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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- ハンガリー弦楽四重奏団の演奏で、「ラズモフスキー」の3曲、「ハープ」「セリオーソ」の5曲を通して聴いてみました。ベートーヴェンのいわゆる「中期」の作品に当たっていますね。
ブダペスト弦楽四重奏団のようなシャープさはありませんが、「知・情・意」三拍子揃った、なかなかの好演だと感じました。
今後、「前期」と「後期」の作品もじっくり聴いていきたいと思っています。
- 2022-01-05:コタロー
- 実は、私は「スペイン交響曲」がちょっと苦手です。しかし、この演奏は一気に(実は繰り返して2度)聴いてしまいまったのです。そして苦手意識も払拭されました。
はつらつとしたメニューインのソロも魅力もさることながら、何と言ってもモントゥーの伴奏指揮が実に巧みで明快なもので、うまくメニューインをサポートしています。
録音もこの時期としては優秀で、通常聴くには差支えないレベルに達しています。
不思議ですが、モントゥーはステレオの時代には、協奏曲をあまり録音していなかったのですが、モノラル録音の時代には盛んに録音しています。これはモントゥーの年齢が関係しているのでしょうか。
- 2022-01-04:藤原正樹
- 明けましておめでとうございます。バルヒェット=ティーレガントとは嬉しいものを。
明るいがオリーブオイルを流したような感じもないではないイムジチとも、バッハを意識しすぎて田舎くさくなったミュンヒンガーとも違う、第三の道。私にとっては、ヤニグロ=ザグレブと並ぶ隠れた名盤です。
- 2022-01-04:joshua
- 4日、出勤です。昼休憩で街中に出ますと、スーパーなども5日からが多く、今年は曜日の回りが正月モードと齟齬を生じています。さて、モントゥーはパリ交響楽団時代、メニュヒンとその師エネスコの伴奏を務めています。バッハの協奏曲集です。中1の私は、EMIの復刻シリーズで買ってもらいました。モントゥーがバッハを振る録音は珍しいのですが、何故かこの曲の名演として、志鳥栄八郎(誠文堂新光社)が推していたので買ったものです。このエネスコこそがパリ響を振って、メニュヒンのラロを入れており、カップリングのメンコンも同じ顔合わせだった思います。(後者はいつぞや、このサイトでアップロードされてました)。モントゥー・パリ響のもう1点はパガニーニの伴奏じゃなかったでしょうか。なにせ、バッハの無伴奏を10代で弾き切った神童の演奏は爽快です。Life is short; art is long(アルスロンガ、ウィータブレウィス)とは言っても、怖いもの知らずで終わることができない程度に人生は長いのかもしれません。Tomorrow and tomorrow and tomorrow、とマクベスならぬメニュヒンは呟いていたのかも。
- 2022-01-03:コタロー
- アーベントロートというと、1970年代中盤に、父が会社出入りのレコード屋から彼のまとまったレコードの販促パンフレットをもらったのが最初でした。
さっそく私はモーツァルトの「交響曲第33番、第35番」のレコードを購入しました。この盤では「交響曲第33番」の両端楽章のアップテンポが気に入りました。他のレコードでは、ハイドンの「交響曲第88番(V字)」における彼独特の音楽の「推進力」の良さが抜群でした。
アーベントロートの「悲愴」はこのサイトで初めて聴きました。ここではやや遅めのテンポで大いに「かなしみ」を描きながら、その中で毅然としたスタンスを一貫しているのが、たいへん立派だと思います。とりわけ、第3楽章のコーダで猛烈にテンポを上げて音楽を締めくくっているのが印象に残りました。
なお、このサイトではじめて彼の名演を取り上げてくださったことに大いに感謝申し上げます。
- 2022-01-01:コタロー
- 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
モーツァルトの「音楽の冗談」、曲名だけは知っていたのですが、今まで聴くチャンスがなく、この曲のファーストコンタクトです。ありがとうございました。
