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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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次のページ- 2022-08-06:大串富史
- 懐かしき名曲とセルとオケの皆様、また管理人様への感謝を最初にお知らせしたく思いました。
懐かしきというのは中学校に入学し最初に吹かされたのがこの曲(の第4楽章)だったからです。セルの演奏はアンチェルの演奏より聴きやすく思いました。これはバックグラウンドミュージックとして使いたいという小生のニーズと合致しています。
詳しいことはよく分からないのですが、アンチェルの第3楽章を聴いて、これはちょっと…と思い、セルの第3楽章を聴いて、うんうん、と思ったものの、第4楽章を聴いて、へースコアはそうなのか?と思った次第です。
というのも学生時代にクーベリック版を聴いていた時と弦の響きが明らかに違うので。いやこの演奏ぐらいすんすんとテンポよく進んでくれれば何も言うことはないのですが、正直これほどの違いは前に自分の感覚に合ったバルトークのオーケストラのための協奏曲(これもセル版が好きだったりします)を探していた時以来です。
クラシック音楽を聴くと宿題ばかりがどんどんたまる一方で、時間がいくらあっても足りないように感じます…
- 2022-08-02:toshi
- レナー弦楽四重奏団の演奏を聞くと、気持ちがほっこりします。
古き良き時代の音楽が感じられます。
今のハイテク・カルテットはどれを聞いても同じに聞こえます。
- 2022-08-01:望月 岳志
- 1953年1月12日 ホロヴィッツのアメリカデビュー25周年記念(シルバージュビリー)の「ニューヨークフィルの年金基金コンサート」。カーネギーホールでのライブ録音。コンサート前半は、セル指揮ニューヨークフィルでチャイコフスキーの交響曲第4番が演奏されたそうですね(マイケル・チャーリー『ジョージ・セル 音楽の生涯』p.224)。
セルとニューヨークフィルの録音はBlue Sky Labelでも随分紹介されており、関係が深かったのだろうとは想像していましたが、前述の伝記を読み始め、オーストラリアからアメリカに渡って以来のその関係の深さに驚かされました。当時はミトロプーロスの次の音楽監督にセルがなるのではという噂もあったほどなんですね。
第3楽章でのホロヴィッツの奔馬のような演奏が「とんでも」界隈には格好のネタになったこともありましたが、全曲に渡って自由奔放に美音と超絶技巧を振りまくホロヴィッツと、オーケストラを、ピアノと対話させ、支え、競わせるセルの意外にも「ロマンチックな」演奏は、実に聴きごたえがあります。
そういえば、ホロヴィッツのデビュー50周年(ゴールデンジュビリー)1978年では、やはりニューヨークフィルで、指揮者はユージン・オーマンディ。ラフマニノフの3番でした。
- 2022-07-30:村地優
- まるまる一週間かけて、リスニングルームを遡り、最後?の2003年だったかに行き着きました。以前からもかなりDLしていたので、ハードディスクにいっぱいたまりました。これまでは、ほぼほぼ、MP3データベースからDLして、別のサイトでジャケットの画像を取ってきて、iTuneで貼り付け…。定年退職後もパートでほぼ毎日終日働いており、通勤電車でMPとワイヤレスイヤフォンで聴いています。気に入ったら、同じ曲ばかり。オーディオとレコードで下宿の部屋の半分が埋もれていた時代から、隔世の感があります。
リスニングルームの嬉しいのは、3つ。貴兄の貴重なコメント、見た事の無いジャケット、そしてこのブラームス4番のように、何故かMP3データベースには無い曲と出会えることです。はじめは、「これ、検索でけへんのかい」とかも思いましたが、だんだんとこの「出会い探し」にハマってしまいました。それにしても、たくさん。ブラ4は、youtubeで、レヴァインが1楽章のラスト1分くらいのが出ていて、それが甚く気に入っています。あれ、CDにならないかな。書けばキリがありませんが、このサイトに感謝しています。
- 2022-07-28:Sammy
- 前の方のコメントにある、渡辺暁雄さんは第4番がお好きだった、高く評価されている、というコメントに納得の、素晴らしい演奏と思います。
