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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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次のページ- 2013-02-08:ろば
- 点数は1点です。
昔、フルトヴェングラーやトスカニーニなどの巨匠を特集したビデオを買ってそこではじめてビーチャムを知って好きになったことがあります。
で、いろいろディスクを買いましたけど、このグーセンス編曲のメサイアでビーチャム熱が冷めたのを改めて思い出しました。
そのあといろいろメサイアを聴きましたが、自分にはクレンペラーのものがベストです。
とにかくゴテゴテの装飾がどうにも受け付けられない。
自分とは相性が悪いディスクです。
- 2013-02-05:oTetsudai
- いい曲だなあと思います。手持ちのレコード(エルマン)の解説を見ると、舞姫タイスの魂を救おうとして、かえってその美しさに堕落していく、とあります。マノンも同系統の話ですから、この手の話はオペラにしやすいのかもしれません。ウェルテルもそうですが、誰もがこんなに過激ではないにしても似たような挫折を経てきたように思います。この演奏は遅めのテンポですが自然な流れを保っていてスタンダードな名演奏だと思います。ただ個人的には神尾真由子の演奏がしっくりきます。日本的美意識を感じるからかもしれません。
- 2013-02-04:シューベルティアン
- ふつうならぐっと力がこもるところを、さらと撫でるように通り過ぎていく。そこになんともいえない女性らしさを感じる。
テンポを恣意的に上げたり下げたりするのは、それがまったく自然なときには魅力になる。このハスキルにもぐっと落とすところがあるが、わざとらしくない。「うれしいため息」とでもいった趣きがある。かなりまずい録音だが、機械的雑音の向こうからふしぎな温もりが漂ってくる。
- 2013-02-04:シューベルティアン
- シャフランてたしか、ショスタコのビオラソナタをチェロ用に編曲した人ですね? 自由奔放な、伸びやかな音色が気に入りました。
そんなに規格外れな演奏でしょうか。べつに天邪鬼なことがいいたいのじゃありません。あまりこの曲の聴き比べをしていないわたしには、正統的に聞こえます。
ほかの曲ならたしかに破天荒な感じがしたかもしれないが、シューベルトは歌いすぎるくらい歌ってもいい。きっと作曲者が聞いてもこの演奏に拍手したでしょう。
よくシューベルトの晩年には死の影がつきまとっているとか、絶望がにじみ出ているとかいいますが、わたしはそういうものを聞き取りません。ただ率直に人生を愛しているので「別れるのがつらい」とでもいったふうで、ほんとうに無残な気持ちとはちがうように思います。
- 2013-02-03:アニサン
- 実にたくましくスカッと仕上がったいるように思います。
私にとっては定型の演奏スタイルが理解できるほど多くの演奏者の聞き比べができません。
この演奏は私には実に刺激的で局の持つ甘味も適度で大変気に入りました。
ユングさんの評を見ているとセルよりもライナーにシンパシーを感じていらっしゃるように思われますが
- 2013-01-31:N
- 「音楽というものに対するもっとも本質的な部分における指向性を判別するためのリトマス試験紙」というほど、音楽を聞き込んでいないのですが、もっと単純な自分自身の精神状態で、ミケランジェリのこの演奏に対する印象がすごく違ってくるなあという印象を受けました。
自分がどっちを向いて、どこへ進んでいいのか分からないくらい混乱して、苦しい時、正直なところ、このミケランジェリの演奏は全然ピンと着ませんでした。
だからといって、フランソワの演奏によって何かを得られたというものではなく、繰り返し聴けば聴くほど、「だから何なんだ」と混迷の度を深めるだけだったりしたのですが。
ある程度、「諦め」が付いた時、ようやくミケランジェリの演奏を反感なく受容することができました。
ラベルの音楽がそもそもそういうもんだ、と言われては、言い返す言葉もありませんが、「つんだ人」や、逆に「上がった人」にこそ、その本質が分かるってなもんなんでしょうか...
- 2013-01-31:oTetsudai
- この演奏もなかなか耳にすることができなかったものの一つです。実際に今回はじめて聴いてみると非常に洗練された解析的演奏という印象を持ちます。美しいといってもいいかもしれません。かなり前の方の席で聴ける素晴らしい録音だと思います。私のスタンダードは、昔、深夜に偶然スイッチを入れたときに飛び込んできたマタチッチの演奏です。例のところで右手を大きく振りそれがダイレクトに当時若かった私の心を揺らしました。そういう熱い演奏とは別次元の洗練された演奏だと思いますが、今回充分に「アンセルメ指揮 スイス・ロマンド管弦楽団」を聴ける贅沢を味わわさせていただきました。ありがとうございました。
- 2013-01-31:シューベルティアン
- ショパンを聞いていると不安になる。疲れもする。苦手な作曲家だ。どうしてあれほど多くの愛好者をもっているのか?
