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リスニングルームによせられたコメント
リスニングルームによせられたコメントをまとめたコーナーです。多くの方の熱いコメントを期待しています。(2008年3月10日記)
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- 見つけました!
おそらくこのサイトで唯一のポルカ・マズルカ「とんぼ」、
オトマール・ズイトナーもこれを得意としてましたね。それに、最近もラジオから、そう「音楽の泉」です。4月に最終回を終えてそれに合わせたかのように皆川達夫さん93歳の遷化でした。日曜8時になると、NHK第1にラジオを合わせてしまう私です。解説者は変わりましたがね。つい3日前でしたが、カルロスクライバーがNYコンサート1989年だったか、ベルリンの壁崩壊も知らずに弾いて吹いてた演奏です。「とんぼ」が聞こえてきました。短い曲だけど、こんなにトンボという生き物を見事に音で克明に表現した例は無いんじゃないでしょうか。還暦そこそこにメキシコで客死したクレメンス・クラウスの演奏で、再び「トンボ」です。いかにも貴族然とした風貌のクラウス。そうかと思うと、ライナー60年録音のシュトラウスがいまアップしていただいてますが、怖い顔ですね。それで、晩年のN響やシュタツカペレを振る何とも困惑に満ちたズイトナーの顔を思い出しました。ズイトナーはその息子が製作したドキュメンタリーで、東西ドイツに一人ずつ奥さんと3人で語らう場面が何とも印象的でした。そんなエピソードもズイトナーが「とんぼ」のテンポを上手に操るのと重なってきて、人間の不思議な可笑しさを思ってしましました。ライナーだって、先鋭な曲ばかりじゃなく、61年の心臓発作後の指揮台復帰はベートーヴェンの「田園」だったんですねえ。生国ハンガリー=ドナウの中流に思いを馳せるワルツも近い思いだったんじゃないでしょうか。前年ではありますが。ハイドンが最終録音だったのも、ハンガリーのエステルハージ大地主に仕えたハイドンだったからでしょうかね。アメリカのオケの手綱を締めながら、こころは故郷を駆け巡ってた、ということでしょうか。
- 2020-07-24:ごんごん
- アマオケホルン吹きの音盤中毒日記 レイボヴィッツのボレロ
http://harumochi.cocolog-nifty.com/horn/2010/02/post-ad98.html
にこのLPについて、以下のようにかかれていますが、これって、本当ですか。
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60年代初頭のリーダーズダイジェストへの一連の録音からラヴェルの「ボレロ」と「ラ・ヴァルス」。オケはパリ音楽院管というもの。
手持ちはリーダーズダイジェスト社が出していたセット物LP。
P1010047 一般発売されずオケが契約上の変名だったりしたので、注目されることがなかった演奏だが、初出のLPにはソリスト名が明記されていた。
そこにはフルートのルボン、オーボエ・ダ・モーレのカシェ、ホルンのテーヴェらクリュイタンス時代のパリ音楽院管の伝説的な名手に加え、パリ・ギャルドの首席サックス奏者R GateauとF Lhommeの名。
さらにトロンボーンに超大物クロボカールが特別参加というオールスターキャストは鳥肌もの。これはレイボヴィッツの人脈のすごさだろう。とても一般家庭用の名曲全集とは思えないほど。
(中略)
名エンジニア、ケネス・ウイルキンソンの手による録音が驚異的に良い音なのも嬉しい。
- 2020-07-19:杉本正夫
- 20代の頃、28~32番を収めたLPを買って、なぜか30番の第一楽章が大好きになり(今でも)29番は取っ付きにくく遠ざけていました。Blue Sky の解説を読んでその理由がわかったような気がしています。転調と構築・・・
ハンマークラビーアも抵抗なく聴けるようになりました。
ありがとうございます!
- 2020-07-15:北の火薬庫
- セル・クリーブランドのcomplete物から入り、その音作りにびっくりしているものです。まず、びっくりしたのが、このドビュッシーの「海」とラヴェルの「ダフニス」です。精緻でありながら、色彩職の強い演奏!!まるでライブのような躍動感!!
