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アンケートの結果と考察(--;のようなもの・・・



お好きな交響曲第8番は?

  • ドヴォルザーク:交響曲第8番
196
  • ブルックナー:交響曲第8番
151
  • シューベルト:交響曲第8番「グレイト」
133
  • ベートーベン:交響曲第8番
72
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第8番
49
  • マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」
35
  • モーツァルト:交響曲第8番
8
  • ハイドン:交響曲第8番「夕」
6
  • ヴォーン=ウィリアムズ:交響曲第8番
4
  • その他
4

投票総数: 658


おそらくこの結果は誰も予想しなかったのではないでしょうか。ユング君はシューベルトとブルックナーのトップ争いと考えていたのですが、まさかここまでドヴォルザークが強いとは全くの予想外でした。

今回、ユング君自身も8番の交響曲をあらためて聴き直してみました。次から次へと8番の交響曲を聴くというのは、音楽の聴き方としては珍しいものでしょうが、実際にやってみるとかなり面白い体験ができました。
通して聞いてみた感想としては、「やはりベートーベンは凄い!」というのが最大の感想、そして、ショスタの9番もなかなかのものだということがそれに続きました。
とにかく「音楽の密度」という点ではこの2作品が頭一つ抜けていると思います。ただ、正直に告白しておかなけれいけませんが、ショスタの方は、同じ音型がえんえんと繰り返されるラルゴ楽章にはいささかへこたれてしまいました。(^^;しかし、大人好みの「苦さ」が満載のこの作品の魅力を再認識しました。(ユング君はBarshaiの演奏で聞きました)

この2作品と比べると、ブルックナーの8番は圧倒的なスケールの大きさを誇りながらも、時には音楽の密度が薄くなるように感じる場面がありました。ユング君はこれを朝比奈&大フィルの古い録音で聞きました。なかには、「それは聴いた演奏が悪いのだ!」といわれそうですが、ユング君自身が大フィルの定期にせっせと通って、訳のわからんブルックナーに朝比奈とともにチャレンジしていたという思いのある時代の演奏です。それだけに、この時代の録音には強い思い入れがあって、今でも70年代の朝比奈がベストだと信じています。いわゆる、ジャンジャン盤とよばれるこの演奏は、晩年の朝比奈にはない、思い切りのいいパッションにあふれています。それでも、時に音楽にすきま風が吹くのを感じてしまいました。

そして、ユング君が心ひそかにトップ通過を予想していたシューベルトのグレイトですが、これはブルックナー以上に音楽の薄さを感じる部分の多い作品でした。「天国的な長さ」は時には「天国的な退屈さ」に転化してしまう危険を常に内包している作品です。
そして、ベートーベンやショスタやブルックナーが作曲家としての熟練の果てに完成させた第8番と比べてみれば、明らかに「若書き」の雰囲気は否めません。これが、おそらくはシューベルト自身も熱望したであろうように「第1番」の交響曲として世に出たならば、そして、これに続いて「第2番」「第3番」と発表できる「人生」が彼にあたえられていたならば、この作品は偉大なファーストシンフォニーになったことでしょう。

そして、最後にこれらの作品をおし抜けて第1位に輝いたのがドヴォルザークの8番です。
ユング君はこれを、セル最晩年の録音で聴きました。そして、ベートーベンやショスタの作品を聴いた後だったためか、これは「デザートとしての音楽」なんだと納得しました。
この口当たりの良さ!見栄えの良さ!!
まさに「音楽のデザート」です。
そして、こんなにも素敵なデザート提供してくれるドヴォルザークは、この上もなく素敵なパテシエなんだと納得した次第です。そして、もう一人の偉大なパテシエ、セルはこの最上の素材を甘さを控えたこの上もなく上品な逸品として提供してくれました。
それは、大人の苦さが詰め込まれたメインディッシュとしてのショスタの音楽などとは対極に位置する音楽です。しかし、レストランに行ったときに、食事全体の印象を決めてしまうほどにデザートの影響は大きなものがあります。食事は決してメインの料理だけで成り立つものではないのです。
そう思えば、私たちが愛するクラシック音楽というレストランにこのような偉大なパテシエがいることに心から感謝すべきなのだと納得した次第です。ただし、ケーキの食べ過ぎには注意しましょう。(^^;