指揮者、オーケストラとも作品を隅々まで太く明瞭に絶妙なバランスをもって演奏し、くっきりした音像を打ち出すことで、作品の持つ陰影に富む豊かな響きと構成、展開を明らかにしていると思います。特に作品の持つ暗さと痛ましさ、その中にうごめく不屈の姿勢、漆黒に浮かび上がる一筋の光明が、ためらうことなく堂々と打ち出されているように感じました。
正直なところ、これほど素晴らしい作品だと感じたのは、この演奏が初めてではないかと思います。以前からこの作品には恐れを持ちつつ魅了されていたつもりだったのですが、この演奏で初めてこの曲を、腹の底から体感したように思います。
- 2022-07-27:Sammy
- 端正で透明感のある、しかし明瞭で力強く熱い演奏、それを克明にとらえた録音。淡々と、バランスよく、くっきりと描かれているのだけれども、ずっしりとした手ごたえと、不思議と鬼気迫るスケール感があって、聴いていて次第に圧倒されていきました。Yungさんご指摘の終盤は特に圧巻です。この時期の日本でこの水準の演奏とは、改めて恐れ入ります。
- 2022-07-27:tks
- いつも楽しく聴かせて頂いております。先日「クラシック偽作・疑作大全(近藤健児/久保健、青弓社)」という本を読んだところだったので、とてもタイムリーでした。yungさんのおっしゃるようにバッハの真作であろうとなかろうと「バロック時代らしい美しさに溢れ」た音楽を楽しめばよいのですし、これらの作品がバルヒェットの素晴らしい演奏で遺されたことに感謝すべきだと思います。もっとも、このBWV1023はバッハの真作らしいですが。
- 2022-07-27:松本聡
- 「これを一言で表現すれば、アーベントロートという人の中にはフルトヴェングラー的なものとトスカニーニ的なものがなんの矛盾もなく同居していると言うことでしょうか。」
いやはや…アーベントロートが“発掘”されて大々的に喧伝されたときがなつかしく思い出されました。その宇野コウホウ作のキャッチフレーズをYUNG氏が使うとは!
- 2022-07-26:Sammy
- 明瞭な録音、残響の少ないデッドなサウンドの故に、また古いがゆえにクライマックスで割れ気味の音の故に、確かに荒い響きとなっていて、当時のオーケストラの限界がさらけ出されているかもしれません。
しかし、この演奏は隅々まで克明に、適切なバランスを保って、作品の姿を白日の下にさらしながら、全力で挑んでいくように聞こえます。無難な道を行くこともできたのかもしれませんが、むしろここでは限界に挑戦するかのような、開き直ったかのように振り切った、献身的な力強い演奏が屹立し、その荒さと共にではあれ、素手でつかみ取ったかのような新鮮な感触で、聞き手を圧倒するように思えました。
音楽を演奏する喜び、それを聴き手として共有する喜び、この曲を最初に聴いた時の感激。初心を思い起こさせられるようでした。であれば、演奏が荒くても、代えがたい魅力のある新鮮な演奏だと思います。この曲の演奏で、なかなかこういうのには出会えないのではないか、と思います。ぜひご一聴ください。
- 2022-07-24:望月 岳志
- この1957年のハイフェッツ(vn)、プリムローズ(va)、ピアティゴルスキー(vc)の録音は凄いですね。モノーラルですが、三本の弦楽器が音色の違いも明確に捉えられていることもありはっきり分離し、ステレオではないことを忘れてしまいました。
当時はモノとステレオ両方で録音し両方とも発売されることがよくあったそうですので、憶測ですが、ステレオ録音に問題があったか、あるいはこのモノ録音の素晴らしさがステレオ録音の発売を不要とさせたのかも、などと思ったりもします。
ベートーヴェンの弦楽三重奏曲集は、ムター(vn), ジュランナ(va), ロストロポーヴィチ(vc)という20世紀後半の大物演奏家による1988年録音のステレオ録音を聴いてきましたが、目の前で演奏されているかのように聞こえるハイフェッツ達の録音の前には影がいくらか薄くなったように感じました。ハイフェッツ達の演奏は野心に溢れた自信家の若きベートーヴェンの気概が表現されているかのようです。
- 2022-07-20:藤原正樹
- ステレオ録音はやっぱりすごいーー。当時、最初に聞いた人たちはそう思ったに違いありません。ニールやレーマンと比べて段違いの分離の良さ。しかも油の乗り切った感じの奏者たち。
ただ、イギリスふうか、といえばだいぶ違うんですよ。ニールの演奏が貴族や大学学寮の小さなホールを想像させるのに対して、こちらは大ホール。編成は小さいのですが。元々ヘンデルの音楽自体が大大々的な興行の産物という側面もあり朗々と鳴り響くこういう演奏がまるきり場違いともいえないけれど、私は満点は入れませんでした。星は7つ打ったはずです。