「あれ?おかしいな?」と思ったのが、自分だけではないことを記載いただき安心しました。私の持つ旧盤はなんだったのか?たしかに、トスカニーニのRCA盤といい、ワルターのCBS盤といい、「おいおい、本来の音はそうだったの?」という時代なのかもしれませんね。
- 2020-07-15:コタロー
- 私が高校生の頃、家に小林利之氏の「ステレオ名曲に聴く」という本がありました。
当時私は廉価盤の優れた演奏を探すのに躍起になっていましたから、小林氏の本はまさにバイブル代わりでした。この本でライナーという指揮者を知り、まずバルトークの「管弦楽のための協奏曲」をRCAの廉価盤で購入し、非常に満足しました。そしてライナーの2枚目のレコードとして購入したのが、このハイドンだったのです。理由は、小林氏の強い推しがあったからでした。それはまたライナーのラスト・レコーディングでもあったのです。
ここでのライナーはかつてのような強いテンションは失われていましたが、人生を回顧するような静かな感動がありました。「時計」も良かったですが、私の心に深く刻まれたのはこの第95番の演奏の方でした。ハ短調で悲劇的に始まった曲がフィナーレでは明るいハ長調で終わる、その対照の妙に魅力を感じたのです。若い頃は、とりわけ「暗から明へ」という考え方に惹かれるのでしょうかね。
- 2020-07-14:杉本正夫
- 亡命してその先、生計を立てていけるのは極わずかの特権階級
でしょう。残るしか選択肢のなかったドイツ人が冷たい視線を向けた心理、理解できます。
- 2020-07-14:やっぱりセルが好き!
- 素晴らしい!
【クーレンカンプ=綺麗だけれど音が細い】と思っていましたが印象が変わりました。
1935年!録音にも拘わらず音質も驚愕。音源は何なのでしょうか?
- 2020-07-13:joshua
- これはありがたいです。
吉田秀和氏が、ラジオで、Mozartのトルコ風を紹介するとき、かけてくれたのが、このクーレンカンプでした。50年近く前の話です。細い音ながら、SPの針音の向こうから訴えてくるものが感じられ、繰り返し聞いたものです。今風の技巧はなくても、クーレンカンプならではの弾き振りが、何というか、一節一節を大事にする几帳面なさりとて神経質でもない味わいです。フルトベングラーとシベリウスを競演してたんじゃないですか?この人の、ベートーベンやブラームスは残ってないですかね?ブルッフがあるくらいなんで、弾いてはいたはずでしょう。
- 2020-07-12:yk
- 私が初めてこの演奏を聴いた国内LP盤では音質が貧弱で困りましたが、ここで紹介されているものは可成り改善されていて改めてハスキルの演奏を楽しませてもらいました。
ハスキルには彼女自身の発言といった記録が余り残されていませんが、この演奏の直前何故か「最近、自分の衰えを感じることがある・・・そう、私は楽天的な人間じゃないから・・・」とちょっと弱音とも聞こえる発言をしていたそうです。しかし、このルツェルンでの演奏会の翌日、「昨日のクレンペラーとの演奏は忘れ難いものだった・・・私もまだ演奏にアクティブでいられるようだ・・・」というようなことを言ったいいます。
彼女の演奏家としての資質の一端を示す逸話であり、その記録としてこの録音もやはり貴重なものです。
- 2020-07-11:コタロー
- ビゼーの「祖国」序曲、とても懐かしいです!私が小学校5年生当時、父が「コンサートホール・ソサエティ」に入会していました。そしてその年の秋ごろに、偶然ビゼーのレコードが家に届いたのです。指揮者は晩年のミュンシュで、曲目は確か「交響曲ハ長調」、「子どもの遊び」組曲、「祖国」序曲の3曲だったと思います。その中でも最後の序曲では、曲の劇的な内容とミュンシュの精力的で骨太な指揮ぶりが子供心に特に強く印象に残りました。
それに比べると、アンセルメの演奏は洗練されていて軽味のある響きを持った、いわば耳に馴染みやすい音楽になっています。また、録音年代に比して音が良いことは大きなアドバンテージです。
このような思い出深い曲をアップしていただき、ありがとうございました。
- 2020-07-10:東丈
- 私がこの曲を最初に聴いたのがこの演奏です。それ以後様々な演奏を聴きましたがどれも生ぬるくて受け入れられませんでした。私にとってはメンデルスゾーンの初期のものを除く5つの交響曲の中で一番好きなのがこの5番なのですが、それはマゼールの演奏だからなのかも知れません。
- 2020-07-08:コタロー
- 何かの本で読んだのですが、かつての日本には、「フランス音楽は、クリュイタンスから入るべし」という音楽的常識(?)があったそうですね。ところが、パリ音楽院管弦楽団は1967年のクリュイタンスの逝去によって発展的解消をとげて、パリ管弦楽団に生まれ変わってしまいました。しかし、それは結果的に良かったのでしょうか?
