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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- rosbaudこと、ロスバウト、ブルックナーは、両端の1.9番を除いて、かなりいい音で残しています。
また、ブラームスは全交響曲、ベートーベンは4番以外の8曲、残しています。
偶然の発見ですが、もとはというと、カラヤン伴奏以外のデニスブレインのモーツァルトを探していたら、ロスバウトが、バーデンバーデンのオケを振り伴奏してました。
同じk417をイタリアの名人チェッカロッシと55年に入れており、 2番のホルン協奏曲はお気に入りだったようです。
ファゴットやオーボエの協奏曲も入れてますから、管楽器の名人とウマが合ったのかもしれません。こう見てくると、聴かせ上手というコメントから、器用さの極みだった人に思えて来ました
- 2020-12-11:コタロー
- パスカル弦楽四重奏団による、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲(大フーガ含む)全曲を毎回楽しく聴かせていただきましたが、これは侮れない演奏ですね。
私はこのサイトで、これまで伝統的なバリリ弦楽四重奏団や、即物的なブダペスト弦楽四重奏団のベートーヴェンの弦楽四重奏曲を一通り聴いてみました。こういったいわゆる「正統派」の演奏と比べると、パスカル弦楽四重奏団のそれは「明晰さ」という点で際立っています。
このサイトの大きな醍醐味は、このような隠れた名演奏を積極的に発掘して紹介してくれる点にあると思います。実にありがたいことですね。
- 2020-12-08:コタロー
- ケンペンがフルトヴェングラー存命中のベルリン・フィルを振った貴重な記録ですね。野球の投手に例えると、フルトヴェングラーが多彩な変化球を操る緩急自在なタイプとすれば、ケンペンは直球主体の外連味(けれんみ)のないピッチングといえるでしょう。
私がケンペンの名前を知ったのは意外に古く、高校時代に学校の図書室にクラシックの演奏家を紹介する本(今となっては本のタイトルも著者も忘れてしまいましたが)があって、その中のケンペンの項目に「これほど優れた指揮者がわずか62歳の若さで亡くなったのは実に惜しまれる」という記載が印象に残ったからです。
しかし、実際の演奏を耳にしたのはずっと後年になって、このサイトがきっかけだったのです。それは、ケンペン指揮のチャイコフスキーの交響曲第5番の第4楽章の終結部にシンバルが炸裂しているという記事を目にしたからです。それ以来ケンペンの演奏に興味を持ち、このサイトでいろいろ聴いてみたのですが、ことごとく立派な演奏だと思います。
そういえば、12月8日はケンペンの命日でしたね・・・。
- 2020-12-01:コタロー
- 私のターリッヒ初体験は、1970年代前半、当時の日本コロムビアの廉価盤で発売されていたドヴォルザークのチェロ協奏曲でした。ソリストは若かりし頃のロストロポーヴィッチでしたが、印象的だったのは、ライナーノートに彼が後年カラヤン指揮、ベルリン・フィルと共演した演奏よりも、ターリッヒとの共演に愛着を感じると記載されていたことです。
それはさておき、ターリッヒの演奏の魅力は、民族性をベースにしながら、終始毅然とした音楽を創り上げていることです。それが決して居丈高になることなく、聴き手の心にじんわりと染み渡ってくるのです。またもう一つの長所は、ターリッヒが遺したドヴォルザークの交響曲のなかで、この「新世界より」が最も録音が良いことです。まさに不朽の名演奏といえるでしょう。
- 2020-11-30:kinji
- これはイイですね!
私は熱心なセルのファンでもないので、こんな録音があるとは知りませんでした。
驚いたのはまさかの第一楽章提示部リピート!
