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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- 向かい風に逆らっていくようなドラマチックな感じが、この演奏にはまったくない。ふつうこういう解釈でやったら味もそっけもない代物になりそうだが、クレンペラーは聞かせる。
いわゆる客観的演奏だが「教科書どおりやりました、間違いないでしょ?」なんていうものじゃない。「これがおれの音楽だ、気に入らなきゃ聞くな!」といったふうなものだ。
ぴたりとそろったオケもすばらしい。ウィーンフィルのような独自色はないが、これは赤や黄色ではなく白、もしくは透明という色だ。
- 2012-12-11:チエ
- 「コリオラン」は9曲の交響曲と並ぶ傑作です。全篇にただよう悲壮感、緊張感に惹かれます。「レオノーレ」第3番はその輝かしさからアンコールなどでよく演奏されますが、私は、地味かもしれませんが「コリオラン」の短調の力強さも高く評価します。モーツァルトは長調の天才であり、ベートーヴェンは短調の天才であると思います。ぎゅっと音楽が凝縮されていて、1曲の交響曲を聴き終えたと同じ感動を味わえます。
- 2012-12-10:カンソウ人
- 本当にありがとうございます。
よく、探してくださいました。
実家のLPは擦り切れているし、LPと言ってもシェラックの様な材質で塩化ビニールじゃありませんでした。
昭和の30年代の前半、LPレコード一枚でどのぐらいの値段だったか若い人たちは知らないでしょう。
大卒サラリーマンの月収の何分の1。
あの頃の、4千円?5千円ぐらいしたと思います。
秋の若さんと同じで、父のLPレコードで初めて聴いた演奏です。
細身の音色であることは間違いありませんが、秘技を使って虹のような音色の変化を聴かせています。
今の演奏家たちは、割と同質の音色の中での変化ですが、フランチェスカッティは野性的ですね。パレットが広いです。音程も、現代の平均律に近い感じではなくて、ぴったりと決まっていて、オーケストラとは少し違うのが、凄く目立っていて恰好が良いなあ。
師匠筋のパガニーニは魔法のような音色で聴衆の心を溶かしたのでしょうね。
必殺技で連続技で凄いですが、タガが緩むと聞き手も掌で転がされなくなる可能性はあります。
リズムも引き締めたり緩めたり、ミトロプーロスの指揮もニュアンスまでぴったりと付けていて、素晴らしい。木管楽器の音色の変化も、独奏者に合わせていて、ニューヨークフィルもする人がきちんと指揮したら、柔軟に尚且つきちんと出来るのですね。
この時代のコンチェルトでここまできちんと合わせているのは凄いです。
録音も良いですね。実演のバランスよりも、バイオリンを少し強調していますが(このことは常識で普通)、オケは混濁せず楽器同士の距離感も良いので、ステレオの様に聞こえました。
生で見たら、視覚情報を使って、バイオリンの音を補正して、大きく感じるでしょう。
だから、レコードでは視覚情報が無いから、録音で補正するのではないでしょうか。
楽器の左右は、こちらが脳の中で経験値を使って自動的に決めてしまうのでしょうか?
