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シュナーベル(Artur Schnabel)|ベートーベン:6つの変奏曲
ベートーベン:6つの変奏曲
シュナーベル 1938年録音
Beethoven:6つの変奏曲
数少ない作品番号付きの変奏曲
ベートーベンは若い頃に20曲近い変奏曲を書いていますが、それらには全て作品番号はつけられていません。現在知られている最も初期のものは1782年の「ドレスラーの行進曲による変奏曲」ですが(本の受け売り^^;)、いわゆるボン時代からウィーンに移り住んだ初期の頃に集中しています。それは、バロック時代から古典派の音楽を学ぶことによって身につけた技術を、自分自身の言葉に変容させていった時期と重なります。
そのことは、別の場所でも述べましたが、変奏曲という形式がベートーベンにとって最も実験的精神が発揮された場であったことの一つの証左だといえます。
そして、ここで紹介している変奏曲は、その様な模索の時代の後に自信を持って作品番号をつけられた二つの作品のうちの一つです。他方は言うまでもなく「エロイカ変奏曲」とよばれている、「15の変奏曲とフーガ」です。ともに1802年に創作されたこれら二つの変奏曲は、中期の傑作の森に踏み込もうとするベートーベンの覇気に満ちた音楽を聴くことができますが、とりわけこの「6つの変奏曲」の方は、さらにそれを乗り越えて、最晩年の音楽を彷彿とさせるものも含んでいます。
ベートーベンの発明者
ホロヴィッツはシュナーベルのことをそう表現したそうです。
昨今のハイテク演奏を聞き慣れた耳には物足りなさはあるかもしれませんが、現在のベートーベン演奏の源流がどこにあったかは確認しておいてもいいでしょう。
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