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ベートーベン:交響曲第5番

バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団 1947年5月19日



Beethoven:交響曲第5番 「運命」 第1楽章

Beethoven:交響曲第5番 「運命」 第2楽章

Beethoven:交響曲第5番 「運命」 第3,4楽章


極限まで無駄をそぎ落とした音楽

今更何も言う必要がないほどの有名な作品です。
クラシック音楽に何の興味がない人でも、この作品の冒頭を知らない人はないでしょう。

交響曲と言えば「運命」、クラシック音楽と言えば「運命」です。

この作品は第3番の交響曲「エロイカ」が完成したすぐあとに着手されています。スケッチにまでさかのぼるとエロイカの創作時期とも重なると言われます。(1803年にこの作品のスケッチと思われる物があるそうです。ちなみにエロイカは1803〜4年にかけて創作されています。)

しかし、ベートーベンはこの作品の創作を一時的に中断をして第4番の交響曲を作曲しています。これには、とある伯爵未亡人との恋愛が関係していると言われています。
そして幸か不幸か、この恋愛が破局に向かう中でベートーベンはこの運命の創作活動に舞い戻ってきます。

そういう意味では、本格的に創作活動に着手されたのは1807年で、完成はその翌年ですが、全体を見渡してみると完成までにかなりの年月を要した作品だと言えます。そして、ベートーベンは決して筆の早い人ではなかったのですが、これほどまでに時間を要した作品は数えるほどです。

その理由は、この作品の特徴となっている緊密きわまる構成とその無駄のなさにあります。
エロイカと比べてみるとその違いは歴然としています。もっとも、その整理しきれない部分が渾然として存在しているところにエロイカの魅力があるのですが、運命の魅力は極限にまで整理され尽くしたところにあると言えます。
それだけに、創作には多大な苦労と時間を要したのでしょう。

それ以後の時代を眺めてみても、これほどまでに無駄の少ない作品は新ウィーン楽派と言われたベルクやウェーベルンが登場するまではちょっと思い当たりません。(多少方向性は異なるでしょうが、・・・だいぶ違うかな?)

それから、それまでの交響曲と比べると楽器が増やされている点も重要です。
その増やされた楽器は第4楽章で一気に登場して、音色においても音量においても今までにない幅の広がりをもたらして、絶大な効果をあげています。
これもまたこの作品が広く愛される一因ともなっています。


歌う「運命」 〜バルビローリ

この演奏を聴き始めたとき、ずいぶん小ぶりな運命だな、と思いました。しかし、聞き進むうちにこれは小ぶりなのではなくて「歌う運命」だと気づいた次第です。

音楽を歌わせることにかけては20世紀最高の指揮者と言ってもいいのがバルビローリです。それだけに、「音楽は構成だ!」と叫ぶこの作品に対しても、基本は「歌わせる」ことで徹底しています。
第2楽章を朗々と歌うのはまだしも理解できますが、その勢いで第3楽章においても入念に表情付けを行って実によく歌っています。

決してスタンダードな演奏とは言えませんが、いかにもバルビローリらしい「運命」となっています。

なお録音に関してはきわめて良好です。是非とも一聴あれ!!

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