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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- 吉田大明神著の「世界の指揮者」(ラジオ技術社)という本のフルトヴェングラーの項で、この演奏をべた褒めしていたのが印象的でした。
その中で、エドウィン・フィッシャーのピアノについても絶賛されていました。
そんな空前絶後の演奏なら一度聴いてみたいものだ、と長年思っていました。それがこのサイトで楽に実現できたのですから、何ともありがたいことですね。
演奏の印象としては、珍しくフィルハーモニア管弦楽団を指揮しているせいか、意外に明快で流れの良いものだと感じました。特に第1楽章は充実感があって素晴らしいです。
- 2022-01-13:さとる
- 初めて聴きましたが、素晴らしい演奏と録音でした♪
- 2022-01-12:tamon
- ホーレンシュタインに関しての、教科書的でない生のコメントを読めてとても嬉しいです。
私は40年以上のファンなので、音源を持っている曲についてはホーレンシュタインが基準になっていますので、「安心して聴ける」とのコメントにはニヤついてしまいました。
「安心して」とはニュアンスが違いますが、確かに、(特に第4楽章は、)フルベンの熱に比べると、穏やかな演奏のような気がします。
他の曲を聴いていて、ホーレンシュタインは即物主義かな?と感じたり、ロマン主義的と感じたり、自分でも分からなくなる時があります。
この部屋のオーナーの他の曲でのコメントを今後楽しみに拝見したいです。
いづれにせよ、今日初めてこのサイトに訪れ、幸せです。今日はいい日です。
ありがとうございました。
- 2022-01-11:田中 斉
- 高校生時代にCBSソニーの廉価版LPでこの曲をこの演奏で知り、今でもそのLPを聴き続けています。
裏面の1番協奏曲は、グールドのものにいで好きですが、4番についてはこの演奏が最高です。ピアノの音色の美しさが、オケの柔らかなリズムとが掛け合いながら、第2楽章から第3楽章に繋がっていくあたりは、いまだにワクワクして聴いています。
これまで、この演奏を誉めるコメントをみたことがなく、どうしたことだ!と寂しくも感じていたのですが、こちらのページで初めてわが意を得た気分です。とても嬉しいです。
- 2022-01-10:コタロー
- グラズノフではバレエ音楽「四季」をネーメ・ヤルヴィが指揮したCDを持っています。「ライモンダ」は初めて聴きますが、「四季」に負けず劣らず美しいメロディ満載の佳作ですね。マタチッチについては、は決してメジャーではないこの作品をまごころ込めて演奏しているのに誠意を感じます。貴重な音源をアップしていただき、ありがとうございました。
それにしても、マタチッチという指揮者は、欧米のオーケストラでは二流扱いだったそうですが、我が国では、NHK交響楽団から厚遇されたのが何よりの救いでした。日本人のクラシック音楽ファンの審美眼もまんざらではないですね。
- 2022-01-08:杉本正夫
- 1992年にベルリンフィルとブルックナー7番を客演した際のリハーサルが残されています。楽員の表情を見るとウンザリしているというか怯えているというか・・・
音楽性云々というよりは、一緒に仕事するのは御免だと思われてカラヤンを選んだのではと考えてしまいます。
- 2022-01-08:コタロー
- ハンガリー弦楽四重奏団のベートーヴェンの弦楽四重奏曲(「大フーガ」含む)を全曲聴くことができました。このサイトで全曲聴いたのは、ブダペスト弦楽四重奏団(ステレオ録音)に次ぐものです。
ベートーヴェンの前期の作品は覇気がみなぎっているのがとても魅力的ですね。ハンガリー弦楽四重奏団の素晴らしいところは、何といってもベートーヴェンの音楽の流れを適確に描き出したことにあると思います。今回、「中期」から聴き始め、「後期」「前期」の順に聴いたのですが、それが良かったように思います。まず「中期」「後期」と聴いて、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の進化をしっかりと耳に刻みこんでおいて、最後に「前期」の曲を聴くと、この時期の弦楽四重奏曲が持っている「屈託のなさ」に、とても嬉しい気分になりました。得難い体験をさせていただき、本当にありがとうございました。
- 2022-01-07:コタロー
- ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の第7番以降の曲について、ハンガリー弦楽四重奏団の中期以降の演奏をひと当たり聴いてみました。
このカルテットの特徴は、流麗でありながら毅然とした態度が一貫していることです。そのためか、どの曲でも聴き手の心にしみこんでいくという趣がします。
あとは残った前期(第1番~第6番)の作品にトライしてみたいと思います。
- 2022-01-06:コタロー
- ハンガリー弦楽四重奏団の演奏で、「ラズモフスキー」の3曲、「ハープ」「セリオーソ」の5曲を通して聴いてみました。ベートーヴェンのいわゆる「中期」の作品に当たっていますね。
ブダペスト弦楽四重奏団のようなシャープさはありませんが、「知・情・意」三拍子揃った、なかなかの好演だと感じました。
今後、「前期」と「後期」の作品もじっくり聴いていきたいと思っています。
- 2022-01-05:コタロー
- 実は、私は「スペイン交響曲」がちょっと苦手です。しかし、この演奏は一気に(実は繰り返して2度)聴いてしまいまったのです。そして苦手意識も払拭されました。
はつらつとしたメニューインのソロも魅力もさることながら、何と言ってもモントゥーの伴奏指揮が実に巧みで明快なもので、うまくメニューインをサポートしています。
録音もこの時期としては優秀で、通常聴くには差支えないレベルに達しています。
不思議ですが、モントゥーはステレオの時代には、協奏曲をあまり録音していなかったのですが、モノラル録音の時代には盛んに録音しています。これはモントゥーの年齢が関係しているのでしょうか。
- 2022-01-04:藤原正樹
- 明けましておめでとうございます。バルヒェット=ティーレガントとは嬉しいものを。
明るいがオリーブオイルを流したような感じもないではないイムジチとも、バッハを意識しすぎて田舎くさくなったミュンヒンガーとも違う、第三の道。私にとっては、ヤニグロ=ザグレブと並ぶ隠れた名盤です。
- 2022-01-04:joshua
- 4日、出勤です。昼休憩で街中に出ますと、スーパーなども5日からが多く、今年は曜日の回りが正月モードと齟齬を生じています。さて、モントゥーはパリ交響楽団時代、メニュヒンとその師エネスコの伴奏を務めています。バッハの協奏曲集です。中1の私は、EMIの復刻シリーズで買ってもらいました。モントゥーがバッハを振る録音は珍しいのですが、何故かこの曲の名演として、志鳥栄八郎(誠文堂新光社)が推していたので買ったものです。このエネスコこそがパリ響を振って、メニュヒンのラロを入れており、カップリングのメンコンも同じ顔合わせだった思います。(後者はいつぞや、このサイトでアップロードされてました)。モントゥー・パリ響のもう1点はパガニーニの伴奏じゃなかったでしょうか。なにせ、バッハの無伴奏を10代で弾き切った神童の演奏は爽快です。Life is short; art is long(アルスロンガ、ウィータブレウィス)とは言っても、怖いもの知らずで終わることができない程度に人生は長いのかもしれません。Tomorrow and tomorrow and tomorrow、とマクベスならぬメニュヒンは呟いていたのかも。
- 2022-01-03:コタロー
- アーベントロートというと、1970年代中盤に、父が会社出入りのレコード屋から彼のまとまったレコードの販促パンフレットをもらったのが最初でした。
さっそく私はモーツァルトの「交響曲第33番、第35番」のレコードを購入しました。この盤では「交響曲第33番」の両端楽章のアップテンポが気に入りました。他のレコードでは、ハイドンの「交響曲第88番(V字)」における彼独特の音楽の「推進力」の良さが抜群でした。
アーベントロートの「悲愴」はこのサイトで初めて聴きました。ここではやや遅めのテンポで大いに「かなしみ」を描きながら、その中で毅然としたスタンスを一貫しているのが、たいへん立派だと思います。とりわけ、第3楽章のコーダで猛烈にテンポを上げて音楽を締めくくっているのが印象に残りました。
なお、このサイトではじめて彼の名演を取り上げてくださったことに大いに感謝申し上げます。
- 2022-01-01:コタロー
- 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
モーツァルトの「音楽の冗談」、曲名だけは知っていたのですが、今まで聴くチャンスがなく、この曲のファーストコンタクトです。ありがとうございました。
