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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- 作品を丁寧に表現した美しい演奏で、この作品が充実した傑作であることを初めて認識させられました。それはyungさんの仰るように、見事極まりないシュタルケルのチェロと堂々と渡り合って凛と響くシェベックのピアノの練達故ではないでしょうか。
- 2015-09-08:Sammy
- 丁寧かつ精力的に構築された、隅々まで堂々として美しい、素晴らしい演奏と思いました。バイエルン放送交響楽団の明るめの重厚な響きが力強く広がって心地よいです。さすがはこの作品を得意として来たと言われるヨッフムならではの万全の名演奏と言ってよいのではないでしょうか。
- 2015-09-06:nakamoto
- 私は以前、メンデルスゾーンの作曲家としての価値についてコメントを出しましたが、ここでもう一度発言させて頂きたく、ここに書く次第です。
メンデルスゾーンは、神童でした。神童と言う物は、幼くして、成熟しているので、早くに作曲スタイルを完成させます。モーツァルト然り、サンサーンス然りです。という事は、随分歳上の作曲家たちと同じような作風を持ってしまうという事で、現代人から見ると、生年の割に保守的という評価に成ってしまい勝ちです。それは、誤りであって、メンデルスゾーンは、一年違いのシューマンやショパンと比べられて、時代遅れの作曲家と評されてしまっていますがしかし、私としては、メンデルスゾーンの作風は、シューベルトと同い年と見ています。早世したシューベルトの存命中に、メンデルスゾーンが作曲した作品の多さに注目しましょう。シューベルトと同い歳とすると、随分新らしさを持った、活力に満ちた作品が多い事に、気付かされるはずです。ロマン派中の古典派などと評しているのは、どうかと私などは思います。ロマン派最初期の作曲家として、彼を評価するべきです。ウェーバーやパガニーニやロッシーニなどのようにです。とても新しく充実した完成度の高い作品を、メンデルスゾーンが産んでいた事実を確認できるはずです。それが、彼の正しい音楽史の中の立ち位置であると云えると思います。
- 2015-08-28:Joshua
- クレンペラーが同じブラームスのピアノ協奏曲、
特に1番を振って残していてくれたら、とこの演奏も思わせてくれました。
基本的には1年前のフィルハーモニア盤と同じ腰の据わった重量級の演奏。
こちらは、ドイツの当時地方オケだったバイエルンが必死に弾いている、吹いている、ように聴こえます。3番トロンボーンの凄まじいこと。終楽章のコーダは巨大なものが襲いかかってくるような印象を受け、身震いしました。
88まで数奇な人生を生き抜いたこの男の音楽はスケールが一回りも二回りも違う。
ほんの5年前ですが、ベルリン放送やウィーン響を振った2番や3番、フランスのオケとは思えない重厚な1番もアップされてますね。
クレンペラー恐るべし。フルヴェンやワルターやトスカニーニを忘れさせてくれることがある数少ない指揮者です。
- 2015-08-25:菅野茂
- 古い録音ですが楽しんでいます。聞き手を考えていないのかというと、いかに良い音楽を作るかという追及の先に12音音楽があるのだと思います。こう言う音楽も子供の時から聞き慣れていれば決して聞きずらい音楽では無いはずです。なぜ難しいか?それは普通の聴き手が必ずメロディーやリズムを追い求めるからだと思います。要するに無いものを追及してもありませんからうんざりしてくるのでしょう。
- 2015-08-25:クラヲタ
- アゴーギクの少ないインテンポ気味の演奏ではありますが、
全指のバランスを保った上でフレーズをきちんと浮かび上がらせているのを聴く限り、
決して大雑把ではないと思います。
- 2015-08-23:Joshua
- 彼女の看板曲、この演奏でバッカウアーは頭に残っています。
Wikiで見ると、知的な美人ですね。
Violinのエリカ・モリーニと似た面立ちです。
長命ではなく、60台で亡くなっています。
この演奏は、年代の割に録音がよく、そのことが両刃の剣となってるんでしょう。
バッカウアーの録り直しなしによる音の濁り、それに対し、精緻で迫力もあるMr.Sの伴奏。
されど、全体に対する不満はありません。
両端楽章がわたしは好きです。
一種の凄惨さを感じさせる第1楽章半ば、何とも言えない哀感を誘う終楽章の第2主題。
(ここはクナーもいいが、スクロヴァチェフスキーが素晴らしい!)