ロマン的傾向の作曲家でもシューベルトには論理がある。シューマンにもかろうじてある。それが現実に根をおろした支えになっているので、空想の広さと現実の大地の広さを同時に感じることができる。それがなんというか、聞いて安心するところの生活の匂いになっていると思う。
ショパンはただ空想の世界にのみ生きているような(私にはそう感じられる)自分が夢見ていることに気づきもしないほんとの夢想家だ。しかし結核で早死したという話を聞くと、そんな夢想家でいられたはずがないとも思われる。
あるいは、まともに向き合うにはあまりに強すぎる現実のショックからのがれるために、あれほどの夢を必要としたのか。ショパンが好きな人はそういう、死ぬほど疲れた人たちなのか?
寝るまえなど頭がぼうっとしているときにショパンを聞くと、完全にこの日常から切れた別世界に連れていかれそうでこわい。ショパンは恐怖である。麻薬である。わたしは今のところ、麻薬を必要としない健康な人間なのだ。とこう思うことにする。
- 2013-01-31:シューベルティアン
- 正統的な演奏だと思います。ベートーベンにしてもモーツァルトにしても、べつに劇場のための音楽は書かない! なんていう潔癖さはないのだから、こういうさばさばしたのもいいと思う。これが19世紀の演奏だといわれてもべつに違和感は覚えません(わたしは)。
推進力の強さはトスカニーニに似ていますが、あれは聞き手に「まじめに聞け!」といっているような厳しさがあって、このアンセルメには「金払ったぶん楽しませてやる」という気楽さがあります。
ベートーベンに必須の重厚さとか厳しさというのは、演奏家の思い込みによる付加物ではなかったかと思わされます。アダージョが宗教的な深遠さを表現してなくても、十分これで魅力的じゃないかと。
芸術には大別して娯楽的なものと宗教的なものがあるといえます。ベートーベンはこのふたつがないまぜになった人間臭さの権化だと思います。卑俗さと高潔さといってもいい。
教会にいって卑俗なものを見つけるよりも、劇場にいって高潔なものを見つけたほうが面白いだろうと思います。(合唱はもうちょっと迫力がほしいな、でも10点)
- 2013-01-31:シューベルティアン
- セルの演奏がまったく申し分無かったので、そのあとでこの有名な録音を聞いたがテンポの揺れがうっとうしく感じられて、それきり聞かなかった。
しかしなにかのついでにYOUTUBEでベートーベンの五番を聞いて、うなった。なんという魅力的な演奏だろうと。いわゆる「泣ける」映画・ドラマ・小説などきらいなわたしだが、こればかりは「涙を誘われる」という形容しかないと思った。
フルヴェンに似ているといわれるのはテンポの揺れが激しいことと、頭部が見事に禿げ上がっている(失礼)ことくらいだろう。この人が求めているのは一にも二にも、人間らしい感情である。感情、感情とかんたんにいえるが、それを飢えた鬼のように必死で求めている人はいない。
義理人情に厚いとか、仕事に命かけているというのは決まり文句だが、やはり実体のある言葉なのだ。こんないい男もいるんだと、しみじみと感動させられた。
- 2013-01-30:セル好き
- ある意味ベートホゥフェンのやけくそ感を表現したかのように三文オペラっぽくなっちゃっていますね。
録音は、ロンドンらしくたっぷり弾む低音でたいへんすばらしいのですが。
これと対照的な演奏として、1958年のフリッチャィ・ベルリンフィル・ヘドビヒ教会聖歌隊盤があります。
Pマークも1958なのですでにP.D.だとおもいますが、モーツァルトの大ミサと同じ合唱団(おそらくボーイソプラノ等)のお陰か、祈りに満ちた第九演奏になっていますし、声楽付き部分の最初の方のソロ歌手と木管の掛け合いなど絶妙です。
- 2013-01-30:セル好き
- LIVE録音でもないのに、非常にスリリングです。
独特なのは、随所に独特なグルーブ感が出ているのと、オンマイクで録ったら低音楽器のフライング度合いが過ぎたような?アンサンブル。
- 2013-01-30:裕一
- 10年ほど前だったと思いますが、仕事の出張時にエミール・ギレリスのCDをよく聞いていましたが出先で無くしていまい今聞くとその時の状況を思い出し懐かしく思います。また暗い性格なのかK304も併せて聞いていました。
シドニーの宿泊ホテルからCDを聞きながら歩き出し、シドニー病院の中庭を横切り公園を突っ切るとニューサウスウエルズ州立美術館のコーヒショップで昼食を取り、北に向かってロイヤルボタニックガーデンを通り抜けオペラハウスでその夜の出し物をチェックし、オペラかコンサートのチケットを購入し夜に備えたものでした。
随分贅沢をしたと今思いますが、そのころは1豪ドルが65円ぐらいでオペラのよい席で8000円ぐらいだったと思います。
またはっきり言ってレベル高いものではないが、色々なオペラを聴くことができ幸運でした。
- 2013-01-30:Onod33