全く違う例え(良くないですが)なのですが、大阪の芸人の「宮川左近ショー」で暁さんが三味線の曲弾きをした後で、「なんでわしこんなにうまいんやろうなあ」って言う決め台詞がありました。
あんな芸人根性という感じがしました。
- 2012-12-09:秋の若
- この演奏は,ミトロプーロス指揮ニューヨークpoじゃないかな?。昔,父のLPレコードで初めて聴いたメンデルスゾーンです。たぶん間違いないと思います。ストレートなバイオリン,すばらしいバック,何度聴いても飽きが来ません。私は今でもこの曲の決定版だと思います。実はCDがなかなか見つからずずっと探し続けていました。アップしていただいてありがとうございます。ところで,フランチェスカッティとオーマンディのメンデルスゾーンの録音ってあったかなぁ…。
<ユング君の追記>
ご指摘ありがとうございます。これはもう私の全くのミステイクでした。早速に訂正させていただきます。
それにしても、この録音が長く廃盤になっているというのは、もはや「犯罪的」ですらありますね。
- 2012-12-09:oTetsudai
- 声楽を志す人がお手本にするべき歌唱だと思います。マリア・カラスがシュワルツコップを批判したのはもちろん彼女がシュワルツコップの才能を深く認め、惜しんでのことでしょう。今日錦織健さんがロックを歌うのはその才能から勿体無いこと、と批判するのに似ていると思います。でもこんなに素晴らしい歌唱はめったになく、声量に恵まれない人が参考にするには特にお勧めです。シュワルツコップの四十歳代の録音ですからまだ声に若さが残っています。ライブは確かに音楽の醍醐味ですが、スタジオ録音としてもプレゼンス豊かな録音です。年末に年賀状を書きながらこういう演奏を聞けるのは本当に幸せなこと。また声抜きの演奏も聞いてみたくなるほどアッカーマン指揮フィルハーモニア管弦楽団が生き生きした演奏で絶品です。これだけ声が若いと「サウンドオブミュージック」を彼女の声で聞いてみたくなります(マリアが英語で歌うのは不自然)。でも内容から国籍的に無理だったかも(笑)
- 2012-12-09:oTetsudai
- 当時の年齢が60歳代後半ですし6年後に73歳で亡くなっていますので技量の衰えは仕方のないことです。しかし不思議に演奏そのものには感動しました。たとえ手が動かなくても気持ちが前を向いているというか、妥協のない演奏だと思います。厳冬のニューヨークの安アパートで寝込んでいた老人がゆっくりと起き上がりかじかんだ手をさすりながら歯を食いしばって演奏しているが思うように演奏できない、その無念を気迫で乗り越え演奏している姿が目に浮かびます。
- 2012-12-08:ベラ
- なんとユニークな曲名でしょう。初めて聴くときはそのネーミングにどきどきしました。聴いてみれば、純音楽的でハンガリー的な素材を生かしつつ、モダンに仕上げられた作品と分かりました。バルトークの作曲技法はどのジャンルでも念入りであり、斬新な味を含みつつ根底に堅実な土台があるように思います。考えようではベートーヴェンと同じ観念であると言えます。ライナーの楷書的な的確な指揮のもと、シカゴ交響楽団もよくそれに答えて演奏しています。55年とは思えない録音のよさも特筆すべきです。50年代から60年代は名曲の録音がステレオLPの開発で意欲的に進んだ時代で、演奏家も積極的に、かつ曲に敬意を持って名演を残してくれました。それに比べ最近の録音は音はいいですが自己特徴の表現だけで聴いてられないものが多いように感じます。話が少しそれて失礼しました。
- 2012-12-07:井口 和栄
- これは、55年ではなく57年の録音ですよね。
悪くは無いと思うが、なにしろこの名曲には素晴らしい演奏が目白押しだ。
その中にあって、このこじんまりした演奏は「悪くは無い」というレベルだと思う。
カーゾンのピアノはなんともスケールが小さい。
これはクナッパーツブッシュの指揮にも言えることだと思う。
熱気はあるがちっとも聴いている方が熱くなれない。
- 2012-12-07:井口 和栄
- 大好きな曲です。
そしてこの曲には決定版とも言うべき名演奏が存在する。
デュメイとピリスの録音である。
この演奏を聴くだびに、モーツァルトのヴァイオリンソナタは
「ヴァイオリン伴奏付のピアノソナタ」だということを実感する。
そう、モーツァルトのヴァイオリンソナタはピアニストが
二流だとどうにも魅力的な演奏にならないのだ。
バリリのヴァイオリンは確かに伸びやかでいい味わいだが、スコダの生真面目なだけの
ピアノは主役であるべきピアノが単なる伴奏に成り下がっている。