実際に聴いてみると、「軽い冗談」という感じで、我々のような現代人からみると奇矯さはさほど感じませんでした。むしろウィーン・コンツェルトハウス四重奏団の手にかかると、優雅な感じが前面に出ています・・・と思って聴いていたところ、終楽章の最後に登場する不協和音はなかなかに強烈ですね。
この曲は、ガチのクラシック音楽ファンにぜひ聴かせたいところですね。
- 2021-12-31:ジェネシス
- この演奏、25cm盤で聴いていました。
E.クルツ、A.フィストラーリ、R.アーヴィングといった指揮者がロンドン響やフィルハーモニア管を振ったこれ等の主にバレエ音楽の録音は、私の中ではバレエ音楽はパリ音楽院管やスイスロマンドの演奏を権威、初演者といった当時の定評から引き摺りおろしました(敢えてE.アンセルメやP.モントゥーとは限定しませんが)。
この第1楽章の冒頭から聴こえるホルンはD.ブレインでしょうか、A.シヴィルかな?。J.ワルターのドレスデン盤はP.ダムとK.マーンが、ランパルの読響盤はO.ヴィンターがバックで活躍していました。
josyuaさんのおっしゃる差別をいえば、チェリビダッケは女性管楽器奏者をブラインドのオーディションで渋々採用しておきながら決して第1プルトを吹かせなかったそうです。日本公演の映像にも残ってるし、弦5部には沢山居るのに。
- 2021-12-31:joshua
- もう2.3年早ければ、このオケのフルートトップは、かのジャン=ピエール=ランパルだったのてすから、一概に歌劇場の伴奏オケと貶めるのは、間違いではないでしょうか?懐かしの
U氏が、録音オケ共に2流と言ってのけたのを、長らく信じてしまったわけで、こうして、日常的に、簡単に、名演奏なるものを、好条件で聞ける中で、改めて演奏の良さに気付かせてもらえます。今年もこのような自然な感激、発見を与えていただき感謝します。短い一生にトリビアなディスカバリー、来年からも楽しみです。TGIF!
- 2021-12-29:ベック
- アメリカRCAの初期盤で聴いて以来、とても気に入っている演奏です。
恐らく、パガニーニSQの録音の中で、とても成功している部類になると思います。
他にこの4番で名演というのは、現在活動中のベルチャSQくらいしか思いつきません(このSQのCDもブルーレイも名演です)。
他の演奏も聴きましたが、パガニーニSQのこの演奏ほどの魅力はございませんでした。
是非4番でいい演奏を聴きたいと思う人には、お薦めの演奏だと思います。
- 2021-12-28:joshua
- これも前年の1955年に、カラヤンがウィーンシンフォニカーで第九を入れています。ライブで、録音もよく、一聴、予想に反して素晴らしい、と思ってしまいました。イギリスのオケでは決して聴こえてこなかった音です。ナクソスで見渡す限りでは、この第九、チャイ4、例のリヒテルと組んだチャイコの協奏曲、ヴェルディのレクイエム、シミオナートと組んだカルメン、といったあたりで、それほど多く残していません。ベームが、モツレクなど別領域で同オケを同時期使っていますが、別格だったんでしょうね。
ウィーンシンフォニカーの名を実質独占したカラヤン。翌56年にこの第九が録音され、やはりチェックを入れたんでしょうね。ホーレンシュタインも聴いてみて、違った意味で素晴らしい。違いは、ライブとはいえ、カラヤンの芝居気や誇張がなくても、音、響きだけです充分感激すること。こだわりや世間的成功から離れたホーレンシュタインです。
- 2021-12-28:コタロー
- 年末に「第九」をこぞって演奏する習慣は日本独自のものだそうですね。なんでも、終戦後の貧しい日本で、せめて正月の餅代を稼ぐのが当初の目的だという説があるようです。
ホーレンシュタインは恥ずかしながら初めて出会う指揮者ですが、この「第九」では毅然とした自然体なスタイルを感じさせて良いと思います。問題の第4楽章も下手な思い入れがなく、全曲の中で違和感を感じさせない演奏になっているのが立派だと感じました。
- 2021-12-27:コタロー
- 一聴して、トスカニーニとは思えないほど流麗な演奏でびっくりしました。