実際に聴いてみると、「軽い冗談」という感じで、我々のような現代人からみると奇矯さはさほど感じませんでした。むしろウィーン・コンツェルトハウス四重奏団の手にかかると、優雅な感じが前面に出ています・・・と思って聴いていたところ、終楽章の最後に登場する不協和音はなかなかに強烈ですね。
この曲は、ガチのクラシック音楽ファンにぜひ聴かせたいところですね。
- 2021-12-31:ジェネシス
- この演奏、25cm盤で聴いていました。
E.クルツ、A.フィストラーリ、R.アーヴィングといった指揮者がロンドン響やフィルハーモニア管を振ったこれ等の主にバレエ音楽の録音は、私の中ではバレエ音楽はパリ音楽院管やスイスロマンドの演奏を権威、初演者といった当時の定評から引き摺りおろしました(敢えてE.アンセルメやP.モントゥーとは限定しませんが)。
この第1楽章の冒頭から聴こえるホルンはD.ブレインでしょうか、A.シヴィルかな?。J.ワルターのドレスデン盤はP.ダムとK.マーンが、ランパルの読響盤はO.ヴィンターがバックで活躍していました。
josyuaさんのおっしゃる差別をいえば、チェリビダッケは女性管楽器奏者をブラインドのオーディションで渋々採用しておきながら決して第1プルトを吹かせなかったそうです。日本公演の映像にも残ってるし、弦5部には沢山居るのに。
- 2021-12-31:joshua
- もう2.3年早ければ、このオケのフルートトップは、かのジャン=ピエール=ランパルだったのてすから、一概に歌劇場の伴奏オケと貶めるのは、間違いではないでしょうか?懐かしの
U氏が、録音オケ共に2流と言ってのけたのを、長らく信じてしまったわけで、こうして、日常的に、簡単に、名演奏なるものを、好条件で聞ける中で、改めて演奏の良さに気付かせてもらえます。今年もこのような自然な感激、発見を与えていただき感謝します。短い一生にトリビアなディスカバリー、来年からも楽しみです。TGIF!
- 2021-12-29:ベック
- アメリカRCAの初期盤で聴いて以来、とても気に入っている演奏です。
恐らく、パガニーニSQの録音の中で、とても成功している部類になると思います。
他にこの4番で名演というのは、現在活動中のベルチャSQくらいしか思いつきません(このSQのCDもブルーレイも名演です)。
他の演奏も聴きましたが、パガニーニSQのこの演奏ほどの魅力はございませんでした。
是非4番でいい演奏を聴きたいと思う人には、お薦めの演奏だと思います。
- 2021-12-28:joshua
- これも前年の1955年に、カラヤンがウィーンシンフォニカーで第九を入れています。ライブで、録音もよく、一聴、予想に反して素晴らしい、と思ってしまいました。イギリスのオケでは決して聴こえてこなかった音です。ナクソスで見渡す限りでは、この第九、チャイ4、例のリヒテルと組んだチャイコの協奏曲、ヴェルディのレクイエム、シミオナートと組んだカルメン、といったあたりで、それほど多く残していません。ベームが、モツレクなど別領域で同オケを同時期使っていますが、別格だったんでしょうね。
ウィーンシンフォニカーの名を実質独占したカラヤン。翌56年にこの第九が録音され、やはりチェックを入れたんでしょうね。ホーレンシュタインも聴いてみて、違った意味で素晴らしい。違いは、ライブとはいえ、カラヤンの芝居気や誇張がなくても、音、響きだけです充分感激すること。こだわりや世間的成功から離れたホーレンシュタインです。
- 2021-12-28:コタロー
- 年末に「第九」をこぞって演奏する習慣は日本独自のものだそうですね。なんでも、終戦後の貧しい日本で、せめて正月の餅代を稼ぐのが当初の目的だという説があるようです。
ホーレンシュタインは恥ずかしながら初めて出会う指揮者ですが、この「第九」では毅然とした自然体なスタイルを感じさせて良いと思います。問題の第4楽章も下手な思い入れがなく、全曲の中で違和感を感じさせない演奏になっているのが立派だと感じました。
- 2021-12-27:コタロー
- 一聴して、トスカニーニとは思えないほど流麗な演奏でびっくりしました。
録音もこの時代としては鮮明です。マーラーのアレンジを採用しているのも興味深いですね。モノラル録音のシューマンの「ライン」としてはシューリヒトの演奏に匹敵します。
このような素晴らしい演奏を発掘してくるのが、このサイトの価値を高めていると思います。ありがとうございました。
- 2021-12-25:コタロー
- おひさしぶりの投稿です。体調不良のため(実は15年以上心療内科に通っているのです)、しばらくの間、投稿を控えていたという次第です。