パリ音楽院管弦楽団のいわば「ヘタウマ」なフランス人気質丸出しのいい意味でのローカル色が、パリ管弦楽団ではインターナショナル化してすっかり失われてしまいました。
むしろ、1980年代以降、シャルル・デュトワがカナダのモントリオール交響楽団を率いて、「フランスのオーケストラよりもフランス的な音楽」を展開しました。このオーケストラは技術的にも完璧でしたから、これはもう「鬼に金棒」です。
これら一連の出来事には、なにか歴史上の皮肉を感じますね。
- 2020-07-08:東丈
- 名演中の名演だと思います。歌手もすばらしい。アガーテ素敵!あの有名な狩人の合唱のベルリン・フィルの音を割ったホルンの咆哮はシビレます。
- 2020-07-07:コタロー
- ゴバーマンが遺したハイドンの交響曲全45曲、すべて楽しく聴かせていただきました。演奏水準はおしなべて高く、録音も良好です。とりわけ、初期から中期の作品は資料的にも貴重です。
それにしても、ゴバーマンが志半ばにして早逝したことは、実に惜しまれます。個人的には交響曲第31番「ホルン信号」が聴きたかったのですが、それは果たせぬ夢となってしまいましたね。
しかし、それまで私が知らなかったゴバーマンという指揮者をこのサイトで知って、ハイドンの普段あまり耳にする機会が少ない交響曲をいろいろ聴くことができたのは、大変有意義な体験だったと思います。
ユング様におかれましては、ゴバーマンのハイドンの交響曲の演奏を2年半余りの長きにわたってアップしていただき、ほんとうにお疲れさまでした。
- 2020-07-07:東丈
- この曲の最高演奏だと思います。お涙ちょうだい風の自己陶酔で演奏されると辟易とする曲ですが、このように引き締まった演奏で聴くと本当にいい曲だと痛感します。
- 2020-07-06:しょうちゃん
- ハスキルさんの20番のコンチェルトが大好きで、かつてレコードはモノラルからステレオ録音まで数枚買い込みました。一音一音が放つ独特の「暗さ」に魅力を感じていました。この変奏曲の演奏には驚きました。タッチは変わらないのですが、華やかで幸福感に満ちていますね。アップしていただきありがとうございます。
- 2020-07-06:Sammy
- 古い音源、特に1940年代くらいまでの音源を聴く際に、わざわざ新しいものと同じ条件で比較して、こちらの方がよいのかどうか、と考えて聞かなくてもよいのではないか、と感じます。
特にこのように無料で聞く機会を提供していただいているようなこの幸いな時代の中では、この音源を再生した時に、その向こうにある古き良き時代を思いつつ、楽しく音楽を味わえるかどうか、くらいでよいのでは、と思うのです。
ここにはかつての個性的なウィーンフィルの響き、そして往年の名指揮者のもとでの溌溂とした演奏が、ノイズの向こうから立ち上ってきます。そこには比較云々ではなくて、これはこれでまたとても良い一つの個性を持った、十分一度は聴くに値する音楽が存在することを確かめることができました。
私はベートーヴェンの初期の傑作を、このすてきな音源で楽しむことができました。そして長い年月を超えてこうしてどこかつながれたことの不思議を思うのもまたよし、と感じています。確かに当時どういう響きであっただろうかは、ある程度想像するしかない。でも、そういう限界の中でつながっている。それは、鮮明な録音を聴くときにはない感慨でしょうが、それでいいのではないでしょうか。
- 2020-07-04:コタロー
- ユング様の、最近のウィーン・フィルのニューイヤーコンサートがつまらなくなったというご意見、私も同意です。私自身数年前まではNHKのEテレで放送される生放送を見るのが恒例でした。しかし、最近は生放送は録画し、裏番組の朝日放送の「芸能人格付けチェック」を見るようになってしまいました(あの番組、浜ちゃんの名司会ぶりもあって、めちゃくちゃ面白いですよね!)。
なぜこんなことになってしまったのかというと、もちろんユング様がおっしゃるように、指揮者がさまざまな自己主張をしている面は確かにあります。しかし一番大きな要因は、肝心のウィーン・フィルの音色に「優雅さ」というか「魅惑」が失われてしまったことです。これも時代の流れというものなのでしょうかね・・・。
- 2020-07-03:コタロー
- マゼールはこの曲の第4楽章のティンパニ・パートに改変を加えています。それが、なんと驚くことに、ジョージ・セルが行った改変と瓜二つだったのです。
私は、てっきりセル独自の改変と思っていたのですが、マゼールの前例があったのには大変びっくりさせられました(マゼールのオリジナルなのでしょうか?)。どなたか正確な情報をお持ちの方、ご教示頂けると幸いです。
それにしても、肝心のセルの「イタリア」が当分の間パブリックドメインにならないのは残念至極ですね。