録音もこの時代としては鮮明です。マーラーのアレンジを採用しているのも興味深いですね。モノラル録音のシューマンの「ライン」としてはシューリヒトの演奏に匹敵します。
このような素晴らしい演奏を発掘してくるのが、このサイトの価値を高めていると思います。ありがとうございました。
- 2021-12-25:コタロー
- おひさしぶりの投稿です。体調不良のため(実は15年以上心療内科に通っているのです)、しばらくの間、投稿を控えていたという次第です。
「ゴイェスカス」はオペラ版が先にアップされていましたが、いよいよオリジナルのピアノ版がアップされてご同慶の至りです。デ・ラローチャの演奏はこの曲のエキゾチックな魅力がを最大限に発揮されて、とても見事です。前に、家にはデ・ラローチャの演奏(デジタル録音)を所有しているのですが、それに比べてこの演奏は若々しさをたたえていてなかなか素敵だと思います。
- 2021-12-24:yk
- 私にとってはバルヒェットはラクロワと組んだバッハのヴァイオリン・ソナタの録音と共に記憶に刻まれた演奏家でした。バルヒェットは戦後ブッシュの後ドイツ・ヴァイオリン界の伝統を継ぐ(最後の?)ホープとも言われましたが、全面開花する前に演奏界から去らざるを得なかったのは極めて残念な事でした。
バルヒェットの「四季」については、yunngさんも言及しているミュンヒンガーとのものの他に、この西ドイツ室内管弦楽団との演奏があるとは聞いていましたが、私は現在まで聴く機会がありませんでした。まだ、最初の「冬」を聴いただけですが、ミュンヒンガー盤では良くも悪くも室内合奏団の一員としての演奏だったバルヒェットが、このティーレガント盤では彼本来の持ち味を存分に聴かせてくれているように思います。
バッハのヴァイオリン・ソナタでもそうでしたが、彼のヴァイオリンにはふくよかな音色の中に、決してこれ見よがしではありませんがシャープな切れ味と清潔な芯の強さがあって、(少なくとも”ピリオド”を除けば・・・^_^;)現在のドイツ系ヴァイオリニストからはなかなか聴くことの出来なくなった”ドイツの伝統”を感じさせてくれるものだったと思います。
この後の「春」「夏」「秋」を楽しみに、貴重な「四季」のアップに感謝します。
- 2021-12-22:joshua
- 微妙にLPの針音で始まるこの音源。全音域で発声に全く無理のない、端正な演奏です。(第1楽章最高音Gがとても綺麗)派手さから言えばゴールウェイなんかの対極。近いといえば、ペーター・ルーカス・グラーフに近いでしょうか。58歳で早世したエレイン・シェーファー、知りませんでしたね。肺癌だなんて、笛吹きが煙草でも吸ってたんでしょうか?YUNGさんの解説に「オーケストラのオーディションがあっても女性だからと言う理由だけで不合格」というくだりがあり、調べてみますと、なんとFritz Reinerの仕業と知りました。ストレスが多い中を頑張って来たんでしょうね。妹が保管早逝する膨大な量の書簡にそのことは書き綴られているようです。こちらが原因の早逝と察します。先ほどの(私が好んで聞く)ペータールーカスグラーフは92歳で存命中です。マルセルモイーズはカザルス張りにパイプを吹かしていても95まで長生したんですから、ストレスは怖いものです。救いはシェーファーの音自身から全くストレスが感じられないことでしょう。
- 2021-12-17:joshua
- カラヤンのモーツァルトは美しさではピカイチではないでしょうか。ジュピターでさえ、ベームと比較するまでもなく、しかもこのウィーンでなくベルリンであっても、一聴明らかだと思います。教養主義的な精神性なんて無用の世界です。先日、触れましたブラ1に関してはウィーンに限り同じ気持ちで聞けます。蛇足ですが、また削除していただいても構いませんが、ある事に気づきました。サブリミナルで耳にこびりついたリズムが、終楽章の次の2箇所と合致しました。始まって2分5秒のところ、5分すぎのあたりの2箇所です。
低弦が刻んでいるリズムをperpetuumにすると、ドリフの髭ダンスになります。
ついでに、もう1つ、ブルックナーの6番の出だしをもじったら、映画アラビアのロレンスになります。だからといって、まったく、どういうこともないですが。
- 2021-12-14:アドラー