「ゴイェスカス」はオペラ版が先にアップされていましたが、いよいよオリジナルのピアノ版がアップされてご同慶の至りです。デ・ラローチャの演奏はこの曲のエキゾチックな魅力がを最大限に発揮されて、とても見事です。前に、家にはデ・ラローチャの演奏(デジタル録音)を所有しているのですが、それに比べてこの演奏は若々しさをたたえていてなかなか素敵だと思います。
- 2021-12-24:yk
- 私にとってはバルヒェットはラクロワと組んだバッハのヴァイオリン・ソナタの録音と共に記憶に刻まれた演奏家でした。バルヒェットは戦後ブッシュの後ドイツ・ヴァイオリン界の伝統を継ぐ(最後の?)ホープとも言われましたが、全面開花する前に演奏界から去らざるを得なかったのは極めて残念な事でした。
バルヒェットの「四季」については、yunngさんも言及しているミュンヒンガーとのものの他に、この西ドイツ室内管弦楽団との演奏があるとは聞いていましたが、私は現在まで聴く機会がありませんでした。まだ、最初の「冬」を聴いただけですが、ミュンヒンガー盤では良くも悪くも室内合奏団の一員としての演奏だったバルヒェットが、このティーレガント盤では彼本来の持ち味を存分に聴かせてくれているように思います。
バッハのヴァイオリン・ソナタでもそうでしたが、彼のヴァイオリンにはふくよかな音色の中に、決してこれ見よがしではありませんがシャープな切れ味と清潔な芯の強さがあって、(少なくとも”ピリオド”を除けば・・・^_^;)現在のドイツ系ヴァイオリニストからはなかなか聴くことの出来なくなった”ドイツの伝統”を感じさせてくれるものだったと思います。
この後の「春」「夏」「秋」を楽しみに、貴重な「四季」のアップに感謝します。
- 2021-12-22:joshua
- 微妙にLPの針音で始まるこの音源。全音域で発声に全く無理のない、端正な演奏です。(第1楽章最高音Gがとても綺麗)派手さから言えばゴールウェイなんかの対極。近いといえば、ペーター・ルーカス・グラーフに近いでしょうか。58歳で早世したエレイン・シェーファー、知りませんでしたね。肺癌だなんて、笛吹きが煙草でも吸ってたんでしょうか?YUNGさんの解説に「オーケストラのオーディションがあっても女性だからと言う理由だけで不合格」というくだりがあり、調べてみますと、なんとFritz Reinerの仕業と知りました。ストレスが多い中を頑張って来たんでしょうね。妹が保管早逝する膨大な量の書簡にそのことは書き綴られているようです。こちらが原因の早逝と察します。先ほどの(私が好んで聞く)ペータールーカスグラーフは92歳で存命中です。マルセルモイーズはカザルス張りにパイプを吹かしていても95まで長生したんですから、ストレスは怖いものです。救いはシェーファーの音自身から全くストレスが感じられないことでしょう。
- 2021-12-17:joshua
- カラヤンのモーツァルトは美しさではピカイチではないでしょうか。ジュピターでさえ、ベームと比較するまでもなく、しかもこのウィーンでなくベルリンであっても、一聴明らかだと思います。教養主義的な精神性なんて無用の世界です。先日、触れましたブラ1に関してはウィーンに限り同じ気持ちで聞けます。蛇足ですが、また削除していただいても構いませんが、ある事に気づきました。サブリミナルで耳にこびりついたリズムが、終楽章の次の2箇所と合致しました。始まって2分5秒のところ、5分すぎのあたりの2箇所です。
低弦が刻んでいるリズムをperpetuumにすると、ドリフの髭ダンスになります。
ついでに、もう1つ、ブルックナーの6番の出だしをもじったら、映画アラビアのロレンスになります。だからといって、まったく、どういうこともないですが。
- 2021-12-14:アドラー
- この曲、初めて聴きました。独特の魅力があります。変奏曲以前の部分はヴァイオリンの音色に魅力がなければ面白くないでしょうけど、ヘンデルの音はいいですね。ヴァイオリンってこんな音がするのか?と思ったくらい、です。また、ホレチェクという伴奏者も、その伴奏部分だけでも聴きたくなるような自己主張があり、そのルバートがヘンデルのそれとすこーし、ずれているのも楽しく聴きました。後半のパガニーニらしいテクニックや音色も楽しいのですが、後半でのホレチェクはヘンデルに対して遠慮している感じに聞こえるのがやや残念。
他の演奏を知りませんが、もし比べたらこちらは全体的には真面目な演奏に分類されるんでしょう。だけど、真面目で上品な女性がほんの一瞬の眼差しの中に妖艶な色気を発した時の魅力というか、そういう面白さを感じます。