ブラームスは楽に聞けない。
そのことはベートーヴェンと似てますが、シニカルな嘆きがあちこちに聞こえてきて、それだけでは音楽にならないのに、それこそが聞いた後に残る、と思っています。
Dvorakも似たところがありますね。民族の血を感じさせる躍動、だけではなく、友人ブラームスに倣った、奇妙な不機嫌さ(ドボ8の第2楽章半ば、など)が
度重なる愛児の死に対した数奇な実生活と重なります。
ブラームスなら、独身を通したためでしょうか?
「孤独だが、自由だ」は彼の言葉。
どんな顔と声色で言ったかで、意味は千変万化、さながらかれの楽想の如く。
- 2015-08-21:Joshua
- これは貴重なものをありがとうございます。
Mercuryレーベルから出ていた、
録音抜群のレコード復活です。
この名前、バッカウア Bachauer
つづりにするとかの鍵盤の獅子王Backhausを彷彿とさせます。
バックハウス、どうしてかたかなにするとこうも変わってしまうのでしょうか?
この演奏のしっかりした弾き方、
思わず「女バックハウス」といいたくなります。
この4番もいいですね。次に聞く「皇帝」が楽しみです。
わたしはBrahmsの2番協奏曲から入りました。
克明な録音はこれと同様で、ドラティが(意外に、と言っては失礼かもしれませんが)いい伴奏しています。このサイトでベートーヴェン全集やドボ8なんかを聞かせていただきましたね。もっともシェリングのviolinを好サポートしていたのも多くはドラティでしたから当然なのかもしれません。
- 2015-08-19:ジェネシス
- ユングさんのスタインバーグ評を伺っていると、セルから入ってしまった(私も少しそのケが有りますが)感性?から、彼を有る程度は認めつつも100%は受け入れ難いものを感じるのは思い過ごしでしょうか。
ロンドンフィル、ボストン響という著名なオケから招かれながら、兼任は無理と言ってピッツバーグへ戻って行ったのですから、おっしゃる様に「鉄の町」を愛した「善い人」だったんでしょうが、それ以前にこのピッツバーグ響が一級(少なくともロンドン、ボストン並みには)だったと思います。セル、クリーヴランド ライナー、シカゴ パレー、デトロイトといったコンビが跋扈していた当時の米国で、この響きを造り上げて保持していたのですから、所謂フェイバリット.サウンドでアンド.ヒズ.オケだったんでしょう。
この演奏、好きでLP初出からよく聴いていました。珍しく当時のレコ芸が推薦盤にしていたのも覚えています。57年のセルの「エロイカ」、弾丸ライナーの「運命」にはハマった私が何故かこの第7は2人とも、も一つピンとこないんです、何故か。
- 2015-08-19:ジェネシス
- この演奏を聴いて、シューリヒトがパリ.オペラ座管とウィーンフィルを野放しで録れた盤を思い出してしまいました。あれをちゃんと揃えて演ると、こんな感じになるかなと。いえ、もちろん一人善がりで賛意少なく反論多いのは解っています。このコンビというと直ぐドイツ的、ヒドイのになると田舎っぽいなどと言われてきました。でも同時期のベルリン.フィルを振ったベームの全集の方が余程ゴツゴツしてなかったでしょうか。
おっしゃる様な管楽器の軽やかさはベルリンの役者たちには聴かれないし(すでに居た筈です、コッホとかザイフェルトとか)もっともゴツゴツがベームの持ち味かも知れません、カイルベルトよりも。
この時期のバンベルク響ってコンマスの浦川宣也とか読響に居たオットー.ヴィンターとか在籍していたかも。いずれにしても悪くないどころか一級品(今も)です。
- 2015-08-16:ヨシ様
- セルのモヨシ様ーツァルト。正に絶品です。
アンサンブルは完璧ですが、決して冷たくはない。