<いただいたコメントより>
今回はシューベルトへの素晴らしいオマージュが多かったのが特徴です。

「私はシューベルトに一票を。長い長いと陰口を叩かれようが(実際は1,3,4楽章の繰り返しを完璧に行ってもせいぜい1時間程度の長さなのですが…)、同じ曲想ばかり続くと言われようが、私にとっての最愛の交響曲はシューベルトの「グレイト」です。
特に第二楽章の「天使がひそむ」ホルンの直後、第一楽章に寄り添うヴァイオリンのあこがれに満ちた調べを聴く度、彼がどれほど生きたかった、作曲したかったのかと思うと胸が苦しくなります。19日には早いですが、シューベルトの命日にこの拙文を捧げます。」

「シューベルトのグレイトに一票。この曲に関してはシューマンの評論を超える表現はもはや出てこないのではないのでしょうか。「この曲を知らぬ人は,シューベルトの何たるかをいまだ知らぬ…」こんな物言いもグレイトならば許されてしまいます。
冒頭のホルンから終結部の和音まで,この世ならざる世界の音楽が奏でられます。至福の60分(繰り返し付で)です!」

「ベートーヴェンもいいのですが、ここはグレイトでいきましょう。ベートーヴェンを夢見て書き、死後発見された「シューベルトらしくない、シューベルトの最高傑作」。奇跡としか言いようがない、至高の音楽。まさに「天国的な長さ」。2楽章中間部の美しい旋律は泣けます。やはり、この音楽はシューベルトのものである。」

ベートーベンがんばれ!!
「何でベートーヴェンがこんなに少ないのか・・・理解に苦しむので一票入れました。ベートーヴェン自身も7番よりこちらの方が優れているとしたそうですが、私もそう思います。一般的にはあまり人気はないようですが、ベートーヴェンの語法が無駄なく使われた作品で、特に第4楽章の展開技法などは見事の一言に尽きます。」

「険しい山の頂上での歓喜、ベートーヴェンの第八交響曲は、七番と並んで、ある意味最もベートーヴェンらしい作品ではないでしょうか?」

ショスタコーヴィッチにも暑い声援が寄せられました。
「ショスタコーヴィチ交響曲第8番。第2楽章の乱舞。砲撃の第3楽章、それを煽る中間部のトランペット。巨大な何ものかが崩壊する大音響に続く静寂のパッサカリア。何なのだ、この落差は。聴かずにはいられない。」

「今回はショスタコーヴィチの8番に投票させていただきました。
ショスタコを聞く前は、ショスタコの曲はわかりずらい、と思っていたのですが、ムラヴィンスキーの5番を聞いてからと言うもの、すさまじい冷たさのある音楽だと言うことがわかりました。
この8番は彼の最高傑作にあげられることも多く、内容もこれ以上なくシリアスなものだと思います。…おそらくあまり人気はないでしょうね・・・それが残念です。」

「ショスタコービッチの交響曲は、音がクリアーで、よく響くと思う。曲想も現代的だ。そして、どんなときでも軽やかさが潜んでいる。いいと思う。」

そして、最後はぶっちぎりでトップを突っ走ったドヴォルザークへのオマージュです。
「アマオケで半年ぐらい前、ドボ8を演奏しました。見たこともないチェコの平原が浮かんでくるような暖かくも寂しい、そんな曲でした。しかし、8番といったらシューマンが天国的な長さと評した、シューベルトでしょう。三楽章のトリオはまるで賛美歌のようにいつでも、心をあたためてくれます。」