スタジオ録音ではベートーヴェンの5番でさえもリピート省略してますから「これって、本当にセルの指揮なの?」って思いました。
思いがけない好演にめぐり合えて感謝です。
- 2020-11-28:コタロー
- いかにもこの時代のベームらしい、気骨を感じさせるブラームスです。興味深いのは、ほぼ同時期にカラヤンがウィーン・フィルを指揮してこの曲を録音していることです。カラヤンがウィーン・フィルの優雅な響きを生かすことで、妖艶ともいえるブラームス像を創り出しているのに対して、ベームはベルリン・フィルの機能性を生かして、無駄のない力強い音楽を創り上げていきます。しかし、その中にブラームスの音楽に欠かせないしなやかさを忘れていないのがいいですね。そのため、聴いた後には爽やかな感動を覚えます。
先般投稿したベートーヴェンの「交響曲第7番」とともに、この時代のベームを代表する好演といえるでしょう。
- 2020-11-28:Sammy
- 個人的にはこの曲はとても聞きづらい印象の作品でした。恐らくそこに感じられるどこか凶暴で泥臭い感じが、それこそまさに個性のはずなのですが、どうしてもうっとうしく感じられていたのです(あくまで私個人の感覚であり、人によってはそれこそが魅力、ということもあるかと思います)。
しかし、この演奏では、不思議とそういう怨念あるいは執念のようなものがほとんど絡みついていなくて、透明な構成感と軽快なリズムが際立った、新鮮な音の構築物として響いています。
この演奏は、この作品の演奏に期待される何かをそぎ落として、それによって作品の持つ構成、リズム、和声をすっきりと打ち出してみせた、ある意味でひとつを犠牲にして別のものがはっきり見えるようにした演奏なのでしょう。個人的にはおかげでこの作品が何歩も身近なものになりました。
- 2020-11-27:tks
- 素晴らしい演奏だと思います。この曲はフルトヴェングラーやワルター/NYPが愛聴盤なので、このくらいロマンティックに燃え上がるのを好みます。セルがこんな演奏をしていたとは驚きました!オケの響きや細かな表情付けが自発的な感じなのもいいですね。翌日のスタジオと聴き比べるのも一興です。セルという音楽家の幅広さが感じられます。(セルのライヴといえば、私にとってはマーラーの6番なのですが、パブリックドメインでないのが残念です。セルを好む方、マーラーの6番が好きな方には、機会があれば、是非とも聴いていただきたく思います。)
- 2020-11-26:joshua
- Szymon 、これが、シモンのつづり。 同じポーランド出身のシェリングはszeryngでしたか。そうそう、セルだって、szellです。このzの綴りが気になります。きっと、スツィモンに近い音なんかな?って想像に過ぎませんが。方や、goldbergときたら、変奏曲献呈で段違いに近しい音になります。当の本人には、ごくごく自然な音である名前、何か音楽にも偏波が伝わってたんじゃないでしょうか?演奏の方は、目の前にして聴くような、新鮮さ、生命感です。パリやハフナーも振って欲しかった!
- 2020-11-24:コタロー
- 残念ながら、私はカイルベルトが亡くなる1968年のバンベルク交響楽団との来日公演の時以来、カイルベルトの大ファンなのです。「新世界より」もその時演奏されましたね。でも私の心を今でも掴んで離さないのは、ベートーヴェンの「エロイカ」でした。この曲を聴いたのはその時が初めてだったのですが、いっぺんにこの曲のとりこになりました。あんな音楽体験、恐らく最初で最後でしょうね。
- 2020-11-23:コタロー
- ターリッヒが指揮していた時代のチェコ・フィルはおそらく絶頂期にあったのでしょう。
ドヴォルザークの「スラヴ舞曲」、一気に全16曲聴き通してしまいました。これらの曲のいたるところに散りばめられた魅力的なニュアンスがふんだんに漂ってくるのが何とも素晴らしいのです。これはチェコ・フィルにしか出せない味ですね。
チェコ・フィルの「スラヴ舞曲」というと、ノイマン指揮のものが代表的かと思いますが、ちょっと生真面目に過ぎるようです。アンチェルが遺さなかったのが惜しまれますね。
- 2020-11-22:コタロー
- この作品は、最初のテーマが4台のティンパニのみで演奏されるという奇抜なアイデアが取り入れられています。私はこの曲を聴くたびに、ブラームスのピアノ協奏曲第2番の第2楽章を思い浮かべてしまいます(調性も同じニ短調です!)。もしかして、この曲を下敷きにして作曲されたのではないかと思うこともままあります。ちなみに私がCDで持っているのは、ゼルキンのピアノのものです(伴奏指揮はオーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団)。
