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ベートーベン:交響曲第9番

トスカニーニ指揮 NBC交響楽団 ロバート・ショウ合唱団 他 1952年3月31日&4月1日録音



Beethoven:交響曲第9番「合唱付き」 「第1楽章」

Beethoven:交響曲第9番「合唱付き」 「第2楽章」

Beethoven:交響曲第9番「合唱付き」 「第3楽章」

Beethoven:交響曲第9番「合唱付き」 「第4楽章」


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何かと問題の多い作品です。

ベートーベンの第9と言えば、世間的にはベートーベンの最高傑作とされ、同時にクラシック音楽の最高峰と目されています。そのために、日頃はあまりクラシック音楽には興味のないような方でも、年の暮れになると合唱団に参加している友人から誘われたりして、コンサートなどに出かけたりします。

しかし、その実態はベートーベンの最高傑作からはほど遠い作品であるどころか、9曲ある交響曲の中でも一番問題の多い作品なのです。さらに悪いことに、その問題点はこの作品の「命」とも言うべき第4楽章に集中しています。
そして、その様な問題を生み出して原因は、この作品の創作過程にあります。

この第9番の交響曲はイギリスのフィルハーモニア協会からの依頼を受けて創作されました。しかし、作品の構想はそれよりも前から暖められていたことが残されたスケッチ帳などから明らかになっています。
当初、ベートーベンは二つの交響曲を予定していました。
一つは、純器楽による今までの延長線上に位置する作品であり、もう一つは合唱を加えるというまったく斬新なアイデアに基づく作品でした。後者はベート−ベンの中では「ドイツ交響曲」と命名されており、シラーの「歓喜によせる」に基づいたドイツの民族意識を高揚させるような作品として計画されていました。
ところが、何があったのかは不明ですが、ベートーベンはまったく異なる構想のもとにスケッチをすすめていた二つの作品を、何故か突然に、一つの作品としてドッキングさせてフィルハーモニア協会に提出したのです。
そして出来上がった作品が「第九」です

交響曲のような作品形式においては、論理的な一貫性は必要不可欠の要素であり、異質なものを接ぎ木のようにくっつけたのでは座り心地の悪さが生まれるのは当然です。もちろん、そんなことはベートーベン自身が百も承知のことなのですが、何故かその様な座り心地の悪さを無視してでも、強引に一つの作品にしてしまったのです。

年末の第九のコンサートに行くと、友人に誘われてきたような人たちは音楽は始めると眠り込んでしまう光景をよく目にします。そして、いよいよ本番の(?)第4楽章が始まるとムクリと起きあがってきます。
でも、それは決して不自然なことではないのかもしれません。
ある意味で接ぎ木のようなこの作品においては、前半の三楽章を眠り込んでいたとしても、最終楽章を鑑賞するにはそれほどの不自由さも不自然さもないからです。
極端な話前半の三楽章はカットして、一種のカンタータのように独立した作品として第四楽章だけ演奏してもそれほどの不自然さは感じません。そして、「逆もまた真」であって、第3楽章まで演奏してコンサートを終了したとしても、〜聴衆からは大ブーイングでしょうが・・・〜これもまた、音楽的にはそれほど不自然さを感じません。

ですから、一時ユング君はこのようなコンサートを想像したことがあります。
それは、第3楽章と第4楽章の間に休憩を入れるのです。

前半に興味のない人は、それまではロビーでゆっくりとくつろいでから休憩時間に入場すればいいし、合唱を聴きたくない人は家路を急げばいいし、とにかくベートーベンに敬意を表して全曲を聴こうという人は通して聞けばいいと言うわけです。
これが決して暴論とは言いきれないところに(言い切れるという人もいるでしょうが・・・^^;)、この作品の持つ問題点が浮き彫りになっています。


フルトヴェングラーの対極に位置する第九

トスカニーニとフルトヴェングラーは二〇世紀を代表する指揮者として並び称される二人ですが、その芸風は対極的といえるほどに異なるものでした。
そのなかでも、この第九ほど際だった対称を示す演奏はないかもしれません。

もしあなたが、フルトヴェングラーによる「バイロイトの第九」の呪縛から逃れたいと思っているならば、これは最高の解毒剤になることでしょう。
かつては固くて干からびた響きで出回っていたので、よほどのトスカニーニファンでなければ聞き通すことすら困難を覚えたもんです。ところが、昨今の良質な復刻技術によって十分に潤いとしなやかさのある音質で蘇ってみると、これはかつて思われていた以上に素晴らしい演奏であることを確信させられます。
何と言っても、強靱でしなやかな歌心は素晴らしく、さらに確信に満ちた強力な推進力と迫力は他に類を見ないものです。
そして、これは絶対的とも思えたフルトヴェングラーの演奏に十分に対抗しうるだけの価値を内包していることに気づかされます。

このトスカニーニの演奏を聞くとき、「第九」という問題の多い山をまったく反対の方向からよじ登った両雄が、山頂で巡り会ったような幻想にとりつかれたのはユング君だけでしょうか。
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