やはりハスキルやピリス級の名人があってこ魅力が出る曲集だと思う。
- 2012-12-06:マオ
- 「英雄」はやはり古今の音楽中、最高級の音楽だと思います。自己に正直で、自信に満ち溢れ、作曲技巧も充実し、しかも大胆です。古い殻から飛び出そうとする意欲も伝わってきます。特に独特のアクセントが全曲にわたって生きていると思います。セルとクリーヴランドの演奏も以上と全く同じことが言えるのではないでしょうか。つまり曲と演奏が完全に一致した超名演だと思います。フルトヴェングラーなどと比べると即物的な演奏かもしれませんが、決して「こじんまり」とはしていません。再生装置では音量を自由に調整できますが、実演のクリーヴランド管弦楽団はものすごいボリュームだったそうです。しかもあのすごい室内楽的なアンサンブルで…。想像しただけで鳥肌が立ちます。このディスクでもその演奏を満喫できます。セルとクリーヴランドを代表する名演奏と言えると思います。
- 2012-12-04:ヨシ様
- やはりこれはフルトヴェングラーと双璧で最高の名演だと思います。
カラヤンより断然上です。
そのカラヤンもセルには一目置いて頭が上がらなかったそうですね。
- 2012-12-04:ピョートル
- チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は演奏効果も抜群だし、音楽としてもとてもよくできていると思います。ロシア的な哀愁のある曲調、ときに乱暴なまで活躍するソロの大胆さ。しかし協奏曲としての品格も充分そなえた名曲だと思います。ハイフェッツはスピーディーにまい進し優れた技術で演奏していますが、もう少し感情の表現もほしいと思います。私はいろいろな演奏を聴きましたが、意外にも?最も高く評価するのは千住真理子がウィーン交響楽団と録音した演奏です。これはすばらしいですよ。カップリングのメンデルスゾーンもいいです。
- 2012-12-04:ピエール
- 今の私がベートーヴェンの9曲の交響曲から一曲をとると「田園」です。考えてみれば他の作曲家も含めて類型がない作品です。特徴は簡素な和声と、4小節、8小節…と規則的に楽器を変えながら音型を繰り返す構造(特に第一、第二、第五楽章)でしょう。それでいてそこに一種の快い陶酔感すら感じます。純粋な心から生まれた音楽ということも伝わってきます。モントウーの演奏は気楽に聴き流すことのできない、強い情緒のあるものですが、賢明であり明晰なものも持っています。他の指揮者では出せない、曲の本来持っている奥深さを感じます。「田園」てこんなにいろいろな表情を持っているんだと思わせる演奏です。
- 2012-12-04:アンドレ
- 個人的にいつかやってみようと思い未だしてないことがあります。それはベートーヴェンの9曲の交響曲を一人の指揮者とオーケストラで通して聴くことです。それにどれほど意味があるかは分かりませんし、こちらも一貫した精神状態が続くかも疑問です。しかしそのときはクリュタンスにしてみたいと思います。不思議と今まで聴いてほとんど裏切られなかったためです。カラヤンに先駆けて世界初ステレオ全曲録音したものらしいですが、今聴いても新鮮で中身もとても充実しています。ベルリンフィルも透明感のある、変な癖のない演奏をしています。しかし力強い情緒もあり立派な録音です。単品で時々聴いたので連続全曲にも挑戦してみたいです。
- 2012-12-02:oTetsudai
- 聴き始めた瞬間、聞き慣れたタンホイザー序曲の旋律が途中から聞こえたのでタンホイザー序曲の抜粋かと思いました。非常に良い録音でオーディオ装置が2段階ぐらい上に聞こえました。演奏はそれは素晴らしいものでユングさんのおっしゃるとおりです。非常に極めが細かく輝くような中高音が巻き散らかせます。ところで解説がとてもおもしろかったです。私も考え方はこのアホ男と全く同じなので身につまされます。ワーグナーの実生活は確かにでたらめなのですが作品は抗しがたいほど傑作ぞろいです。タンホイザーは師走の忙しい中、我関せずで部屋にこもり、聞き流すのが最高の贅沢と思います。バイロイト音楽祭は夏だそうですが、日本では冬にワーグナーが似合います。でも本当に好きなのはウォルフラムの夕星の歌です。タンホイザーのように生きたかったのですが現実はウォルフラムです。悲しい。
- 2012-12-02:渡邊 眞
- ユングさんのおかげで「不滅の名録音」でトスカニーニ、フルトヴェングラー、クレンペラーを聴き比べることができました。他に、クリュイタンス、自分のカラヤン、サヴァリッシュ先生、ベームを聞き、至福の時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
