クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~


Home|アンケートのアーカイブ|あなたのシステムで強化したいのは?

アンケートの結果と考察(--;のようなもの・・・



あなたのシステムで強化したいのは?

  • PC本体
59
  • オペレーティングシステム
2
  • 再生ソフト
5
  • 光学系ドライブ
2
  • 外付けのHD
7
  • 接続ケーブル
2
  • 電源
7
  • オーディオインターフェイス
17
  • DAコンバーター
30
  • クロックジェネレーター
4
  • アンプ
13
  • スピーカー
51
  • ヘッドフォン
27
  • ルームチューニング
6
  • その他
33

投票総数: 265


昨年の暮れから「MPD」に嵌りこんで、アンケートの更新まで手が回らなかったので、少し放置状態が続いてしまいました。(^^;
しかし、結果から見ると、「やはりそうだよな・・・。」という内容となりました。

1位がPC本体で、2位がスピーカーでした。しかし、ヘッドフォンに27票入ったことを考えると、実質的にはスピーカーを1位と考えてもいいのかもしれません。
一昔前は、まずは音の出口を決めてから、そこを起点に上流に向かってグレードアップしていくのがオーディオの基本と言われました。
しかし、PCオーディオの発展に伴って、音の出口だけでなく音の入り口の重要性が多くの人に認識されるようになってきたのだと思います。
音の出口としてのスピーカー(ヘッドフォン)の重要性は今後も変わることはないと思われますが、音の入り口としてのPC本体の重要性が今後は大きくクローズアップされてくると思います。特に、「Voyage MPD」のような、価格としては「フリー」でも思想としては「ハイエンド」なシステムでは、PC本体の違いを如実に音質の違いとして描き出しますから、こんごは音楽再生に特化したPCへの注目が集まるのではないかと思われます。

次に3位に食い込んだのが「DAコンバータ」なのですが、これもまたきわめて真っ当な順位だと思いました。
音楽というのは最後はアナログ情報なのですから、PC本体からいかに良好な状態でデジタルデータを引き出しても、それをアナログに変換する部分で手抜きがあったのでは元も子もありません。
そう言う意味では次々と「USB DAC」がリリースされるのは故なきことではありません。
しかし、個人的には、PCからデジタル情報を受け取る部分と(DDコンバーター)とそれをアナログ情報に変換する部分(DAコンバーター)はセパレートした方がいいのではないかと感じています。
もっとも、このあたりはいろいろな意見はあるかと思いますのでこれ以上深入りはしませんが、私個人の経験としてはその方がよりベターなように感じています。

最後に「PC本体よりも何よりも「部屋」をなんとかしたいです」・・・これは、誰もが夢見ることでしょうが、もっとも実現が困難なポイントですね。

それからアキラさんから次のようなコメントを頂きました。

「いつも楽しく拝見させていただいております。
昔は真空管アンプ、英国系スピーカーでよくクラシックを楽しんでおりましたが、数年前、引っ越しと同時にそれも手放し、今は20万円にも満たないシステムコンポで楽しんでいます。
正直言ってPCオーディオには若干の偏見があったのですが、実際にやってみると、思いの外おもしろく、自分の不勉強を恥じているところです。
つい先日、DAC(Audinst)、PCスピーカー(Bose)、USBワイヤレスアダプター(Ratoc)を矢継ぎ早に購入し、遅ればせながらPCオーディオを楽しんでいます。
購入のポイントは、一言「安い予算でいかにバランスをとるか」でした。ただ、それなりにバランスがとれてしまったら、これからどのように強化して良いものか。。。で、回答は「その他」です。(^^;)
PCオーディオの登場で、今まで100万円以上かけなければ楽しめなかった音が、今後すごく身近に体験できるのではと楽しみにしている次第です。
是非、今後とも面白い情報を宜しくお願いします。」

この「今まで100万円以上かけなければ楽しめなかった音が、今後すごく身近に体験できるのでは」といのが、まさにPCオーディオの魅力でしょうね。そして、思い切った表現をするならば、このアンケートを始めたときには全く視界にも入っていなかった「Voyage MPD」と出会うことで、「何百万円かけても実現できなかった音が、PCオーディオを導入することで身近に体験できる」と言い切れるレベルにまできたのではないかと思います。