- この曲、初めて聴きました。独特の魅力があります。変奏曲以前の部分はヴァイオリンの音色に魅力がなければ面白くないでしょうけど、ヘンデルの音はいいですね。ヴァイオリンってこんな音がするのか?と思ったくらい、です。また、ホレチェクという伴奏者も、その伴奏部分だけでも聴きたくなるような自己主張があり、そのルバートがヘンデルのそれとすこーし、ずれているのも楽しく聴きました。後半のパガニーニらしいテクニックや音色も楽しいのですが、後半でのホレチェクはヘンデルに対して遠慮している感じに聞こえるのがやや残念。
他の演奏を知りませんが、もし比べたらこちらは全体的には真面目な演奏に分類されるんでしょう。だけど、真面目で上品な女性がほんの一瞬の眼差しの中に妖艶な色気を発した時の魅力というか、そういう面白さを感じます。
- 2021-12-13:joshua
- ウィーンシンフォニカーがシェルヘンとこの1年前に9番7番3番を入れたのを聴けたのは他ならぬyungさんのサイトです。してみれば楽員は曲を知悉しているはず。克明なリハをするシェルヘンですから。1年もしないうちの、ホーレンシュタインですから、余裕のあるはずの楽員をここまで吹かせ弾かせたのは雄とすべきでしょう。かたやコンセルトヘボウではクレンペラーが史上最速の復活を、ワルターがバイエルンで巨人、ミトロプーロスがミネアポリスで同曲を演奏しているのをCDにより、当時と比べ物にならない数のリスナーが、70年後の今存在するのは、録音技術がくれた奇妙な現象です。飛鳥よまだ見ぬ我が子へ、という書を残して癌で早世した医師を思い出します。
- 2021-12-12:白玉斎老人
- 偏愛している「セリオーソ」を聴き、構築感に溢れる音響に驚嘆した。この四重奏団なら、14番でも説得力がある演奏を聴かせてくれるはず。そんな期待を胸に再生すると、剛毅で緻密な世界が、スピーカーから立ち現れた。アルバンベルクカルテット(ABQ)を聴いて以降、絶えてなかった感涙を余儀なくされた。
名声を勝ち得た頃には、メンバーは米国在住のロシア系奏者ばかり。ためにプロデューサーの中野雄さんは著書で「米国を飛び回った、鳥なき里の蝙蝠」と揶揄していた。私は感じたのは、無用な感傷を排除して楽聖の音楽を表現した、雄々しい凄みと気迫である。
- 2021-12-12:HARIKYU
- ギンペル氏の演奏、人気がありますね。
ネットなどを読んでまわると、初めて買ったチャイコンやメルコンはギンベル盤だったという人が結構多いようです。
廉価版しか手が出せなかった貧乏学生にとって、ダイアモンド1000シリーズや世界の名曲1000シリーズは実にありがたい存在だったのであります。
- 2021-12-12:Yutaka Inada
- ここで提示されている演奏家と戦争の関係の仮説がおもしろくて、演奏家の年表を作ってみました。
興味深いのは1903年です。この年には、リリー・クラウス、アラウ、ゼルキン、そして何よりホロヴィッツが誕生しています(ついでに言うと、ミルシテインもムラヴィンスキーもこの年の生まれだと思います)。この世代は十代で第一次世界大戦を経験しており、14才の時(1917年)にはロシア革命も勃発しています。彼らも若い時にはピアニズムの基礎を学ぶどころではなかったのではなかったように思いますが、どうなのでしょう。
また、ホロヴィッツの1903年からリヒテルの1915年までの12年間は、私が知っているピアニスト(非常に範囲が狭いのですが)は生まれていません。これもちょっとおもしろいと思いました。
- 2021-12-11:joshua
- これだけ健康的な音楽を聴かせるベイヌムが、実は元来病弱であったのは意外です。仕事は、それが芸術であるにせよ、健康がよき成果の基本と思っていましたが、ことはそんなに単純ではなさそうです。フリッチャイだってそうでしたね。青白く燃える炎こそ、訴えてきます。
コンセルトヘボウの第一の特徴は楽器同士が一切邪魔をせず、全体的に極めて分離がいい、ということ。各楽器が特別味がある訳でないが、それこそがあじ。清楚でつつましい。でも、出るところは、すごい。バーンスタインのマーラー9番。コンセルトヘボウがいいとも、ベルリンフィルがいいともいいますね。要するに相互補完的であり、片方だけ聴いていても充分なんです。より1つの楽器に近い鳴り方をするのが、コンセルトヘボウと言えましょうか。平均律、職人技とくれば、優秀な個人であり、大作曲家がオランダから出なかった訳じゃないですかね。こういう存在も貴重ですよ。音楽再生側の秀才、というのは。