- 2022-07-18:コタロー
- かなり以前のことですが、音楽之友社刊行の「未完成」のスコアを購入しました。その末尾には、おまけ(?)として、第3楽章の開始部分の断片が掲載されていたのです。
それは、ロ短調で三拍子のスケルツォだったのです。しかも、第2楽章までの素晴らしい音楽とは打って変わって、楽想が貧弱だと私は感じました。しかも、三拍子の音楽が三つ連続することになって、なにか具合がよくないとシューベルトも思ったことでしょう。あれやこれやで、この交響曲の作曲に行き詰まりを感じたのではないでしょうか。
- 2022-07-17:Sammy
- この二人の名前が並んだラヴェルのイメージがつかめないまま、どんなものだろう、と何の気なしに聴き始めたのですが、瞬時に録音の明瞭さと生々しさ、そして演奏の持つ精密さと透明感、集中力の高さに圧倒されました。
この曲にこんなに完成度の高いアルバムがあったとは、本当に驚いてしまいました。yungさんご指摘の通り、特に第2楽章の至純の響きは比類のないものではないでしょうか。
私もこの作品の持つジャズ的な感覚も好きで、その方向の演奏もまたよいのですが、それとは異なる方向、作品の特徴を純化して精密にみずみずしく表現する方向に徹して高い完成度で仕上げたこの演奏には、ただ感嘆するしかありません。特にこの作品を愛する人には、ぜひご一聴いただきたいです。
- 2022-07-17:笑枝
- ああ、いい曲ですね。堪能しました。
ホルンが実に美しい。
メヌエットのTrio、オーボエがたまらなくいい。
あのタマネギ型のウィンナオーボエならではの鄙びた響き!
(華やかな帝都ウィーン、ひなびたというのもおかしな表現ですが……)
全曲、16分足らずですけど、
聴き終わったあと、余韻をたのしんでます。
小林秀雄『モオツァルト』に、ハイドンを
「大切なものが欠けた、外的な虚飾を平気で楽しんでゐる空虚な音楽家」
と書いてますけど、
この曲、この演奏を聴いたら、小林秀雄、
《これはいい? 前言撤回するよ》って言うんじゃないでしょうか。
- 2022-07-16:joshua
- 夏、蝉が鳴きだすと、
ブラームス、ベートーヴェン、モーツァルトのジュピターでさえも聴くに耐えない季節を感じます。そんな時、この水上の音楽、アメリカのオケで派手に金管を吹き鳴らす、弦は流れよく、が良いのではと思います。
通の聴き手が感想に書いてらっしゃいますが、セル・ロンドンの超名演はさておき、オーマンディは未聴ですし、このスタインバーグもマジメに聴いたのは、今日が初めてです。
セルほど角張ってなくて、流れがよく、各楽器が名人揃い。まことに涼感に満ちた演奏です。
これなら、同時期のクーベリック・ベルリンフィルも及びませんね。ネヴィル・マリナーは70年代に活躍したので、このサイトでは当分聴けないですが、やはり、いいですよ。
ドヴォルザークやチャイコの弦セレにも同じことがいえると思います。フルオケとピリオドの中間ならマリナーですかね。
- 2022-07-15:浅野修
- kinji様
「まさかの第一楽章提示部リピート!」の指摘ありがとうございます。
翌日のスタジオ録音も含めて、このサイトのある他のLIVE録音は全て繰り返しなしです。
どなたかこの繰り返しの意味は、演奏効果は、この時だけなぜ繰り返したのかなどの疑問を解決していただけませんか。
モーツアルトの時代から、反復記号を慣習的に付けたのは繰り返しにより曲を覚えてもらうためだと聞いたことがありますが。
ベートーベン第5交響曲は、繰り返し有りのテイクを、繰り返しを省略してレコード化したらしくてCDになって繰り返し有りに戻したみたいです。
私は、楽器が演奏できませんし、スコアも読めませんので全く解決できません。
ただ、演奏が素晴らしいかどうかで繰り返し云々は関係ないという先輩がいますが、私は気になって仕方がありません。
シューリヒトがモーツアルトを、通常2つに振る所を間違えて4つに振って倍の速さになってしまったと、レコードジャケットに宇野先生が書いていたような事故とも思えません。
答えが知りたいです。
- 2022-07-14:コタロー
- こんなに美しい透明感のあるグリーグのピアノ協奏曲は初めて聴きました。
一般的にこの曲ではピアノのヴィルトゥオーゾを最大に発揮する曲と認識されています。
その点、この演奏は変に色気を求めるのではなく、純粋に音楽として抽出されているのが素晴らしいです。「グリーグのピアノ協奏曲は聴き飽きた」という方には大いに推薦したいと思います。
- 2022-07-13:コタロー