それに比べると、ペナリオの演奏は中庸の美を感じさせるもので、小澤征爾とも相性がよく、無難にまとめています。もともと録音の多くない作品なので、この演奏はそれなりに貴重といえるでしょう。
- 2020-11-21:古野淳
- 作品番号で、作品31とまとめられていますが、コンサートや録音で、纏まりになっている事を意識する演奏には出会いませんね。
ベートーベンの意識に、常識人が近付いていないとすれば、バックハウス程の名手でも、かのベートーベンと比べてしまうと、後世への影響など考えていない、凡人なのでしょうかね。
ベートーベンが変人なのでしょうね。
- 2020-11-20:コタロー
- 五十年も前の話で恐縮ですが、これは私が中学1年生の時、初めてこの曲のレコードを買った時の演奏です。
過日、ベームがウィーン交響楽団を指揮した「第九」について投稿しました。これはそれからほぼ一年後の録音ということになります。しかし、こちらはさすがにドイツ・グラモフォンだけあって、ステレオ初期とは思えない優秀な録音です。
この時期のベームの演奏は、強靭さの中にしなやかな美しさをたたえていて魅力的だと思います。またベルリン・フィルも、カラヤンが就任してまだ日が浅いだけに、ドイツ的な素朴さが随所に感じられるのがいいですね。とりわけ、木管楽器群の素晴らしさは特筆もので、大いに耳を楽しませてくれます。
ベートーヴェンの交響曲第7番についてこの演奏で入門できたのは、今となっては大変良かったと思っています。そんな懐かしい演奏がこのサイトで自由に聴けるようになったのですから、何ともいい時代になったものですね。
- 2020-11-20:古野淳
- この録音を聴く事が出来るとは思いませんでした。
だって、YouTubeにあるのは、カラヤンとウイーン交響楽団の物とムラビンスキーの物ばかりでした。
中学生の時聴いて、上手だなあと思いました。
友だち何人かと、話をするのですが、演奏を聴くと言うよりは曲を知ると言う方が正しい時代です。
爆発的な演奏でない方が、リヒテルらしいと思っています。
内省的な、内気な処がどっちかと言えば好きです。
録音が良いので、今聴いてモノラルと知ってビックリ。
完璧にロシア的で音色のオーケストラの方が、リヒテルに合っているような気持ちです。
- 2020-11-20:藤原正樹
- 昔、暮しの手帖のレコードショップで高い評価を得ていたので、聴いてみました。(推薦はモントゥー・ウィーンフィル。3位がヴァンデルノートという評定)。花森安治と菅野沖彦というオーディオフィルのチョイスなのははっきりしていて、録音がスゴイ!系と
ウルトラ・モダン系を必ず入れるのですね。今度聴いてみて、納得。明快この上なし。
- 2020-11-16:コタロー
- シゲティとセルとの共演によるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタはわずか2曲だけですが、モーツァルト生誕200年の1956年にリリースされたために、結果的にパブリックドメインとしてこのサイトで陽の目を見ることができたのは幸運でしたね。
シゲティのヴァイオリンの虚飾を排した演奏も素晴らしいですが、セルのピアノの上手なことは驚嘆に値します。彼の指揮ぶりと同様、音楽のバランスを見事に整えています。ピアニストとしてのジョージ・セルの真骨頂を味わえる貴重な記録だと思います。この演奏は、まさにシゲティとセルとの一期一会の出会いがもたらした、かけがえのないものですね。
- 2020-11-14:joshua
- 終楽章についてですが、7年前投稿された方は既に確認されたかもしれませんがご容赦ください。まず、23分44秒と当サイト。NAXOSでは、23分14秒。ここで違います。そのNAXOSでの独唱者が、イルマ・ゴンザレス(Sop)エレーナ・ニコライディ(Alto)ラウル・ジョバン(Tenor)マック・ハレル(Bar)と記載されているので、1949年のメンバーと一致します。ただ、全集名としてはベートーヴェン:交響曲全集(ニューヨーク・フィル/ワルター)(1941-1953)と記されてるのが不思議で、53年にはこの終楽章の録り直ししかされていないのです。肝心の音を聞いての感想ですが、かつてのUNO氏が書くほどではありませんが、声楽が非常に強く走り気味で、決して安心して聴けるアンサンブルではありません。BlueSkyLabelで揚げていただいている録音は53年物といってほぼ間違いないと思います。ちなみに、こちらの独唱者は、フランシス・イーンド(S)、マルタ・リプトン(A)、デイヴィッド・ロイド(T)、マック・ハレル(Bar)でして、同日にBruckner Te Deumを同じ顔ぶれで録音しています。ウェストミンスター合唱団は49年と変わりありません。以上、怖いもの見たさで聴き比べてみました。