- 2020-07-01:toshi
- 「カラヤンはこの時点の音楽でどうして満足することが出来なかったのだろうか」という思いは同感です。
ベルリンフィル時代以前のカラヤンの音楽からはカラヤンのある意味、体臭のようなものが感じられましたが、ベルリンフィル時代以降のカラヤンの音楽はカラヤン自身の体臭を消し香水プンプンという感じがします。
クナッパーツブッシュのように自分に正直に体臭プンプンの音楽作りが好きな人にとっては、体臭を消した音楽を作るカラヤンは受け入れられないのではないかという気がします。
さらに、カラヤンは香水プンプンですが小澤征爾氏は無臭という感じがします。小澤征爾氏の音楽は臭いに敏感な今の時代の音楽という気がします。
クナファンからは小澤氏の良い評判は聞かないです。良い悪いの問題ではなく個人的な嗜好の問題ですね。
よくカラヤンは腕の良い営業マンという人がいますが、その通りだと思います。自社の製品に問題があり不満があっても、問題ある製品を上手くお客に売り込み実績をあげる営業マン。
自社の製品の欠点を正直に話をして売り込むのではなく、製品の欠点より利点を上手くお客に吹き込み実績をあげる営業マンそのもの。これも良い悪いではなく仕事のやり方の違いですね。
多分カラヤンはベルリンフィルを振って、今まで以上に富と名誉が欲しくなったのでしょう。何せ映像撮影の自分の顔を撮る角度まで指定したくらいだから。逆に考えるとコンプレックスが強かったかも。
背も高くないし、声も良い声でなかったし。
でも、フィルハーモニア時代とベルリンフィル時代の間のこの録音やパリ管を振った演奏は本当に充実したカラヤンが良い録音で聞けて良いですよね。
- 2020-07-01:コタロー
- 些末な話題ですみません。実は、この演奏には私が若い頃から一つ気になっている点があります。それは、カラヤンが第1幕の「ワルツ」において、曲中の反復記号をすべて忠実に守っていることです。
そのため、通常のように反復せずに演奏した場合、演奏時間5分余りであるのに対して、結果的に7分以上かかってしまうのです。
そこで今回、確認のためにこのサイトにアップされているフィルハーモニア管弦楽団による1959年の録音と、家にあるベルリン・フィルによる1971年の録音を聴いてみました。すると、どちらもきちんと反復記号を守って演奏しているではありませんか。
こうなると、これはもはやカラヤン一流の「こだわり」と思われます。あのカラヤンが意外なところに律義な一面を見せているのがおもしろいですね。
ちなみに、演奏のことに一言触れておくと、1971年のベルリン・フィルのものは、ゴージャスな響きを楽しめますが、いささか重厚に過ぎます。その点、このウィーン・フィルの録音は、何といってもオーケストラの優美な音色がアドバンテージになっていると思われます。
- 2020-07-01:ジェネシス
- 部屋の四隅にスピーカーを設置して、それを中央に置いたチェアに座って聴く。これが巨匠のお気に入りだったそうです。
もう一つ、朝の通勤時間帯にNBCのトスカニーニアワーが放送されていてクルマのダッシュボードの下から聴こえていた。
こういう環境は8Hスタジオのデッドな録音に向いていたんでしょうね。
小学校時代に祖父からRCAの17cm45回転のEP盤を何枚か貰いました。ラジオに結いだプレーヤーで聴いた短めの序曲や交響詩が私のクラシックデビューでした。RCAですからね、小学五年生のクソガキにもトスカニーニとフィードラーの格の違いを実感させた時期でもありました。
- 2020-06-30:コタロー
- この曲は、大作の「第5」と「第7」の影に隠れて目立たないですが、なかなかの佳曲だと思います。
ヨッフムはここではバイエルン放送交響楽団を起用しています。このオーケストラの素朴な音色がひなびた味わいを添えています。ヨッフムの演奏は、とりわけ第1楽章と第2楽章がまさにこの世にあらざるかのようなブルックナー独特の醍醐味をたっぷりと堪能させる素晴らしい音楽になっています。
それにしても、ヨッフム指揮するブルックナーの第1回目の交響曲全集がパブリックドメインになり、このサイトでその全貌をうかがい知れるのは、実にありがたいことです。
- 2020-06-30:joshua
- これで録音さえ良ければ、と聞くたびに思うのですが、繰り返して聞いてしまいます。潔くい表現が、シャープな響きのNBCオケと一体になってます。
- 2020-06-29:白玉斎老人
- コロンビア交響楽団は若い奏者で構成されていたため、ワルターの音楽はみずみずしい音として記録された、との趣旨の解釈に感嘆した。全くの印象でしかないのだが、ワルターがVPOと遺した盤を聴いて、感動したためしがない。「大地の歌」など、NYOの方が、独唱のヘフリガーとともに、はるかに優れている、と思っていた。