<ユング君本人のコメント>

「オーディの世界はある意味「物欲」との闘いであります。売り手の方はその辺の「欲」を上手くあおっては「買わそう」とするのですが、こちらの方はその辺りと上手くつきあっていかないと、最後は「ハイエンド」というアホらしさ極まりない泥沼に陥ってしまいます。
とは言っても、現状に満足して何のトライもしないのでは趣味としてのオーディオの楽しさは半減してしまいます。

そこで、今回は、皆さんがよりよい音を目指してどのあたりに興味を持っているのかを探ってみようかと思います。
今すぐ実現が可能かどうかは問わず、何とかこのあたりを強化したいなと思うところを教えてください。ですから、今回は複数投票可能です。
なかには「全部」という方もおられるかもしれませんね。(^^;

さて、私なのですが、今手を出したいと思っているのは禁断の「クロックジェネレーター」です。
実はこれにだけは手を出さないでおこう!と思っていたのですが、いつまでも無視できない分野であることも事実です。私もそれなりに経験を積み重ねてきたという自負も芽生えてきましたので、ぼちぼちジッターに関わる問題と正面から向きあってもいいかなと思うようになりました。
ただし、「ハイエンド」のアホらしさに嵌りこまないようにだけは注意しましょう。

それから、後はアンプとスピーカーです。
アンプは4半世紀、スピーカーも20年近く使い込んできた代物です。
これは強化と言うよりは、いいかげん後継機を考えないといけない時期に来ています。

これに関しては、真空管のアンプと高能率のスピーカーを考えています。
この数年、PCオーディオに取り組んできて、低出力の真空管アンプで高能率のスピーカーを鳴らすという組み合わせはPCオーディオと相性がいいのではないかと思うようになってきました。
PCオーディオというのは、煎じ詰めれば入力系の純度を極限まで上げると言うことです。

カートリッジでレコードから情報をピックアップするというのは、PCオーディオの世界から見ればとんでもなく「曖昧」な世界です。しかし、その曖昧さの靄のなかから名人芸でドンピシャリの情報を引き出して真空管アンプ+タンノイのような世界で鳴らすと、それはそれは見事な世界を演出してくれることを古いオーディオマニアならばご存知のはずです。

しかし、そのような奇跡は滅多に起こらないことも、これまた古いオーディオマニアならよく知っていることです。
それは、カートリッジでレコードをトレースしながら情報を拾い出すという「曖昧」な入力系に原因があったのではないかと思っています。
つまり、この入力系にごく些細な歪みが混入するだけで、その些細な歪みを「低出力の真空管アンプ+高能率のスピーカー」と言うシステムは大幅に拡大して白日の下にさらけ出してしまうからです。そして、アナログ時代の入力系は「ごく些細な歪み」どころかかなり酷いものも多く、その問題点を解決するために訳の分からない「使いこなし」やオカルト的な「アクセサリ」が大手を振ってまかり通っていました。

やがて、疑惑の目は「低出力の真空管アンプ+高能率のスピーカー」というシステムに向けられ、それらは時代遅れの産物と言われるようになっていきました。そして、これに変わって登場してきたのが、ギチギチに固めた高剛性のとんでもなく低能率なスピーカーとそれを力ずくで駆動するハイパワーのモンスターアンプ達でした。
それは同時に、歯止めのない「ハイエンド化」への道でもありました。

しかし、PCオーディオの登場は、使い手の側にそれなりの配慮と熱意があれば、ハイエンドなどとは縁のない価格帯で入力系の純度を極限にまで高めることを可能にしました。
これは画期的なことだった思います。
未だに、PCの光学系ドライブと数百万円もするCDプレーヤーを比べて、「じっくり聞き込めばPCは未だにこれらのプレーヤーに一歩及ばない」などという人がいます。私などは、1?2万円のPCの光学ドライブと数百万円もするCDプレーヤーの音質がじっくり聞き込まないと違いが指摘できないのなら、そんなCDプレーヤーの存在価値がどこにあるのか、と思うのですが、ハイエンドの世界の人たちはそのわずかな違いに数百万円を投じても不思議には思わないようです。おまけに、そのプレーヤーのふたを開けてみれば、基盤は日本のメーカーが大量生産している数万円のプレーヤーと同一のものであったとしても驚かないのです。
不思議な人たちです。

