Home|コメント
リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
前のページ/
次のページ- 2013-02-14:シューベルティアン
- ヴァイオリンの美しい音色。しかし傲慢を承知でいわせてもらえば、…どこか曲に合っていない気がする。この音色を、美しくないという人はいないだろう。しかし音楽はただ美しさだけではないのだと、考えさせられた。個人的にはオイストラフの全集のほうが好きだ。
- 2013-02-11:oTetsudai
- この演奏は確かに「雰囲気を持った演奏」です。私の上手な演奏か下手な演奏かの基準が正にこの雰囲気を実現しているか否かですからこの演奏は最上の部類に属する演奏です。聞こえてくるのは「ショパン」であってそこに演奏家の姿はありません。リヒテルのショパンも圧倒されはするのですがそれはショパンの心象をリヒテル自身が再構成した印象があり、勝手な言い方ですが私の持つサロンでひとりピアノを弾くショパンのイメージではないのです。雰囲気こそ音楽の醍醐味であり目的でもあると思うのです。たとえもっとたどたどしくてもこういう雰囲気のある演奏を夕暮れの中学校の音楽室から誰かが弾いているのを聞けたらきっと幸せになれそうです。このような踏み込まず退かずの演奏をゆったりと最後まで聞くと目がさえてそのまま徹夜しそうになります。
- 2013-02-11:ろば
- 8点です。
7番の時と違って自分としてはしっくりと来ました。
どの楽章も水準以上で非常に好感が持てました。
合唱、独唱もセッション録音を生かしたもので、不自然さが気にならないではないですけど、これはこれでありだと思いました。
アンセルメ、なかなか面白い。
…またCDとか買っちゃうハメになるのかなあ。
- 2013-02-11:danilo
- コメントのタイミングが遅すぎでしょうか・・・。ごめんなさい。
お題は素晴しい演奏で大好きでありますが、まずその前に、貴方の文章があまりにフィットして、自分で書いたものを読んでいるかのように感じて驚きました。「音のサーカス」。何て見事な、素敵な表現でしょう。自分ではもはやここまで書く体力がありませんが、口で他の人にホロヴィッツについて説明しようとしたら、ほとんど同じことを言ったであろうと思うくらい、同じ感性、かつ見事な文章です。偶然こちらのページに出会いましたが、つい先日、輸入版でオリジナルジャケットシリーズの10枚組が驚異的に安かったのですぐに購入し、ここ数日聴き続けていたところなので、思わず反応し、メッセージを書かずにいられなかった次第です。
ベートーヴェンはバックハウス以外考えられなかった学生時代、唯一熱情だけはホロヴィッツが最高と思っていました。もう35,6年も前ことです。一方、ホロヴィッツというピアニストに対しては、小難しい言葉を並べ立てて何言ってるかさっぱりわからない評論家など全く気にすることなく、友人間でもかなり好意的に受け止められてましたよ。当時モノクロの指の長さが誇張された写真がジャケットになっているモノラルのシリーズ物が1枚1500円で発売され、友達同士で買って交換し合って聴いていたものです。
で、ホロヴィッツの熱情。思わず身を乗り出して、心臓がドキドキしたのをよく覚えています。
ただ・・・、熱情って結構たくさん録音していて、今になってみると、どれだったのかよく覚えてないんだなあ。オリジナルジャケットシリーズには残念ながら入ってないので、この購入を機に熱情が入っているアルバムで有名なのを別途2枚買いましたが、当時聴いたのとは少し違うような気がするんです。もはや30数年経っているのでこっちの記憶も相当にいい加減です。もう少し聴き込んでみようと思います。
