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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- ヴィヴァルィ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」より「冬」::レナード・バーンスタイン指揮 (Vn)ジョン・コリリアーノ ニューヨーク・フィル 1964年1月27日録音
【 メッセージ 】 この冬と、同じ日に録音した夏がいいです。バルビローリのマーラーが素晴らしい演奏で、ふとみると「私の生まれた月」の録音でした。で、更新履歴のちょっと下にあったこの演奏は、まさに生まれた頃の演奏でした。1/27は月曜日で、週明けからこんだけの録音とは偉い ? なあ。(再送させていただきました)
- 2016-08-19:Joshua
- 出だしの残響のない鋭角的な音。これは、ムラヴィンスキー68年ライブを思い出しました。というより、似た路線の二人がいて、トスカニーニが元祖だったということ。39年というSP最盛期とはいえ、パチパチいうノイズにもめげず最後まで聴いてしまいました。トスカニーニは潔い演奏家でした。でも真似ることは到底できず、お友達にもなりたくない生き様に、このように忘れられない芸術が生まれてくるのは、Wagnerに代表される「音楽と人間性」の不一致でしょうか?してみると、理性や倫理や道徳以前の、人間が文化を持つ以前の生物としての血の騒ぎのようなものに、音楽の表現の可能性はあるのかもしれません。そんなものを脳みその奥から蘇らせてくれる少し危険な、それでいて現実世界から見れば相当無邪気で可愛らしい代物。やはり、あってよかったなあ?という音楽作品の峰々と名演奏の記録、ということです。
- 2016-08-17:Joshua
- いつぞやここでヴァイオリンを弾いているAlexander Schneiderこと、Budapest String Quartetの第2ヴァイオリン奏者が、指揮して11番のピアノ協奏曲を録音したものに感想を寄せたことがあります。Mozartの11番。ソロはゼルキン。あの喜びに満ちた演奏、YUNG氏のこのページの18世紀人の感性の説明、Alexander Schneiderの生き方とVn演奏、そしてこのカザルスがしたためたBrandelburg演奏の存在感、私の中で一本の線でつながりました。そうすると、3番・6番の健康的な弦楽合奏、4番でのがっちるしたシュナイダーのヴァイオリンソロ(第1楽章)。5番第1楽章終わり際のチェンバロソロ=ゼルキンのピアノソロが懐かしく思い出されます。この1番では第3楽章途中で微妙にテンポを落としてヴァイオリンソロを浮かび上がらせるところが私的に好きです。
ホルンをやってるのは誰でしょう?バウマンがイムジチと録音したりしてますが、それはそれとして、この奏者(2人)は上手い!アメリカ・マールボロに集まった若き俊英ですかね。
- 2016-03-31:Sammy
- ニールセンのこの傑作を挙げていただいて、心から嬉しく存じます。私は第1部の演奏も作品の特徴を十分に捉えた優れた演奏と思いますが、やはり真骨頂はご指摘の通り第2部でしょう。劇的な第1部の表現はじっくり踏みしめるようで、こちらこそバーンスタインらしさが出るかと思いきや、慎重にじっくり取り組まれており、清澄な音楽が悲劇性に飲み込まれていく音楽の雰囲気は控えめに、恐らく戸惑い気味に表現されているように思われます。対して第2部は極めて集中力高く、畳み掛けるような音楽の勢いにただ圧倒されます。ここまでの演奏がなされていることに正直驚きを禁じえませんでした。バーンスタイン/ニューヨークフィルの当時の稀有の底力をまざまざと感じさせる名演奏と思いました。
- 2016-03-31:minesaijo
- 構造のしっかりとした演奏ですね。
今のウィーンフィルのオーボエやホルンからはこの当時のような独特の響きが薄れてきていると感じますね。
- 2016-03-31:ヨシ様
- このワルターのブルックナー録音。
コロンビア交響楽団となっていますが、その実体はロサンゼルスフィルらしいです。
確かに聴くとオーケストラ上手さ、音の厚みがコロンビア交響楽団とは違う気がします。
この録音の直前にワルターはロサンゼルスフィルを振って、ブルックナー9番の演奏会をしています。
なので録音時のオーケストラがロサンゼルスフィルの可能性は有り得ますね。
- 2016-03-31:原 響平
- 1960年代前半のバーンスタインが一番輝いていた時期の演奏。ニールセンの交響曲では交響曲No4がティンパニーの活躍もあり有名だが、実はこの交響曲No5の方がニールセンの代表作にふさわしい。バーンスタインの演奏は前半楽章のピーンと張り詰めた空気感の持続と純粋培養された様なオーケストラの響きで、北欧の音楽をまざまざと見せつける。更に小太鼓の扱いも非常に巧みで、思わず上手いな!と唸ってしまう。どこかクール感を漂わせながら、オーケストラに熱気を帯びさせ、灼熱の音楽とする技は、バーンスタインが既に指揮者として巨匠の域に達していた事を物語る。この演奏は、ニールセン交響曲No5の決定盤です。