演奏については、第一楽章始まって2分30秒のところ、fis-f-es-d-g-c 3.4番ホルンしかないところなんですが、b-a-g-f-g-es かな?3度進行みたいな同ホルンが聴こえて来ます。これ、ベイヌムだけじゃないかな?モノの51年もやってたんじゃないですか?決まってますよ。近大的響き!コンセルトヘボウ機能的な一面ですかね。モーツァルトで色々実験をやったアーノンクールを思い出しますよ。こちらは好きじゃないけど。
元をたどれば、メンゲルベルグ。彼のストラディバリウスだったんですから、一つの楽器ですよ。
- 2021-12-08:joshua
- 1ソロを捉えて全体を語るのは禁物ですが、第4楽章途中、6分2秒のところ、第3ホルンのソロの竹を割ったような素晴らしさ!ご存じでしょうが、これをへ調に移調したら、ちょうど手前の1番ソロと同じ音になるわけです。ピアノの「シ」から始まるこのソロは比較的高音ゆえ外しやすく、思い切って吹けるものではありません。無難な吹奏に終わることが多いものです。(聞こえないように吹くのが本当の名人だという人もいますが)クーベリックの前年にこのソロに象徴される演奏があったんですよ。そういえば、カラヤンも同じウィーンを振ったブラ1はこの頃。あれは後年のあざとさが無い実に流麗な演奏でした。クーベリックは、順番が回ってくるのが早すぎたかもしれません。アラウの伴奏だったか、ブラームスの1番協奏曲のオケは聞きものでしたし、80年代頃にウィーンとの録音機会があればと惜しまれます。ま、出会いとは望むときに訪れるとは限らないもので、50年代の若きクーベリック・ウィーンが残っているだけでも有難いのかもしれません。因みに、この演奏のクリップス55歳、後年のバルビローリ60半ば。出会いはあざなえる縄のごとし。
- 2021-12-07:ジェネシス
- 私のクラシックレコード体験の始まりは祖父から貰った数枚のRCAの17センチEP盤でした。
その中にこの演奏が混じっていました、他には「魔弾の射手」と「モルダウ」(なんと?)が有り現在も所有しています。チェロのソロが終わった後に裏返しました、何せ45回転で線速度が速く音の存在感は安価な電蓄でも充分でした。いわゆるポップスや流行歌のシングル盤と「ベスト.オブ....」のLPでは違うのと同じです。
トスカニーニとフィードラーの格の違いは子供心にもワカリました。最初にトスカニーニで「モルダウ」を小学時代に聴いてしまうとその後はセルしか受け入れられない。ターリッヒもアンチェルもクーベリックももちろんカラヤンもコブシを効かせ(過ぎ気味)た奥飛騨慕情に聴こえました。しばらくはですよ、今はカラヤンかなぁ?。
- 2021-12-07:joshua
- 高弦主体で低弦の厚みが感じにくい録音ですね。英デッカの録音でしょうか、明晰な音ではありますを、テンポが実際以上に速く感じられ、落ち着いた感動にはなりません。各楽器のピッチが時として悪いのは、取り直しが無かったのでは、と察せられますが、不惑に入りたてのクーベリックには進言しにくい雰囲気があったのかもしれません。同じ時期のクリップス指揮ウィーンは、もっと聞きやすかった記憶があります。10年後にはバルビさんが全集完成しますが、なかなかウィーンの良さが生きた演奏。バルビローリ晩年です。ジュリーニ80年代校半全集など、これに似てるかな、と。ベームは勿論いい。バーンスタインやアバードも出てきますが、年上のバーンスタインが上。4曲あるので、二番あたりでオケ指揮者共に味が出るかもしれませんね。
- 2021-12-06:杉本正夫
- クーベリックってあまり人気がありませんが、私の好みであるこの曲の演奏を聴いてある程度納得できました。音の鳴らし方で波打つようなところがなく平坦に流れて行き、ドラマティックな表現とは距離を置いているように感じました。
1959年クナがドレスデンで指揮したものがお気に入り、終楽章ゆったりとしたテンポなのにズシンとくる迫力、ユニークですね。