モーツァルトらしい優しさやユーモアが感じられる。
絶妙なバランス感覚です。
モーツァルトの音楽の楽しさを実感出来る最高の演奏、録音です。
ジョージ・セルは本当に素晴らしい指揮者です。
もちろんクリーブランド管弦楽団も素晴らしい。
- 2015-08-16:nakamoto
- ユングさんの言う通り、セルのモーツァルトには、魂が入ってます。私的には、モーツァルトだけではなく、セルの作る音楽すべてに言えると思います。過去のコメントでも、触れている筈です。吉田秀和の 宋代の白磁 という表現について、私なりの意見を言わせて貰うと。若いころは、毎年のように、近隣諸国に旅行に出かけていました。そんな中、台湾に言った時、台北の故宮博物院で、私は、見ました、宋代の磁器をいくつも。私は、吉田秀和がセルを白磁に譬えた文章を読んだことがありません。だから当時も、吉田秀和の白磁の譬えは全く知らなかった訳です。しかし、私は宋代の磁器の数々に、本当に感銘しました。私は文学もダメなら、美術も文学程では無いにしろ、ダメな人間なのですが、宋代の白磁の素晴らしさは、衝撃と言っても大袈裟で無い程に、理解できたのでした。当時の中国は、貧しさと混乱で、疲弊しきっていましたから、こんな豊かな時代が在ったのだと、とてもとても心に刺さった出来事だったのです。吉田秀和の白磁という譬えは、最大の賛辞であったと、私は思います。
- 2015-08-15:Joshua
- 今年のはじめごろ、レコ芸で紹介されていたカイルベルトのMozart。ここまで聴かせていただいて、このハフナーがジュピターと並んで好きになりました。どこかギュンターヴァントの演奏を思い浮かべてしまいますが、演奏した年頃は相当両者において異なるので、単純に比較出来ません。実直だが色気はなし。それが晩年のヴァントなら慈愛につながったようです。バンベルクの結成エピソードは勉強になりました。歴史は実に複雑なものです。ズデーテン地方はチェコ人が逆に追放されたらしいですが、Nicholas Wintonが英国のシンドラーと呼ばれたものです。阿部さんがああやって謝罪し、黙して語らない日本人高齢者もいる。70年は戦争で兵隊だった人たちが、鬼籍に入る手前の時間であり、同じ時代に生きる者は老若問わず、傾聴すべき人たちですね。
- 2015-08-14:ほんのむし
- レイホヴィッツという人については、活字でしか見たことがありませんでした。いわく、十二音音階による音楽の進歩を信じ、その立場から晩年のバルトークを退歩として厳しく批判したといったこと、ベートーヴェンの交響曲集で即物主義の立場から斬新な演奏をしたが、それは指揮者の仕事というより楽譜のみを信じる作曲家の立場からであったといったことです。ベートーヴェンの交響曲集は何回か探してみましたが、入手できませんでした。今回それを聞き、そのある種純粋なアプローチを確かめることができました。今日の「ピリオド」演奏になじんだ耳からすると、近い方向でもあり、時代的にも先行する演奏として、面白くきくことができます。
それにしても、このサイトでは、今までうわさでしか知らなかったもの、実際には聞けなかったものを聞くことができます。昔、田舎に住んでいて学生の身分で小遣いもの乏しかったのですが、LPやCDを選ぼうとすると、批評家たちの意見によりその正否もよくわからず、無理やり選んでいた時代とは大違い。批評家たちの意見も相対化されて、音楽そのものを確かめることができます。私は20年近くCDを買わなかったし、ほとんどクラシックも聞いていませんでしたが、このサイトでいろいろと触れることができて、刺激になり、CDのボックスセットを買ったり、さらに演奏会にも行くようになりました。TPPでの著作権の問題もありますが、権利ばかり主張して、普及に努力するという義務が考えられていないように見えてしまいます。これからもがんばってください。楽しみにしています。