- シュナイダーハンというヴァイオリン奏者の名前は知っていましたが、肝心の演奏は恥ずかしながら、今回が初めてだったと思います。
ベルリン・フィルがフルトヴェングラーのシェフだった時期の骨太で味わいのある演奏は、さすがに立派なものです。つくづくいい時期に録音されたものですね。
- 2022-07-09:コタロー
- これはケンプのモノラル録音ですね。この演奏ではケンプの繊細な響きに魅了されるのですが、それを引き立てているのがケンペン指揮(名前が紛らわしいですね)、ベルリン・フィルによる1953年の伴奏指揮でしょう。当時のベルリンフィルはフルトヴェングラーが存命中だったためか、独特なドイツ魂が随所に感じられて、感銘を与えてくれます。
このコンビによるベートーヴェンのピアノ協奏曲、残りの4曲もぜひ聴いてみたいものですね。
- 2022-07-08:たつほこ
- シゲティーとセルのベートーヴェンの協奏曲を聴いて、いいじゃないかと思いました。シゲティーのテクニックは いまいちと書かれていたので、良いと思ったのは曲がいいからかなとおもい、同曲のほかの演奏も聴きました。曲は良いですが、演奏も録音もそれぞれでした。その中で、感動したのは、この1934年のSPの復刻版です。PCでストリーミングしているだけの再生環境ですが、いいですね。
SPの復刻版は、以前、自動車を運転していてラジオからトスカニーニのブラームスの交響曲1番に度肝を抜かれました。車のFMラジオですから音はいまいちですが、調べてCDを買いました。トスカニーニの合衆国デビューの演奏会のラジオ実況録音だったと記憶します。SPの時代の気魄のようなものを感じました。
- 2022-07-08:コタロー
- ショパンのピアノ協奏曲というと、もっぱら「第1番」を聴いてきました。
しかし、このサイトのおかげで様々な「第2番」に接する機会が増えていくと、最近ではむしろ「第2番」に心惹かれるようになったのです。
確かに、「第1番」は大向うを唸らせる華麗さにあふれていると思います。しかし「第2番」は性格が控え目ですが、じっくり味わって飽きの来ない独特な風合いを感じます。
そういえば、コルトーのショパンは、従来から「歴史的名盤」と呼ばれてきたのですね。
確かに、90年近く前の演奏でありながら、聴きづらさはまったく感じませんでした。これはかけがえのない、後世まで遺していきたい名演ですね。
- 2022-07-07:コタロー
- エルガーの作品といえば、まず思いつくのが「威風堂々第1番」、「エニグマ変奏曲」でしょうか(「威風堂々」は「第5番」までありますが、「第2番」以降はまさに「二番煎じ」扱いというのが現実ですね)。
彼の交響曲は初耳です。ましてエルガーの自作自演ということになると真剣に向き合う必要があると思い、聴いてみたのです。しかし、彼独特の「粘着質」な音楽に、どうにもたまらなくなって、エルガーには大変失礼ながら、再生を断念してしまいました。
ここは長い目でみて、「宿題」という形で残していくのが、賢い選択かと思っております。
- 2022-07-05:コタロー
- この曲は、当時の一般的なピアノ協奏曲に比べて規模が大きいですね。演奏時間は優に30分を超えるもので、その時代としては破格の長大さです。
ノヴァエスの演奏は気負いのないさわやかさを感じさせるもので、あっという間に聴き進むことができます。指揮ぶりについても同じような流れの良さが印象的でした。
いい意味で協奏曲の醍醐味を満足させる素晴らしい演奏です。
- 2022-07-04:yk
- モーツアルトだけが書くことの出来た音楽ですね。
モーツアルトにはヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲も弦楽四重奏もある訳ですが、前者にチェロを足し後者からヴァイオリン一丁を引いた微妙(中途半端?)な構成だけが可能な唯一の世界をモーツアルトは見事に探り当てています。
この緊密な構成の室内楽に”ディベルティメント”と言う自由な形式を与えたのもモーツアルトの天才の証です。
これだけ天衣無縫・融通無碍の曲なので演奏には様々なアプローチが可能なのだと思いますが、中でもパスキエ・トリオの演奏はこの曲の一つの側面を語る上で欠くことの出来ない演奏だと思います。
回アップされた1951年のLP復刻はとても良い状態でパスキエの気力充実の演奏がよく捉えられていて私も改めて楽しんで聞かせていただきました(最終楽章に少し事故がある様なのが残念です)。
- 2022-06-30:Griddlebone
- アップありがとうございます。
