クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~


Home|アンケートのアーカイブ|誰の指揮でききたいですか?(ベートーベン:交響曲第5番「運命」)

アンケートの結果と考察(--;のようなもの・・・



ベートーベン:運命(第2位)

  • フルトヴェングラー
167
  • C.クライバー
112
  • カラヤン
104
  • トスカニーニ
69
  • その他
63
  • クレンペラー
45
  • セル
29
  • バーンスタイン
27
  • チェリビダッケ
25
  • ベーム
21
  • ワルター
15
  • クナッパーツブッシュ
12
  • ショルティ
11
  • ブリュッヘン
10
  • ハイティンク
9
  • ガーディナー
9

投票総数: 728


今回もフルトヴェングラーが最初から最後までトップを突っ走りました。日本におけるフルトヴェングラーへの支持の高さにはただただ驚かされるばかりです。
ただし、今回は前回の第9と違って、断トツと言うほどには票は開きませんでしたし、何よりもフルトヴェングラーに対する懐疑が多くコメントとして寄せられた事が特徴的でした。

まずは、フルトヴェングラー賛から。

「この曲のフルトヴェングラー盤はあらゆる演奏を凌駕する別格の演奏です!! 特に第二次世界大戦後の復帰演奏会である1947年5月27日の聖霊降臨祭のライヴ盤を初めて聴いたとき、天地が覆るとはこのことか!!というほどの圧倒的な印象と感動を受けました!!」

少し変化球でフルトヴェングラー!!結局はフルトヴェングラーなんだけれども、他にもいい演奏がたくさんあるよね、という人たち。

「素直に考えるとフルトヴェングラーです。セルのライヴ録音やチェリビダッケの演奏も好きですが、誰か一人を選ぶとなると、フルトヴェングラーになっちゃいますよね。これは仕方ないのでは?」

「無人島にベト5を一枚だけ持っていくのなら、フルトヴェングラーVPO(最晩年のスタジオ録音)だと思いますが…この演奏は35分くらいかかる(ように聴こえる)のに対して、25分で終わるのがメンゲルベルク(実際は30分弱ですが)。でも、この演奏の押し出しの強さは「演奏史の金字塔」とまで讃えることは出来なくても、メンゲルベルク及び運命の必聴盤として推せると思ってますし、大好きな録音です。」

「情感という一点によって、かろうじてフルトヴェングラー(1947年盤)に1票。 その昔、カラヤン以下様々な「運命」を聞いて、「これではない、自分の求めているものは。」と乾いていた私を、唯一心の底から感動させてくれた逸品。 ところが、今までこの牙城をゆるがす者はいないだろう、と思われましたが、最近、マルケヴィッチ指揮のCDが出て、非常にぐらついています。きわめて鮮烈な演奏!はー、本当にクラッシックっていいものですね。」

「一応フルトベングラーにはしましたが、我々は彼の一番良い時代を伝説でしか知らないんですよね。人はみな時代の子です。本当は今の世紀の大指揮者に振ってもらいたいものです。(それが誰かは大問題ですが)」

「第九の時に書いたのですがフルトヴェングラー(ウィーンフィルを振った1954年のEMIスタジオ録音)に投票しました。クラシックを本格的に聴き始めた頃は1943年盤や1947年盤の凄絶とも言える表現でなければならぬと固く思っていましたが、何度か聴いているうちにこの演奏こそフルトヴェングラーの第5番への結論だと思えるようになり、以来何度聴いても変わる事はありませんでした。しかし、今回投票するに当たって手持ちのCD及びビデオをあれこれ聴き直してみましたが、どれも立派な演奏でもし最初に聴いていればこちらを選んでいたかもしれないなと思うものばかりでした。中でもワルターコロンビア響、モントゥ・ロンドン響、ジュリーニ・ロスフィル、クレンペラー・ウィーンフィルの4枚はとりわけ素晴らしい演奏でした。また現役の指揮者ではバレンボイムがベルリン国立歌劇場管を振った一枚は余人に代えがたいかどうかという点から考えれば他にもあるといえるのでしょうが、【独逸の作曲家ベートーヴェン】の作品を再現するという意味では屈指のものだと思います。」

さらにひねった変化球で、フルトヴェングラーだと思うけれども、あえて別の演奏を選びましたという人たち。

「序盤からフルヴェンが飛ばしてますねぇ!!このまま圧倒的な勢いで最後までいくのではないかと思うのですが・・・ 私としてはカラヤンを推したいです!!クライバーの演奏も定評がありますし、とても素晴らしいと思いますが、少々軽い印象を受けてしまうのは私の思い込みでしょうか・・・」

「コメントさせていただくのは2回目です、よろしくお願いします。さて「1にフルヴェン、2にカルロス、3、4がなくて5に…」なんてことになりかねない曲ですが、ひねくれものの私は「その他」でライナーに1票。エネルギッシュでパワフルで、それでいてうるさくなく、一時は「ベト5」といえばこればかり聴いていました。間違いなくライナー、そしてシカゴ響の金字塔ですよね。ただ、今はクレンペラーのウィーン芸術週間ライヴも同じくらい好きで…「どっちかに決めろ」ってのはつらいなぁ。」