- 2021-12-13:joshua
- ウィーンシンフォニカーがシェルヘンとこの1年前に9番7番3番を入れたのを聴けたのは他ならぬyungさんのサイトです。してみれば楽員は曲を知悉しているはず。克明なリハをするシェルヘンですから。1年もしないうちの、ホーレンシュタインですから、余裕のあるはずの楽員をここまで吹かせ弾かせたのは雄とすべきでしょう。かたやコンセルトヘボウではクレンペラーが史上最速の復活を、ワルターがバイエルンで巨人、ミトロプーロスがミネアポリスで同曲を演奏しているのをCDにより、当時と比べ物にならない数のリスナーが、70年後の今存在するのは、録音技術がくれた奇妙な現象です。飛鳥よまだ見ぬ我が子へ、という書を残して癌で早世した医師を思い出します。
- 2021-12-12:白玉斎老人
- 偏愛している「セリオーソ」を聴き、構築感に溢れる音響に驚嘆した。この四重奏団なら、14番でも説得力がある演奏を聴かせてくれるはず。そんな期待を胸に再生すると、剛毅で緻密な世界が、スピーカーから立ち現れた。アルバンベルクカルテット(ABQ)を聴いて以降、絶えてなかった感涙を余儀なくされた。
名声を勝ち得た頃には、メンバーは米国在住のロシア系奏者ばかり。ためにプロデューサーの中野雄さんは著書で「米国を飛び回った、鳥なき里の蝙蝠」と揶揄していた。私は感じたのは、無用な感傷を排除して楽聖の音楽を表現した、雄々しい凄みと気迫である。
- 2021-12-12:HARIKYU
- ギンペル氏の演奏、人気がありますね。
ネットなどを読んでまわると、初めて買ったチャイコンやメルコンはギンベル盤だったという人が結構多いようです。
廉価版しか手が出せなかった貧乏学生にとって、ダイアモンド1000シリーズや世界の名曲1000シリーズは実にありがたい存在だったのであります。
- 2021-12-12:Yutaka Inada
- ここで提示されている演奏家と戦争の関係の仮説がおもしろくて、演奏家の年表を作ってみました。
興味深いのは1903年です。この年には、リリー・クラウス、アラウ、ゼルキン、そして何よりホロヴィッツが誕生しています(ついでに言うと、ミルシテインもムラヴィンスキーもこの年の生まれだと思います)。この世代は十代で第一次世界大戦を経験しており、14才の時(1917年)にはロシア革命も勃発しています。彼らも若い時にはピアニズムの基礎を学ぶどころではなかったのではなかったように思いますが、どうなのでしょう。
また、ホロヴィッツの1903年からリヒテルの1915年までの12年間は、私が知っているピアニスト(非常に範囲が狭いのですが)は生まれていません。これもちょっとおもしろいと思いました。
- 2021-12-11:joshua
- これだけ健康的な音楽を聴かせるベイヌムが、実は元来病弱であったのは意外です。仕事は、それが芸術であるにせよ、健康がよき成果の基本と思っていましたが、ことはそんなに単純ではなさそうです。フリッチャイだってそうでしたね。青白く燃える炎こそ、訴えてきます。
コンセルトヘボウの第一の特徴は楽器同士が一切邪魔をせず、全体的に極めて分離がいい、ということ。各楽器が特別味がある訳でないが、それこそがあじ。清楚でつつましい。でも、出るところは、すごい。バーンスタインのマーラー9番。コンセルトヘボウがいいとも、ベルリンフィルがいいともいいますね。要するに相互補完的であり、片方だけ聴いていても充分なんです。より1つの楽器に近い鳴り方をするのが、コンセルトヘボウと言えましょうか。平均律、職人技とくれば、優秀な個人であり、大作曲家がオランダから出なかった訳じゃないですかね。こういう存在も貴重ですよ。音楽再生側の秀才、というのは。
演奏については、第一楽章始まって2分30秒のところ、fis-f-es-d-g-c 3.4番ホルンしかないところなんですが、b-a-g-f-g-es かな?3度進行みたいな同ホルンが聴こえて来ます。これ、ベイヌムだけじゃないかな?モノの51年もやってたんじゃないですか?決まってますよ。近大的響き!コンセルトヘボウ機能的な一面ですかね。モーツァルトで色々実験をやったアーノンクールを思い出しますよ。こちらは好きじゃないけど。
元をたどれば、メンゲルベルグ。彼のストラディバリウスだったんですから、一つの楽器ですよ。
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[2025-03-28]