- 2015-08-14:前川 勝
- 『おたまじゃくし』に全く無縁の人生ですが、クラシック無しでは大きな穴が開いてしまい充実感の無い人生だったかもしれません、特にベートーベンの九つの交響曲は私にとっての「人生訓」、人生の矯正且つ先導者で、手放し出来ない音楽です、がブラームスの交響曲も大好きです。家中の2つのオーディオセットに加えこのサイトも手放せません!いつも有難く利用させて頂いています。
ブラームスの2番は唯一バーンスタイン、ニューヨークフィルをもっぱら愛聴しているのですが今朝は「ワルターの田園」が自分にとっても大好きな演奏ですからこの演奏を聴く事にしました、結果は『残念』。なんでここまで叩き込むの?と思わせる演奏でした、ワルターを『田園の先入観』で聴いてはいけないようです。
300枚余のレコード等オーデオセットから離れる事が出来ませんが、このサイトで未知の曲、聴き比べがふんだんに出来るのと、作曲家・演奏への解説も豊富で嬉しいサイトです、その日頃の感謝を込めて自称『クラシック気違い』が始めてメールさせて頂きました。
- 2015-08-09:nakamoto
- こんな偉大な曲の、演奏家の聴き比べ、なんて、あまり意味がないと思ってました。繊細さと美しさと端正さで、ギャラントなシンフォニーのようにも感じられました。しかし、その端正さが、この交響曲の巨大さを更に感じさせて、、改めて、自分の中でのエロイカ像が再構築されました。また、随分昔に岩城宏之が、テレビで、ベートヴェンとシューマンはオーケストレーションが下手!!という事を言っていたのを、なんとなく信じてしまっていましたが、とんでもない!! 何とも素晴らしい細部の作りです。演奏家の聴き比べなんて、あんまり、良い事では無いという考えがどこかに在りましたが、今回の事で、奥が深いと認識を変えさせられました。
- 2015-08-09:斎藤誠
- 今日は、暑い日が続きますね。
レイホヴィッツのベートーベン素晴らしいです。
挑戦する「the志」を感じます。特に一番が好きな私にとってこの上ない演奏です。全集の中のついでに録るみたない感じはありません。新鮮な音が部屋を響き渡ります。
- 2015-07-27:HIRO
- まさにベルリン・フィルの黄金時代の音です。
最近のベルリン・フィルは、「楽員民主主義」が良くない方向に出ていて、アバド以来、益々自分たちにとって、お気軽な指揮者ばかりを常任に選ぶため、確かに技術的には世界最高でしょうけれど、感動の全くない、「ただお上手な」演奏ばかりになってしまいました。
これは、明らかに向かう方向が間違っていて、アナウンサーが早口言葉がうまいとか、口跡が良いとか、読み間違えをしない…なんてのと同じで、いくら表面的には「美しい」ナレーションをしても、そこからは芸術的な感動は何も生まれません。自分たちより、遙かに優れた音楽家を指揮者に迎え、切磋琢磨しない限り、ベルリン・フィルからは、もう往年の名演は生まれないでしょう。
フルトヴェングラーが入り口に立っただけで音が変わる…それくらいの緊張感が必要なのかも知れません。
それにしても、この7番のモノと8番のステレオの間に録音技術は進歩しました。このモノの録音も良い音ですが、もう少しで、フルトヴェングラーもステレオ録音が残せたのかなと思うと感慨深いところです。
- 2015-07-27:toshi
- いつも拝読させていただいています。
ベートーヴェンの交響曲の見方は色々あると思いますが、
聞き手ではなく作曲家の意図から見ると8番は本当に斬新な曲だと
