Home|
アンケートのアーカイブ|モーツァルトのオペラで一番好きなのは?
アンケートの結果と考察(--;のようなもの・・・
モーツァルトのオペラで一番好きなのは?
|
117 |
|
105 |
|
68 |
|
60 |
|
43 |
|
16 |
|
13 |
|
7 |
|
3 |
|
3 |
|
2 |
|
2 |
|
|
|
投票総数: 439
いささか苦しまぎれのアンケートが続いているのですが、今回もまた400名を超える投票をいただきありがとうございました。
何故に苦しまぎれかというと、このような設定では最初から結果はある程度見えているからです。モーツァルトのオペラと言えば三大オペラと言われるように「魔笛」「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」が圧倒的に票を集めることは予想できます。これに食い込めるとすれば「コシ・ファン・トゥッテ」ぐらいでしょうが、おそらくは一歩も二歩も及ばないだろうことも想像できました。
そして結果はその様な予想を覆すこともなく、順調に投票が積み重ねられてゴールインしてしまったと言うことです。
ただし、その様な投票であってもいくつかの興味深い展開は見られました。
まずは、「魔笛」と「フィガロの」のトップ争いです。前半から中盤にかけては「魔笛」が常にトップを維持していたのですが、後半に入って一気に「フィガロ」が逆転してそのまま押し切ってしまいました。やはり、モーツァルトいえば「フィガロの結婚」と言うことなのでしょう。
また、三大オペラと言っても、このに作品と「ドン・ジョヴァンニ」とでは人気の点では少し開きがあることも分かりました。
さらに、もう少し健闘すると思われた「コシ・ファン・トゥッテ」ですが、意外なほどに票が集まりませんでした。
実は、ユング君も最初のころはオペラというジャンルになじむことができずに、「食わず嫌い」ならぬ「聞かず嫌い」の状態が続いていました。何と言っても、あの大げさな身振りとヒステリックな(?)歌声には拒絶反応を感ぜざるを得ませんでした。ですから、「オペラは嫌い」に60票近くも集まったのはある意味では実に納得できる結果でした。
そんなユング君に「オペラもなかなかいいじゃないか!」と初めて思わせてくれたのが「コシ・ファン・トゥッテ」だったのです。
おそらくは大げさな身振りもなければ、ヒステリックに張り上げる「声」ともあまり縁がないと言うことで拒絶反応が起こらなかったからでしょう。そして何よりも、そこで歌いつがれていく「歌」の美しさに陶然とさせられて、それがユング君のオペラ開眼のきっかけとなったのです。それだけに、20票にも満たなかったのは実に残念ですし、もし、オペラというジャンルに拒絶反応を感じておられる方がいれば、一度は聴いていただきたい作品だと思います。
あと意外だったのは、「モーツァルトは嫌い」に35票も集まったことです。
じつは、「そんな奴はおらんやろう!」と思いつつも半分「洒落」のつもりで選択肢に入れたのですが、その結果には驚かされました。ある意味、今回のアンケートにおける一番興味深い結果だと思われます。
クラシック音楽を愛好しておられる方の中で、約1割近い方がモーツァルトに拒絶反応を感じているというのは予想もしなかった結果です。
ちなみに、今回のように特定の作曲家を取り上げて、その選択肢の中に「○○○は嫌い」という選択肢をもうけたアンケートがいくつかありました。それらを振り返ってみますと、2004年2月末時点で結果は以下のようになっています。
ベートーベンは嫌い:7/589(投票数/全体の投票数)
マーラーは嫌い:42/488
ブルックナーは嫌い:56/495
マーラーやブルックナーに対するこの程度の拒絶反応は十分に予想がついたことなのですが、それに匹敵するほどの拒絶反応がモーツァルトにもあるというのは実に興味深い結果です。
おそらくは、モーツァルトに対する拒絶反応があったとしてもベートーベンに対するものと大差はないだろうと考えていただけに、まったく予想は裏切られました。
こうしてみると、クラシック音楽におけるベートーベンが占める位置の高さというか、特殊性には感心させられます。
(2004年2月29日 閏年の閏日に記す)
[2024-12-17]
ハイドン:弦楽四重奏曲 ニ長調, Op.33, No.6 Hob.3:42(Haydn:String Quartet No.33 in D major, Op.33, No.6, Hob.3:42)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1932年10月7日録音(Pro Arte String Quartet]Recorded on December 7, 1932)
[2024-12-13]
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調, Op.47「クロイツェル」(Beethoven:Violin Sonata No.9 in A major, Op.47 "Kreutzer")
(Vn)ミッシャ・エルマン:(P)ジョセフ・シーガー 1955年録音(Mischa Elman:Joseph Seger Recorded on 1955)
[2024-12-10]
ショパン:ワルツ 変イ長調, Op.42(第5番)&ショパン:3つのワルツ, Op.64 (第6番~第8番)(Chopin:Waltzes, Op.42&Waltzes No.6, Op.64)
(P)ギオマール・ノヴァエス:1953年発行(Guiomar Novaes:Published in 1953)
[2024-12-05]
モーツァルト:弦楽四重奏曲第18番 イ長調 K.464(Mozart:String Quartet No.18 in A major, K.464)
パスカル弦楽四重奏団:1952年録音(Pascal String Quartet:Recorded on 1952)
[2024-12-01]
グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調 作品82(Glazunov:Violin Concerto in A minor, Op.82)
(Vn)ナタン・ミルシテイン:ウィリアム・スタインバーグ指揮 ピッツバーグ交響楽団 1957年6月17日録音(Nathan Milstein:(Con)William Steinberg Pittsburgh Symphony Orchestra Recorded on June 17, 1957)
[2024-11-28]
ハイドン:弦楽四重奏曲 ハ長調「鳥」, Op.33, No.3,Hob.3:39(Haydn:String Quartet No.32 in C major "Bird", Op.33, No.3, Hob.3:39)
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1931年12月1日録音(Pro Arte String Quartet Recorded on December 1, 1931)
[2024-11-24]
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調, Op.98(Brahms:Symphony No.4 in E minor, Op.98)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1952年9月29日&10月1日録音(Arturo Toscanini:The Philharmonia Orchestra Recorded on September 29&October 1, 1952)
[2024-11-21]
ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調, Op.11(Chopin:Piano Concerto No.1, Op.11)
(P)エドワード・キレニ:ディミトリ・ミトロプーロス指揮 ミネアポリス交響楽団 1941年12月6日録音((P)Edword Kilenyi:(Con)Dimitris Mitropoulos Minneapolis Symphony Orchestra Recorded on December 6, 1941)
[2024-11-19]
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77(Brahms:Violin Concerto in D major. Op.77)
(Vn)ジネット・ヌヴー:イサイ・ドヴローウェン指揮 フィルハーモニア管弦楽 1946年録音(Ginette Neveu:(Con)Issay Dobrowen Philharmonia Orchestra Recorded on 1946)
[2024-11-17]
フランク:ヴァイオリンソナタ イ長調(Franck:Sonata for Violin and Piano in A major)
(Vn)ミッシャ・エルマン:(P)ジョセフ・シーガー 1955年録音(Mischa Elman:Joseph Seger Recorded on 1955)