1957年生まれの自分にとって、トスカニーニ、フルトヴェングラーはちょっと昔の人、クレンペラーは既知の友人または幼馴染み(ほかにセル、オーマンディ、ミュンシュとか)、ってな感じなのですが、クレンペラーはよく言われる「重戦車」というよりは、自分には、「昔気質の職人」です。「諸君、これがルードヴィッヒなのですよ」とおっしゃっているように感じています。
それにしても。です。ユングさんにより、1950年代のフィルハーモニア管弦楽団の大活躍ぶりをよく知ることができました。ブラームスの1番にしても、カラヤンとカンテルリの録音などまったく違う指揮者の要求にすさまじく答えているのが本当によくわかりました。
- 2012-12-02:oTetsudai
- 私もこのレコードを買いました。ただホルンの演奏がそれほど難しいとは知らなかったため、何の変哲もない普通の演奏と思いあまり聞き返すことはありませんでした。本当に楽々演奏しているので名人芸とは全く気が付かないのです。レコードのジャケット裏に記載されていることですが、彼の独奏の録音は多くないが、当時のフィルハーモニア管弦楽団のほとんどのレコードで彼の合奏での演奏を聞くことができるそうです。フィルハーモニア管弦楽団のレベルの高さがうかがえて興味深いです。
- 2012-12-02:シューベルティアン
- 冬場にバリリの音はいやされる。炉辺でお茶でものんでいるような気分にさせる。
この人の音色は甘い。しかし、苦さをよく知った人の甘さにちがいない。
- 2012-12-01:マオ
- ビゼーの1番、さわやかでセンスのよさにあふれた名交響曲だと思います。「カルメン」「アルルの女」やこの交響曲を聴くと、管弦楽法の卓越さにも感心します。和声や旋律が自然でときに大胆ですが、よく考えられた効果的なものだと思います。ドイツ・オーストリアの脂っこい交響曲で多少「胃もたれ」状態のときはビゼーの音楽が癒してくれます。
- 2012-12-01:フェリックス
- メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は数あるヴァイオリン協奏曲の中で最も好きです。全体として非の打ち所のない「完璧」な作品ではないでしょうか。音楽としてはいいけど交響曲的で若干ソロの弱いベートーヴェンやブラームス、ソロはいいけど管弦楽が稚拙なパガニーニなどと比べてみるとよいと思います。適度なロマン性と無理の無い和声・旋律、熟練されたソロとオーケストラのバランス。やはりこのジャンルでは一番好きです。ハイフェッツは淡白すぎるように感じます。もっとウェットで情感にあふれた演奏が私の理想です。
- 2012-11-30:ヨハネス
- ブラームスの1番は若い頃よく聴きました。すごく立派で高級な音楽に思いました。今聴くと何かところどころに肩に力の入った熟しきれない感じを受けます。しかし熟達した名作であることに変りはありません。「暗から明に」ベートーヴェンを思わせる構想で演奏効果も抜群です。しかし最近は4番の方を高く評価します。人生経験をいくつも体験し悟りに至ったようなブラームスを感じるからです。いやいや、それにしても4曲の交響曲いずれも大人の音楽ですね。セルのブラームスはややこじんまりまじめにまとめた上げた感じです。一歩引いて冷静に演奏しているようですが、もう少しロマン性がほしいとも思います。ブラームスはベートーヴェンを手本にしたといっても、やはり後期ロマン派の作曲家なのですから。
- 2012-11-29:ヨシ様
- これは本当に面白い演奏ですね。
オケの伴奏についてですが。
まるでポピュラー音楽の伴奏のようです。
- 2012-11-28:シューベルティアン
- 偉大な指揮者ベスト10なんてのをやれば必ず第1位になるこの人、フルトヴェングラーのえらさがわかりません。バイロイトの第9もなにがそれほどいいのか…
オペラの血わき肉踊るといった感興とは似たようで違ったこの人の表現、情念のドラマというのかしら。しかしビールの味と、ワインやウィスキーの味がちがうというのと似たような感じで、大きな意味では同じだと思われる。ある種の夢心地へ聞き手を強制的に連れ去るような力があるということなのだと、思われはするが、わたしはどうしてもついてゆけない。目をあけてはっきり現実を見ている人の表現ではないと思う。いま陶酔している人もいずれ飽きるのでは? トスカニーニやセルのほうが、人物としてどれだけ大きいかわからないと思う。
- 2012-11-27:oTetsudai
