クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~



Home| 作曲家で選ぶ | PUCCINI

PUCCINI

<イタリア:1858〜1924>

経歴


1858年12月22日、イタリアのルッカに生まれる。一家は代々音楽家を輩出する家系で、プッチーニも10才から聖歌隊に加わり、14才で早くも一人前のオルガン奏者として認められるようになる。
 1876年、ピサでヴェルディのアイーダが上演された時に、オペラを見るためにルッカから徒歩で往復したエピソードは有名で、それ以後ヴェルディに心酔してオペラ作家としての道を決めることになる。

 80年にはミラノ音楽院に入学し、本格的に作曲を学ぶようになり、卒業の時に書いた「交響的奇想曲」が好評を博する。
 また、同じ時期にはじめてのオペラ「妖精ヴィリ」を書き、当初の目的であった懸賞には落選したが、ミラノの楽譜出版社であるリコルディの目にとまり、援助を受けるようになる。
 しかし、「妖精ヴィリ」も、それに続く「エドガー」も成功をおさめることはなかったが、93年、レッジョ劇場で初演された「マノン・レスコー」が大成功をおさめる。その後も、「ボエーム」や「トスカ」などの代表作が生み出され、初演では必ずしも成功をおさめなかったが、上演が重ねられるにつれてその真価が認められるようになった。

 「劇場のために作曲することを神から命じられた」と語るプッチーニは、その後も次々と作品を生みだしていったが、その全てが必ずしも初演から絶賛をあびるものではなかった。1904年にスカラ座で初演された「蝶々夫人」も、当初は失笑を買い、07年の「西部の娘」もそのアメリカ的雰囲気ゆえに受け入れられず、17年の「つばめ」も構成が弱いとして酷評された。

 その原因として、当時ヨーロッパを席巻したワーグナーからは常に一定の距離を置き、あくまでもイタリア的な旋律を重視した作品を書き続けたことがあったかのかもしれない。しかし、その美しい旋律ゆえに、再演を重ねるごとに評価があがってくるというのもプッチーニの特長である。

 18年には「外套」「修道女アンジェリカ」「ジャンニ・スキッキ」からなる3部作がメトロポリタン劇場で初演される。その後は「トゥーランドット」の作曲に全力を傾けるが、1924年11月29日に、旅行先のブリュッセルで亡くなる。

ユング君の一言


このページを書くに当たってプッチーニのあれこれを調べているうちに、彼のことを全く誤解していたことを知らされました。
 ユング君のプッチーニに対する思いこみは、「深みはないけれど甘いメロディが満載されたオペラをたくさん書いた作曲家」「香水のにおいがただようようなきざな男」「出す作品は次々と馬鹿あたりした売れっ子作曲家」などなど。
 何を根拠にその様な思いこみを持つようになったのかは全く不明ですが、それらが全く的外れであることを知らされました。
 おそらく原因は、ヴェルディの光があまりにも強すぎるからでしょう。その強力な光ゆえに、実力以上に低くみられてしまうと言うそんな役回りを引き受けてしまったようです。
 でも彼の作品をじっくりと聞いてみると、ヴェルディにはないオケの雄弁さに感心させられます。確かにヴェルディが持つ「力」というか「強さ」と言うか、そういうものはありませんが、歌とオケが一体となって作り出す世界はプッチーニ独自のものです。さらに、世はすべてワーグナーへと靡く中で、頑としてイタリアオペラの伝統を守り通した頑固さも見上げたものです。
 もう少し真面目に聞き込まないといけないなと、真剣に反省させられました。

【リスニングルームの更新履歴】

【最近の更新(10件)】



[2026-06-28]

プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 Op.94(Prokofiev:Violin Sonata No.2 In D Major, Op.94)
(Vn)ダヴィド・オイストラフ:(P)ウラディーミル・ヤンポルスキー 1955年5月22日録音(David Oistrakh:(P)Vladimir YampolskyRecorded on May 22, 1954)

[2026-06-26]

ヘンデル:ヴィオラと管弦楽のための協奏曲(偽作)(Handel:Viola Concerto in B Minor)
ルドルフ・バルシャイ指揮&ヴィオラ:モスクワ室内管弦楽団 1959年録音(Rudolf Barshai:(Viola)Rudolf Barshai Moscow Chamber Orchestra Recorded on 1959)

[2026-06-23]

バッハ:教会カンタータ 「すべてはただ神の御心のままに」 BWV72(J.S.Bach:Alles nur nach Gottes Willen, BWV 72
ギュンター・ラミン指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 トーマス教会少年合唱団 (Org)ハンネス・カストナー (S)(A)トーマス教会少年合唱団よりソリスト (Bass)ハンス・ハウプトマン 1956年2月3日録音(Gunther Ramin:Gewandhausorchester Leipzig Thomanerchor Leipzig (Org)Hannes Kastner (S)Soloists from Thomanerchor Leipzig (A)Soloists from Thomanerchor Leipzigr (Bass)Hans Hauptmann Recorded on February 3, 1956)

[2026-06-21]

アイルランド民謡「ミンストレル・ボーイ」(Rose Plays the Minstrel Boy & Others)
(T)クリストファー・リンチ:(Cello)レナード・ローズ (Flute)ジョン・ワマー (Harp)ローラ・ニューウェル 1947年録音(Christopher Lynch:(Cello)Leonard Rose (Flute)John Wummer (Harp)Laura Newell Recorded on 1947)

[2026-06-19]

ハイドン:弦楽四重奏曲第66番 ト長調, Op.64, No.4, Hob.3:66(Haydn:String Quartet in G major, Op.64, No.4, Hob.3:66)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1937年11月16日録音(Pro Arte String Quartet:Recorded on November 16, 1937)

[2026-06-17]

ベートーベン:リギーニのアリエッタ「恋人よ来たれ」による24の変奏曲 WoO 65(Beethoven:24 Variations on Righini's Arietta Venni amore, WoO 65)
(P)アルフレッド・ブレンデル 1958年&1960年録音(Alfred Brendel:Recorded on 1958 & 1960)

[2026-06-15]

ボッケリーニ:チェロ・ソナタ第1番 イ長調, G.13(Boccherini:Cello Sonata No. 1 in A Major, G. 13)
(Cell)エンリコ・マイナルディ:(P)カルロ・ゼッキ 1952年録音(Enrico Mainardi:(P)Carlo Zecchi Recorded on 1952)

[2026-06-13]

ベートーベン:ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 「大公」 Op.97(Beethoven:Piano Trio No.7, Op.97 in B-flat major "Archduke")
(Vn)ダヴィド・オイストラフ (P)レフ・オボーリン (Cello)スヴィヤトスラフ・クヌシェヴィツキー 1958年5月9日~10日&12日録音((Vn)David Oistrakh:(P)Lev Oborin (Cello)Sviatoslav Knushevitsky Recorded on May 9-10&12, 1958)

[2026-06-11]

フランツ・シュミット:ピアノ五重奏曲(Schmidt:Piano Quintet in G major)
バリリ四重奏団:(P)イエルク・デムス 1952年録音(Barylli Quartet:(P)Jorg Demus Recorded on 1952)

[2026-06-09]

バッハ:教会カンタータ 「死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ」 BWV67(J.S.Bach:Halt im Gedachtnis Jesum Christ, BWV 67)
ギュンター・ラミン指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 トーマス教会少年合唱団 他 1954年2月26日録音(Gunther Ramin:Gewandhausorchester Leipzig Thomanerchor Leipzig (Org)Hannes Kastner (A)Gertrud Wagner (T)Gert Lutze (Bass)BJohannes Oettel Recorded on February 26, 1954)