- 2020-11-13:コタロー
- 吉田秀和氏が『LP300選』(新潮文庫)という著書の中で、この曲について「ラヴェルが余りに芸達者なので、いやになるほどである」と書いていたのが印象に残っていたため、一度聴いてみたいと思っていました。アンセルメは、軽妙でメルヘンチックなこの音楽の特徴を的確に描写しており、なかなか面白かったです。
演奏時間40分ほどの比較的小規模なオペラですが、めったに演奏されないので、アンセルメの演奏はとても貴重です。また、この年代としては優秀な録音にも驚かされます。
アップしていただき、ありがとうございました。
- 2020-11-12:コタロー
- パレーらしく快速で駆け抜ける、ある種爽快感を感じる演奏です。通常15分前後はかかるこの曲を約13分で仕上げています。
それにしても、パレーの要求する速いテンポにきちんと対応しているデトロイト交響楽団も大した技術力です。
でも、このテンポではバレリーナは目が回って踊れないですね(笑)。
- 2020-11-09:Sammy
- 硬質で透明感あふれたタッチで、武骨なまでに淡々とためらいなく進む演奏です。特に第2楽章は作品自体の達観したような美しさと相まって、突き抜けた爽快感を感じました。
- 2020-11-09:小林正信
- 私は、この曲が大好きなのですが、最も好きな演奏は、カサドシュ&バーンスタインのものです。ロンの演奏は情緒纏綿として、バラードと言うタイトルにふさわしい解釈だと思いますが、カサドシュの過度な感情移入をしない演奏からは、天上的な清浄さを感じ取ることが出来、何度聴いても飽きることがありません。
もっとも、指揮者のバーンスタインの方が落ちるということは、否定できません。薄味すぎるというかやる気がないというか。。けれど、これも良いように取れば、余計な自己主張をしないことでカサドシュの澄み切った音楽の邪魔をせず、控えめに寄り添っているということも出来るかと思います。
- 2020-11-09:コタロー
- コンサート前半のベートーヴェンの交響曲では、セル自身足が地についていない印象でしたが、後半では「全集中の呼吸(最近爆発的な人気の「鬼滅の刃」ですね)」で乗り切ってセルの十八番のスメタナとワーグナーを見事に処理しています。アンコールのスーザ「星条旗よ永遠なれ」では、オーケストラが演奏しやすいようにニ長調にアレンジしています(原曲の吹奏楽版では変ホ長調)。これまたセルらしく、スマートで颯爽とした演奏でコンサートを見事に締めくくっています。まさに「終わり良ければすべて良し」です。
こうなると、7月11日の演奏も聴きたくなってきますね(特にガーシュインに興味があります)。
- 2020-11-06:浅野修
- 私は、最初に聴いた外国オケがセルとクリーブランド管弦楽団の来日公演で、帰国後すぐに亡くなってしまったので、特にLIVE録音は全て聴きたいです。
EMI録音の1970年録音は少しぼやけた音に感じますが、演奏は好きです。せめてあと数年でも長生きしてレコードを録音してくれたらと思わずにいられません。セルは人生の全てを音楽に捧げた人だったようです。
すでに来日時には死病に侵されていたが、長旅の疲れにもかかわらず、公演初日の大坂での演奏会後のレセプションに出席して音楽監督の責務を果たしていたようでした。
管理人ブログのコメント欄からの再掲です。
youtubeにセルの大阪LIVEのプライベート録音と思われる音源がアップされています。
「売られた花嫁」序曲 & 「英雄」第1楽章冒頭部分です。
ジョージ・セル 1970年5月16日 大阪LIVE
「 売られた花嫁 」 序曲
https://www.youtube.com/watch?v=m9dKPm2SzMo
- 2020-11-06:コタロー
- 今日はチャイコフスキーの命日にあたっています。そこで、あえて彼の処女作の交響曲にスポットを当ててみました。