お書きになった感覚の延長で、しばらく前にカラヤン&BPOの演奏集を(超驚異的に安かったので)買いました。当時よく言われた磨きに磨いた偽物の美しさ、結構じゃないか。その磨きに磨いた美しさにどっぷり浸ってみたい、と思ったのです。
そしてその次にケンプのベートーヴェン全集を(やはり安かったので)購入しました。35,6年前の当時、バックハウスの陰に隠れた地味なベートーヴェン弾きで、さらにポリーニやギレリスなどが評判の良い演奏を次々と出してすっかり忘れ去られてしまった感じでしたが、久々に聴いて、あまりのタッチの美しさに愕然としました。こんなベートーヴェンがあったのか、というより、ベートーヴェンのピアノソナタって、どれもこんなにも素敵な曲だったのか、長いことわからずにいてごめんなさい、という感じです。今の私には、最高のベートーヴェン弾きは誰かと言えば、迷うことなくヴィルヘルム・ケンプです。
長過ぎですね。ごめんなさい。
- 2013-02-09:oTetsudai
- >「自分が死んだときに流してほしい音楽」をアンケートすれば・・・
私の周りでもこの曲をあげた人がいます。それがこの曲を聴く動機であったわけで、家で針を落としたとき確かに心安まる曲であることを実感しました。モーツァルトやベルディでは大袈裟で、このぐらいなら許されるかな、といった甘えさえも許容される曲だと思います。この演奏は素朴ですね。フランス国立放送管弦楽団 フランス国立放送合唱団というのが信じられないぐらいです。曲もそうですが演奏も虚飾を洗い落とした印象があります。私が購入したのはフルネ@コンセール・ラムルー盤(ピエレット・アラリー他)です。この演奏より少しドラマティックな演奏です。特徴はソプラノが非常に美しいこと。まさに天使の声です。それに反しこの演奏を「山中の修道院で聴く趣」というのは実に納得です。
- 2013-02-09:ろば
- 7点。
音質もいいし、立派な演奏ではあるんですけど、どこかなにか物足りない印象。
正しい演奏ではあると思うんですけど、もう少し何か味付けがほしいところ。
と言っても、往年の巨匠のような表現ではなくて、もっとかっちりと固めの方が良かったかも。
音質も響きもいいだけに惜しい感じがしました。
- 2013-02-08:ろば
- 点数は1点です。
昔、フルトヴェングラーやトスカニーニなどの巨匠を特集したビデオを買ってそこではじめてビーチャムを知って好きになったことがあります。
で、いろいろディスクを買いましたけど、このグーセンス編曲のメサイアでビーチャム熱が冷めたのを改めて思い出しました。
そのあといろいろメサイアを聴きましたが、自分にはクレンペラーのものがベストです。
とにかくゴテゴテの装飾がどうにも受け付けられない。
自分とは相性が悪いディスクです。
- 2013-02-05:oTetsudai
- いい曲だなあと思います。手持ちのレコード(エルマン)の解説を見ると、舞姫タイスの魂を救おうとして、かえってその美しさに堕落していく、とあります。マノンも同系統の話ですから、この手の話はオペラにしやすいのかもしれません。ウェルテルもそうですが、誰もがこんなに過激ではないにしても似たような挫折を経てきたように思います。この演奏は遅めのテンポですが自然な流れを保っていてスタンダードな名演奏だと思います。ただ個人的には神尾真由子の演奏がしっくりきます。日本的美意識を感じるからかもしれません。
- 2013-02-04:シューベルティアン
- ふつうならぐっと力がこもるところを、さらと撫でるように通り過ぎていく。そこになんともいえない女性らしさを感じる。
テンポを恣意的に上げたり下げたりするのは、それがまったく自然なときには魅力になる。このハスキルにもぐっと落とすところがあるが、わざとらしくない。「うれしいため息」とでもいった趣きがある。かなりまずい録音だが、機械的雑音の向こうからふしぎな温もりが漂ってくる。
- 2013-02-04:シューベルティアン
