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ヘルムート・ヴァルヒャ(Helmut Walcha) |バッハ:前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532
バッハ:前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532
ヴァルヒャ:1950年6月22日録音
Bach:前奏曲とフーガ ニ長調, BWV532
若々しい精神の高揚
「前奏曲とフーガ」と題された作品は10数曲残されていますが、その大部分はヴァイマール宮廷でオルガニストをつとめていた時代の作品が大部分です。ライプツィッヒ時代に作曲されたと思われる作品もいくつかありますが、現在の研究ではそれらの大部分も原型はヴァイマール時代にさかのぼるものが多いそうです。
その様な数ある作品の中で、最も有名で華やかさにあふれた作品がこのBWV532のニ長調作品です。
冒頭の力強い上行音階はいかにも若きバッハの精神の高揚がうかがえますし、何よりもフーガ部における壮大な4声フーガは圧倒的です。ペダルの演奏には特に高度なテクニックが要請され、オルガニストとしての自信に満ちあふれています。
ヴァルヒャ略歴
ライプチヒで1907年に生まれています。16才で失明するものの、ライプチヒ音楽院でギュンター・ラミーンに師事して1924年にオルガニストとしてデビューします。さらに、1926年には聖トーマス教会のオルガニストにも就任します。
第2次大戦後には三王教会のオルガニストにも就任し、165曲にもの上るバッハのオルガン作品の演奏と講義を行いました。彼の演奏は外面的な効果で作品を彩ることを拒絶し、きわめて厳格で峻厳なバッハ像を作り上げることで、バッハをロマン主義的歪曲から救い出したと評されています。
その後、10年近くにもわたって続けられたバッハのオルガン作品の録音は、長くバッハ演奏のスタンダード的な位置を占めてきました。
1991年にフランクフルトで没。
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