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Home|ヤッシャ・ハイフェッツ(Jascha Heifetz)|チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調, Op.35

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調, Op.35

(Vn)ヤッシャ・ハイフェッツ:ジョン・バルビローリ指揮 ロンドンフィルハーモニー管弦楽団 1937年3月25日録音

Tchaikovsky:Violin Concerto in D major Op.35 [1.Allegro moderato - Moderato assai]

Tchaikovsky:Violin Concerto in D major Op.35 [2.Canzonetta. Andante]

Tchaikovsky:Violin Concerto in D major Op.35 [3.Finale. Allegro vivacissimo]


演奏不能! 〜初演の大失敗!

これほどまでに恵まれない環境でこの世に出た作品はそうあるものではありません。

まず生み出されたきっかけは「不幸な結婚」の破綻でした。これは有名な話のなので詳しくは述べませんが、その精神的なダメージから立ち直るためにスイスにきていたときにこの作品は創作されました。
ヴァイオリンという楽器にそれほど詳しくなかったために、作曲の課程ではコテックというヴァイオリン奏者の助言を得ながら進められました。

そしてようやくに完成した作品は、当時の高名なヴァイオリニストだったレオポルド・アウアーに献呈をされるのですが、スコアを見たアウアーは「演奏不能」として突き返してしまいます。ピアノ協奏曲もそうだったですが、どうもチャイコフスキーの協奏曲は当時の巨匠たちに「演奏不能」だと言ってよく突き返されます。

このアウアーによる仕打ちはチャイコフスキーにはかなりこたえたようで、作品はその後何年もお蔵入りすることになります。そして1881年の12月、親友であるアドルフ・ブロドスキーによってようやくにして初演が行われます。
しかし、ブドロスキーのテクニックにも大きな問題があったためにその初演は大失敗に終わり、チャイコフスキーは再び失意のどん底にたたき落とされます。

やはり、アウアーが演奏不能と評したように、この作品を完璧に演奏するのはかなり困難であったようです。
しかし、この作品の素晴らしさを確信していたブロドスキーは初演の失敗にもめげることなく、あちこちの演奏会でこの作品を取り上げていきます。やがて、その努力が実って次第にこの作品の真価が広く認められるようになり、ついにはアウアー自身もこの作品を取り上げるようになっていきました。

めでたし、めでたし、と言うのがこの作品の出生と世に出るまでのよく知られたエピソードです。

しかし、やはり演奏する上ではいくつかの問題があったようで、アウアーはこの作品を取り上げるに際して、いくつかの点でスコアに手を加えています。
そして、原典尊重が金科玉条にようにもてはやされる今日のコンサートにおいても、なぜかアウアーによって手直しをされたものが用いられています。

つまり、アウアーが「演奏不能」と評したのも根拠のない話ではなかったようです。ただ、上記のエピソードばかりが有名になって、アウアーが一人悪者扱いをされているようなので、それはちょっと気の毒かな?と思ったりもします。

ただし、最近はなんと言っても原典尊重の時代ですから、アウアーの版ではなく、オリジナルを使う人もポチポチと現れているようです。でも、数は少ないです。クレーメルぐらいかな?

やっぱり難しいんでしょうね。


いとも易々と・・・

演奏しているように聞こえます。
どこをとっても非の打ち所がなく、こういう演奏をライブで聴かされた日には、それこそ口もきけずに家路につくことでしょう。

しかし、そのような立派さは認めながらも、録音という形で聞いてみると、何か楽しめない部分が残ることも事実です。

疑いもなくハイフェッツこそは20世紀を代表する最高のヴァイオリニストです。ユング君がよく使う表現ですが、「Ond of the Best」ではなくて、疑いもなく「The Best」です。

しかし、そのようなハイフェッツの凄さを認めながらも、なぜか大作の協奏曲でベスト盤にあがってくる録音がほとんどないことも事実です。
逆に、しゃれた小品なんかだと、それこそ何者の追随も許さないすばらしい録音を数多く残してくれています。

もちろん、ハイフェッツという人がテクニックだけで音楽性が欠如しているというわけではありません。ただ、有り余るテクニックが思わぬところで足をひっぱているような気がします。

不思議なものです。

この演奏を評価してください。

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  5. 最高、これぞ歴史的名演(ξ^∇^ξ) ホホホホホホホホホ>>>9~10



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2008-04-06:クラ☆おた


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