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J.S.BACH

<ドイツ:1685〜1750>

経歴


1685年3月21日、アイゼナッハに生まれる。
 一族は2世紀にわたって50人以上の優れた音楽家を輩出したことで有名で、他と区別するために「大バッハ」と呼ばれることもある。
 1703年にアルンシュタットの新オルガンの試奏で優れた技術を披露し、そのまま新教会のオルガニストに就任して音楽家としてのキャリアをスタートする。
 その後は別の教会のオルガニストに転職をした後、ヴァイマル(1708〜1717)やケーテンの宮廷(1717〜1723)に仕える。

 特にケーテンの宮廷は、領主であるレーオポルド公は音楽に理解も深く、バッハを尊敬すべき友人として遇したため、バッハにとってはその生涯で最も幸福で実り豊かなものとなった。
 しかし、レーオポルド公が結婚によって音楽熱が冷めていくのをきっかけに、息子達の大学教育のためもあってライプティッヒに活動の場を移す。
 そして1750年に亡くなるまで聖トーマス教会のカントールとして多くの作品を残す。

 彼はオペラ以外の全ジャンルにわたって作品を残している。
 それは時々の職務に応じて忠実に責務を果たした結果だが、そのおかげで、ドイツの厳格な対位法様式は言うに及ばず、イタリアの協奏曲や声楽の様式、そしてフランスの鍵盤楽器様式管弦楽法などが彼の中に流れ込み、そして統合されていった。

 晩年は各地のオルガンの試奏に招かれるとともに音楽家として大成した息子達を訪ねるのを楽しみにしていた。
 しかし、1749年には視力をほとんど失うようになり、その後手術の失敗もあって1750年7月28日に逝去する。

ユング君の一言


「バッハ一人を失うくらいなら、それと引き替えに残りの全てを失ってもよい。」
 そんなことを言った人がいました。
 ユング君としては、残りの全てを失うのはちょっともったいなさすぎるとは思いますが(^^;、バッハを失うのは耐え難いのは事実です。
 バッハという人は音楽史を二分する存在です。バッハ以前とバッハ以後にです。
 西洋音楽の歴史は、バッハ以前においてはその全てがバッハという存在に流れ込み、バッハ以後においては、その流れをたどれば全てがバッハという源流に行き着きます。つまり全てはバッハに流れ込み、そしてバッハから流れ出します。
 やはりバッハは大海です。

【リスニングルームの更新履歴】

【最近の更新(10件)】



[2025-12-07]

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第23番「熱情」 ヘ短調 Op.57(Beethoven: Piano Sonata No.23 In F Minor, Op.57 "Appassionata")
(P)ハンス・リヒター=ハーザー 1955年11月録音(Hans Richter-Haaser:Recorded on November, 1955)

[2025-12-06]

ラヴェル:夜のガスパール(Ravel:Gaspard de la nuit)
(P)ジーナ・バッカウアー:(語り)サー・ジョン・ギールグッド 1964年6月録音(Gina Bachauer:(Read)Sir John Gielgud Recorded on June, 1964)

[2025-12-04]

フォーレ:夜想曲第7番 嬰ハ短調 作品74(Faure:Nocturne No.7 in C-sharp minor, Op.74)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)

[2025-12-02]

ハイドン:弦楽四重奏曲第32番 ハ長調, Op.20, No.2, Hob.3:32(Haydn:String Quartet No.32 in C major, Op.20, No.2, Hob.3:32)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1931年12月2日録音(Pro Arte String Quartet:Recorded on December 2, 1931)

[2025-11-30]

チャイコフスキー:マンフレッド交響曲 ロ短調 作品58(Tchaikovsky:Manfred Symphony in B minor, Op.58)
コンスタンティン・シルヴェストリ指揮 フランス国立放送管弦楽団 1957年11月13日~16日&21日録音(Constantin Silvestri:French National Radio Orchestra Recorded on November 13-16&21, 1959)

[2025-11-28]

ベートーベン:交響曲第8番 ヘ長調 作品93(Beethoven:Symphony No.8 in F major ,Op.93)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 1961年5月録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra Recorded on May, 1961)

[2025-11-26]

ショパン: ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21(Chopin:Piano Concerto No.2 in F minor, Op.21)
(P)ジーナ・バッカウアー:アンタル・ドラティ指揮 ロンドン交響楽団 1964年6月録音(Gina Bachauer:(Con)Antal Dorati London Symphony Orchestra Recorded on June, 1964)

[2025-11-24]

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番変ホ長調, Op.127(Beethoven:String Quartet No.12 in E Flat major Op.127)
ハリウッド弦楽四重奏団:1957年3月23日,31日&4月6日&20日録音(The Hollywood String Quartet:Recorded on March 23, 31 & April 6, 20, 1957)

[2025-11-21]

ハイドン:弦楽四重奏曲第31番 変ホ長調, Op.20, No1, Hob.3:31(Haydn]String Quartet No.31 in E flat major, Op.20, No1, Hob.3:31)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1938年6月5日録音(Pro Arte String Quartet:Recorded on June l5, 1938)

[2025-11-19]

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」 ハ長調 Op.53(eethoven:Piano Sonata No.21 in C major, Op.53 "Waldstein")
(P)ハンス・リヒター=ハーザー 1956年3月録音(Hans Richter-Haaser:Recorded on March, 1956)