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ヴィルヘルム・バックハウス(Wilhelm Backhaus)|ベートーベン:ピアノソナタ第12番
ベートーベン:ピアノソナタ第12番
(P)バックハウス 1950年6月録音
Beethoven:ピアノソナタ第12番 「第1楽章」
Beethoven:ピアノソナタ第12番 「第2楽章」
Beethoven:ピアノソナタ第12番 「第3楽章」
Beethoven:ピアノソナタ第12番 「第4楽章」
ソナタ形式の楽章を一つも持たない作品

その事もあってか、中心の定まらない作品だといわれます。変奏曲、スケルツォ、そして作品の中心となる葬送行進曲、最後にロンド形式がくるという作りですから、もともとはソナタとして作曲されたのではないだろうと言われています。
それが突然にこのような形でソナタとして構成しようとしたところにベートーベンのチャレンジを感じるという人もいるようです。ベートーベンの大胆な発想がピアノソナタの分野ではじめて表れた作品だというのです。
ユング君にはちょっとついていけないような強引な解釈ですが、いかがなものでしょうか。
第1楽章
アンダンテ・コン・ヴァリアティオーニ 変イ長調 8分の3拍子 変奏曲形式
第2楽章
スケルツォ 変イ長調 4分の3拍子
第3楽章
「ある英雄の死を悼む葬送行進曲」 変イ短調 4分の4拍子
「英雄」が誰を指すのかは不明ですが、その名にふさわしい堂々たる音楽です。
第4楽章
アレグロ 変イ長調 4分の2拍子 ロンド形式
バックハウス全盛期の演奏
バックハウスはモノラルの時代とステレオの時代にそれぞれ全集を録音しています。(ただし、29番「ハンマークラヴィーア」のみはステレオでの再録音がされなかったのでモノラル時代の録音が流用されています)
以前は随分と高価なボックスだったように記憶しているのですが、最近はどのような仕掛けがあるのか分かりませんが、イタリア・ユニーバーサルからかなり安価な値段で供給されるようになりました。
ところが、面白いのが、音質的には劣るモノラル録音の方がステレオ録音よりも高く値段が設定されていることです。
この手のものはお店によって価格設定が変わることが多いのですが、私がよく利用しているお店では
モノラル録音が10000円
ステレオ録音が6900円
に設定されています。
こういう古い録音は最終的には需要と供給の関係で決まるようですから、多くの人が音質的には劣ることは分かっているのにモノラル録音を求めることをこの事実は示しています。
理由はいうまでもありません、演奏そのものが圧倒的にモノラル録音の方が優れているからです。
日本では何故かシルバーシート優先で老大家の枯れた演奏を持ち上げる習慣があるのですが、いうまでもなく、その様な「枯れた演奏」よりは脂ののりきった全盛期の演奏の方が優れていることが多いのは自明の理です。とりわけ、この23番のような覇気満々たる作品であるならばそのアドバンテージは絶対的です。
ステレオ録音によるバックハウスしか聞いたことがない人には是非とも一度は聞いてもらいたい演奏です。
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よせられたコメント
2009-05-26:Sammy
- モーツァルトの11番のような第1楽章の変奏曲、のちのベートーヴェンの世界そのもののようなスケルツォ、ショパンを先取りしたような葬送行進曲、そして、「中心が定まらない」印象を与えやすいシューベルトのようなフィナーレ。とりとめなく聞こえながら、でも一つ一つはとても積極的に作られた作品なのでは、という印象が残りました。ともあれ、ポストモダンの今の時代には、親しみやすい分裂性ということもできるでしょうか。
そんな作品だけに、このバックハウスの硬質で引き締まった、抑制的で端正な、でも生き生きとしたところも欠けていない演奏で、作品のバラバラな感じはそのままに、音響的にいわば「ゆるせる統一感」が与えられていると思います。
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