この演奏は確か吉田秀和さんが著作「一枚のレコード」で好意的に触れられていましたね。
私には演奏の重い軽いはわかりませんが、金管楽器が吹きすぎているように感じます。このころのウィーンフィルのトランペット、トロンボーン弱奏はとても美しいのですが強い音はあまり上手ではないように感じてしまいます。録音の加減もあるのでしょうか。
「メータのブルックナーなど聴くほうがわるい、知らなかったとは言ってほしくない」「あの顔を見れば、およそどのような指揮をする人であるかは一目瞭然」
この文章は昔読んで驚いて調べてみたのですが、メータのブルックナーの録音は多くはないですね。メータのブルックナーがどういう演奏なのか論じれる人は少なかったのではないでしょうか。
私は1972年ころでしょうか、たまたまメータ指揮ロスフィルの来日公演で「ロマンティック」を確か神戸で聞きましたが、金管楽器がこの演奏と逆におとなしすぎて不満だったのを覚えています。
顔で演奏が一目瞭然なんて…
こんなこと音楽評論家が言っていいのでしょうかね(笑)
- 2022-06-30:さとる
- >歌えるところを見つけ出せば、その全てを存分に美しく歌わせるブルックナーであり、それを、ある意味ではではブルックナー作品の中でも特別な意味を持つ9番という作品に適用した「恐いもの知らず」が凄いのです。
メータはウィーンの音楽家なのですよね。
晩年は同級生の子供達。
働き盛りの時は同級生。
若手の時のウィーン・フィルは先生ばかりで怖かったとかw
- 2022-06-30:コタロー
- メータ若かりし頃のブルックナー、それも「交響曲第9番」とは野心的ですね。でも、ここでのメータは、まるで子供が明日の遠足をのことを考えて、いそいそとしているといった風情が感じられますね。そんなたたずまいが、コアなブルックナー・マニアからひんしゅくを買ったのでしょうか。
しかし、こんな聴きやすいブルックナーは珍しいですね。その意味で、この演奏をこのサイトで取り上げてくださってありがとうございます。
宇野功芳氏は、大学生のころ傾注していた時期がありました。そもそも、彼とはレコードジャケットの解説などで知りました。彼が、とあるレコードの解説の中で「戦前のウィーン・フィルは素晴らしかったのだ。」などと言うので、明治時代に育った方だと思いこんでいました。ところが、何と、昭和5(1930)年のお生まれだったと知った時はちょっとびっくりしました。
さらに驚いたのは、宇野氏が若い頃、長いこと肺病を患っていたなかで、彼が憧れていたブルーノ・ワルターと文通していたのです。また後年、朝比奈隆やリリー・クラウスなどと交流を深めました。他にマタチッチやピアニストのハイドシェックなどの逸材を発掘したのも彼の功績でした。
以上、宇野氏の「功」について長々と述べてみました。もちろん、「罪」の部分もありましたが、ここではあえて触れないでおきます。
- 2022-06-29:コタロー
- 私が若い頃初めて聴いた20世紀の著名なクラシック音楽は、この作品だったのです。それはライナー指揮シカゴ交響楽団の廉価版でした。全曲を聴いてみて、創意にあふれた素晴らしい曲だと思いました。
ちなみにアンチェルの演奏は、まるで彼とその家族が戦時中に受けた酷い仕打ちを連想させます。それを念頭に置いて聴くと、何ともやるせない気持ちになりますね。
- 2022-06-25:コタロー
- この曲にはセルの名盤もありますが、ハイフェッツの甘さ控えめで達者な演奏はみごとなものですね。ただ、この作品の「肝」と言える第2楽章では、セルの方が音楽の感情移入の点で勝っていると思います。
- 2022-06-24:コタロー
- この交響曲は、思いのほか冗長性が高くなく、聴きやすいですね。ケルテスの瑞々しい感性がおおいに発揮されています。気分が沈んでいる時には心を癒してくれます。
(蛇足)半世紀くらい前にはドヴォルザークの交響曲第8番は「イギリス」と呼ばれることがありました。例えば、あのジョージ・セルの最後のレコーディングは音楽雑誌の広告にはしっかり「イギリス」と記載されていました。しかしこれは、この作品がたまたまイギリスの出版社でなされたという理由でしかないのです。
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[2025-11-24]

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番変ホ長調, Op.127(Beethoven:String Quartet No.12 in E Flat major Op.127)