「付き合いの長い曲だけに、流石にひとつに決めるという事には迷ってしまいます。フルトヴェングラーも良いし、カイルベルトも捨てがたい。その時々で聴く側の趣味も変わってきてますので、ここは一番、「ロリス・チェクナボリアン指揮のロンドン交響楽団」を私の今のベストとしておきましょう。クライバーよりもずっとシュールなタッチです。この指揮者、もっと注目されても良いと思うのですが。チャイコフスキーなんか素晴らしい演奏です。」

「フルトヴェングラ−のベートーヴェン、ことに5番が素晴らしいのは、云うまでもないことなのでしょう。しかし、「 誰か一人を! 」と言われると、ちょっと迷ってしまいます。苦渋の選択ですが、クレンペラーに一票を投じます。ヴィーンフィルとのライヴも、フィルハーモニアとの録音も、居ずまいを正さずにはおけないような、厳しさと説得力があるように思われます。フルトヴェングラ−なら、ムジークフェラインでの正規録音が好きです。多くの人が、47年(でしたっけ?)のBPO復活ライヴをベスト盤に推されるのでしょうが・・・  因みに、クライバーの運命はよくわかりません。修業不足です(笑)」

文句なしの最高評価を与えた人、あれこれ悩んだ末にチョイスをした人、はたまた「へそ曲がり」を自認しながらチョイスをしなかった人、形は違えども、結局はそれぞれがそれぞれの形でフルトヴェングラーを無視できないという事実に、あらためてフルトヴェングラーの存在の大きさを痛感させられます。ただそれが手放しではないところに少し風向きの変化が起こっているのかもしれません。そういえば、最近読んだフルトヴェングラー没後50周年記念の「Gakken Mook」も「今なお輝きを放ち続ける我らの<<英雄>>に捧ぐ」としながらも、結構辛口の文章も載っていたのが印象的でした。
この背景には、今までは歴史的録音と言えばフルトヴェングラーの独壇場だったものが、著作権の軛から解き放たれて多くのすぐれた歴史的録音が広く流通するようになり、凄かったのはフルトヴェングラーだけではなかったということが多くの人に認知されるようになった事も大きく作用しているのではないかと思うのですが、いかがなものでしょうか?

さて、それ以外にも多くの熱いエールがおくられました。

まずは安心して聞くことのできる演奏を推す声。ユング君も年をとってきたのか、最近はこういう路線の演奏を聴く回数が増えてきています。

「ヴァーツラフ・ノイマン=チェコフィルの演奏に一票。最も良い意味で、中庸の美を極めた演奏。録音は69年であり、さすがに古さを感じさせるが、落ち着いたテンポの第一楽章から立ち昇ってくる典雅な佇まいは他の演奏を持って変えがたい。最近のエキセントリックな演奏に食傷気味の方に勧めます。」

「こんにちは。お世話になっております。ベートーヴェン5番は、意思の強さのようなものを感じさせると同時に、大変な美しさをも持っていると思います。したがって、そうした美しい演奏は、ジュリーニやアバドの指揮でききたい、と僕は思います。」

それからなんといってもクライバー賛。もしかしたらフルトヴェングラーを倒すかと期待したのですが2,3歩及びませんでした。

「運命は色々な演奏を聴いてきましたが、一番聴くのはクライバーですね。「運命を聴こう」と思うとぱっと頭の中で再生されるのが彼の演奏です。次点はフリッチャイ(またか)。多くの人がフルトヴェングラーに投票されてますが、わたしは彼の演奏は決してベストではない、と思います。たまに彼の演奏は無性に聴きたくなることがありますが、それは非常に特別な感情の動きがあったときだけに限られます。そういう動きがあっても、結局フリッチャイをかけたり・・・。フルトヴェングラーが特別な人とはどうしても思えないんですよね。世代の違いみたいなものでしょうか?」

「加速感が心地いい。思い入れなく,「音」に直に浸れる演奏だと思います。」

カラヤンも相変わらず根強い人気があります。ただし寄せられたコメントは褒めているのか貶しているのか分からないような風情であるのが印象的です。どうもこの世界で「カラヤンが好きだ」と言うのには少しばかりの勇気が必要なようで、どうしても変化球の賛辞になってしまうようです。

「序盤からフルヴェンが飛ばしてますねぇ!!このまま圧倒的な勢いで最後までいくのではないかと思うのですが・・・ 私としてはカラヤンを推したいです!!クライバーの演奏も定評がありますし、とても素晴らしいと思いますが、少々軽い印象を受けてしまうのは私の思い込みでしょうか・・・」

「Beethoven の作品は「ぞくぞく」するような緊張感と綿密に構造計算されたな造形的構成を以って、その最たる真骨頂と考えますが、逆にこれが聴き手に聴き終えた後の疲労をもたらします。さらに凡庸な指揮者の棒にかかると苦痛に転じます。疲労も苦痛も感じない、ただひたすら爽快さのみを追求しようとすれば、膨大なレパートリーを有し、且つなにを振らせても非の打ちどころがない(そつのない) Karajan に到達します。」