- 怖いもの見たさで聴いてみました。30年位前、学生の頃聴いて、そのリズム感や、管群や通奏部が浮き上がるような処理に何となく拒否感を覚えたものです。今聴いてみるとそれ程の違和感もなく、面白く聞こえるのは、齢を重ねたせいでしょうか?Boulezがこの曲を録音したら、こんな演奏になるのかも、と思いながら楽しみました。
- 2013-01-30:モーツァルト・ファン
- ベームのモーツァルトはドイツ風で手堅い感じですね。カラヤンは流麗ですが空を切っているようにも聴こえますし、ワルターはワルター風で情緒はあるがワルター主役みたいです。みんなそれぞれ特徴がでるのがモーツァルトのようです。いっさの伝統にとらわれないものも聴きたくなり、先日バーンスタイン、ニューヨーク(ウィーンフィルではありません)の60年代の録音を聴いてみました。これが意外とよかったです。ベームから話がそれてしまいましたが、やはりベームは第一人者で安定して聴けますね。
- 2013-01-27:Hide
- フルニエの無伴奏チェロは一般に人気が高いが、音が美しいからだろうか?ピアノやヴァイオリンの組曲の類を良く聴き、ニコラエーワのフランス組曲に心酔する者としては、フルニエ盤は各舞曲の性格の弾き分けがあまりなく、テンポも一様で変化に乏しい演奏に思える。従って、5とした。
私も最初に買ったドボコンはフルニエ/セルであった(40年ほど前)。この演奏は世間では評価が高かったが、フォイアマン盤の凄まじさを知ってから聴くことが無くなった。
音楽の良さは結局、聴く人の好みであるから、ほどほどに美しく聴きやすいフルニエは万人受けするチェリストであろうと思う。
- 2013-01-27:Hide
- 像のダンスと呼ぶのは止めて欲しい。カザルスが真剣に取り組んだバッハである。たどたどしいのではなく、重音をグシャと弾く、テンポルバートが強い、これがカザルス流と思う。多分、そう言う事をしなければ流暢な演奏が出来る技術はあるのではないか。とにかく聞いていて変化に富んでいるので飽きない良い意味で面白い演奏である。しかし、今はヨーヨーマが最も好きになったが...
- 2013-01-27:Hide
- 今から45年ほど前、高校時代に17cmLPで2番とともに買って衝撃を受けた(この録音かは不明)。激しい生命力を持ち非常に感銘深い演奏だったことを覚えている。シュタルケルは修行者のようにバッハ無伴奏を極めようとした立派なチェリストである。その後、カザルスも聴くようになったがシュタルケルの方が気に入っていた。実に優れた演奏なのに、このサイトでの評価が低いのは不思議である(何故フルニエよりも評価が低いのだろう?)。私は価値ある演奏だと思うので7にした。
余談であるが、カザルスからシュタルケルの間が開いてしまったのは、「チェリストの宝石」フォイアマンがバッハの無伴奏を残さずに亡くなったからであろう(正確には3番のサラバンドとブーレのアンコール録音がある)。失われたフォイアマンの代わりを遥かに遅れてヨーヨーマが果たしてくれた気がする。フォイアマンの流麗さはヨーヨーマと共通する。
- 2013-01-25:ワルター・ファン
- ワルターは一時代前の懐古趣味みたいにとられがちですが、音楽はいさぎよいというか、明快でむしろモダンにすら聴こえます。晩年ではありますが、ワルターの芸術をけっこういい音のステレオ録音で聴けることをうれしく思います。それも彼が比較的長生きしたお陰で多くのレパートリーを。中でも生涯モーツァルトに熱心に取り組んだ彼らしく、これも名演だと思います。人間味あふれてはいるけど嫌味がなく、心から音楽に奉仕したモーツァルト演奏に触れるようで幸せに思います。
- 2013-01-24:oTetsudai
- 大変な名演奏で感激しました。私はベイヌム@アムステルダム・コンセルトヘボウをよく聴いていましたのでブラームスの秋の終わりに枯葉が舞い散るような早めのテンポの演奏が本来は好きなのですが、この演奏はブラームスの曲ではなく完全にベートーベンの交響曲の演奏だと思います。2楽章、3楽章は「運命」との類似を強く感じます。面白いのは演奏を聴いていると「ベートーベンを指揮するフルトヴェングラー」を想起してしまうのです。彼は無意識ながらフルトヴェングラーをめざしていたのではないでしょうか。
- 2013-01-23:Joshua
- 待ちに待ったアンセルメですね。スイス人にしてフランスで教育を受け若くして数学の大学教授。悩んだ末、ワインガルトナー等に後押しされ、指揮者転向を決心。この人が、不思議に展覧会の絵や、春の祭典などロシアものをよく振っているのも不思議。そして、ベートーヴェン全集。レコ芸の評価は「微温的」などとしているが、福島恭夫だったかが評価しているのが、自分で聴いてみてうなづける。面白い!聞かせる 「 田園 」はワルターよりいいと思った。というより、ワルターはそれだけ聞いていたらいいのはいいが、世間で言うほどにはよく思わない。アンセルメのは、録音が鮮明なのもいいし、演奏自体が分かりやすくて、しかも納得のいくものだ。他の6曲ももちろん聴かせて頂き、同様の満足を得ました。ぜひ、1番、8番を追加していただきたいです。