チャイコフスキー自身、この交響曲には晩年に至るまで愛着を持っていたようです。確かに彼の前半の三つの交響曲の中では断然この曲に魅力を感じます。特に素敵なのは第1楽章で、冒頭から流麗なメロディーに心惹かれます。また展開部の初めに現れるホルンの音の動きが、後年の「くるみ割り人形」の「花のワルツ」のテーマを思い起こさせたりするのも興味深いです。
この交響曲の面白いところは、第3楽章まではどちらかというとひそやかに音楽が運ばれるのに対して、第4楽章の序奏を過ぎて主部に入るやいなや、一転して賑やかな音楽になることです。ここでは大太鼓やシンバルも加わって大きな盛り上がりを築いていきます。特に終結部の執拗なまでのクライマックスには圧倒されます。
若きマゼールの演奏はウィーン・フィルの魅力を生かして、チャイコフスキーの若書きの作品にふさわしい颯爽とした音楽を創り上げているのがとても良いですね。深遠な音楽とはお世辞にも言えませんが、それなりに一聴の価値のある演奏だと思います。
- 2020-11-05:tks.
- 是非とも聴きたかった録音がようやく聴けました!
(それほど珍しいものではないはずですが買いそびれていました。)
ありがとうございます。やりたい放題のまさに「俺様マーラー」!
急加速、急ブレーキがあちこちにあり、実にスリリングでした。
シェフの無謀(?)運転にしっかり応えるNYPも大したものです。
各種打楽器を鮮明に捉えた録音もこの曲の特徴と魅力をよく伝えています。
勢いと瑞々しさでは、後年の録音・録画を上回っていると思いました。
(でも、この曲の「怖さ」はセルの方により強く感じます。
私もセル盤がこの曲とのファーストコンタクトでした。)
- 2020-11-05:SCHUBERT
- 文章の最後の方で30年代、SPという文字を見るまでそんなに古い録音だと気づかず、言われてみれば音がでかいところで割れるかな?くらいでした。ちなみにBoseのノイキャンで聴取しました。最近在京管弦楽団も同曲を演奏してました。最近Schubertづいてますね。
- 2020-11-03:コタロー
- ゴールドベルクの演奏を聴くのは初めてです。彼はその名前から見てユダヤ人と思われますが、それだけに戦中・戦後にかけて大いに辛酸をなめたことが想像されます。
それはさておき、今回彼のブランデンブルク協奏曲の全曲を通しで聴かせていただきましたが、これは隠れた名演奏だと思います。しっとりとした味わいを感じさせる含蓄のある表現で、バッハを聴く醍醐味を大いに感じることができます。カザルスのような人間性が強烈に刻印された演奏もいいですが、このようなオーソドックスな演奏は心を和ませてくれます。
とりわけ、この「第6番」はヴァイオリンを除く弦楽合奏のために書かれた音楽だけに、いぶし銀の魅力にあふれていて、全曲中の白眉と言えるでしょう。
アップしていただき、ありがとうございました。
- 2020-11-02:コタロー
- ラミンのバッハのカンタータについて、毎回アップされるのを楽しみにしております。
バッハの時代は、作曲家は所詮職人であって、意に沿わない音楽であっても「仕事」として取り組まなければなりませんでした。しかし、第5曲のアリアにおけるリコーダーのスタッカートが、このテキストに対するバッハの嘲笑を表すのだとすれば、これはバッハのささやかなレジスタンスと捉えることができますね。
ラミンの演奏は、相変わらずバッハの音楽にひたむきに取り組んでいて、とても立派だと思います。もっと高く評価されるべき演奏ではないでしょうか。
- 2020-11-01:コタロー
- この演奏を聴きながら、以下のような妄想が湧いてきました。それは、「セルがあと10年長生きしていたら、どのような演奏を繰り広げていたのか?」というものです。
ユング様がおっしゃるように、確かに60年代後半のセルはクリーヴランド管弦楽団の高い演奏能力に余裕を持って接し、オーケストラの完成度にゆったり寄りかかっていました。そんなセルが70年以降も引き続きクリーヴランド管弦楽団を指揮していたら、もしかしたらオーケストラとの慣れ合いが高じていたかもしれません。また晩年のセルはEMIと契約していましたから、録音の点でも締まりのなさを感じさせるものになっていた可能性があります。
コアなセル・ファンからは叱られるかもしれませんが、ジョージ・セルが1970年に逝去したことは、もしかしたら神の思し召しだったのかもしれませんね。
(今まで述べたことは、あくまでも「妄想」です。気軽に読み流してください(苦笑)。)
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[2025-03-28]

