クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~


Home|アンケートのアーカイブ|誰の指揮でききたいですか?(マーラー:交響曲第1番「巨人」)

アンケートの結果と考察(--;のようなもの・・・



マーラー:交響曲第1番
  • ワルター
143
  • バーンスタイン
131
  • テンシュテット
75
  • その他
42
  • 小沢
39
  • ショルティ
34
  • クーベリック
23
  • 小林研一郎
19
  • ケーゲル
15
  • インバル
13
  • アバド
11
  • ラトル
9
  • ベルティーニ
9
  • セーゲルスタム
6
  • シャイー
5

投票総数: 574

次点と言うことになるとさすがに興味が下がるのか、投票数が下回ってしまいました。しかし、数多くの熱いコメントもいただいていますので、がんばって今年もこの路線でアンケートを続けていきたいと思います。

さて、マーラーのファーストシンフォニーなのですが、大方の予想ではおそらく「ワルター」で決まりだったのでしょうが、意外なほどにバーンスタインが追い上げを見せました。バーンスタインのマーラーと言えば2番や9番、さらにはニューヨークフィルとの古い録音での4番などがある意味での「決定的名演」扱いをされていると思うのですが、第1番「巨人」に関してもなかなかに評価が高いようで驚かされました。

「バーンスタインに1票!!!!吹奏楽ばかりだった私にオーケストラの素晴らしさを教えてくれたのがマーラー。当時高校生だった私が一番最初に買った一枚がバーンスタイン/ニューヨークフィル巨人は何枚も買い揃えましたがこの演奏を超える演奏には未だ出会ってないですね。単に若かった思いを捨てきれないだけかもしれませんが・・・」

「ワルター崇拝者の私ですが、世評高いコロンビアのスタジオ録音はどうも肌に合いません。巨人は、青春の葛藤や挫折、憧憬といったものがごちゃ混ぜになった曲だと思いますので、まったり系はどうも(笑) 今回は、バーンスタインに一票を投じました。勿論、NYPとの古い録音です。」

ただ、不思議なのはマイノリティは常に寡黙なようで、ワルターの演奏に触れたコメントは多くありませんでしたし、表現も極めて簡潔でした。今さら、語る必要もないと言うことかもしれません。

「古典的、模範的名演としてワルターを忘れることはできない。」

「この曲を最初に聞いた指揮者としての感動から、ワルターに一票入れます。」

この二人に続いたのがテンシュテットなのですが、これもまた納得のチョイスでしょう。私見ですが、バーンスタインのマーラは深い情念が特徴だと思うのですが、テンシュテットのそれは情念を突き抜けた「狂気」を描いていると思います。あまり何度も聞く気はしませんが、マーラー演奏の歴史を考える上では絶対に抜かすことのできない存在です。

「この曲はテンシュテット シカゴ交響楽団の演奏こそ究極の演奏です。クライマックスの壮絶さは他の演奏をはるかに超えています。最近DVDが発売され購入しましたが歴史的名演だと思います。他ではやはりワルターの演奏は好きです。」

「私も高塚正和さんと同じでテンシュテット@CSOが一番の好みです。最後の勢い余って追い込んでいく感じなど、まさに「ライブのテンシュテット」ならではで無いでしょうか。彼の録音は音質が・・・なんて話も良く聴きますのでもしあれを生で聴いていたなら、なんて思うと痺れてきます。」

確かにね!!私の人生における幸福な思い出の一つが、テンシュテット初来日の時のマーラーの5番をフェスティバルホールで聴いたことです。ホントに、塵一つないほどに清められたアダージョの素晴らしさは今も耳の多くに残っています。

この3人以外になるとほとんどドングリの背比べになってしまっています。もちろん、どの演奏をとっても悪くはないのですが、人の心を揺さぶるような「突き抜けたもの」と言う点では物足りなさが残るのかもしれません。ただし、ごく普通の精神状態で音楽を楽しむにはそういうチョイスの方が「健康的」(その意味ではワルターの「巨人」こそは青春の息吹が感じられる「健康的な」な演奏です)なのかもしれません。

「bestには届きませんが、「その他」でノイマンを推奨します。激しさもなく緩みもない、ほどほどの「中庸美」を体化してくれます。物足りなさが残るのも「中庸」のストライクゾーンから外れることを絶対しないからです。そうはいっても、Mahlerには誰が振っても面白く聴ける懐の深さがあるように思えますので、本当は、無いものねだりになりますが、Furtwanglerで聴きたかったですね!」

「驚きましたー。「巨人」のマイベストはノイマン/チェコフィル。清本五郎さんと同じです。ノイマンがイイなんていう人はゼロだと思ってましたが,同感の人がいるなんて嬉しいなあww(^^/。 ノイマンの「巨人」は,単にいぶし銀とか中庸とかだけではなくて,“28歳のマーラー”だと思うんです。「復活」や「悲劇的」や「一千人」や「大地の歌」をまだ作っていなかった,情熱と野望を秘めたユダヤ人かつボヘミアンの青年マーラーの作品としての演奏だと思うんです。ハイティンクもそんな感じ。この曲は大作曲家の作品ではなく,青二才の自信(半分不安)曲,そういう風に聴きたい私。こんな聴き方って変かな。」

「巨人は僕をマーラーの世界に招待してくれたすばらしい曲で、いつか自分でも演奏している一員になりたいと常々思うばかりです。その巨人を最初に聞いて感動したのは、学生オケでした。指揮は十束さんでした。あまり上手でないパートもありましたが、金管はとてもがんばってくれてほんとに感動したことを覚えています。今もっているCDとしては、クーベリックとドホナーニとハイティンクだけですが、その中で金管がよく鳴っている上に解釈も悪くないハイティンク盤が愛聴盤です。」

「ワルターコロンビア響の本当に聴くたびに心癒される演奏と、ハイティンクのクリスマス・ライヴが本当に甲乙つけ難い名演で大いに迷いましたが、原点を思い出させてくれたクーベリックにしました。バイエルン放送響とのライヴを聴いていて、「私が対抗配置をとるのはヴァイオリンの音のカーテンの向こうから他の楽器の音が聞こえるように響かせたいからです」というような古いインタビューを思い出しました。思い起こせば私は1975年東京公演の第九番をFMから録音し、来る日も来る日も聴き続けて、マーラーの音楽をこの人の指揮する演奏に教えてもらったのです。自分にとってマーラーの演奏の原点はクーベリックだったことを久し振りに思い出させてくれた演奏でした。」

「もう30年ちかくまえ、まだ高校生だったときののはなしですが、クラスメートからホーレンシュタインの「巨人」をかしてもらいました。いわゆる、血がわきたつような演奏ではないのですが、いざというときの集中力と、みがきぬかれた品格。そのときうけたさわやかな印象がいまでも胸にやきついています。」

賢者のチョイスかもしれませんね。(^^)