クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~



AmazonでCDをさがすAmazonでヴァルヒャのCDをさがす
Home|ヴァルヒャ|バッハ:オルガンのためのトリオ・ソナタ第5番 BWV529

バッハ:オルガンのためのトリオ・ソナタ第5番 BWV529

オルガン:ヴァルヒャ 1952年録音



Bach:オルガンのためのトリオ・ソナタ第5番 BWV529 1.Allegro

Bach:オルガンのためのトリオ・ソナタ第5番 BWV529 2.Largo

Bach:オルガンのためのトリオ・ソナタ第5番 BWV529 3.Allegro


息子のための練習曲

数あるバッハのオルガン作品の中では最もマイナーな部類に属する作品です。音楽の友社からでている「作曲家別 名曲解説ライブラリー:J.S.バッハ」にも解説は収録されていませんでした。この辺の取捨選択の基準がよく分からないのですが、まあそれだけマイナーな作品と言うことでしょう。でも、6曲もまとめてあるジャンルなんだから少しぐらいの言及はあっても良いだろう!と思うのですが、やはりマイナー!!と言うことなのでしょう。

トリオソナタというのはイタリアにおいて器楽曲が発展するにつれて生み出された形式で、もともとはチェロとチェンバロによる通奏低音と2つの旋律楽器によって演奏されるのが一般的でした。それをバッハはチェンバロと何らかの旋律楽器、もしくはオルガニストが一人で演奏するタイプのトリオソナタを作り上げました。
このオルガニスト一人で演奏するタイプのものがここで紹介している作品で、右手・左手・足の三つをフルに使って三声部を演奏していきます。
確かにトッカータやフーガの作品のような派手さもなければ名人芸の見せ場も少ない作品なのですが、渋くて落ち着きのある音楽はいかにも「大人の音楽」と思うのですがいかがなものでしょうか。

それはさておき、この作品がいつ頃創作されたのか、調べてみたのですがよく分かりません。リストラの嵐が吹き荒れるケーテンの宮廷をおさらばして、ライプティッヒのカントールにおさまった時代であることは確かなのですが、1725年から29年のあたりというぐらいしか分かっていないようです。
ただし、創作の動機はハッキリしていて息子を偉大なオルガニストに育てるための練習曲として作られたことは間違いないようです。しかし、バッハも息子のために一からこの作品を作ったのではなく、もとからあったトリオソナタ形式の室内楽作品をオルガン要に編曲したのではないかと言われています。
ですから、今日ではフルートやオーボエなどの旋律楽器と通奏低音の組み合わせでも演奏されることの多い作品です。


忘れられつつありますが・・・

ヴァルヒャといえば一時はバッハ演奏のスタンダードのように言われた時期もあったのですが、最近は少しずつ忘れられつつある存在となっているようです。
確かに幼くして盲目となり、大変な努力で偉大な音楽家となったという経歴は、日本のような国ではそれだけでみんな恐れ入ってしまうところがありました。さらに、歪なロマンティシズムに歪曲されていたバッハ演奏を厳格とも言える即物主義で修正したという業績おおいに評価されてよいものがあります。

しかし、今になってみると「厳格」さと「「つまらなさ」は紙一重だと思わされます。
とりわけ年を重ねるとバッハを厳格さ一本槍の音楽として把握することに抵抗を覚えるようになってきて、そうなるとこのヴァルヒャのような演奏は今ひとつ物足りなさを感じてしまうことは事実です。とりわけ、最近になって多くのすぐれたオルガニストが輩出してきて素晴らしい演奏を聞かせてくれるようになってくるとその思いはいっそう強くなります。
ただし、このトリオソナタのような渋い作品だと、そのけれん味のなさがマイナスにはなっていないように思います。もしかしたら、彼のが残したバッハの演奏の中でこういうのが意外と最後まで残るのかもしれません。

Youtubeチャンネル登録

古い録音が中心ですがYoutubeでもアップしていますので、是非チャンネル登録してください。

関連記事(一部広告含む)

この演奏を評価してください。

  1. よくないねー!(≧ヘ≦)ムス~>>>1~2
  2. いまいちだね。( ̄ー ̄)ニヤリ>>>3~4
  3. まあ。こんなもんでしょう。ハイヨ ( ^ - ^")/>>>5~6
  4. なかなかいいですねo(*^^*)oわくわく>>>7~8
  5. 最高、これぞ歴史的名演(ξ^∇^ξ) ホホホホホホホホホ>>>9~10



363 Rating: 4.9/10 (127 votes cast)

  1. 件名は変更しないでください。
  2. お寄せいただいたご意見や感想は基本的に紹介させていただきますが、管理人の判断で紹介しないときもありますのでご理解ください
名前*
メールアドレス
件名
メッセージ*
サイト内での紹介

 

よせられたコメント




【リスニングルームの更新履歴】

【最近の更新(10件)】



[2021-12-09]

ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14
エデゥアルト・ファン・ベイヌム指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 1951年9月10日録音

[2021-12-08]

モーツァルト:交響曲第34番ハ長調 K.338
ルドルフ・ケンペ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1955年11月24日録音

[2021-12-07]

ヴィヴァルディ:ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 変ロ長調, RV.548
ジャン=フランソワ・パイヤール指揮:(Org)マリー=クレール・アラン パイヤール室内管弦楽団 1965年初出

[2021-12-06]

ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 作品68
ラファエル・クーベリック指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1957年9月23日~24日録音

[2021-12-05]

スッペ:「詩人と農夫」序曲
トスカニーニ指揮 NBC交響楽団 1943年7月18日録音

[2021-12-04]

ベートーベン:弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 OP.18-1
パガニーニ四重奏団 1953年録音

[2021-12-03]

ベートーベン:交響曲第6番ヘ長調, Op.68「田園」
ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮 ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団 1958年録音

[2021-12-02]

サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品22
(P)ジャンヌ=マリー・ダルレ:ルイ・フーレスティエ指揮 フランス国立放送管弦楽団 1956年録音

[2021-12-01]

ファリャ:三角帽子
アタウルフォ・アルヘンタ指揮 スペイン国立交響楽団 1958年録音

[2021-11-30]

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調, Op.35
(Vn)ブロニスラフ・ギンベル:ヨハネス・シュラー指揮 バンベルク交響楽団 1960年初出