- 2016-03-21:nakamoto
- こう言った小品は、あまり聴かないので、今迄に何回かは聴いているでしょうけれど、集中して聴けたのは初めてです。チョット遊びが勝った、色彩豊かな曲ですが、わたしは、民族色の強い音楽が好きでは無く、セルの抑制された、純音楽的なところが、好ましいです。分かりやすい曲だと、わたしでもセルの美点がよく聴き取れます。正に完璧な音作りに成ってるのがわかります。
- 2016-03-21:Joshua
- 古い録音から、なんとまろやかな音が聴こえてくることでしょう。
オンラインで2回聴かせていただきました。SPであることが何のハンディになることもなく、作品そのものを楽しめました。
- 2016-03-20:原 響平
- 随分と懐かしい音源を聴いた。確かフォンタナレーベルでLPを\900で販売していたのを購入した思い出が蘇った。当時の再生装置から出てくる音・演奏は、廉価版のそれは、いずれも2流と勝手に思い込んでいた。特に、カラヤン・セル等のレギュラー盤は、録音・演奏もゴージャスで欲しいけど学生には手の届かない高根の花だった。さて、今この演奏を聴きなおしてみると、録音も悪くなく、演奏もアンチェルの指示を忠実に再現した堂々たる演奏。名盤チェコフィルとの差は、録音に多少の色・艶の差があるが基本的な演奏スタイルは変わらない。これは録音したホールとウイーン響の独特な渋めの音色に起因する。尚、市販CDにはモルダウがカップリングされているが、ホルンの強奏に思わずニンマリ。当方の好きなセルもここまでホルンを吹かせていない。アンチェルは本当に上手い。
- 2016-03-20:ジェームス
- 私は最近英國Columbia MONO 原盤を入手したが、歴史的名盤と謂れる割りには余り出来は良くないと思う。ライブのせいもあるかも知れないがカラス、ステファノとも聲が平板でドラマチックではない。
ただセラフィンの指揮はさすがの職人藝で抜群の出来である。
- 2016-03-20:emanon
- 自然な風合いを感じさせる演奏です。この時代のシューマンの交響曲の演奏というと、大なり小なりオーケストレーションに手を加えているものですが、コンヴィチュニーの演奏は「何も足さない・何も引かない」を徹底しているように聴こえます。これは当時としては、大変勇気がいることであったのではないでしょうか。
点数は8点です。シューマンの交響曲演奏の原点がここにあると思います。
- 2016-03-20:emanon
- 私が初めてこの曲を聴いたのが、このワルター盤でした。とても懐かしく思います。この演奏では、ヴァイオリンとチェロの絡み合いがとても美しく、それを支えるワルターの指揮にはある種毅然とした趣きがあって、全体を大きくまとめています。
私が現在聴いているのは、オイストラフ・ロストロポーヴィッチの独奏でジョージ・セルが指揮をした威風堂々とした演奏ですが、このワルター盤もソリストともども小味が効いていて、なかなかいいものです。点数は8点です。
- 2016-03-19:emanon
- 1970年代、この曲はベーム指揮ベルリン・フィルの演奏が鉄板でした。そのおかげでこの演奏のレコードをそれこそ耳にタコができるほど聴きました。改めて今この演奏を聴くと、まさに愛聴していた10代の頃が想い出されてとても懐かしいです。
よく「ベームは死後忘れ去られた」ように言う人がいますが、この演奏は構成がしっかりして、横の流れもスムーズで、立派なものです。ベルリン・フィルもカラヤンの時とは違って適度な素朴さが感じられて好感が持てます。特にオーボエのコッホがいい味を出していますね。
点数は8点です。やはり、ベームは20世紀における偉大な指揮者の一人でした。
- 2016-03-19:emanon
- 私が初めてこの曲を聴いたのがこのコンヴィチュニーの演奏でした。廉価盤の1枚物で、第2楽章の途中でレコードを裏返ししなければいけない代物でした。
私見ですが、ブルックナー「7番」の中で最も美しい演奏ではないかと思います。多少緩さも感じますが、何の抵抗感もなくブルックナーの世界に浸らせてくれます。
点数は8点です。素材そのものの味わいを満喫させてくれるのが大きな魅力です。
- 2016-03-18:Sammy
- 既に数え切れぬほど演奏されてきた作品、私もすでに多くの様々な演奏を聞いてきましたが、この昔から評判を聞いてきた演奏をやっと聞いて、なお大変な衝撃がありました。端正でてらうところなく、高度な合奏力に支えられた隙のない集中力と凛とした透明感の高い優れた演奏です。隅々まできりりと引き締まった潔さと、要所要所からあふれる抑制されていながら確かに歌われた抒情の深さが相まって、その勇壮な美しさは深い感動を呼びます。