- 2021-12-04:joshua
- プロムジカ、こと「隠れ」ウィーン響の音がいいですね。楽員が指揮者に共感して伸び伸び音を紡いでる、そんな好ましい演奏風景が感じられます。ヤッシャ・ハイフェッツならぬ、ヤッシャ・ホーレンシュタインさん。好かれる客演指揮者って、多国を旅してまわる大道芸人みたいなものですかね?本人が楽しめたら、楽員が嫌がらなかったら、それでいいと思います。
- 2021-12-03:たつほこ
- 「名曲名盤」懐かしいフレーズですね。
限られた小遣いでレコードを買い集めるのですから、名曲かはともかく、名盤であることは重要でした。失敗したくないという感情を持つ、クラシック音楽ファンの一部の要求に応えてくれました。教養主義が多い中で少数の庶民派代表。当時中高生の私には大フィルのレコードと欧米のメジャーオーケストラのレコードが同じ値段とは理解できませんでした。楽器としてのオーケストラの良し悪しは年をとるまで気にしていました。名曲名盤にあった「ザラストロこそ、地獄に落としてやりたい」には同感しました。
オペラ座のオーケストラは舞台なしでは聴けない代物でしょうが、ここでは、モーツァルトの生き生きとした音楽を聴けます。アーベントロートの悲愴も昔聴いて面白いと思いました。いろんな演奏を楽しめる本サイトに感謝します。名盤にこだわることなく、自分の好きな音源を(小遣いを気にせずに)探せる幸せ。
- 2021-12-02:コタロー
- ファリャの「三角帽子」は、私はアンセルメ指揮のものを持っています。これはほぼ全曲盤といってもよいもので、劇中に現れるソプラノのソロや、ベートーヴェンの「運命」のパロディも登場します。これで録音がたいへん優れている(1961年録音)のですから、言うことなしです。
アルヘンタの演奏はハイライト盤という風情ですが、あまり取り上げられない「第1組曲」がとりわけ傑出した演奏です。もっと長く活躍してほしかった指揮者ですね。
- 2021-12-01:大津山 茂
- ギンペルさんのブラームスのヴァイオリン協奏曲(アルトゥール・グル―バー指揮ベルリン交響楽団)も印象あります。
カップリングされていた、コンヴィチュニー&ゲヴァントハウス管弦楽団のブラームス交響曲第1番が聴きたく買ったレコードでした。(キング・レコード廉価盤「世界の名曲1000シリーズ」)。ちなみにギンベルさんのメン・チャイはコロンビア・ダイヤモンド・シリーズで発売され、私が初めて聴いたチャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲で、私の刷り込み演奏です。
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[2024-11-24]
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調, Op.98(Brahms:Symphony No.4 in E minor, Op.98)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1952年9月29日&10月1日録音(Arturo Toscanini:The Philharmonia Orchestra Recorded on September 29&October 1, 1952)
[2024-11-21]
ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調, Op.11(Chopin:Piano Concerto No.1, Op.11)
(P)エドワード・キレニ:ディミトリ・ミトロプーロス指揮 ミネアポリス交響楽団 1941年12月6日録音((P)Edword Kilenyi:(Con)Dimitris Mitropoulos Minneapolis Symphony Orchestra Recorded on December 6, 1941)
[2024-11-19]
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77(Brahms:Violin Concerto in D major. Op.77)