- シャフランてたしか、ショスタコのビオラソナタをチェロ用に編曲した人ですね? 自由奔放な、伸びやかな音色が気に入りました。
そんなに規格外れな演奏でしょうか。べつに天邪鬼なことがいいたいのじゃありません。あまりこの曲の聴き比べをしていないわたしには、正統的に聞こえます。
ほかの曲ならたしかに破天荒な感じがしたかもしれないが、シューベルトは歌いすぎるくらい歌ってもいい。きっと作曲者が聞いてもこの演奏に拍手したでしょう。
よくシューベルトの晩年には死の影がつきまとっているとか、絶望がにじみ出ているとかいいますが、わたしはそういうものを聞き取りません。ただ率直に人生を愛しているので「別れるのがつらい」とでもいったふうで、ほんとうに無残な気持ちとはちがうように思います。
- 2013-02-03:アニサン
- 実にたくましくスカッと仕上がったいるように思います。
私にとっては定型の演奏スタイルが理解できるほど多くの演奏者の聞き比べができません。
この演奏は私には実に刺激的で局の持つ甘味も適度で大変気に入りました。
ユングさんの評を見ているとセルよりもライナーにシンパシーを感じていらっしゃるように思われますが
- 2013-01-31:N
- 「音楽というものに対するもっとも本質的な部分における指向性を判別するためのリトマス試験紙」というほど、音楽を聞き込んでいないのですが、もっと単純な自分自身の精神状態で、ミケランジェリのこの演奏に対する印象がすごく違ってくるなあという印象を受けました。
自分がどっちを向いて、どこへ進んでいいのか分からないくらい混乱して、苦しい時、正直なところ、このミケランジェリの演奏は全然ピンと着ませんでした。
だからといって、フランソワの演奏によって何かを得られたというものではなく、繰り返し聴けば聴くほど、「だから何なんだ」と混迷の度を深めるだけだったりしたのですが。
ある程度、「諦め」が付いた時、ようやくミケランジェリの演奏を反感なく受容することができました。
ラベルの音楽がそもそもそういうもんだ、と言われては、言い返す言葉もありませんが、「つんだ人」や、逆に「上がった人」にこそ、その本質が分かるってなもんなんでしょうか...
- 2013-01-31:oTetsudai
- この演奏もなかなか耳にすることができなかったものの一つです。実際に今回はじめて聴いてみると非常に洗練された解析的演奏という印象を持ちます。美しいといってもいいかもしれません。かなり前の方の席で聴ける素晴らしい録音だと思います。私のスタンダードは、昔、深夜に偶然スイッチを入れたときに飛び込んできたマタチッチの演奏です。例のところで右手を大きく振りそれがダイレクトに当時若かった私の心を揺らしました。そういう熱い演奏とは別次元の洗練された演奏だと思いますが、今回充分に「アンセルメ指揮 スイス・ロマンド管弦楽団」を聴ける贅沢を味わわさせていただきました。ありがとうございました。
- 2013-01-31:シューベルティアン
- ショパンを聞いていると不安になる。疲れもする。苦手な作曲家だ。どうしてあれほど多くの愛好者をもっているのか?
ロマン的傾向の作曲家でもシューベルトには論理がある。シューマンにもかろうじてある。それが現実に根をおろした支えになっているので、空想の広さと現実の大地の広さを同時に感じることができる。それがなんというか、聞いて安心するところの生活の匂いになっていると思う。
ショパンはただ空想の世界にのみ生きているような(私にはそう感じられる)自分が夢見ていることに気づきもしないほんとの夢想家だ。しかし結核で早死したという話を聞くと、そんな夢想家でいられたはずがないとも思われる。
あるいは、まともに向き合うにはあまりに強すぎる現実のショックからのがれるために、あれほどの夢を必要としたのか。ショパンが好きな人はそういう、死ぬほど疲れた人たちなのか?