- 2016-03-18:emanon
- なんと楽しい演奏でしょう!ヤナーチェクの音楽独特の、細胞分裂するような面白さを堪能させてくれます。プロ・アルテ管弦楽団とは聞いたことがありませんが、ここで聴く限り、まずまずの腕を持つオーケストラのようです。
ちなみに、私が初めてこの曲を聴いたのは、クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団のものでした。これは立派な演奏でした。現在愛聴しているのは、アンチェル指揮チェコ・フィルのものです。これらの演奏に比べるとマッケラスの演奏は多少緩い感じですが、いわゆる「天然」のヤナーチェクといった魅力を感じます。
点数は7点です。
- 2016-03-18:emanon
- 何という清冽な演奏でしょう。ジョージ・セルはこのような小品にも魅力的な演奏を聴かせてくれたのですね。とりわけ、弦の歌わせ方が見事です。特に第2部に出てくるニ長調のメロディは素敵です。
この曲、LP時代はコンドラシン盤を聴いていましたが、その演奏がいささか通俗的に思えてしまうほどセルの演奏の見事さは際立っています。
点数は10点です。これ以上求めるものは何もありません。
- 2016-03-18:Sammy
- フォーレの晩年の室内楽作品は屈折感の強い作品が多いと思います。この曲の他にもふたつのチェロ・ソナタ、ピアノ五重奏曲第2番、ピアノ三重奏曲、そして絶筆の弦楽四重奏曲などが挙げられますが、考えれば彼の深まる難聴、そして時代を考えれば不思議なことではないように思えます。ヴァイオリン・ソナタ第1番は若書きにして才気あふれる傑作ですが、第2番はそれとはまったく違った意味で深みのある、不思議な世界にいざなわれていくような軽妙さと面さ、複雑さと簡潔さが交錯する独特の傑作であると思います。
ただ、人気作とは言い難いのは確かですし、このようにこのサイトでご紹介いただいていること自体ありがたいことでもあります。フェラスの濃密な情感表現はこの作品の重さにうまく合っていて、とても聞きごたえがありました。バルビゼの透明感のあるやや乾いたタッチのピアノも絶妙に作品の雰囲気にあっているように思えます。
- 2016-03-16:emanon
- バーンスタインは、指揮者・作曲家・ピアニストといった多彩な顔を持っていました。この曲でも彼の弾き振りはとても見事なものです。彼はライブではしばしば弾き振りを行っていたようですが、スタジオ録音ではめったになかっただけに、この演奏は貴重です。ガーシュインとしては、シンフォニックなスタイルですが、素晴らしい演奏です。
それにしても、1989年のカラヤンの死に続いて、後を追うかのように翌1990年にバーンスタインが亡くなってしまったのは、大変残念なことです。クラシック音楽界にとっても大きな損失でした。
点数は9点です。このような軽い曲でも真摯に取り組んでいたバーンスタインは立派なものです。
- 2016-03-16:emanon
- 1950年代後半はバーンスタインの調子が良い時期だったのでしょうか。この「パリのアメリカ人」もノリのいい演奏で、思わず引き込まれてしまいます。
それにしても、短命に終わったガーシュインの管弦楽作品の中では、この曲が最高傑作だと思います。オーケストレーションも見事で、各場面の情景が目に浮かぶかのようです。
点数は9点です。バーンスタインの傑作の一つだと思います。
- 2016-03-16:emanon
- 私が中学時代、初めてこの曲に出会った演奏です。バーンスタインの情熱的な演奏のおかげでこの曲がいっぺんに好きになってしまいました。
その後、ムラヴィンスキー、モントゥー、セル等々いろいろな演奏を聴いて、この曲を楽しんできました。しかし、クラシック音楽というのは、最初に誰の演奏を聴いたかということが重要に思います。つまり、その演奏が「刷り込み」されてしまうように感じるのです(今はモントゥーのエレガントな演奏が一番好きですが)。
点数は9点です。久しぶりに懐かしの名演奏に出会えて大変嬉しいです。
- 2016-03-16:emanon
- マーラーの交響曲第4番に初めて接したのもバーンスタインの演奏でした。なんと雄弁な演奏でしょう。とりわけ色彩豊かな第1楽章と、グリストのソロが魅力的な第4楽章が素晴らしい演奏です。
それにしても、チャイコフスキーの「第5番」でもそうでしたが、1960年ごろのバーンスタインの演奏はとても良いものが多いですね。
点数は9点です。正直に自分の持てる力を発揮しているという印象を受けます。
- 2016-03-14:emanon