思います。それに比べ7番はやっつけで作った節があるので
曲の聞き手の受けというのは作曲家の意図とは関係ないと、つくづく
思い知らされます。
7番は2楽章の継ぎ接ぎのようなフレーズの唐突な変わり方、妙な3楽章、
明らかにやっつけ仕事的な側面が垣間見られます。(これは某有名評論家の
方がこのようなことを言われてました)完璧主義のベートーヴェン
らしからぬ作りです。
8番は、序奏がない、緩徐楽章がない、4楽章の転調、どれをとっても
革新的で8番の、あの明るい響とチャーミングな音楽にごまかされて
いるように思います。8番は1番とならんで革命的な作品だと
個人的に思っています。常に実験を繰り返し革新的な曲を作った
ベートーヴェンの真骨頂ともいうべき作品だと思ってます。
(聞き手の評価は別として)
- 2015-07-23:トスカン
- クラシック音楽の代名詞のような曲で、演奏された回数も録音された枚数も他を圧倒しているでしょう。
にもかかわらず、さすがと言える録音は意外と、といいますか恐ろしいほどまれだと思えます。
LPレコードで昔聴いたことのあるヨッフムの演奏ですが、改めて聴いてみましたら、けっこう上位にくる好演の一つと言えると思います。
- 2015-07-21:Sammy
- 明瞭な録音、透明感と力感あふれる素晴らしいオーケストラのアンサンブル、そしてきっちり隅々まで丁寧かつ意欲的につくりあげられ、音楽が漲るような充実感、本当に素晴らしいと思います。R・シュトラウスは甘美で華やかという演奏もいいけれども、実は硬派の剛毅な演奏もまたよい、と思わさせられました。
- 2015-07-21:nakamoto
- この第2番交響曲の素晴らしさを、認識している、評論家が、どのくらいいるでしょうか??? 吉田秀和は、この曲については、大絶賛でしたし、実際ハイリゲンシュタットの遺書と、時期的に最も関連深い交響曲は、この第2なのです。 この曲の、全般的な明るさと邁進する勢いの中に、深い深い、心の襞が隠されていることを、ユングさんも感じ取っているんだなあ!!と思いました。
私のような、新即物主義(意味をよく理解しないで、使っていて、申し訳ありません。)者にとってみると、第2と第3の飛躍よりも、第1と第2の飛躍の方が、大きく感じられます。そうです、もう、ベートーヴェンの交響曲として、成熟しきった偉大な作品と、私の中では位置づけられています。私の敬愛するベームが、最晩年によく取り上げていて、最後の来日の際も、たった1回のコンサートで、演奏していました。 この時はさすがに、もう、指揮棒はぶるぶる震えていて、立って指揮もできず、椅子に座ってのもので、壮年期の機動力のようなものは消えていました。トスカニーニの晩年の録音は、正直分かりません。勉強が足らないのでしょう・・・。しかし、この録音は、素晴らしいの一語に尽きます。録音状態がとても悪いのですが、トスカニーニの凄さ、素晴らしさは、十二分に伝わってきます。のちの偉大な指揮者。ベームやセルやカラヤンやカルロスなんかと比べると、随分ロマンティックな演奏だな??と時代の壁を感じます。
- 2015-07-19:原 響平
- カイルベルトの新世界は、思い出が有る。当方、学生時代の1970年代にLP廉価盤を買いあさった時の1枚で、レコードの針が擦り切れる程に繰り返し聴いた。特に第一楽章の導入部のティンパニーの強打と、その残響音のカッコ良さ。録音は当時としては、すこぶる上出来で、何故、これが廉価盤なのか?と疑った程。同時期には、アンチェル指揮ウイーン響、バルビローリ指揮ハレ管のLPも購入したが、カイルベルトの演奏が当方には、ベストマッチだった。その後、クーベリック指揮ウイーンフィル、そして、ライナー、フリッチャイ、バーンスタイン、セルとより良い演奏を求めてLPを買い漁り、指揮者により、同じ曲が、こうも表情を変えるのかとの思いを強くし、クラシック音楽にのめり込んだ。学生時代には、どちらかと言えば異性に興味を覚えたりするのに、クラシック音楽を優先する自分に自己陶酔したり、青春の甘酸っぱい思い出が蘇った。
