クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~


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アンケートの結果と考察(--;のようなもの・・・



お好きな交響曲第5番は?

  • ベートーベン:運命
168
  • チャイコフスキー:交響曲第5番
154
  • ショスタコーヴィチ:革命
103
  • マーラー:交響曲第5番
96
  • ブルックナー:交響曲第5番
35
  • プロコフィエフ:交響曲第5番
33
  • シベリウス:交響曲第5番
25
  • メンデルスゾーン:宗教改革
25
  • シューベルト:交響曲第5番
18
  • その他
12
  • ドヴォルザーク:交響曲第5番
5
  • ニールセン:交響曲第5番
3
  • オネゲル:三つのレ
3
  • 吉松隆:交響曲第5番
3

投票総数: 683


さて、交響曲対決もいよいよ中盤の山場にさしかかってきました。投票数も、途中でのサーバーのダウン(^^;というアクシデントがあったにもかかわらず700近くにまで達しました。
また、今回はこのアンケートをめぐって掲示板に書き込みもいただいて、ますます盛り上がってきた感じです。
タイトルは「ベートーヴェンの五連勝を阻止しよう 」というもので、少し長くなりますが、引用してみますと、

「 第五は…なんだかんだ言ってベト5でしょう。チャイ5・ショスタコが健闘していますが、このまま逃げ切りと予想しています。
第六は…英雄に並ぶ鉄板候補の田園が登場します。悲愴が勝つためには、メンゲルベルク指揮の第一楽章をトップページにリンクして「これを聴いてから投票してください」くらいやらないと、ぶっちぎりで田園の楽勝です。
第七は…シューベルトのグレートを「くら替え出馬」させれば、なんとか撃破できるのではないだろうか…。
第八は…「最も美しい交響曲」未完成と「最も偉大な交響曲」ブル8があり、ベト8は埋没してしまうでしょう。
第九は…マラ9、ブル9と迎え撃つ側も強いが、如何せんベト9は強すぎ…。そこで「下一桁が9ならばOK」ということにして「最強の刺客」モーツァルト39を投入!・・・しても無駄だ(笑)。」

全くその通りで、5番以降はベートーベンの牙城にその他の候補がどこまで迫れるかが一番の注目点でしょうね。「後半はマーラーやブルックナー、ドヴォルザークなどいいのも多いんで」、それらがどの辺まで迫れるかが見所になるでしょう。

ということで、今回は5番ですが、これは予想通りベートーベンの運命が序盤からトップに立って、そのまま一度も首位を譲ることなく逃げ切りました。形としては「完全勝利」と言うことなのですが、最後の最後までチャイコフスキーが背後にピッタリとくっついて離れませんでした。ここまでくると、日本におけるチャイコフスキー人気は確かなものだと断言せざるを得ません。そして、この結果を見ればムラヴィンスキーなどは草葉の陰で感涙にむせんでいることでしょう。(なんのことか分からない人はこちらをご覧ください。)
しかし、このチャイコフスキーの健闘に関しては様々なコメントをいただきました。

まずは、それを「よし」とするコメント。
「チャイコンでクラシックに目覚めた私ですが、さまざまな作曲家の曲を聴くにつれ、下品さが鼻につくようになった中、5番だけは、気品が感じられます。」

次は「なんでやねん・・・!!」というコメント。
「私は勿論ベト5に投票しましたが、(この時点で)チャイがここまで追い上げているのは愕きました。チャイの5番も曲としては面白いとは思うのですが、私の聴力では、どう考えてもブルックナーの同曲のほうが遥かに上です。・・・(途中長いので省略、ごめんなさいm(_ _)m)・・・私の恩人等から昔、戦争で出兵するときに、ベートーヴェンのエロイカの2楽章や運命の旋律をよく口ずさんだという話を聴かせてもらったことがありました。つまり生死の瞬間に思い出せるような曲こそ真の名曲だとおもいます。その当時、もしチャイ5が知られていたとしても、音楽の持つ真剣さと影響力で運命の足元にも及ばなかったでしょう。やはり現代人は表面でしか音楽を聴いていないのでしょうか?」