寝るまえなど頭がぼうっとしているときにショパンを聞くと、完全にこの日常から切れた別世界に連れていかれそうでこわい。ショパンは恐怖である。麻薬である。わたしは今のところ、麻薬を必要としない健康な人間なのだ。とこう思うことにする。
- 2013-01-31:シューベルティアン
- 正統的な演奏だと思います。ベートーベンにしてもモーツァルトにしても、べつに劇場のための音楽は書かない! なんていう潔癖さはないのだから、こういうさばさばしたのもいいと思う。これが19世紀の演奏だといわれてもべつに違和感は覚えません(わたしは)。
推進力の強さはトスカニーニに似ていますが、あれは聞き手に「まじめに聞け!」といっているような厳しさがあって、このアンセルメには「金払ったぶん楽しませてやる」という気楽さがあります。
ベートーベンに必須の重厚さとか厳しさというのは、演奏家の思い込みによる付加物ではなかったかと思わされます。アダージョが宗教的な深遠さを表現してなくても、十分これで魅力的じゃないかと。
芸術には大別して娯楽的なものと宗教的なものがあるといえます。ベートーベンはこのふたつがないまぜになった人間臭さの権化だと思います。卑俗さと高潔さといってもいい。
教会にいって卑俗なものを見つけるよりも、劇場にいって高潔なものを見つけたほうが面白いだろうと思います。(合唱はもうちょっと迫力がほしいな、でも10点)
- 2013-01-31:シューベルティアン
- セルの演奏がまったく申し分無かったので、そのあとでこの有名な録音を聞いたがテンポの揺れがうっとうしく感じられて、それきり聞かなかった。
しかしなにかのついでにYOUTUBEでベートーベンの五番を聞いて、うなった。なんという魅力的な演奏だろうと。いわゆる「泣ける」映画・ドラマ・小説などきらいなわたしだが、こればかりは「涙を誘われる」という形容しかないと思った。
フルヴェンに似ているといわれるのはテンポの揺れが激しいことと、頭部が見事に禿げ上がっている(失礼)ことくらいだろう。この人が求めているのは一にも二にも、人間らしい感情である。感情、感情とかんたんにいえるが、それを飢えた鬼のように必死で求めている人はいない。
義理人情に厚いとか、仕事に命かけているというのは決まり文句だが、やはり実体のある言葉なのだ。こんないい男もいるんだと、しみじみと感動させられた。
- 2013-01-30:セル好き
- ある意味ベートホゥフェンのやけくそ感を表現したかのように三文オペラっぽくなっちゃっていますね。
録音は、ロンドンらしくたっぷり弾む低音でたいへんすばらしいのですが。
これと対照的な演奏として、1958年のフリッチャィ・ベルリンフィル・ヘドビヒ教会聖歌隊盤があります。
Pマークも1958なのですでにP.D.だとおもいますが、モーツァルトの大ミサと同じ合唱団(おそらくボーイソプラノ等)のお陰か、祈りに満ちた第九演奏になっていますし、声楽付き部分の最初の方のソロ歌手と木管の掛け合いなど絶妙です。
- 2013-01-30:セル好き
- LIVE録音でもないのに、非常にスリリングです。
独特なのは、随所に独特なグルーブ感が出ているのと、オンマイクで録ったら低音楽器のフライング度合いが過ぎたような?アンサンブル。
- 2013-01-30:裕一
- 10年ほど前だったと思いますが、仕事の出張時にエミール・ギレリスのCDをよく聞いていましたが出先で無くしていまい今聞くとその時の状況を思い出し懐かしく思います。また暗い性格なのかK304も併せて聞いていました。
シドニーの宿泊ホテルからCDを聞きながら歩き出し、シドニー病院の中庭を横切り公園を突っ切るとニューサウスウエルズ州立美術館のコーヒショップで昼食を取り、北に向かってロイヤルボタニックガーデンを通り抜けオペラハウスでその夜の出し物をチェックし、オペラかコンサートのチケットを購入し夜に備えたものでした。
随分贅沢をしたと今思いますが、そのころは1豪ドルが65円ぐらいでオペラのよい席で8000円ぐらいだったと思います。
またはっきり言ってレベル高いものではないが、色々なオペラを聴くことができ幸運でした。
- 2013-01-30:Onod33
- 怖いもの見たさで聴いてみました。30年位前、学生の頃聴いて、そのリズム感や、管群や通奏部が浮き上がるような処理に何となく拒否感を覚えたものです。今聴いてみるとそれ程の違和感もなく、面白く聞こえるのは、齢を重ねたせいでしょうか?Boulezがこの曲を録音したら、こんな演奏になるのかも、と思いながら楽しみました。
- 2013-01-30:モーツァルト・ファン
- ベームのモーツァルトはドイツ風で手堅い感じですね。カラヤンは流麗ですが空を切っているようにも聴こえますし、ワルターはワルター風で情緒はあるがワルター主役みたいです。みんなそれぞれ特徴がでるのがモーツァルトのようです。いっさの伝統にとらわれないものも聴きたくなり、先日バーンスタイン、ニューヨーク(ウィーンフィルではありません)の60年代の録音を聴いてみました。これが意外とよかったです。ベームから話がそれてしまいましたが、やはりベームは第一人者で安定して聴けますね。
- 2013-01-27:Hide
- フルニエの無伴奏チェロは一般に人気が高いが、音が美しいからだろうか?ピアノやヴァイオリンの組曲の類を良く聴き、ニコラエーワのフランス組曲に心酔する者としては、フルニエ盤は各舞曲の性格の弾き分けがあまりなく、テンポも一様で変化に乏しい演奏に思える。従って、5とした。
私も最初に買ったドボコンはフルニエ/セルであった(40年ほど前)。この演奏は世間では評価が高かったが、フォイアマン盤の凄まじさを知ってから聴くことが無くなった。
音楽の良さは結局、聴く人の好みであるから、ほどほどに美しく聴きやすいフルニエは万人受けするチェリストであろうと思う。
- 2013-01-27:Hide
- 像のダンスと呼ぶのは止めて欲しい。カザルスが真剣に取り組んだバッハである。たどたどしいのではなく、重音をグシャと弾く、テンポルバートが強い、これがカザルス流と思う。多分、そう言う事をしなければ流暢な演奏が出来る技術はあるのではないか。とにかく聞いていて変化に富んでいるので飽きない良い意味で面白い演奏である。しかし、今はヨーヨーマが最も好きになったが...