ラヴェル:スペイン狂詩曲(Ravel:Rhapsodie espagnole)
シャルル・ミュンシュ指揮:ボストン交響楽団 1950年12月26日録音(Charles Munch:The Boston Symphony Orchestra Recorded on December 26, 1950)
[2025-03-24]

モーツァルト:セレナード第6番 ニ長調, K.239「セレナータ・ノットゥルナ」(Mozart:Serenade in D major, K.239)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1959年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1959)
[2025-03-21]

シューベルト:交響曲第2番 変ロ長調 D.125(Schubert:Symphony No.2 in B-flat major, D.125)
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団 1949年12月20日録音(Charles Munch:The Boston Symphony Orchestra Recorded on December 20, 1949)
[2025-03-17]

リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲, Op.34(Rimsky-Korsakov:Capriccio Espagnol, Op.34)
ジャン・マルティノン指揮 ロンドン交響楽団 1958年3月録音(Jean Martinon:London Symphony Orchestra Recorded on March, 1958)
[2025-03-15]

リヒャルト・シュトラウス:ヴァイオリンソナタ 変ホ長調 ,Op.18(Richard Strauss:Violin Sonata in E flat major, Op.18)
(Vn)ジネット・ヌヴー (P)グスタフ・ベッカー 1939年録音(Ginette Neveu:(P)Gustav Becker Recorded on 1939)
[2025-03-12]

モーツァルト:弦楽四重奏曲第22番 変ロ長調 K.589(プロシャ王第2番)(Mozart:String Quartet No.22 in B-flat major, K.589 "Prussian No.2")
パスカル弦楽四重奏団:1952年録音(Pascal String Quartet:Recorded on 1952)
[2025-03-09]

ショパン:ノクターン Op.27&Op.37(Chopin:Nocturnes for piano, Op.27&Op.32)
(P)ギオマール・ノヴァエス:1956年発行(Guiomar Novaes:Published in 1956)
[2025-03-07]

モーツァルト:交響曲第36番 ハ長調「リンツ」 K.425(Mozart:Symphony No.36 in C major, K.425)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 バンベルク交響楽団 1960年録音(Joseph Keilberth:Bamberg Symphony Recorded on 1960)
[2025-03-03]

ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調, Op.68(Brahms:Symphony No.1 in C Minor, Op.68)
アルトゥール・ロジンスキ指揮:ニューヨーク・フィルハーモニック 1945年1月8日録音(Artur Rodzinski:New York Philharmonic Recorded on January 8, 1945)
[2025-02-27]

ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調(Debussy:Sonata for Violin and Piano in G minor)
(Vn)ジネット・ヌヴー (P)ジャン・ヌヴー 1948年録音(Ginette Neveu:(P)Jean Neveu Recorded on 1948)