ラヴェル:スペイン狂詩曲(Ravel:Rhapsodie espagnole)
シャルル・ミュンシュ指揮:ボストン交響楽団 1950年12月26日録音(Charles Munch:The Boston Symphony Orchestra Recorded on December 26, 1950)
[2025-03-24]

モーツァルト:セレナード第6番 ニ長調, K.239「セレナータ・ノットゥルナ」(Mozart:Serenade in D major, K.239)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1959年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1959)
[2025-03-21]

シューベルト:交響曲第2番 変ロ長調 D.125(Schubert:Symphony No.2 in B-flat major, D.125)
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団 1949年12月20日録音(Charles Munch:The Boston Symphony Orchestra Recorded on December 20, 1949)
[2025-03-17]

リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲, Op.34(Rimsky-Korsakov:Capriccio Espagnol, Op.34)
ジャン・マルティノン指揮 ロンドン交響楽団 1958年3月録音(Jean Martinon:London Symphony Orchestra Recorded on March, 1958)
[2025-03-15]

リヒャルト・シュトラウス:ヴァイオリンソナタ 変ホ長調 ,Op.18(Richard Strauss:Violin Sonata in E flat major, Op.18)
(Vn)ジネット・ヌヴー (P)グスタフ・ベッカー 1939年録音(Ginette Neveu:(P)Gustav Becker Recorded on 1939)
[2025-03-12]

モーツァルト:弦楽四重奏曲第22番 変ロ長調 K.589(プロシャ王第2番)(Mozart:String Quartet No.22 in B-flat major, K.589 "Prussian No.2")
パスカル弦楽四重奏団:1952年録音(Pascal String Quartet:Recorded on 1952)
[2025-03-09]

ショパン:ノクターン Op.27&Op.37(Chopin:Nocturnes for piano, Op.27&Op.32)
(P)ギオマール・ノヴァエス:1956年発行(Guiomar Novaes:Published in 1956)
[2025-03-07]

モーツァルト:交響曲第36番 ハ長調「リンツ」 K.425(Mozart:Symphony No.36 in C major, K.425)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1960年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1960)
[2025-03-03]

ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調, Op.68(Brahms:Symphony No.1 in C Minor, Op.68)
アルトゥール・ロジンスキ指揮:ニューヨーク・フィルハーモニック 1945年1月8日録音(Artur Rodzinski:New York Philharmonic Recorded on January 8, 1945)
[2025-02-27]

ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調(Debussy:Sonata for Violin and Piano in G minor)
(Vn)ジネット・ヌヴー (P)ジャン・ヌヴー 1948年録音(Ginette Neveu:(P)Jean Neveu Recorded on 1948)