(Vn)ジネット・ヌヴー:イサイ・ドヴローウェン指揮 フィルハーモニア管弦楽 1946年録音(Ginette Neveu:(Con)Issay Dobrowen Philharmonia Orchestra Recorded on 1946)
[2024-11-17]
フランク:ヴァイオリンソナタ イ長調(Franck:Sonata for Violin and Piano in A major)
(Vn)ミッシャ・エルマン:(P)ジョセフ・シーガー 1955年録音(Mischa Elman:Joseph Seger Recorded on 1955)
[2024-11-15]
モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番「狩」 変ロ長調 K.458(Mozart:String Quartet No.17 in B-flat major, K.458 "Hunt")
パスカル弦楽四重奏団:1952年録音(Pascal String Quartet:Recorded on 1952)
[2024-11-13]
ショパン:「華麗なる大円舞曲」 変ホ長調, Op.18&3つの華麗なるワルツ(第2番~第4番.Op.34(Chopin:Waltzes No.1 In E-Flat, Op.18&Waltzes, Op.34)
(P)ギオマール・ノヴァエス:1953年発行(Guiomar Novaes:Published in 1953)
[2024-11-11]
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調, Op.53(Dvorak:Violin Concerto in A minor, Op.53)
(Vn)アイザック・スターン:ディミトリ・ミトロプーロス指揮 ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団 1951年3月4日録音(Isaac Stern:(Con)Dimitris Mitropoulos The New York Philharmonic Orchestra Recorded on March 4, 1951)
[2024-11-09]
ワーグナー:「神々の黄昏」夜明けとジークフリートの旅立ち&ジークフリートの葬送(Wagner:Dawn And Siegfried's Rhine Journey&Siegfried's Funeral Music From "Die Gotterdammerung")
アルトゥール・ロジンスキー指揮 ロイヤル・フィルハーモニ管弦楽団 1955年4月録音(Artur Rodzinski:Royal Philharmonic Orchestra Recorded on April, 1955)
[2024-11-07]
ベートーベン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58(Beethoven:Piano Concerto No.4, Op.58)
(P)クララ・ハスキル:カルロ・ゼッキ指揮 ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団 1947年6月録音(Clara Haskil:(Con)Carlo Zecchi London Philharmonic Orchestra Recorded om June, 1947)
[2024-11-04]
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調, Op.90(Brahms:Symphony No.3 in F major, Op.90)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1952年9月29日&10月1日録音(Arturo Toscanini:The Philharmonia Orchestra Recorded on September 29&October 1, 1952)