- ウィーン・コンツェルトハウス、アマデウス、バリリのなかでは、アマデウス、ウィーン・コンツェルトハウス、バリリの順で好みなので、バリリがエリート集団といわれても「うーん」となるのですが、音楽は優れているいないではなく、好きかそうでもないかという区分けでもいいような気になっています。しかしこの曲小学校からおなじみの曲だが、シューベルトにしてはつまらない曲だなあといつも思ってしまいます。本当にシューベルトの作品なんだろうか。
- 2012-11-27:シューベルティアン
- 感傷的になろうと思えばいくらでもなれるであろうこの曲を、バックハウスはなんともいえん気品をもって演奏します。きっとブラームスが聞いたらよろこんだのでは。
アファナシエフの有名な録音わたしは好きです。彼は音の間だの、音が止んだあとの静寂だのに非常に意識を凝らしていて、彼の人生観がそこに反映されています。
そしてこのルビンスタインの演奏は、もっとも奇をてらうことのない自然体の演奏ですね。バックハウスほど上品ではなく、アファナシエフほど寒々としてもいない。前者の演奏はどこか孤独な、わかってもらえないでもかまわないといった風情があるけれど、これはあくまでも聞いてもらおうとする音楽だと思えます。だからか、もっともブラームス自身を感じられる演奏です。
マーラーがブラームスを評して「彼はやはりスケールの小さい人間だ」と切り捨てているのを読んだことがありますが、…たしかに小市民的な感じがするものです。カンソウ人さんのおっしゃるようにでかいことをやろうとしてできない人のように思われます。戦国武将でいったら信長や秀吉ではなくて、家康や黒田如水のような感じ。
しかし名だたる演奏家がブラームスに名演を残しているのも事実。なにかこの人独特の魅力があるのですが、それはけっしてわかりやすい、手のひらを指して「これ」といえるようなものではありません。…こういっちゃ尊大ですが、とにかく「いっしょけんめい」やったということではないでしょうか。アイデアも、技術もけっしてずば抜けたものではない。しかしいっしょうけんめいやった。とことんこだわって、ていねいに仕上げた。そこに宿った魅力が、彼を音楽史に無二の人物としているような気がします。
- 2012-11-27:oTetsudai
- 秋も終わりの枯葉舞う長く続く道を何処とはなく彷徨い歩く、そんなブラームスの交響曲第4番のようなはかなさがたまらなく愛おしく美しい。オーケストラは静かにピアノを慈しむように囲み、あたりはだんだん雪景色に染まって、やがてすべてが光の中に吸い込まれていく。そんな印象をもつ演奏です。
- 2012-11-27:Sammy
- この歴史的に名高い演奏を改めてここで聴いて、絶妙な間合いとしなやかさ、重心の低いしっとりとした表情が、腰のしっかりしたくっきりと明るいオーケストラのトーンと何ともしっくりいって、ほの明るい暗さ、とでも言いたいような、独特の味わいに打たれました。これが作品の世界と深く共鳴して感銘深いものがあります。録音の明瞭さも改めて見事で、やはりこれぞ聴き継がれるべき歴史的名演奏と感嘆します。
- 2012-11-27:安田
- しみじみと良い演奏だと感じます
二楽章のやや調子の外れた音が泣かせます
- 2012-11-26:アンドレ
- サン・サーンスの第3番はとても練られていて演奏効果も抜群な曲だと思います。交響曲と言うとドイツ系中心で残念です。こんな名曲があるではありませんか。内容だって決して負けてなく、むしろ新鮮な上品さや力強さがあったりして大好きです。ふと気分転換したいときなどサン・サーンスやベルリオーズなどを聴きたくなります。
- 2012-11-26:Sammy
- 色彩感と歌い回し、表情づけの伸びやかさ、躍動が、作品の愉悦感とそれにすっかり乗ってしまった演奏家たちの高い水準での「楽しい音楽の時間!」という気分を豊かに伝えていて、この演奏ならではの楽しみがあふれていると感じます。「高度にプロフェッショナルなアマチュア精神」とでもいうべきものでしょうか。そしてユングさんが仰るような、ハイドンを聴く独特の愉しさのようなものを改めて思い起こさせてくれます。同時代の誰それと比べてどうの、というようなことはしばし脇に置いて聞き惚れていいのでは、と思います。
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[2025-07-09]

エルガー:行進曲「威風堂々」第1番(Elgar:Pomp And Circumstance Marches, Op. 39 [No. 1 In D Major])
