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ヘルベルト・カラヤン(Herbert von Karajan) |モーツァルト:セレナード第13番ト長調 K.525 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
モーツァルト:セレナード第13番ト長調 K.525 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
カラヤン指揮 ウィーンフィル(1949年録音)
Mozart:セレナード第13番「第1楽章」
Mozart:セレナード第13番「第2楽章」
Mozart:セレナード第13番「第3楽章」
Mozart:セレナード第13番「第4楽章」
小さい枠ではあるが、それ自身で完結した小宇宙
この作品は驚くほど簡潔でありながら、一つの完結した世界を連想させるものがあります。
「音符一つ変えただけで音楽は損なわれる」とサリエリが感嘆したモーツァルトの天才をこれほど分かりやすく提示してくれる作品は他には思い当たりません。
おそらくはモーツァルトの全作品の中では最も有名な音楽の一つであり、そして、愛らしく可愛いモーツァルトを連想させるのに最も適した作品です。
ところが、それほどまでの有名作品でありながら、作曲に至る動機を知ることができないという不思議さも持っています。
モーツァルトはプロの作曲家ですから、創作には何らかのきっかけが存在します。
それが誰かからの注文であり、お金になる仕事ならモーツァルトにとっては一番素晴らしい動機だったでしょう。あるいは、予約演奏会に向けての作品づくりであったり、出来のよくない弟子たちのピアノレッスンのための音楽作りであったりしました。
まあ早い話が、お金にならないような音楽づくりはしなかったのです。
にもかかわらず、有名なこの作品の創作の動機が今もって判然としないのです。誰かから注文があった気配はありませんし、演奏会などの目的も考えられません。何よりも、この作品が演奏されたのかどうかもはっきりとは分からないのです。
そんなわけで、自分のために音楽を作るということはちょっと考えづらいモーツァルトなのですが、もしかしたら、この作品だけは自分自身のために作曲したのかもしれないのです。もしそうだとすると、これは実に貴重な作品だといえます。
そして、そう思わせるだけの素晴らしさを持った作品でもあります。
若きカラヤンの演奏
若きカラヤンの演奏ですが、印象に残るのはウィーンフィルの弦の素晴らしさです。おそらくはウィーンフィルに対して一歩引いた位置で指揮をしているようで、主導権はオケの方にあるような演奏です。
こういう演奏スタイルはどこかで聞いたような気がするなあと思い当たったのが若き日の小澤の演奏です。
いわゆる巨匠風の演奏とは対極にあるもので、指揮者が「俺が俺が」としゃしゃり出るのではなくて、作品そのものがもつ素晴らしさを的確に表現していてそれはそれなりに好ましく思える演奏です。
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よせられたコメント 2012-11-03:マオ セレナードですが小交響曲風にも聴こえます。超有名な曲ですが、もし現在私の一番好きなモーツァルトの曲と言うとこの曲を選びます。音楽が充実していてかつ無駄が無い。音楽のエッセンスの塊とでも言えると思います。カラヤンの演奏は、音価を粘りの出る寸前まで伸ばし、歌うようです。余計な肩の力も完全に抜けています。カラヤンは一歩引いて全体を冷静に見る目があるため、嫌味な主観性がなく何度聴いても楽しめます。「カラヤンのレガート奏法が…」といつまでも批評するのはもう次元の低いことではないでしょうか。それは音楽を再現する上でのごく一つの手法の一部でしかありません。カラヤンはまわりが批評するほど意識せず、音楽を忠実に表現しようとしていると思います。
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