クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~


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アンケートの結果と考察(--;のようなもの・・・



マーラー:交響曲第9番

  • バーンスタイン
88
  • カラヤン
73
  • バルビローリ
57
  • ワルター
34
  • クレンペラー
26
  • ジュリーニ
23
  • その他
19
  • テンシュテット
16
  • セル
12
  • ベルティーニ
11
  • ショルティ
7
  • ブーレーズ
7
  • ギーレン
5
  • ラトル
5
  • 井上道義
5
  • マゼール
4

投票総数: 392


今回は投票も少しばかり少なかったですし、コメントの方もいささか賑わいに欠けたようです。やはり、マーラーの9番というのは今までノミネートしてきた作品と比べれば馴染みが薄い作品の範疇にはいるようです。ましてや、普通に聞き通すだけで1時間半近くもかかるこの作品を、それも声楽を一切含まない純器楽の作品を何通りもの録音で聞き比べるというのはかなりマニアックな部類に属する人しかやらないと言うことなのでしょう。
そういう事情を考えれば、マーラー指揮者として認知度の高い指揮者(ワルター・バーンスタイン・バルビローリ、クレンペラー等々)が上位に並んだのは当然だったのかもしれません。

「それよりもアンケートを見て一番驚いたのは、クーベリックがエントリーされていないことでした。
今から30年前音楽を真剣に聴き始めた頃、全集を録音した唯一の指揮者として常にマーラー演奏の規範の一人とされてきたクーベリックがエントリーされないのも時代というものなのでしょうか。
同じく当時唯一のブルックナー交響曲全集を録音してたヨッフムは今もブルックナー演奏の代表的な指揮者の一人として名が上がるのを思うと、クーベリックの来日公演のライヴにこの曲を教えてもらった身としては寂しいことです。
誰の演奏を選ぶかという以前に大きな衝撃でありました。

バルビローリの得票を見るにつけオピニオンリーダーの力というものは恐ろしいものだと思いました。私がレコードを聴き始めた当時(1974年)は知るひとぞしる名盤だったバルビローリが投票開始と同時に一位得票となるとはクーベリックと較べて今昔の感を抱かされました。」

ネットの世界で多様な情報が流れていても、こういう敷居の高い作品となると確かに名の通った評論家の影響力は未だに大きいようです。
それだけに、ここでもカラヤンが第2位に食い込んだのには驚かされます。カラヤンにとってもベルリンフィルにとってもマーラーは決して相性のいい作曲家とは思えません。口さがない連中に言わせれば、カラヤンがマラ9の録音を計画したときに、あれほども警戒していたバーンスタインをベルリンフィルに招いてマラ9を振らせ、リハーサル代わりにしたと言われるほどでした。
いろんな意味でカラヤン恐るべしです。

「私の投票したのはジュリーニです。ジュリーニは私には難しい指揮者で、ウィーン響との来日公演以来圧倒的な感動をもたらすのではないのですが気になる存在でありました。ゆっくりした時間の中で高く広い空間が現れる、それも静謐さを伴って。こう実感できたのがシカゴ響との第九だったのです。以来あまたの名演(バーンスタイン、バルビローリ、ワルター)が在ろうとも、私にとってはジュリーに以上の演奏はありません。」

「今回はバーンスタインで入れました。
やはり、ベルリンフィルとの一期一会の演奏は壮絶です。どんなにタテがずれようが、音色が汚くなろうが指揮者とオケの双方がやり尽くしてる感じに惹かれています。

一方で、ラトル&ウィーンフィルや、ブーレーズも好きですけどね。」

「綺麗だけど深い情念のようなものがないと、ちょっと可哀想な評価が結構あるベルティーニですが、個人的はそんな浅い演奏ではないと思います。
加えて、きいた話では、ライブでは録音とは別人かと思うほど熱い演奏をしていたそうですので、「聴いてみたい」ということでベルティーニに今回は入れさせていただきました。
しかし今回はコメントの数が少ないですね。ベトやブルと違って、50年代に活躍した大家の演奏がないからでしょうか? だとしたら、確かにフルヴェンやクナの素晴らしさは認めつつも、ちょっと過去の人を過大評価しすぎとちゃうん? といぶかってしまいます。(大分関係のない話ですけど)」

「何といってもあの開戦直前のウィーンライヴです!!」

次回は引き続き9番シリーズでブルックナーを取り上げる予定です。

【リスニングルームの更新履歴】



[2024-12-17]

ハイドン:弦楽四重奏曲 ニ長調, Op.33, No.6 Hob.3:42(Haydn:String Quartet No.33 in D major, Op.33, No.6, Hob.3:42)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1932年10月7日録音(Pro Arte String Quartet]Recorded on December 7, 1932)

[2024-12-13]

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調, Op.47「クロイツェル」(Beethoven:Violin Sonata No.9 in A major, Op.47 "Kreutzer")
(Vn)ミッシャ・エルマン:(P)ジョセフ・シーガー 1955年録音(Mischa Elman:Joseph Seger Recorded on 1955)

[2024-12-10]

ショパン:ワルツ 変イ長調, Op.42(第5番)&ショパン:3つのワルツ, Op.64 (第6番~第8番)(Chopin:Waltzes, Op.42&Waltzes No.6, Op.64)
(P)ギオマール・ノヴァエス:1953年発行(Guiomar Novaes:Published in 1953)

[2024-12-05]

モーツァルト:弦楽四重奏曲第18番 イ長調 K.464(Mozart:String Quartet No.18 in A major, K.464)
パスカル弦楽四重奏団:1952年録音(Pascal String Quartet:Recorded on 1952)

[2024-12-01]

グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調 作品82(Glazunov:Violin Concerto in A minor, Op.82)
(Vn)ナタン・ミルシテイン:ウィリアム・スタインバーグ指揮 ピッツバーグ交響楽団 1957年6月17日録音(Nathan Milstein:(Con)William Steinberg Pittsburgh Symphony Orchestra Recorded on June 17, 1957)

[2024-11-28]

ハイドン:弦楽四重奏曲 ハ長調「鳥」, Op.33, No.3,Hob.3:39(Haydn:String Quartet No.32 in C major "Bird", Op.33, No.3, Hob.3:39)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1931年12月1日録音(Pro Arte String Quartet Recorded on December 1, 1931)

[2024-11-24]

ブラームス:交響曲第4番 ホ短調, Op.98(Brahms:Symphony No.4 in E minor, Op.98)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1952年9月29日&10月1日録音(Arturo Toscanini:The Philharmonia Orchestra Recorded on September 29&October 1, 1952)

[2024-11-21]

ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調, Op.11(Chopin:Piano Concerto No.1, Op.11)
(P)エドワード・キレニ:ディミトリ・ミトロプーロス指揮 ミネアポリス交響楽団 1941年12月6日録音((P)Edword Kilenyi:(Con)Dimitris Mitropoulos Minneapolis Symphony Orchestra Recorded on December 6, 1941)

[2024-11-19]

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77(Brahms:Violin Concerto in D major. Op.77)
(Vn)ジネット・ヌヴー:イサイ・ドヴローウェン指揮 フィルハーモニア管弦楽 1946年録音(Ginette Neveu:(Con)Issay Dobrowen Philharmonia Orchestra Recorded on 1946)

[2024-11-17]

フランク:ヴァイオリンソナタ イ長調(Franck:Sonata for Violin and Piano in A major)
(Vn)ミッシャ・エルマン:(P)ジョセフ・シーガー 1955年録音(Mischa Elman:Joseph Seger Recorded on 1955)