの曲(←すみません、ブラームスという人間が好きじゃないんです^^;)を、こんなに温かく包み込むように演奏は出来ないと思います。
クライバーさん、大好きですが、残念ながらこの曲に関しては、ブラームスの煩悩に共感するところで終わってしまっているような。それもまた、人間臭くてよろしいんですが、ワルターさんの大きさ、温かさには負けてしまいますね…(哀)
- 2011-05-10:E・ぷらんくとん
- 各々のパーツは美しかったり、壮麗だったり、素晴らしいんだけど、全体を聴きとおすと支離滅裂でよくわからん…というのがわたしのマーラー評でした。
ワルター指揮でこの5番を始めいろいろ聴かせていただきましたところ、マーラーも案外いいかもと思うようになりました。ワルターのすっきりと整理された芸術的表現が肌に合ったのかもしれません。(もともとワルター・コロンビアの巨人は愛聴盤でした)
と、ここまで書いて気付いたのですが、わたしはマーラーのよいリスナーではないのかもしれませんね(^^)。
それにしてもオーケストラが美しく鳴っていますね。ここで聴かれる4楽章など弦の表情が豊かで、ボルタメンとまでかかっていて、ウィーンフィルの弦かと思ってしまいました。ワルターの棒のすごさを改めて実感しました。
- 2011-05-07:クライバーファン
- 現在、第1楽章を終えて、第2楽章を聞いています。
このサイトがなければ、一生聞く機会がなかった可能性もあり、聞くことができたことに感謝します。
何回か聞いて勉強したいと思いますが、第3番に比べて、親しみやすくはない曲ですね。
録音はおそらく、ドイッチェ・グラムフンのステレオと思われ、とても良いように感じられます。
- 2011-05-07:nighttime_sky
- ピアニスト二人によって蒙を啓かれました。ここ半年、モーツァルトのピアノ曲ばかり聴いています。ピアノソナタではこの15番が一番好きです。この演奏では第一楽章などたった3分弱の曲なのですが、これに対抗できるポップミュージックはほんの数えるほどだと思います。ものすごく清冽でありながらポップです。不思議なんだけど。
- 2011-05-07:nighttime_sky
- モーツアルトのピアノ協奏曲では24番が好きで、20番はあまり聞かなかったのですが、この演奏で初めてこの曲の良さを理解しました。出だしは「悲しみ」でもなく、「厳しさ」ですらなくて、もはや「不吉」ですね。そこに天使のようなピアノがふわりと舞い降ります。
- 2011-04-28:onod33
- このHPのおかげで、バルビローリの面白さを知り感謝。パイ原盤のレコードは、日本では廉価盤のイメージでしたので、英国物、シベリウス以外は知る機会が少なかった。アンチェルも上手いと思いましたが、バルビローリも色々、聴いてみたい。
- 2011-04-24:クライバーファン
- 今までトスカニーニの演奏しか聴いたことがなかったので、第1楽章のリピートのつなぎの部分を聴いたことがありませんでした。この演奏で初めて聴くことができました。ありがとうございます。
録音は音ゆれが存在し、いまいちです。演奏はとても流麗ですね。レガートで流れていき、クレンペラーを聴いているよりはカラヤンを聴いている気分になります。第4楽章のみテンポがはやすぎ、リズムが生きず残念ですが、第1楽章は旋律美が堪能でき、とても良いと思います。
- 2011-04-21:mkn
- いったいどんな録音なのかとおっかなびっくりで聴き始めましたがそれほど酷くなかったのでほっとしながら今第5番を聴き終わったところです。
演奏は、そうですね、野球に例えるなら単純なストレートは一球もないピッチャー、といったところでしょうか。ただし奇をてらった感じはなく何となく小粋なベートーヴェンでした。先日亡くなった小石忠男さんではなかったでしょうか、シューリヒトにパリ音楽院、クリュイタンスにベルリン・フィルを組ませてベートーヴェンというのは企画の妙と述べておられた記憶があります。むべなるかなと思いました。
- 2011-04-19:mkn
- シューリヒトの「第9」のステレオ盤CD、私は持っています。音質は...、まあはっきり言って「ステレオです」というだけでした。フランソワのショパンと録音時期がかぶりますが同様のクォリティですね。カルショーの自伝によると機材そのものも悪かったようです。
EMIが「録音」というものをどのように捉えていたか、首をかしげたくなるエピソードは数限りなくありますね。フルトヴェングラーの「第7」原盤への女性エンジニア(?)の声の混入、カラヤンのチャイコフスキー4番の原盤故障や4チャンネル録音への固執等々。
私は往年の「軍事オタク」でもありますが、最近ある写真を見て驚きました。第二次大戦中、30ノットの高速空母を18ノットの旧式戦艦が護衛しているというもので、同時代のアメリカや日本では考えられない光景でした。「ドイツやイタリアの水上部隊相手ならこれで充分だよ」という考えだったようです。「モノラルだって何だって、聞こえているのは音楽じゃないか」ということなら何となく相通じるものを感じました。そう言えば大昔の「レコ芸」の特集で、イギリス人はもっぱらカセット・テープで音楽を聴いている、という紹介があったのを思い出します。
その一方で、DeccaもMacIntoshoもRogersもTannoyもイギリスのメーカー、不思議な民族ですね...。
