Piano Sonata No.4 in E-flat major, Op.7 "Grand Sonata" [1.Allegro molto e con brio]
Piano Sonata No.4 in E-flat major, Op.7 "Grand Sonata" [2.Largo con gran espressione]
Piano Sonata No.4 in E-flat major, Op.7 "Grand Sonata" [3.Allegro]
Piano Sonata No.4 in E-flat major, Op.7 "Grand Sonata" [4.Rondo. Poco Allegretto e grazioso]
愛する女 "Die Verliebte"
若きベートーベンの意気込みがつたわってくるような作品です。作品2の3つのピアノソナタと比べると明らかに規模の大きな作品であり、内容的にも深みを増しています。
何しろ、32曲あるすべてのソナタの中でも最も長く、さらにはもっとも難しい作品の一つになっているのです。
特に、非常に速く演奏することが要求される第1楽章(Allegro molto e con brio)には、その様な困難さが集中しています。ローゼン先生はその具体例として長い跳躍、レガートのオクターブ、きわめて速い分散オクターブ、そして異なる声部が強調されなければならないトレモロなどをあげています。
さらに、第2楽章の「Largo con gran espressione」は、響きの面でも情緒の面でもより充実したものとなっています。
ベートーベンの初期のピアノソナタはあまり聞かれることの少ない作品ですが、聞いていて一番面白いのは緩徐楽章です。順を追って、これら一連の初期ソナタを聞いていくと、その美しい緩徐楽章がより美しく、深みをましていく様子が手に取るように分かります。そして、この第4番の「Largo con gran espressione」を聞くと、作品2のソナタより一段と響きは充実して深い情緒をたたえていることが分かります。
レスピーギ:ローマの噴水(Respighi:Fontane Di Roma)
ジョン・バルビローリ指揮 ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団 1939年1月21日録音(John Barbirolli:Philharmonic-Symphony Of New York Recorded on January 21, 1939)
ラヴェル:舞踏詩「ラ・ヴァルス」(Ravel:La valse)
ルネ・レイボヴィッツ指揮 パリ・コンセール・サンフォニーク協会管弦楽団 1960年録音(Rene Leibowitz:Orcheste de la Societe des Concerts du Conservatoire Recorded on 1960)