ユング君としてはコメントは避けさせていただきますが、実にいろいろなことを考えさせてくれる興味深い内容です。

さて、今回はいつにもましてたくさんのコメントをいただきました。一つ一つがご自分の愛する作品に対する素晴らしいオマージュになっていますので、ユング君の手抜きのコメントよりははるかに面白いです。よって、今回はそれらの紹介をもってこのアンケート結果へのコメントにかえさせていただきます。決して、ユング君の手抜きではありませんので誤解のなきように・・・(;^_^A。

まずは、ベートーベンの運命。
「耳にたこができるほど聞いたのに、オーディオのスイッチを入れて、さて何を聞こうかとなったとき、この曲をまずということが多いです。レコード、CDともにこの曲の枚数が一番です。指揮者による演奏の違いを比べるのに恰好の曲です。」
「好き嫌い云々でなく格の違いがあまりに歴然・・・では」

次に大健闘で第三位に食い込んだショスタコーヴィッチ。
「ショスタコの5番、色々意見はあるでしょうが僕は大好きです。
当局のご機嫌を伺っただけの内容のない曲ではないことは確か。全楽章通して悲痛な叫びが聞こえてきます。」

マーラーも一時の勢いはなくなっているようですが、それでも100票近い票を獲得しました。
「マーラーの5番が好きです^−^あの、ラッパのソロは印象的ですね。」
「ベト5の完成された芸術、チャイ5の親しみやすい芸術も大変好きなのですがこの曲の4、5楽章を聴くとなんだか生きる喜びを感じてしまうのは私だけでしょうか?
なんだか不安でたまらないとき、希望を見失いかけたとき、そんなときはこの曲を聴いて元気出すようにしています。」

まとまった票が入ったのはここまです。
しかし、コメントを寄せていただいた数が一番多かったのがブルックナでした。そして、一番熱いオマージュがよせられたのもブルックナーです。
この辺に、ブルックナー作品が占めるポジションが透けて見えるようです。

「すべての4楽章の中の4楽章(「男の中の男」)。それがブルックナーの5番の4楽章だとおもっています!」
「ブルックナー交響曲第5番に投票します。いつも聴くたびに、圧倒されます。」
「ブル5は…完成度ではベト5と甲乙つけ難く、深さでは凌駕していると私は思っているのですが、おそらくベト5のぶっちぎりになるんでしょうね。ブル5の欠点は「演奏が難しすぎる」ことにつきます。私が満足しているのはシューリヒトのライブ盤だけと言っても過言ではないです。それに比べると、ベト5もチャイ5もマラ5も名演が目白押しです。特にベト5は…それなりの力量を持った指揮者が振れば、必ず名演になるという、その意味では恐ろしい曲だと思いますが。」

それ以外では、
「メンデルスゾーンの宗教改革に一票!!
 最初はそんなにいい曲だと思わなかったんですが、カラヤン&ベルリン・フィルによる荘厳かつ壮快な演奏を聴いたらすごく好きになってしまいました。
 朝焼けの空気の清々しさを連想させる一楽章の冒頭もいいですし、その後の葛藤に満ちた展開も大好きです。でも、やはり4楽章の疾走感が素晴らしい。」

コメントを寄せていただいたみなさま、ありがとうございました。

最後に、次のようなコメントもいただきました。

「意外ですね。私は運命のサイトを持っていますが、チャイ5やマラ5よりも人気はあるのですね。」
そうなのです、やはりクラシック音楽のチャンピオンはいつの時代もベートーベンのようです。
ちなみに、サーバーのアクセスログを解析しますと、どのような検索用語でこのサイトのたどり着いたかが分かります。8月のデータをもとに検索用語ベストテンを紹介しますと以下の通りです。