「個人的にはカラヤンを推します。ただし、若き日(フィルハーモニア時代)のカラヤン限定です。シンプルで良いです。」

「実は私の生年月日はカラヤンが亡くなられた日と同じです。なので、そこから好きになりました。」

それ以外の主なコメントは以下の通りです。

「チェリビダッケを推します。演奏の精密さと説得力は素晴らしいものがあります。」

「どうしてエーリッヒの音源を紹介してくれたのに、投票項目の中にエーリッヒの名前がないのでしょう。あのエーリッヒの音源を聞いたときは、かなり驚きました。結果はフルトヴェングラーの一位でもう確定でしょう。けれど私はエーリッヒの運命の方が気に入っています。フルトヴェングラーとは対照的にかなりのスピードで飛ばしながらも、スカスカでない重厚な響きは素晴らしいです。」

「セルジウ・チェリビダッケは私の聴きたい音楽をそのまま表現してくれる。私がこの楽団を指揮していたらという夢をかなえてくれるような指揮を。ぜひとも彼のベートーベンをみてみたい。」

「朴訥!質実剛健!無骨!傍若無人!クレンペラー万歳!」

さて最後は今最もアツイ作品であるベートーベンの7番です。「のだめカンタービレ」は漫画の方もドラマの方も全く見たことがないのですが、ユーザー登録を依頼するメールには熱い思いが書かれていて、その影響力の大きさにはただただ驚かされるばかりです。
この作品だと、さすがのフルトヴェングラーも録音的に万全でないというアキレス腱をかかえていますし、それに対する陣営もクライバーを筆頭になかなかに有力ですから、はたしてフルヴェンの牙城が崩れるのか実に楽しみです。

【リスニングルームの更新履歴】



[2026-05-30]

プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調, Op.19(Prokofiev:Violin Concerto No.1 in D major, Op.19)
(Vn)アイザック・スターン:ディミトリ・ミトロプーロス指揮 ニューヨーク・フィルハーモニッ音]1956年2月27日録音(Isaac Stern:(Con)Dimitris Mitropoulos New York Philharmonic Recorded on February 27, 1956)

[2026-05-28]

ルーセル:フルート三重奏曲 ヘ長調 Op.40(Roussel:Trio for Flute, Viola and Cello in F major, Op.40)
(Cello)エティエンヌ・パスキエ (Vn)ピエール・パスキエ (Fl)ジャン・ピエール・ランパル 1954年発行(Pierre Pasquier:(Cello)Etienne Pasquier (Fl)Jean-Pierre Rampal Published in 1954)

[2026-05-26]

プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 Op.63(Prokofiev:Violin Concerto No.2 in G minor, Op.63)
(Vn)ダヴィド・オイストラフ:アルチェオ・ガリエラ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1958年5月14日&19日録音(David Oistrakh:(Con)Alceo Galliera The Philharmonia Orchestra Recorded on May 14&19, 1958)

[2026-05-23]

ベートーベン:スイスの歌による6つの変奏曲 WoO 64(Beethoven:6 Variations on a Swiss Song, WoO 64)
(P)アルフレッド・ブレンデル 1958年&1960年録音(Alfred Brendel:Recorded on 1958 & 1960)

[2026-05-21]

レスピーギ:イル・トラモント(Respighi:"Il Tramonto" Poem For Quartet And Voice)
バリリ四重奏団:(S)セーナ・ユリナッチ 1954年録音(Barylli Quartet:(S)Sena Jurinac Recorded on 1954)

[2026-05-18]

バルトーク:アレグロ・バルバロ Sz.49(Bartok:Allegro barbaro, Sz.49)
(P)ジェルジ・シャーンドル:1951年1951年9月12日録音(Gyorgy Sandor: Recorded on September 12, 1951)

[2026-05-16]

ケルビーニ:歌劇「アナクレオン」序曲(Cherubini:Anacreon Overture)
イーゴリ・マルケヴィチ指揮:コンセール・ラムルー管弦楽団 1961年1月録音(Igor Markevitch:Concerts Lamoureux Recorded on January, 1961)

[2026-05-14]

リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調, S.125(Liszt:Piano Concerto No.2 in A major S.125)
(P)レナード・ペナリオ:ルネ・レイボヴィッツ指揮 ロンドン交響楽団 1963年3月12日~18日録音(Leonard Pennario:(Con)Rene Leibowit London Symphony Orchestra Recorded on March 12-18, 1963)

[2026-05-12]

イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調, Op.27-3(Eugene Ysaye:6 Sonatas for Solo Violin, Op.27-3)
(Vn)マイケル・レビン:1959年1月1日録音(Michael Rabin:Recorded on January 1, 1959)

[2026-05-10]

ハイドン:弦楽四重奏曲 ト長調, Hob.III:66(Op.64-4)(Haydn:String Quartet in G major, Hob.III:66(Op.64-4))
ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団:1954年3月録音(Vienna Concert House Quartet: Recorded on March, 1954)