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ベートーベン:ピアノソナタ第11番

(P)バックハウス 1952年11月録音



Beethoven:ピアノソナタ第11番 「第1楽章」

Beethoven:ピアノソナタ第11番 「第2楽章」

Beethoven:ピアノソナタ第11番 「第3楽章」

Beethoven:ピアノソナタ第11番 「第4楽章」


このソナタは素晴らしいものです

出版社に宛てた手紙にベートーベンはこのように書き記し、第1番の交響曲と同じだけの値段を要求しています。また出版に際しても「グランドソナタ」と名付けたようにベートーベン自身にとっては大変な自信作だったようです。

確かに第1楽章の伸びやかさ、第2楽章のロマンティックな音楽、そして最終楽章の整然としたロンド形式からはベートーベンの青春の歌が聞こえてきます。
ベートーベンの初期様式の最後を飾るのにふさわしい作品です。

第1楽章
 アレグロ・コン・ブリオ 変ロ長調 4分の4拍子 ソナタ形式
第2楽章
 アダージョ・コン・モルタ・エスプレッシオーネ 変ホ長調 8分の9拍子 ソナタ形式
ロマン派のノクターンを連想させるような叙情的な音楽です。美しい!!
第3楽章
 メヌエット 変ロ長調 4分の3拍子
第4楽章
 ロンド アレグレット 変ロ長調 4分の2拍子


バックハウス全盛期の演奏

バックハウスはモノラルの時代とステレオの時代にそれぞれ全集を録音しています。(ただし、29番「ハンマークラヴィーア」のみはステレオでの再録音がされなかったのでモノラル時代の録音が流用されています)
以前は随分と高価なボックスだったように記憶しているのですが、最近はどのような仕掛けがあるのか分かりませんが、イタリア・ユニーバーサルからかなり安価な値段で供給されるようになりました。

ところが、面白いのが、音質的には劣るモノラル録音の方がステレオ録音よりも高く値段が設定されていることです。
この手のものはお店によって価格設定が変わることが多いのですが、私がよく利用しているお店では

モノラル録音が10000円
ステレオ録音が6900円

に設定されています。
こういう古い録音は最終的には需要と供給の関係で決まるようですから、多くの人が音質的には劣ることは分かっているのにモノラル録音を求めることをこの事実は示しています。
理由はいうまでもありません、演奏そのものが圧倒的にモノラル録音の方が優れているからです。

日本では何故かシルバーシート優先で老大家の枯れた演奏を持ち上げる習慣があるのですが、いうまでもなく、その様な「枯れた演奏」よりは脂ののりきった全盛期の演奏の方が優れていることが多いのは自明の理です。とりわけ、この23番のような覇気満々たる作品であるならばそのアドバンテージは絶対的です。
ステレオ録音によるバックハウスしか聞いたことがない人には是非とも一度は聞いてもらいたい演奏です。

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