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トスカニーニ|ガーシュイン:ラプソディー・イン・ブルー
ガーシュイン:ラプソディー・イン・ブルー
トスカニーニ指揮 NBC交響楽団 P:アール・ワイルド Cl:ベニー・グッドマン 1942年11月1日 ニューヨークでのライブ録音
Gershwin:ラプソディー・イン・ブルー
ガーシュインの”クラシック音楽”デビュー作

初演はガーシュイン自身のピアノとポール・ホワイトマン楽団によって行われました。(1924年)
ガーシュイン自身が作曲したのは2台のピアノによる、それも草稿程度のものだったようです。それをオーケストラ版に仕上げたのは楽団付属のアレンジャーだった、ファーディ・グローフェです。(そうです、あの「グランド・キャニオン」で有名なグローフェです。)
彼は、その後もこの作品の改訂と編曲に尽力をして、最終的には1942年に大編成のオーケストラ版を完成させます。そんなわけで、この作品の実体はガーシュインとグローフェの合作みたいなものだといえます。
実際、クラシックのコンサートで演奏されるのはこの42年のオーケストラ版です。
しかし、ユング君はあまり詳しくないのですが、シンフォニック・ジャズとしてこの作品を捉えるジャズ・オケなどでは、小編成のオリジナル版で演奏することが多いようです。プレヴィンなんかもこのスタイルで録音をしていますが、全く音楽の雰囲気が違います。
それから、ピアノソロに即興的なアドリブを入れたものも多いですから、ますます雰囲気が変わってしまいます。いったいどれが本当の「ラプソディー・イン・ブルー」なんだ?と聞かれてもとまどってしまうと言うのがこの作品の特徴だともいえます。
でも、そんなややこしい話は脇においておくとして、とにかく「粋」な音楽です。冒頭のクラネリットのメロディを聴くだけで嬉しくなってしまいます。20世紀に入って行き詰まりを見せ始めたクラシック音楽の世界にとって、このような響きがとても新鮮に聞こえたことだけは事実です。
トスカニーニのラプソディー・イン・ブルーなんて・・・
あまりにもミスマッチと思いましたが、結構楽しく聞けるので驚きました。演奏は42年ですから、グローフェが大編成のオーケストラ用に編曲したスコアができあがったばかりの頃の演奏です。
そのあたりの事情は詳しくないのですが、もしかしたらこのコンサートのために編曲を行ったのかもしれませんね。
それから、この録音のもう一つの売りは、ベニー・グッドマンがクラリネットを吹いていることです。でも、その期待のグッドマンがこけていたりするのもご愛敬!の録音です。(^^;
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よせられたコメント
2009-03-19:かなパパ
- グッドマンがおもいっきりこけてますね〜。笑っちゃいました。
私も楽譜を持っているわけではないので、よくわかりませんが、あくまでジャズなので即興的なアドリブは多いようです。
私が持っているCDとも全然違っています。
私がもっているCDでは、ピアノをバーンスタインが弾いています。
2013-07-03:トシル基
- なかなか面白い録音ですね。トスカニーニらしい力強さと歌がありました。
トスカニーニは自身が認めた音楽しか振らない人だったようなのですが(ラフマニノフは彼が自作を認めてくれないことを嘆いていたようです。)、意外とガーシュウィンは取り上げてますね。
気づいた点として、スコアを持っていないので詳しくはわかりませんが、一般的演奏にない音(改変?)がありました。たとえば冒頭クラリネットのトリルの頭に合わせた金管のミュートとか。実は、これ、オーマンディの録音に受け継がれています。オーマンディはトスカニーニの影響を強く受けていて、オーケストレーションの改変では、トスカニーニの改変を踏襲していることも結構あります。なので、ここでの改変はおそらくトスカニーニによるものなのでしょう。