- 2011-04-16:m
- ユングさんのHPからの録音を知り、この演奏の約50年前のLPと約25年前に初めてCDで発売された時買い求めたCD、そしてユングさんのHPからの録音の聴き比べをしてみました。
LPレコードの解説に高木卓という方が「トリスタンとイゾルデの響きの秘密」として文章を書いていました。
・・・あれほど画期的な作品でありながら、作曲者自身はトリスタンとイゾルデの響きの「新しさ」について実際の演奏まで、はっきりした自覚を持っていず、公開前の演習で驚くべき発見をしたのであった。
その時の印象をマチルダ・ヴィーゼンドンク宛の手紙(1860.1.28)ではこう書いている。
「・・・団員達には不可解な新しさなのでした。
その為私は、音符の一つ一つを、まるで坑内の宝石発見の時さながらに、演奏者たちに教えるほかなかった。」・・・こういった書き出しで始まる解説の文章を中学生の私は実感する事が出来ませんでしたが、最近少し解ってきたような気になっています。
この響きの宝石をもっとも素晴らしい形で留めたのがこの録音なのでしょうね。
今回LP,CD、ユングさんのHPからの再生と聞き比べて少し不思議に思った事があります。
LPの音も決して悪くないのです。
明晰さという点では劣るものの、居心地が良いのです。
我々が実際の劇場で聞く音楽は周囲のノイズの為か明瞭では無く、LPのノイズが却って居心地の良さをもたらしているのかもしれないなどと思ってしまいました。
大叔母がフルトヴェングラーの実演を聞いた印象を話してくれた事が有ります。
独特の響きだったようです。
吉田秀和氏も同様の事を書かれていました。
「他界の音」という言葉を使われていたように記憶しています。余談ですが、数年前NHKが吉田氏の特集番組を放映した時大叔母と一緒に撮影された写真が写しだされ個人的にはびっくりしました。
この他界の音がはっきり残されている録音は、フルトヴェングラーのトリスタンと大戦中のいくつかの録音程度しかないような気がしています。
また音符が読めない私の様な人間にとっては、他界の音を実演で経験するのは奇跡的な事なのかもしれないと最近良く思います。音楽を良くご存じの方々はまた違った見方聴き方が出来るのでしょうが。25年前に聴いたバーンスタイン指揮のマーラーの9番の演奏の響きは私にとっては他界の音でした。
その後あの演奏を超える音楽体験はしていないように思っています。
バイロイトでもザルツブルグでも音楽祭の演奏は実に見事で素晴らしいのですが。見事で素晴らしい商品と言うのは冒涜でしょうか? 音楽がどうしても生きていく為に必要だというような切実さが無い世界は幸せでもあり、一面不幸なのでしょうか?
そんな中にあってユングさんのHPは新しい発見をもたらしてくれます。
音楽のもう一つの側面「味」の様なものを教えてくれます。
ティボー演奏のフランクのソナタ。ビターリのシャコンヌがハイフェッツが弾くと違った音楽になるのは新しい発見でした。ワルターのモーツアルト集も驚かされます。
これらもある面では他界の音の様な気がします。
ユングさんのHPからのトリスタンを聴き比べの最後に聴きながらそんな事を思いました
- 2011-04-16:カンソウ人
- 作曲家がピアノの名人でオーケストラの書法に詳しくない時に書かれたら、オーケルトラは薄くて伴奏のようになる。
マイケル・ポンティの弾いた「知られざるロマン派ピアノ協奏曲」の録音の数々の中にはそういう物が多い。
ロマン派の作曲家ショパンのように、古典派の作曲家モーツアルトのような、1回目の提示部に全くピアノが入らない形で書かれた物は全くないように感じた。
オーケストレーションする前には、2台ピアノの形でスケッチされるであろうから、大まかにいえばピアノ連弾の形で書かれるのと似ているはずだ。
連弾曲で低音部パートがブンチャチャチャのような伴奏の形なら、演奏する方は面白みが少ない。やっぱり絡みが多い方が良い。
フーガでは無いけれども対位法的な要素が多くて、四声態のほうが面白いのは当然だ。
ショパンのピアノ協奏曲を練習するのは、オーケストラを担当する方は面白くないのだとか。
その点でシューマンは違うのだって。
シューマンをお手本としていても、グリークはあんまり絡まない。
ショパンはピアノ協奏曲を書いた時に、あまり情報が無かった。
リストの第一番は、あまりに独特で、ソナタを基本にしていても随分形式が違う。
ピアノがオーケストラに包まれた音響では無意味な感じに思えるし、同じ旋律を違う節回しで歌っていても違和感はないほどだ。
自分には、シューマンのピアノ協奏曲は特別な曲であるように思える。
ロマン派ピアノ協奏曲の原点であるように感じる。
ピアノパート付きの、幻想曲でも交響曲でもないのが作曲者のねらいで、成功している。
「展開の可能性の低い」モチーフが、十分に展開されていて、ベートーベンの3番?5番の協奏曲のモチーフとの違いが明確にある。
最近知ったのだけれども、コルトーのきれいな録音がある。
ユーチューブで聴いた。
ひょっとすると、60年代?
指揮者がフリッチャイでコルトーの変幻自在なテンポのピアノにきっちりと付けてある。
オーケストラにピアノが包まれたような音響であるが、セルのこの演奏とは全く異なる。
主導権はコルトーが持っていて、フリッチャイはコルトーに共感を持って演奏している。
1つの様式の終末の姿が刻印されている。