- 2015-07-17:長野のしゅう
- 悲惨な戦争のさなか一人の若者が何を想いこの演奏録音を弾いていたのか、一音一音に何か時代に対する強い思いが感じられて居たたまれない。。。しかし素晴らしい演奏ですね。
- 2015-07-17:gohanda
- 1975年の春にNHKホールでベームとウィーン・フィルの組み合わせで、そして秋に東京文化会館でジュリーニとウィーン・シンフォニカとでこの曲を聴きました。アンコールは共に「美しく青きドナウ」、それはそれはとにかく色っぽいと言うか艶っぽいウィンナーワルツで、文化会館満場の聴衆の拍手喝采に笑顔で答えるジュリーニの端整な顔立ちを今も想い出します。あの頃最高と言われたベーム+ウィーンフィルとは一味違う、こんな演奏もあるんだ!と驚きました。どこのオケを振ろうとジュリーにの造る音楽は首尾一貫して艶っぽいですね!フィルハーモニアとの録音を興味深い解説と共に楽しませてもらい有難うございます。
- 2015-07-17:セル好き
- メロディー中心に聞き込むと次第に引き込まれ、聴かせどころ満載ですが、背景や気配があまり感じられず、箱庭的とはいわないまでも、見える範囲がステージの上あるいはヨーロッパの庭で、良くできた日本庭園や盆栽が見せる大自然が想起できないところが物足りなさになっているような感じがします。
- 2015-07-17:セル好き
- これはいい。
19世紀のアメリカに居るような錯覚に陥りそうな演奏。
録音も素晴らしい。
古き良き時代のお話でした。チャンチャンみたいな終わり方も粋だ。
- 2015-07-15:菅野茂
- ちなみにジュリーニが戦後間もなくケルン放送響に客演してた時の8番の得音のデータ。9分40秒、10分10秒、5分40秒、7分53秒、計3分43秒と恐ろしく速く生き生きとした演奏です。
- 2015-07-13:Joshua
- ジュリーニは、この頃、シュワルツコプやモッフォと言った美人の名ソプラノらとモーツァルト歌劇やヴェルディのレクイエムをいれていたころです。
後年、シカゴ(この頃はまだいい!)やコンセルトヘボウを振って同曲、新世界を入れてますが、この最初が一番いい!ドボ8は、こうこなくっちゃ。
- 2015-07-12:さとちゃん
- 学生の頃今から30年以上前に、クラシック音楽鑑賞と評論のサークルにいたことがありました。
部室の数百枚あった、LPのなかに、この録音がありました。
ソチエタ・コレルリ(コレッリ)の演奏による、二枚組だったと思います。
うろ覚えですいません。
先輩の言によると、コレッリの没後か生誕のアニバーサリーの年で、録音されたそうです。
この、トリオ・ソナタ部分に当時の優秀なチェリストが、入っているために、チェロの音がしっかりしていて、音量もひときわ目立っていました。
このチェリストの名前が思い出せません。
コレッリの楽譜の研究は、聴いたところによると、1940年代から1950年代で終わったのだそうで、今度は録音をすることになったのだと思います。
私が若いころ、新星堂による、CDで、この録音が、復刻されると聞いていましたが、その後立ち消えになり、販売されませんでした。
いずれにしても、懐かしい思い出です。
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