- NHK・Eテレの「クラシック音楽館」という番組で、昨年11月に行なわれたビエロフラーヴェク指揮のスメタナ「我が祖国」全曲演奏会が取り上げられていて、大変素晴らしい演奏でした。番組の残り時間でカレル・アンチェル指揮チェコ・フィルの1959年秋の初来日の模様が紹介されていました。具体的には、スメタナ「売られた花嫁」序曲とドヴォルザーク「新世界より」第1楽章でした。アンチェルの指揮姿を見るのはこれが初めてでしたが、とてもきびきびとして、無駄のないものでした。チェコ・フィルの演奏もとても良くまとまって見事なものでした。
前振りが大変長くなってしまいました。アンチェル指揮チェコ・フィルによる「我が祖国」は1963年録音にしてはあまり音が良くないのが残念ですが、ボヘミア魂の詰まったこの作品を的確に表現しており、とても良いと思います。この演奏は、全曲通して聴いてその真価がわかると思います。
点数は9点です。
- 2016-03-14:emanon
- アンチェルは薄幸な指揮者でした。戦時中に家族を襲った悲劇はさることながら、チェコ・フィルの常任指揮者時代の1968年、アメリカへの演奏旅行の最中に、いわゆる「チェコ事件」が起こり、彼はカナダに亡命を余儀なくされました。その後は一度も祖国の土を踏むことなく、1973年にカナダで客死しました。
そんなことを考えながらこの演奏を聴いていると、端正なたたずまいの中に何とも言えない哀しみが漂っているのを感じるのです。チェコ・フィルの演奏も見事なもので、録音も「我が祖国」より古いのに関わらず良好です。
点数は9点です。
- 2016-03-13:原 響平
- この曲の決定盤。アンチェルの指揮はセルに似ていて常に完璧をオーケストラに求める。この演奏を聴くと当時のチェコフィルの技術力は世界でもトップクラスであった事が判る。抑制をきかせながら、それを持続させ最後にはそれを爆発させる技は、巨匠の域にアンチェルが達していた証。目を瞑るとボヘミヤの景色が浮かび上がってくる。ターリッヒ・ノイマン・クーベリック等の名盤もあるが、この演奏の前には影が薄い。この演奏を聴くとアンチェルのライブ演奏、廃盤になっている録音・音源を聴きたい欲望が渦巻く。セル・カラヤンと同時代に活躍していた指揮者なのに、残されている音源があまりにも少なすぎる。これは、アンチェルの活躍していた当時のチェコが社会主義国家だったことに由来する。資本主義社会では録音を商品として販売し利潤を得ているが、当時の社会主義ではその姿勢は非常に少ない。さて、それが原因かどうか判らないが、この音源の弱点は録音が悪い事。
- 2016-03-12:emanon
- この「第九」はカラヤンの一連のベートーヴェンの交響曲録音の中では最も優れた演奏だと思います。スムーズな音楽の進行を見せながら、力強さも十分にあります。
しかも、第4楽章の声楽陣が優れているのも強みです。全体として、とてもバランスが取れた聴き映えのするものになっています。
余談ですが、カラヤンは1970年代の前半、A面に当時のヨーロッパ西側諸国の国歌を、B面に本録音の第4楽章のみを収録したアルバムを発表しています。それで全然違和感を感じないのが「第九」という曲の持つ不思議さだと思います。
点数は9点です。数あるカラヤンの「第九」の中では代表盤といえるでしょう。
- 2016-03-12:emanon
- カラヤンは、この曲のリズム的要素を前面に押し出しており、ある種の生理的快感をもたらす演奏です。とりわけ第4楽章はベルリン・フィルの威力を大いに生かして、物凄いテンポでばく進していきます。いわゆる精神主義をベートーヴェンの音楽に求める人達からはひんしゅくを買う演奏なのかもしれませんが、ここでの音楽の奔流には抗い難い魅力があるのも事実です。
点数は7点です。これはカラヤンにしか出来ない一流のパフォーマンスです。
- 2016-03-12:emanon
- テレマンという作曲家はバッハとほぼ同時代を生きた人ですが、世俗的人気はバッハをはるかに上回っていたそうです。この演奏ではのフルートのランパル、オーボエのピエルロの美音を中心に音の饗宴を繰り広げており。心からの悦楽を味わえます。かつてのモダン楽器を使った演奏スタイルとしてはトップクラスではないでしょうか。
点数は9点です。時代のよる演奏様式の変遷を知る上で、貴重な記録だと思います。
- 2016-03-12:emanon
- モーツァルトのヴァイオリン協奏曲は、比較的若い時期に5曲まとめて書かれています。ピアノ協奏曲の方は、モーツァルトの人生の中でまんべんなく作曲されていることを考えると、何か不思議な感じがします。
ここでのフェラスは華美に流れずにしっとりと音楽を歌わせて、いい味を出しています。しかし時代は容赦なく彼を追い越してしまいます。70年代以降、フェラスの名前はほとんど聞かれなくなりました。そして悲劇的な結末を迎えることになります。何ともやりきれない話です。
点数は8点です。思えば、フェラスには厳しいクラシック音楽界を生き抜くには「したたかさ」が足りなかったのかもしれません。とても残念なことです。
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[2025-03-28]