- 2013-01-27:Hide
- 今から45年ほど前、高校時代に17cmLPで2番とともに買って衝撃を受けた(この録音かは不明)。激しい生命力を持ち非常に感銘深い演奏だったことを覚えている。シュタルケルは修行者のようにバッハ無伴奏を極めようとした立派なチェリストである。その後、カザルスも聴くようになったがシュタルケルの方が気に入っていた。実に優れた演奏なのに、このサイトでの評価が低いのは不思議である(何故フルニエよりも評価が低いのだろう?)。私は価値ある演奏だと思うので7にした。
余談であるが、カザルスからシュタルケルの間が開いてしまったのは、「チェリストの宝石」フォイアマンがバッハの無伴奏を残さずに亡くなったからであろう(正確には3番のサラバンドとブーレのアンコール録音がある)。失われたフォイアマンの代わりを遥かに遅れてヨーヨーマが果たしてくれた気がする。フォイアマンの流麗さはヨーヨーマと共通する。
- 2013-01-25:ワルター・ファン
- ワルターは一時代前の懐古趣味みたいにとられがちですが、音楽はいさぎよいというか、明快でむしろモダンにすら聴こえます。晩年ではありますが、ワルターの芸術をけっこういい音のステレオ録音で聴けることをうれしく思います。それも彼が比較的長生きしたお陰で多くのレパートリーを。中でも生涯モーツァルトに熱心に取り組んだ彼らしく、これも名演だと思います。人間味あふれてはいるけど嫌味がなく、心から音楽に奉仕したモーツァルト演奏に触れるようで幸せに思います。
- 2013-01-24:oTetsudai
- 大変な名演奏で感激しました。私はベイヌム@アムステルダム・コンセルトヘボウをよく聴いていましたのでブラームスの秋の終わりに枯葉が舞い散るような早めのテンポの演奏が本来は好きなのですが、この演奏はブラームスの曲ではなく完全にベートーベンの交響曲の演奏だと思います。2楽章、3楽章は「運命」との類似を強く感じます。面白いのは演奏を聴いていると「ベートーベンを指揮するフルトヴェングラー」を想起してしまうのです。彼は無意識ながらフルトヴェングラーをめざしていたのではないでしょうか。
- 2013-01-23:Joshua
- 待ちに待ったアンセルメですね。スイス人にしてフランスで教育を受け若くして数学の大学教授。悩んだ末、ワインガルトナー等に後押しされ、指揮者転向を決心。この人が、不思議に展覧会の絵や、春の祭典などロシアものをよく振っているのも不思議。そして、ベートーヴェン全集。レコ芸の評価は「微温的」などとしているが、福島恭夫だったかが評価しているのが、自分で聴いてみてうなづける。面白い!聞かせる 「 田園 」はワルターよりいいと思った。というより、ワルターはそれだけ聞いていたらいいのはいいが、世間で言うほどにはよく思わない。アンセルメのは、録音が鮮明なのもいいし、演奏自体が分かりやすくて、しかも納得のいくものだ。他の6曲ももちろん聴かせて頂き、同様の満足を得ました。ぜひ、1番、8番を追加していただきたいです。
ちなみに、昨年暮れには、鬼才マルケヴィッチのベートーヴェン全集が出ていましたね。似てるんじゃないかな。チャイコ悲愴が上手なのも、2者の共通点。暑苦しくないベートーヴェン全集は、YUNGさん、すでにクリュイタンスで紹介してくれましたねえ。
- 2013-01-22:シグレイン
- ベト七は良い。
二楽章は結構上位。
独特のサウンドがプラスに働いていると思った。
- 2013-01-22:みなみ
- カラヤンはいろいろと言われますが、クラシックの定番名曲を正確忠実にしかし適度な情緒ももちながら演奏した指揮者だと思います。ベートーヴェンの交響曲もいい演奏だと思います。
- 2013-01-20:ヨシ様
- とてもユニークな演奏ですね。
弦の響きは薄いし金管は荒いですが・・・。
昨今のただ楽譜に忠実なだけの何の面白みのない演奏より
アンセルメの方が余程楽しいです。
終楽章コーダのトランペットのミスもご愛嬌ですね。
前のページ/
次のページ
[2025-04-19]

ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調, Op.68(Brahms:Symphony No.1 in C Minor, Op.68)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 ベルリン・フィルハーモニ管弦楽団 1951年録音(Joseph Keilberth:Berlin Philharmonic Orchestra Recorded on 1951)
[2025-04-16]