サー・ジョン・バルビローリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1962年8月28日~29日録音(Sir John Barbirolli:Philharmonia Orchestra Recorded on August 28-29, 1962)
[2025-07-07]

バッハ:幻想曲とフーガ ハ短調 BWV.537(J.S.Bach:Fantasia and Fugue in C minor, BWV 537)
(organ)マリー=クレール・アラン:1961年12月10日~12日録音(Marie-Claire Alain:Recorded December 10-12, 1961)
[2025-07-04]

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調, Op.64(Mendelssohn:Violin Concerto in E minor Op.64)
(Vn)ヨーゼフ・シゲティ:トーマス・ビーチャム指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 1933年録音(Joseph Szigeti:(Con)Sir Thomas Beecham London Philharmonic Orchestra Recoreded on 1933)
[2025-07-01]

ベートーベン:交響曲第5番 ハ短調 「運命」 作品67(Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽楽団 1958年録音(Joseph Keilberth:Hamburg Philharmonic Orchestra Recorded on 1958)
[2025-06-29]

ヘンデル:組曲第12番(第2巻) ト短調 HWV 439(Handel:Keyboard Suite No.12 (Set II) in G Minor, HWV 439)
(P)エリック・ハイドシェック:1964年9月18日~21日&30日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n September 18-21&30, 1964)
[2025-06-27]

ブラームス:ホルン三重奏 変ホ長調, Op.40(Brahms:Horn Trio in E-flat major, Op.40)
(Hr)フランツ・コッホ :(Vn)ワルター・バリリ (P)フランツ・ホレチェック 1952年録音(Franz Koch:(Vn)Walter Barylli (P)Franz Holeschek Recorded on 1952)
[2025-06-25]

バッハ:幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542(J.S.Bach:Fantaisie Et Fugue En Sol Mineur, BWV 542)
(organ)マリー=クレール・アラン:1959年11月2日~4日録音(Marie-Claire Alain:Recorded November 2-4, 1959)
[2025-06-22]

ラヴェル:ダフニスとクロエ第2組曲(Ravel:Daphnis And Chole, Suite No.2)
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 1959年4月19日録音(Eugene Ormandy:Philadelphis Orchestra Recorded on April 19, 1959)
[2025-06-19]

ヘンデル:組曲第16番(第2巻) ト短調 HWV 452(Handel:Keyboard Suite (Set II) in G Minor, HWV 452)
(P)エリック・ハイドシェック:1957年9月30日&10月1日~2日録音
[2025-06-15]

エルガー:ため息 (ソスピーリ), Op.70(Elgar:Sospiri, Op.70)
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1966年7月14日~16日録音(Sir John Barbirolli:New Philharmonia Orchestra Recorded on July 14-16, 1966)