そのためには、原点のシューマンのピアノ協奏曲である必要がある。
- 2011-04-14:西尾
- クラシック音楽が好きになって間もないのですが、ここでシューマンを聞かせていただいてシューマン好きになりました。病気のせいなのか孤独や寂しさを感じる雰囲気が漂っていて胸をしめつけられるようなところも好きです。
- 2011-04-14:nako
- 情念というか怨念というかが満ち溢れた演奏で、丑三つ時にでも聴くのがよいような気もします。。。なんて悪口を言いながらも聴いちゃうのが、フルトヴェングラーの凄いところでしょう。フルヴェンの後にフルヴェンなし。カルロス・クライバーの演奏の方が好きなんですが、そう言わざるを得ません。
- 2011-04-14:Joshua
- 異色な『四季』演奏ですね。
シュナイダーハンがクレーメルのような弾き方をしている、というか、音色は美しいのに、普通スラーのところも切って弾くのが目立ちます。
雰囲気に酔うような聞き方ができないのです。
でも、もう少し慣れてみたら、「これでないと」聴けなくなるような魔力も感じられます。ためしに、みなさん、冬の第2楽章を聴いてみて下さい。
その速いことったら!耳を疑うこと間違いなしです。
ユングさん、これは再生速度のまちがいじゃないでしょうね。
<ユング君の追記>
もちろん、このテンポでシュナイダーハンは演奏しています(^^v
- 2011-04-14:吉川達也
- ブラームスについての解説を大変興味深く読ませていただきました。書かれている中身をすべて理解できたわけではありませんが、ブラームスの音楽をここまで深く解説されていることに恐れ入りました。わたしは、ブラームスの音楽が好きで好きでしかたがありません。二十歳ごろから30年近く聴いています。交響曲から室内楽、ピアノまですべて好きです。年齢を重ね、聞き込むほど好き度合いが増しているようです。解説をよんで、なぜかうれしくなりました。ブラームスのすばらしさをご教授いただいたような感じです。有り難うございます。ヨッフムのこの4番はじめて聴きました。ヨッフムは最近2番のライブ演奏にのめり込みましたが、この4番もかなり聞き込みたくなりました。できたらブラームスのすばらしさをもっと教えてください。
- 2011-04-13:ヨシ様
- 確かに優れた演奏ですね。
作品自体はあまり評価されていませんが交響曲第3番変ホ長調「英雄」作品55の前に書かれた曲だと思うと
無視は出来ません。
そう考えると感慨深い曲です。
- 2011-04-13:バッハ好き
- これにとっても魅かれるものを感じましたが、まるでバッハの音楽のように響くヴィヴァルディの解説を見て納得しました。星を10にするつもりが手が滑ったのか途中でとまってしまいました。
- 2011-04-13:赤木壮吉
- 大仰で、少し品がないと思っていましたが、こういうのならいいですね。
- 2011-04-09:クライバーファン
- 昔読んだ吉田秀和の世界の指揮者という本の中で、トスカニーニの1953年のエロイカを批評するところで、自分が実演で聞いた演奏ではセルの演奏が最高、なぜならフレーズがトスカニーニのようにぶつ切りにならず、なめらかにつながるからだというようなことが書いてあったと記憶します。
FLACの方を聞いてみました。全体の造形はトスカニーニに近いですが、確かに音を叩き付けて、ブツブツ切るような感じではありません。弦の音も思いのほか柔らかい感じです。カラヤンなんか聞いていると柔らかすぎに聞えますが、セルの音の柔らかさはカラヤンとトスカニーニの中間ぐらいでしょうか。アクセントがトスカニーニほど強烈ではなく、ネットリと耳にまとわりつく感じですね。第1楽章の展開部が特にそうで、何度来ても耳が釘付けになる絶妙なネットリ感です。指揮者はこの音を得るために何度もリハーサルしたのでしょう。第1楽章では、独特のリズム感と完璧に統制された個々の楽音に耳が行きましたが、全体的に圧倒的な高揚感のようなものが足りない感じです。指揮者が十分に抑制するほうに重きを置いているからでしょうか。
高揚感という意味では、第2楽章のほうが高揚しており、耳に迫ってきます。ただトランペットをはじめとする金管楽器の音色は弦に比して最上とは言えないのではないでしょうか。これは私が個人的に突出したトランペットの音が嫌いなだけかもしれません。
全体的には、古い録音のため、オーケストラの音色が褪せており、実際の音が持っていたであろう音の鮮やかさは残念ながらある程度消えてしまっているようです。それでも弦楽器の音はさすがに良く、独特のリズム感、程よく柔らかい音は十分に伝わってきます。
個人的には、トスカニーニが演奏した1949年のセッション録音が、この路線の演奏の中では一番好きですが、この演奏も名演だと思います。
- 2011-04-08:ヨシ様
- この曲にはクリュイタンスの名盤もあります。
どちらが優れた演奏なのかは好みの問題です。
ベルリオーズらしからぬメロディーの美しさとオペラ的な宗教曲としての魅力があります。
- 2011-04-08:htam
- この録音は弱音部の緊張感が素晴らしいと思います
ですが少しピッチが低めなのが気になりますかね.....
チェリビダッケが「ピッチをいじった」と言ったのもわかる気がします
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[2025-07-11]