ラヴェル:スペイン狂詩曲(Ravel:Rhapsodie espagnole)
シャルル・ミュンシュ指揮:ボストン交響楽団 1950年12月26日録音(Charles Munch:The Boston Symphony Orchestra Recorded on December 26, 1950)
[2025-03-24]

モーツァルト:セレナード第6番 ニ長調, K.239「セレナータ・ノットゥルナ」(Mozart:Serenade in D major, K.239)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1959年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1959)
[2025-03-21]

シューベルト:交響曲第2番 変ロ長調 D.125(Schubert:Symphony No.2 in B-flat major, D.125)
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団 1949年12月20日録音(Charles Munch:The Boston Symphony Orchestra Recorded on December 20, 1949)
[2025-03-17]

リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲, Op.34(Rimsky-Korsakov:Capriccio Espagnol, Op.34)
ジャン・マルティノン指揮 ロンドン交響楽団 1958年3月録音(Jean Martinon:London Symphony Orchestra Recorded on March, 1958)
[2025-03-15]

リヒャルト・シュトラウス:ヴァイオリンソナタ 変ホ長調 ,Op.18(Richard Strauss:Violin Sonata in E flat major, Op.18)
(Vn)ジネット・ヌヴー (P)グスタフ・ベッカー 1939年録音(Ginette Neveu:(P)Gustav Becker Recorded on 1939)
[2025-03-12]

モーツァルト:弦楽四重奏曲第22番 変ロ長調 K.589(プロシャ王第2番)(Mozart:String Quartet No.22 in B-flat major, K.589 "Prussian No.2")
パスカル弦楽四重奏団:1952年録音(Pascal String Quartet:Recorded on 1952)
[2025-03-09]

ショパン:ノクターン Op.27&Op.37(Chopin:Nocturnes for piano, Op.27&Op.32)
(P)ギオマール・ノヴァエス:1956年発行(Guiomar Novaes:Published in 1956)
[2025-03-07]

モーツァルト:交響曲第36番 ハ長調「リンツ」 K.425(Mozart:Symphony No.36 in C major, K.425)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1960年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1960)
[2025-03-03]

ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調, Op.68(Brahms:Symphony No.1 in C Minor, Op.68)
アルトゥール・ロジンスキ指揮:ニューヨーク・フィルハーモニック 1945年1月8日録音(Artur Rodzinski:New York Philharmonic Recorded on January 8, 1945)
[2025-02-27]

ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調(Debussy:Sonata for Violin and Piano in G minor)
(Vn)ジネット・ヌヴー (P)ジャン・ヌヴー 1948年録音(Ginette Neveu:(P)Jean Neveu Recorded on 1948)