モーツァルト:弦楽四重奏曲第23番 ヘ長調 K.590(プロシャ王第3番)(Mozart:String Quartet No.23 in F major, K.590 "Prussian No.3")
パスカル弦楽四重奏団:1952年録音(Pascal String Quartet:Recorded on 1952)
[2025-04-12]

ロッシーニ:管楽四重奏曲第4番 変ロ長調(Rossini;Quatuor No.4 in B flat major)
(fl)ジャン- ピエール・ランパル (cl)ジャック・ランスロ (hrn)ジルベール・クルシエ (basson)ポール・オンニュ 1963年初出((fl)Jean-Pierre Rampal (cl)Jacques Lancelotelot (basson)Paul Hongne (hrn)Gilbert Coursier Release on 1963)
[2025-04-09]

ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 作品27(Rachmaninoff:Symphony No.2 in E minor, Op.27)
アルトゥール・ロジンスキ指揮:ニューヨーク・フィルハーモニック 1945年1月15日録音(Artur Rodzinski:New York Philharmonic Recorded on January 15, 1945)
[2025-04-06]

ロッシーニ:管楽四重奏曲第1番 ヘ長調(Rossini;Quatuor No.1 in F major)
(fl)ジャン- ピエール・ランパル (cl)ジャック・ランスロ (hrn)ジルベール・クルシエ (basson)ポール・オンニュ 1963年初出((fl)Jean-Pierre Rampal (cl)Jacques Lancelotelot (basson)Paul Hongne (hrn)Gilbert Coursier Release on 1963)
[2025-04-02]

モーツァルト:セレナーデ第13番ト長調, K.575 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(Mozart:Serenade in G Major, K.525 "Eine kleine Nachtmusik")
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1959年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1959)
[2025-03-28]

ラヴェル:スペイン狂詩曲(Ravel:Rhapsodie espagnole)
シャルル・ミュンシュ指揮:ボストン交響楽団 1950年12月26日録音(Charles Munch:The Boston Symphony Orchestra Recorded on December 26, 1950)
[2025-03-24]

モーツァルト:セレナード第6番 ニ長調, K.239「セレナータ・ノットゥルナ」(Mozart:Serenade in D major, K.239)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1959年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1959)
[2025-03-21]

シューベルト:交響曲第2番 変ロ長調 D.125(Schubert:Symphony No.2 in B-flat major, D.125)
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団 1949年12月20日録音(Charles Munch:The Boston Symphony Orchestra Recorded on December 20, 1949)
[2025-03-17]

リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲, Op.34(Rimsky-Korsakov:Capriccio Espagnol, Op.34)
ジャン・マルティノン指揮 ロンドン交響楽団 1958年3月録音(Jean Martinon:London Symphony Orchestra Recorded on March, 1958)