「この曲は私がクラシックにのめりこむきっかけになった曲です。ベートーヴェンやチャイコフスキーでさえもまともに聴けなかった当時、この曲だけはなぜかすっと耳に入りました。
初クラシック=ドヴォ8といっても過言ではありません。思うにこの曲ほど人懐っこい交響曲もないでしょう。」

さあ、次回はいよいよ9番です。まさか、「新世界より」が・・・?
今から楽しみです。(^^v

【リスニングルームの更新履歴】



[2026-04-24]

ハイドン:弦楽四重奏曲 変ホ長調, Hob.III:64(Op.64-6)(Haydn:String Quartet in E-flat major, Hob.III:64)
ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団:1950年録音(Vienna Concert House Quartet:Recorded on 1950)

[2026-04-22]

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調, Op.61(Beethoven:Violin Concerto in D major, Op.61)
(Vn)ダヴィド・オイストラフ:アンドレ・クリュイタンス指揮 フランス放送国立管弦楽団 1958年11月8日&10日録音(David Oistrakh:(Con)Andre Cluytens Orchestre national de France Recorded on Novenmber 8&10, 1958)

[2026-04-20]

ルーセル:セレナーデ Op.30(Roussel:Serenade in C major, Op.30)
パスキエ・トリオ:(Fl)ジャン・ピエール・ランパル (Harp)リリー・ラスキーヌ 1955年2月録音(Pasquier Trio:(Fl)Jean-Pierre Rampal (Harp)Lily Laskine Recorded on February, 1955)

[2026-04-18]

ベートーベン:ジュースマイアーの歌劇「スレイマン2世、または3人のサルタン妃」による8つの変奏曲 WoO 76(Beethoven:8 Variations on the Trio Tandeln und Scherzen from Sussmayr's Solimann der Zweite, WoO 76)
(P)アルフレッド・ブレンデル 1958年&1960年録音(Alfred Brendel:Recorded on 1958 & 1960)

[2026-04-16]

リリ・ブーランジェ:詩篇第129篇「彼らは、わたしの若い時から、たびたびわたしを苦しめた」(Boulanger:Psaume 129, Ils m'ont assez opprime des ma jeunesse)
イーゴリ・マルケヴィチ指揮:ラムルー管弦楽団 エリーザベト・ブラッスール合唱団 (Br)ピエール・モレ 1958年録音(Igor Markevitch:Orchestre Des Concerts Lamoureux Elisabeth Brasseurr (Br)Pierre Mollet Recorded on 1958)

[2026-04-13]

ハイドン:弦楽四重奏曲第62番 変ロ長調 Op.55, No 3, Hob.3:62(Haydn:String Quartet No.62 in B-Flat Major, Op.55, No 3, Hob.3:62)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1936年11月19日録音(Pro Arte String Quartet]Recorded on November 19, 1936)

[2026-04-10]

ハイドン:協奏的交響曲 変ロ長調, Hob.I:105(Haydn:Sinfonia concertante in B-flat major, Hob.I:105)
イーゴリ・マルケヴィチ指揮:ラムルー管弦楽団 1957年10月29日~30日録音(Igor Markevitch:Orchestre Des Concerts Lamoureux Recorded on October 29-30, 1957)

[2026-04-09]

J.S.バッハ:8つの小前奏曲とフーガ BWV.559-560(J.S.Bach:Prelude and Fugue BWV559-560)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1962年12月10日~12日録音(Marie-Claire Alain:Recorded December 10-12, 1962)

[2026-04-08]

J.S.バッハ:8つの小前奏曲とフーガ BWV.557-558(J.S.Bach:Prelude and Fugue BWV557-558)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1962年12月10日~12日録音(Marie-Claire Alain:Recorded December 10-12, 1962)

[2026-04-07]

J.S.バッハ:8つの小前奏曲とフーガ BWV.555-556(J.S.Bach:Prelude and Fugue BWV555-556)
(Organ)マリー=クレール・アラン:1962年12月10日~12日録音(Marie-Claire Alain:Recorded December 10-12, 1962)