常に微笑を忘れず、などと昭和の音楽評論家たちが評していたワルターの名盤は、実は若い奏者たちが持っていた、はつらつたる生気の賜物かもしれない。立派だが楽しくないベーム、息が詰まりそうなセルなどと比べ、日々に聴いても疲れない。だといって中身がないのではなく、内側には人生への深い肯定感が満ちている。
この盤は、フルトヴェングラーがイエス・キリスト教会で録音した1951年盤とともに、私の中での、この曲の演奏のベンチマークである。
- 2020-06-27:north fox
- バッハの音楽には神への敬虔な祈りを思わせるような一途さばかりではなく、音符の組み合わせの妙の楽しみや純粋な旋律の美しさなどもあります。いわば絶対音楽の面白さで、だからこそジャズやポピュラー音楽に編曲されても他の作曲家の作品よりも成り立つ曲が多いのでしょう。ユング氏の仰る壊れにくさあるいは懐の深さだと思います。
ではカラヤンの一連のバッハはその”壊れにくさ”に寄り掛かったキワ物かというとそうではなく、修道士のように厳粛に構えて演奏しなければバッハではないといった向きに対するアンチテーゼとして(ジンテーゼとしてもいいかと言ったら贔屓の引き倒しになる?)、これもまた立派なバッハだと思います。”これからバッハを聴こうとする人に対するファースト・チョイス”としても適切かと。
- 2020-06-25:コタロー
- サティという作曲家は、日本では1980年代のバブル期の頃を中心に大流行しました。しかし、おもに「ジムノペディ」とか「グノシェンヌ」といったピアノ曲が中心で、半ばファッション化されて環境音楽として受容されていた部分が大きかったように記憶しています。
ウィキペディアによると、「パラード」については、バレエ音楽の初演は「春の祭典」に劣らない大きな反響を呼んだそうですが、それ以降は上演される機会が少ないようです。
今回アップされた演奏は、オリジナルから編まれた「組曲」の形を採っています。
聴いた感想を言えば、例えが適切かどうかわからないのですが、赤塚不二夫氏のギャグ・ナンセンス漫画(さしずめ「天才バカボン」あたりかな?)を読んでいるような印象を受けました。エキセントリックな面白さが横溢しているので、人によっては一度聴いたら癖になりそうな音楽と言えますね(実は私もそうなのです(笑)。何しろ赤塚不二夫氏の大ファンですからね)。
ともあれ、マルケヴィッチ指揮する素晴らしいアルバム「ディアギレフへのオマージュ」の一環として、貴重な音源をアップしていただき、ありがとうございました。
- 2020-06-23:コタロー
- ベートーヴェンのピアノソナタの中で私が最近一番好んでいる作品です。
そこで、バックハウスのモノラル録音とステレオ録音の聴き比べを行ってみました。
最初にモノラル録音の方を聴いてみたのですが、厳しさに徹した表現で、もちろん技巧的にはしっかりしているのですが、私にはちょっと近寄りがたい感じがします。
その点、ステレオ録音の方は、第1楽章のはじめからそこはかとない詩情を感じさせて魅力的です。さほど技巧の衰えも気にならないので、この作品に関してはステレオ録音の方に軍配が上がりそうです。
- 2020-06-22:north fox
- ニールセンを忘れかけていましたが、久しぶりに全曲通して聴きました。これぞまさしく交響曲の大道。一般的にはブルックナーやマーラーが正統であり、頂点とされていますが、彼らは巨大化することが目的となってしまった恐竜であり、たとえ小惑星の衝突がなくても滅びる運命であったと思っています。交響曲の系譜はそこで滅びることなく、シベリウス、ニールセン、プロコフィエフ、ショスタコーヴィッチ等へと脈々とつながっています。
また、この時代のバーンスタインを見直しました。彼の録音をそれほど多くは聴いていませんが、彼の代表作の一つではないかと思います。
- 2020-06-22:笑枝
- メイエルのK.488、一押しの愛聴盤です。粒がそろった明るいピアノの音、クラリネットののびやかな高音……、このサイトで聴くと、一段といいですね。
小生のCD、廉価ボックスセットで解説&ライナーが一切なく、知らない指揮者と知らないオケだけど、とてもいい伴奏なので気になってました。
Yung 様の解説でエウィットのこと、オーケストラのことがよくわかりました。
ありがとうございました。
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[2025-07-01]

ベートーベン:交響曲第5番 ハ短調 「運命」 作品67(Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽楽団 1958年録音(Joseph Keilberth:Hamburg Philharmonic Orchestra Recorded on 1958)
