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アンケートのアーカイブ|誰の指揮でききたいですか?(マーラー:交響曲第2番「復活」)
アンケートの結果と考察(--;のようなもの・・・
マーラー:復活
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投票総数: 393
まずは、第1位のバーンスタインですが、これはまあ誰しもが予想したところでしょう。
とにかく、ごてごてとしたこの作品の有り様をそのままさらけ出してとことんやってみました!!という演奏です。大袈裟と言えばこれほど大袈裟で下品な演奏はないと思うのですが、それも含めてマーラーワールドに聞き手を誘ってくれるという点では、テンシュテットなんかと並んで最右翼の演奏でしょう。
ただ、テンシュテットなんかと較べると、音楽の質は明るいのが救いです。テンシュテットの大仰さには、それに加えて深い怨念のようなドロドロしたようなものが渦巻いていますから、例の海賊版なんかを聞き終わった後には心身ともにぐったりとさせられてしまいます。バーンスタインの演奏にはその様な「凄味」はないと思うのですが、普通に聞く分にはそれぐらいの方が適当なのかもしれません。
これとは対照的なのが、おそらくはクレンペラーの演奏でしょう。ブヨブヨと肥大したマーラーの音楽を徹底的に締め上げて、巨大な構築物として仕上げていく手際が実に見事なものです。とりわけ、最短演奏時間記録を持つアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団との録音を聞くと、バーンスタインが演奏したのとは全く別の作品のようにすら聞こえてきます。
そして、この両者とはある意味では全く異質なスタンスで取り組んでいるのがワルターの演奏なのかもしれません。指揮者の「我」というものを抑えて、聞き手にとって一番心地よいあたりを狙って素晴らしい職人芸で作品をまとめあげています。
その視点から見てみれば、バーンスタインとテンシュテット組、そしてクレンペラーなんかは方向性は全く違っても己の「我」を押し通すと言うことでは同じ穴の狢なのかもしれません。
ですから、その「我」が聞き手の好みに合えば素晴らしい演奏だと感じるでしょうが、そうでなければただただ鬱陶しいだけと言うことになりかねません。しかし、ワルターならば100点満点の共感はないにしても聞くに耐えないと言うことにはおこりにくいと思います。その意味では、ワルターこそは「劇場の人」だったと言えます。
<寄せられたコメントより>
「クレンペラーの1951年のコンセルトヘボウライヴが私のベストです。恐らく、クレンペラーの復活では最短記録のものですが、決してセカセカとはせず、熱い演奏を聴かせてくれます。録音もDECCAならではのもので、モノラルながらも鮮明です。」
「ここはクレンペラーで。クレンペラーにとって、「復活」とは特別な作品で在りつづけました。ですから、クレンペラーほどこの曲に肉薄できた男はいません。」
「ユングさんから教えていただいた、テンシュテット/北ドイツ放響。ホントに凄いと思います。」
「やはりワルターの記念すべき最初のステレオ録音、ニューヨーク・フィル盤ですね。」
ただ、全体としての評価は高くないのですが、
「テンシュテットの海賊版は凄いと思うのですが、私は海賊版はあまり好きではないので(それなら、買うなよ・・・と言うつっこみがはいりそうですが・・・)、あえてアバドの端正な演奏を推したいと思います。マーラーを聴くと「吐きそう」という人でもこれなら結構聞けるんじゃないでしょうか。」
というチョイスは注目かもしれません。
最近ホントに地盤沈下が著しいアバドなのですが、この復活に関しては彼のよい点がよくでているのではないかと思います。確かに、アバドらしくこれもまた体温の低いマーラーですが、それでも聞きすすめていく内にジワジワと感情が高まっていく様子がなかなかにいいです。決して大袈裟ではないのですが、聞き終わった後には結構充実感を感じることが出来ます。作品そのものが異常なまでにテンションが高いのですから、これぐらいの引き気味の演奏でちょうどいいのかもしれません。
[2025-12-13]

R.コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」 作品35(Rimsky-Korsakov:Scheherazade, Op.35)
コンスタンティン・シルヴェストリ指揮 ボーンマス交響楽団 (Vn)ジェラルド・ジャーヴィス 1966年12月30-31日(録音(Constantin Silvestri:Bournemouth Symphony Orchestra (Vn)Gerald Jarvis Recorded on Dcember 30-31, 1966)
[2025-12-11]

ベートーヴェン:六重奏曲 変ホ長調, Op.71(Beethoven:Sextet in E-Flat Major, Op.71)
ウィーン・フィルハーモニー木管グループ:1950年録音(Vienna Philharmonic Wind Group:Recorded on 1950)
[2025-12-09]

ベートーベン:交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」作品125(歌唱:ルーマニア語)(Beethoven:Symphony No.9 in D minor, Op.125 "Choral")
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 (S)Emilia (Ms)マルタ・ケスラー、(T)イオン・ピソ (Bass)マリウス・リンツラー (Chorus Master)ヴァシリ・パンテ ジョルジュ・エネスコ・フィル合唱団 (Chorus Master)カロル・リトヴィン ルーマニア放送合唱団 1961年8月録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra (S)Emilia Petrescu (Ms)Martha Kessler (T)Ion Piso (Bass)マMarius Rintzler (Chorus Master)Vasile Pintea Corul Filarmonicii "George Enescu”(Chorus Master) arol Litvin Corul Radioteleviziunii Romane Recorded on July, 1961)
[2025-12-07]

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第23番「熱情」 ヘ短調 Op.57(Beethoven: Piano Sonata No.23 In F Minor, Op.57 "Appassionata")
(P)ハンス・リヒター=ハーザー 1955年11月録音(Hans Richter-Haaser:Recorded on November, 1955)
[2025-12-06]

ラヴェル:夜のガスパール(Ravel:Gaspard de la nuit)
(P)ジーナ・バッカウアー:(語り)サー・ジョン・ギールグッド 1964年6月録音(Gina Bachauer:(Read)Sir John Gielgud Recorded on June, 1964)
[2025-12-04]

フォーレ:夜想曲第7番 嬰ハ短調 作品74(Faure:Nocturne No.7 in C-sharp minor, Op.74)
(P)エリック・ハイドシェック:1960年10月21~22日録音(Eric Heidsieck:Recorded 0n October 21-22, 1960)
[2025-12-02]

ハイドン:弦楽四重奏曲第32番 ハ長調, Op.20, No.2, Hob.3:32(Haydn:String Quartet No.32 in C major, Op.20, No.2, Hob.3:32)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1931年12月2日録音(Pro Arte String Quartet:Recorded on December 2, 1931)
[2025-11-30]

チャイコフスキー:マンフレッド交響曲 ロ短調 作品58(Tchaikovsky:Manfred Symphony in B minor, Op.58)
コンスタンティン・シルヴェストリ指揮 フランス国立放送管弦楽団 1957年11月13日~16日&21日録音(Constantin Silvestri:French National Radio Orchestra Recorded on November 13-16&21, 1959)
[2025-11-28]

ベートーベン:交響曲第8番 ヘ長調 作品93(Beethoven:Symphony No.8 in F major ,Op.93)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮 ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団 1961年5月録音(George Georgescu:Bucharest George Enescu Philharmonic Orchestra Recorded on May, 1961)
[2025-11-26]

ショパン: ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21(Chopin:Piano Concerto No.2 in F minor, Op.21)
(P)ジーナ・バッカウアー:アンタル・ドラティ指揮 ロンドン交響楽団 1964年6月録音(Gina Bachauer:(Con)Antal Dorati London Symphony Orchestra Recorded on June, 1964)