ちなみに、昨年暮れには、鬼才マルケヴィッチのベートーヴェン全集が出ていましたね。似てるんじゃないかな。チャイコ悲愴が上手なのも、2者の共通点。暑苦しくないベートーヴェン全集は、YUNGさん、すでにクリュイタンスで紹介してくれましたねえ。
- 2013-01-22:シグレイン
- ベト七は良い。
二楽章は結構上位。
独特のサウンドがプラスに働いていると思った。
- 2013-01-22:みなみ
- カラヤンはいろいろと言われますが、クラシックの定番名曲を正確忠実にしかし適度な情緒ももちながら演奏した指揮者だと思います。ベートーヴェンの交響曲もいい演奏だと思います。
- 2013-01-20:ヨシ様
- とてもユニークな演奏ですね。
弦の響きは薄いし金管は荒いですが・・・。
昨今のただ楽譜に忠実なだけの何の面白みのない演奏より
アンセルメの方が余程楽しいです。
終楽章コーダのトランペットのミスもご愛嬌ですね。
- 2013-01-20:丹羽 幹雄
- 懐かしい感じがします。ギトリスの演奏も聴きたい。
- 2013-01-19:渡邊 眞
- 1936年といえば、昭和11年。226事件の年ですね。「昭和からのおくりもの」というサイトをじっくりと読ませていただきながら聞いていました。想像力で響きなどを補いながら聞いていると、きっとこの演奏には現代に継承されるエロイカ演奏の伝統、スタイルとでもいうものがあるのだろうと感じました。この録音からもウィーンフィルの素晴らしさが伝わってきました。
この録音に価値はないとユングさんはおっしゃいますが、77年前の録音自体にやはり価値はあるのではないでしょうか。そして誰でもきけるという環境を提供してくださるユングさんに感謝いたします。写真は60年後に価値が出るという話を聞いたことがあります(たぶん木村伊兵衛)。
この年ベームは42歳、カラヤン28歳。
- 2013-01-17:Joshua
- 今を去る30数年前、吉田秀和がFMで、第1ヴァイオリンのジョゼフ・ロイスマン追悼で、この曲の第2・第3楽章をかけていたのを思い出します。高校生の当時は、前者の跳ねるようなリズムが妙に気に入り、後の13番を愛好するきっかけになった気がします。Andante tranquillo 「静かに」という表示から派生した英単語も覚えました。そんな思い出のこの曲です。吉田さんの解説はやっぱりよかったですねえ。
- 2013-01-14:マルコ
- ブルックナーはベートーヴェンと並ぶ交響曲作曲家だと思います。ワンパターン的なところはあるのですがこれもよい特徴と解釈します。つい「後期3大…」という言葉が盛んですが4番の魅力は抜かせません。作曲家でも演奏家でも晩年になるほどよいとは限らないと思うのです。むしろ中期の精力的な明快で素直な作品・演奏が多いと思いませんか。4番のすがすがしい魅力は尽きません。私は後期からは8番を代表させ、4番、8番を交互に楽しんでいます。この演奏からもフルトヴェングラーのよさが聴き取れます。ところどころで少し過度な表現が気になりますが名演奏の一つでしょう。
- 2013-01-14:カンソウ人
- 曲集のうち5曲までを普通のチェロの為に書き、最後の6曲目を5弦のチェロの為に書く。
ブランデンブルグ協奏曲の6番をバイオリンの無い、独特な音色に仕上げる。
何となく、似ているような気がします。
最も低い弦を開放弦でガーンと響かさて置いて、上の弦との間の和声的な軋みを楽しむ。
バッハが創造した楽しい瞬間を4弦のチェロでは如何ともし難い。
東西冷戦下では、緊張感を当然と受け止めたものでした。
核の冬と言う言葉が示すように、大戦中よりも悲惨な結果を内包した、国際関係。
豊かな人間性と言うか、政治的な主張ですら強い、個性的なカザルスの演奏。
たかが音楽。リラックスした、楽しい、チェリストの語る音楽も良いのではないか。
超絶技巧を利用しない、「ビルスマ」の音楽の影響下に僕などはあります。
無伴奏のチェロやバイオリンのソナタをピアノで弾いてみる。
ロマンティックに歌う方向よりは、単旋律を複数の声部に分解して弾いてみる。
かつての大名人が弾いていた旋律を、対位法的に解きほぐす方法論。
フランス組曲やインヴェンションとシンフォニアで、チェンバロでする方法をピアノ学習に応用する。
パワステの付いた車ですることを、アシストの無い車でするのと同じような物。
大オーケストラの音色を想像しながら演奏するのと反対方向。
フルニエのアクセントの強いリズムは、舞曲であることを尊重しているのだろう。
カザルスのあくの強さではないのだろう。
アクセントの為に、音程が怪しい部分もあるが、あるがままに向かっているように感じる。
- 2013-01-14:シューベルティアン
- 自分はこのステレオ盤のほうが好きです。なぜかといや、ただ耳に心地よいからです。
技巧的にはやや不安なところもありますが、演奏者はそんなことは気にしない境地に達しています。というと居直ったあほみたいだけど、いい意味の老境だと思う。みえやはったりの一切ない、非常にやわらかいふんいきが、なんともいえず心地よいのです。