[2025-06-29]

ヘンデル:組曲第12番(第2巻) ト短調 HWV 439(Handel:Keyboard Suite No.12 (Set II) in G Minor, HWV 439)
(P)エリック・ハイドシェック:1964年9月18日~21日&30日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n September 18-21&30, 1964)
[2025-06-27]

ブラームス:ホルン三重奏 変ホ長調, Op.40(Brahms:Horn Trio in E-flat major, Op.40)
(Hr)フランツ・コッホ :(Vn)ワルター・バリリ (P)フランツ・ホレチェック 1952年録音(Franz Koch:(Vn)Walter Barylli (P)Franz Holeschek Recorded on 1952)
[2025-06-25]

バッハ:幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542(J.S.Bach:Fantaisie Et Fugue En Sol Mineur, BWV 542)
(organ)マリー=クレール・アラン:1959年11月2日~4日録音(Marie-Claire Alain:Recorded November 2-4, 1959)
[2025-06-22]

ラヴェル:ダフニスとクロエ第2組曲(Ravel:Daphnis And Chole, Suite No.2)
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 1959年4月19日録音(Eugene Ormandy:Philadelphis Orchestra Recorded on April 19, 1959)
[2025-06-19]

ヘンデル:組曲第16番(第2巻) ト短調 HWV 452(Handel:Keyboard Suite (Set II) in G Minor, HWV 452)
(P)エリック・ハイドシェック:1957年9月30日&10月1日~2日録音
[2025-06-15]

エルガー:ため息 (ソスピーリ), Op.70(Elgar:Sospiri, Op.70)
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1966年7月14日~16日録音(Sir John Barbirolli:New Philharmonia Orchestra Recorded on July 14-16, 1966)
[2025-06-11]

ベートーベン:交響曲第4番 変ロ長調 作品60(Beethoven:Symphony No.4 in Bflat major ,Op.60)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮 ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽楽団 1959年録音(Joseph Keilberth:Hamburg Philharmonic Orchestra Recorded on 1959)
[2025-06-08]

ラロ:スペイン交響曲 ニ短調, Op21(Lalo:Symphonie espagnole, for violin and orchestra in D minor, Op. 21)
(Vn)アルフレード・カンポーリ:エドゥアルド・ヴァン・ベイヌム指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 1953年3月3日~4日録音(Alfredo Campoli:(Con)Eduard van Beinum The London Philharmonic Orchestra Recorded on March 3-4, 1953)
[2025-06-04]

エルガー:交響曲第2番変ホ長調Op.63(Elgar:Symphony No.2 in E-flat major, Op.63)
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団 1954年6月日~9日録音(Sir John Barbirolli:Philharmonic Hall Recorded on June 8-9, 1954)