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グッドマン(Benny Goodman) |モーツァルト:クラリネット五重奏曲
モーツァルト:クラリネット五重奏曲
Cl:ベニー・グッドマン ブダペスト弦楽四重奏団 1938年録音
Mozart:クラリネット五重奏曲「第1楽章」
Mozart:クラリネット五重奏曲「第2楽章」
Mozart:クラリネット五重奏曲「第3楽章」
Mozart:クラリネット五重奏曲「第4楽章」
クラリネット 〜 モーツァルトが愛した楽器
クラリネットという楽器の魅力を発見し、その魅力を最大限に引き出したのがモーツァルトでした。コンチェルトや交響曲の中でクラリネットを活躍させたのはモーツァルトが最初ではなかったでしょうか。
そして晩年の貧窮の中で彼はクラリネットのふくよかでありながら哀愁の入り交じったクラリネットの響きにますます魅せられていったようで、素晴らしい二つの作品を残してくれました。
それがここで紹介するクラリネット五重奏曲であり、もう一つはそれと兄弟関係とも言うべきクラリネット協奏曲です。
しかし、最晩年に作曲されたコンチェルトには救いがたいほどのモーツァルトの疲れが刻印されています。美しくはあっても、そのあまりに深い疲れが聞き手の側にのしかかってきます。それに対してこのクインテットの方はモーツァルト特有の透明感を保持しています。ある人はこの作品に、澄み切った秋の夕暮れを感じると書いています。
とりわけ第2楽章の素晴らしさ!!
これほどまでに深い感情をたたえた音楽は、モーツァルトといえども他には数えるほどしかありません。音楽の前に言葉は沈黙する、と言う陳腐な言い回しがここでは実感として感じ取ることができます。
ウラッハ vs グッドマン
「欧米文化」という言い方で、私たちはこの二つ、「欧」と「米」を一緒くたにしてしまいます。
しかし、ヨーロッパを代表するウラッハの演奏と、アメリカを代表するグッドマンの演奏を聴くと、この二つの地域が全く異質の文化をもった、全く異なった世界であることを改めて感じさせられます。
一切の思い入れや情緒などという「夾雑物」を一切排除して、驚くほどの速いテンポで一気に演奏しきるグッドマンには、正直言って度肝を抜かれました。すべてが即物的に処理される現在においても、これほどまでに即物的な演奏はそう聞けるものではありません。
それに反して、ウラッハの何という情緒の濃い演奏、そして悠然たるテンポ。まさに時代遅れの象徴みたいな演奏です。モーツァルトの悲しみがヨーロッパの没落と二重写しになっているような演奏です。
一つの作品を解釈してこれほどまでに正反対を向いてしまう二つの文化圏を「欧米」という言い方で一つにまとめるのは、あまりにも乱暴です。
ではユング君はどっちが好きなんだと聞かれれば、これは迷わずにウラッハの方を選びます。
やはりモーツァルトはこうでなくっちゃいけません。
残念ながら、グッドマンの演奏からは澄み切った秋の夕暮れは見えてきません。(もちろん、そんな聴き方は邪道だと言う批判があることは百も承知の上での決めつけではありますが・・・)
この演奏を評価してください。
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いまいちだね。( ̄ー ̄)ニヤリ>>>3~4
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最高、これぞ歴史的名演(ξ^∇^ξ) ホホホホホホホホホ>>>9~10
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よせられたコメント 2008-09-29:ぬー クラリネット奏者がジャズを吹くとき、必ず頭の中のどこかでグッドマンの音をイメージしてるんじゃないかな。King of the Swingのサウンドはすべてのジャズパーソン、ジャズファンにとって永遠に不滅だと思う。そんな彼のKv.581。ユング君はウラッハがいいみたいだけど、俺はグッドマンも捨てがたい。確かに歌心ではウラッハが上かも知れないが、十二分の技術と自信で一気に吹き切るグッドマンも十分魅力的だ。それに斬新だよね。クラシックなんだけど、どこかジャズのビートが流れてるって言うか。まるで同時期のグッドマンのセッションの一つみたい。いや、彼にとったらこの録音もセッションと一緒だったのかな・・・
それにクラ吹きとして。ジャズもクラシックもこんなに吹けるなんてすごいです(笑)。 2012-07-29:oTetsudai 第一楽章、第二楽章は「これほどまでに即物的な演奏」は初めてでした。けれどもいつの間にか慣れてくるというのでしょうか、クラシックの演奏に聴こえてきました。実は昔、音楽雑誌を見ながらレコード評で何を買うかを決めていた時期があります。この曲はランスロとウラッハの人気が高く、結局ランスロの方が票が多かったのでランスロを買いましたがウラッハも名盤の誉れ高く時々ラジオで聞くことが出来ました。ただ雑誌でもラジオでもベニー・グッドマンの演奏が話に出てきまして、でももちろん冗談めかしてですが、いつかは聞きたいとは思っていました。しかし、相棒がブダペスト弦楽四重奏団ですかあ、スメタナと人気を二分するブダペスト弦楽四重奏団がジャズ奏者と共演するとはクラシック界も懐が深い。もう一度いいますが、これはジャズっぽくはなくクラシックそのものの立派な堂々たる演奏でした。 2015-06-04:Primavera この録音が聴きたくてこちらに辿りつきました。
30年ほど前にバイトしておりました名曲喫茶で、お客様のリクエストが途絶えた時に、よくかけたレコードです。店の当時の空気をありありと思いだします。
竹針でアームが手動のターンテーブル、タンスのようなスピーカー。。。紫煙とコーヒーの香り。
評伝や映画で知る範囲で、、、グッドマンは朴訥でひょうひょうとした人物という印象を持っています。なんというか「自分色をつけてしまわない」「聴く人が自由に受け取れるようにあえて無色」な音楽が、心地よいです。
アップ感謝いたします。
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