ベートーベンのふたつの局面の、穏やかなやさしさのほうが強調された演奏です。しかしバリリカルテットほど甘口ではない。甘さと辛さがちょうどいい具合にブレンドされている。こういう演奏はありそうでない。自分にとっては、たしかにこれが永遠のスタンダードです。
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[2025-11-08]

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ヴェルディ:弦楽四重奏曲(Verdi:String Quartet in E Minor)
イタリア四重奏団 1950年11月24日~29日録音(Quartetto Italiano:Recorded on November 24-29, 1950)
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フォーレ:夜想曲第5番 変ロ長調 作品37(Faure:Nocturne No.5 in B-flat major, Op.37)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)
[2025-11-02]

バックス:交響詩「ファンドの園」(Bax:The Garden of Fand)
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団 1956年6月20日録音(Sir John Barbirolli:Halle Orchestra Recorded on June 20, 1956)
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ベートーベン:ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 「大公」 Op.97(Beethoven:Piano Trio No.7, Op.97 in B-flat major "Archduke")
(P)エミール・ギレリス (Vn)レオニード・コーガン (Cello)ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ 1956年録音(Emil Gilels:(Cello)Mstislav Rostropovich (Violine)Leonid Kogan Recorded on 1956)
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J.S.バッハ:前奏曲とフーガ イ長調 BWV.536(J.S.Bach:Prelude and Fugue in A major, BWV 536)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1961年12月10日~12日録音(Marie-Claire Alain:Recorded December 5-8, 1961)
[2025-10-27]

ベートーベン:交響曲第6番 ヘ長調 作品68 「田園」(Beethoven:Symphony No.6 in F major, Op.68 "Pastoral")
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 1961年10月録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra Recorded on October, 1961)
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アーサー・サリヴァン:喜歌劇「軍艦ピナフォア」序曲(Sullivan:Overture from H.M.S Pinafore)
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バターワース:管弦楽のための狂詩曲「シュロップシャーの若者」(Butterworth:A Shropshire Lad)
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団 1956年6月20日録音(Sir John Barbirolli:Halle Orchestra Recorded on June 20, 1956)
[2025-10-20]

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」 ハ短調 Op.13()Beethoven:Piano Sonata No.8 in C minor, Op.13 "Pathetique"
(P)ハンス・リヒター=ハーザー 1955年11月録音(Hans Richter-Haaser:Recorded on November, 1955)