ベートーベン:交響曲第6番 ヘ長調 作品68 「田園」(Beethoven:Symphony No.6 in F major, Op.68 "Pastoral")
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1960年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1960)
[2025-07-09]

エルガー:行進曲「威風堂々」第1番(Elgar:Pomp And Circumstance Marches, Op. 39 [No. 1 In D Major])
サー・ジョン・バルビローリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1962年8月28日~29日録音(Sir John Barbirolli:Philharmonia Orchestra Recorded on August 28-29, 1962)
[2025-07-07]

バッハ:幻想曲とフーガ ハ短調 BWV.537(J.S.Bach:Fantasia and Fugue in C minor, BWV 537)
(organ)マリー=クレール・アラン:1961年12月10日~12日録音(Marie-Claire Alain:Recorded December 10-12, 1961)
[2025-07-04]

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調, Op.64(Mendelssohn:Violin Concerto in E minor Op.64)
(Vn)ヨーゼフ・シゲティ:トーマス・ビーチャム指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 1933年録音(Joseph Szigeti:(Con)Sir Thomas Beecham London Philharmonic Orchestra Recoreded on 1933)
[2025-07-01]

ベートーベン:交響曲第5番 ハ短調 「運命」 作品67(Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽楽団 1958年録音(Joseph Keilberth:Hamburg Philharmonic Orchestra Recorded on 1958)
[2025-06-29]

ヘンデル:組曲第12番(第2巻) ト短調 HWV 439(Handel:Keyboard Suite No.12 (Set II) in G Minor, HWV 439)
(P)エリック・ハイドシェック:1964年9月18日~21日&30日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n September 18-21&30, 1964)
[2025-06-27]

ブラームス:ホルン三重奏 変ホ長調, Op.40(Brahms:Horn Trio in E-flat major, Op.40)
(Hr)フランツ・コッホ :(Vn)ワルター・バリリ (P)フランツ・ホレチェック 1952年録音(Franz Koch:(Vn)Walter Barylli (P)Franz Holeschek Recorded on 1952)
[2025-06-25]

バッハ:幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542(J.S.Bach:Fantaisie Et Fugue En Sol Mineur, BWV 542)
(organ)マリー=クレール・アラン:1959年11月2日~4日録音(Marie-Claire Alain:Recorded November 2-4, 1959)
[2025-06-22]

ラヴェル:ダフニスとクロエ第2組曲(Ravel:Daphnis And Chole, Suite No.2)
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 1959年4月19日録音(Eugene Ormandy:Philadelphis Orchestra Recorded on April 19, 1959)
[2025-06-19]

ヘンデル:組曲第16番(第2巻) ト短調 HWV 452(Handel:Keyboard Suite (Set II) in G Minor, HWV 452)
(P)エリック・ハイドシェック:1957年9月30日&10月1日~2日録音