ベートーベン 2762 →  12.2 %
モーツァルト 417 →  1.8 %
運命 358 →  1.5 %
ユング君 290 →  1.2 %
シューベルト 265 →  1.1 %
ピアノソナタ 237 →  1 %
ショパン 235 →  1 %
交響曲 228 →  1 %
チャイコフスキー 217 →  0.9 %
田園 190 →  0.8 %

「ユング君」で300人近い人がこのサイトにたどり着いているというのはご愛嬌ですが、いかにベートーベン関連の情報に対するニーズが多いかがよく分かります。

さあ、いよいよ後半戦に突入しますが、このベートーベンの牙城に迫る作品はあるのでしょうか。個人的にはチャイコフスキーの悲愴(6番)、シューベルトの未完成(7番)、ブルックナーの8番、マーラーの9番あたりに期待しているのですがどうなるのでしょうか。
今からとても楽しみです。

【リスニングルームの更新履歴】



[2024-12-17]

ハイドン:弦楽四重奏曲 ニ長調, Op.33, No.6 Hob.3:42(Haydn:String Quartet No.33 in D major, Op.33, No.6, Hob.3:42)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1932年10月7日録音(Pro Arte String Quartet]Recorded on December 7, 1932)

[2024-12-13]

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調, Op.47「クロイツェル」(Beethoven:Violin Sonata No.9 in A major, Op.47 "Kreutzer")
(Vn)ミッシャ・エルマン:(P)ジョセフ・シーガー 1955年録音(Mischa Elman:Joseph Seger Recorded on 1955)

[2024-12-10]

ショパン:ワルツ 変イ長調, Op.42(第5番)&ショパン:3つのワルツ, Op.64 (第6番~第8番)(Chopin:Waltzes, Op.42&Waltzes No.6, Op.64)
(P)ギオマール・ノヴァエス:1953年発行(Guiomar Novaes:Published in 1953)

[2024-12-05]

モーツァルト:弦楽四重奏曲第18番 イ長調 K.464(Mozart:String Quartet No.18 in A major, K.464)
パスカル弦楽四重奏団:1952年録音(Pascal String Quartet:Recorded on 1952)

[2024-12-01]

グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調 作品82(Glazunov:Violin Concerto in A minor, Op.82)
(Vn)ナタン・ミルシテイン:ウィリアム・スタインバーグ指揮 ピッツバーグ交響楽団 1957年6月17日録音(Nathan Milstein:(Con)William Steinberg Pittsburgh Symphony Orchestra Recorded on June 17, 1957)

[2024-11-28]

ハイドン:弦楽四重奏曲 ハ長調「鳥」, Op.33, No.3,Hob.3:39(Haydn:String Quartet No.32 in C major "Bird", Op.33, No.3, Hob.3:39)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1931年12月1日録音(Pro Arte String Quartet Recorded on December 1, 1931)

[2024-11-24]

ブラームス:交響曲第4番 ホ短調, Op.98(Brahms:Symphony No.4 in E minor, Op.98)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1952年9月29日&10月1日録音(Arturo Toscanini:The Philharmonia Orchestra Recorded on September 29&October 1, 1952)

[2024-11-21]

ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調, Op.11(Chopin:Piano Concerto No.1, Op.11)
(P)エドワード・キレニ:ディミトリ・ミトロプーロス指揮 ミネアポリス交響楽団 1941年12月6日録音((P)Edword Kilenyi:(Con)Dimitris Mitropoulos Minneapolis Symphony Orchestra Recorded on December 6, 1941)

[2024-11-19]

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77(Brahms:Violin Concerto in D major. Op.77)
(Vn)ジネット・ヌヴー:イサイ・ドヴローウェン指揮 フィルハーモニア管弦楽 1946年録音(Ginette Neveu:(Con)Issay Dobrowen Philharmonia Orchestra Recorded on 1946)

[2024-11-17]

フランク:ヴァイオリンソナタ イ長調(Franck:Sonata for Violin and Piano in A major)
(Vn)ミッシャ・エルマン:(P)ジョセフ・シーガー 1955年録音(Mischa Elman:Joseph Seger Recorded on 1955)