ハリウッド弦楽四重奏団:1957年3月23日,31日&4月6日&20日録音(The Hollywood String Quartet:Recorded on March 23, 31 & April 6, 20, 1957)
[2025-11-21]

ハイドン:弦楽四重奏曲第31番 変ホ長調, Op.20, No1, Hob.3:31(Haydn]String Quartet No.31 in E flat major, Op.20, No1, Hob.3:31)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1938年6月5日録音(Pro Arte String Quartet:Recorded on June l5, 1938)
[2025-11-19]

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」 ハ長調 Op.53(eethoven:Piano Sonata No.21 in C major, Op.53 "Waldstein")
(P)ハンス・リヒター=ハーザー 1956年3月録音(Hans Richter-Haaser:Recorded on March, 1956)
[2025-11-17]

フォーレ:夜想曲第6番 変ニ長調 作品63(Faure:Nocturne No.6 in D-flat major, Op.63)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)
[2025-11-15]

エドワード・ジャーマン:「ネル・グウィン」(German:Nell Gwyn)
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団 1954年3月3日録音(Sir John Barbirolli:Halle Orchestra Recorded on May 3, 1957)
[2025-11-13]

ベートーベン:交響曲第7番 イ長調 作品92(Beethoven:Symphony No.7 in A major , Op.92)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 1962年1月録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra Recorded on January, 1962)
[2025-11-11]

ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調, Op.20(Beethoven:Septet in E-Flat Major, Op.20)
バリリ弦楽アンサンブル&ウィーン・フィルハーモニー木管グループ:1954年録音(Barylli String Ensemble:Vienna Philharmonic Wind Group:Recorded on 1954)
[2025-11-10]

J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ト長調 BWV.541(J.S.Bach:Prelude and Fugue in G major, BWV 541)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1961年12月10日~12日録音(Marie-Claire Alain:Recorded December 5-8, 1961)
[2025-11-08]

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」 嬰ハ短調 Op.27-2(Beethoven:Piano Sonata No.14 in C-sharp minor, Op.27-2 "Moonlight")
(P)ハンス・リヒター=ハーザー 1955年11月録音(Hans Richter-Haaser:Recorded on November, 1955)
[2025-11-06]

ヴェルディ:弦楽四重奏曲(Verdi:String Quartet in E Minor)
イタリア四重奏団 1950年11月24日~29日録音(Quartetto Italiano:Recorded on November 24-29, 1950)