ですから、この入力系を「ハイパワーのアンプ+低能率のスピーカー」につなぐのはなくて、昔懐かしい「低出力の真空管アンプ+高能率のスピーカー」につなぐのはとてもいいアイデアのように思えるのです。
「低出力の真空管アンプ+高能率のスピーカー」というのは、時代遅れの産物などではなくて、まさにこのPCオーディオの時代にこそ相応しいシステムではないかと思うのです。

出来れば、この数年のうちにはやってみたいと思っています。 」

【リスニングルームの更新履歴】



[2024-03-19]

パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調, Op.6(Paganini:Violin Concerto No.1 in D major, Op.6)
(Vn)ジノ・フランチェスカッティ:ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 1950年1月15日録音(Zino Francescatti:(Con)Eugene Ormandy The Philadelphia Orchestra January 15, 1950)

[2024-03-17]

チャイコフスキー:交響曲第2番 ハ短調 作品17 「小ロシア」(Tchaikovsky:Symphony No.2 in C minor Op.17 "Little Russian")
ディミトリ・ミトロプーロス指揮 ミネアポリス交響楽団 1946年3月10日~11日録音(Dimitris Mitropoulos:Minneapolis Symphony Orchestra Recorded on March 10-11, 1946)

[2024-03-15]

ハイドン:チェロ協奏曲第2番 ニ長調 Hob.VIIb:2(Haydn:Cello Concerto No.2 in D major, Hob.VIIb:2)
(Cello)アンドレ・ナヴァラ:ベルンハルト・パウムガルトナー指揮 ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ 1958年録音(Andre Navarra:(Con)Bernhard Paumgartner Camerata Academica des Mozarteums Salzburg Recorded on, 1958 )

[2024-03-13]

ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番, Op.72b(Beethoven:Leonora Overture No.3 in C major, Op.72b)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBC交響楽団 1945年6月1日録音(Arturo Toscanini:NBC Symphony Orchestra Recorded on June 1, 1945)

[2024-03-11]

ラロ:スペイン交響曲 ニ短調, Op21(Lalo:Symphonie espagnole, for violin and orchestra in D minor, Op. 21)
(Vn)ジノ・フランチェスカッティ:ディミトリ・ミトロプーロス指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック 1957年4月22日録音(Zino Francescatti:(Con)Dimitris Mitropoulos New York Philharmonic Recorded on April 22, 1957)

[2024-03-09]

ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第1組曲(Ravel:Daphnis et Chloe Suite No.1)
アンドレ・クリュイタンス指揮 フランス国立放送管弦楽団 1953年6月22日~23日&25日録音(Andre Cluytens:Orchestre National de l'ORTF Recorded on June 22-23&25, 1953)

[2024-03-07]

バルトーク:弦楽四重奏曲第4番, Sz.91(Bartok:String Quartet No.4, Sz.91)
ヴェーグ弦楽四重奏団:1954年7月録音(Quatuor Vegh:Recorded on July, 1954)

[2024-03-05]

チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調, Op.64(Tchaikovsky:Symphony No.5 in E minor, Op.64)
ディミトリ・ミトロプーロス指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック 1954年3月27日録音(Dimitris Mitropoulos:New York Philharmonic Recorded on March 27, 1954)

[2024-03-03]

ボッケリーニ(グルツマッヒャー編):チェロ協奏曲第9番 G.482(Boccherini:Cello Concerto No.9 in B flat major, G.482)
(Cello)アンドレ・ナヴァラ:ベルンハルト・パウムガルトナー指揮 ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ 1958年録音(Andre Navarra:(Con)Bernhard Paumgartner Camerata Academica des Mozarteums Salzburg Recorded on, 1958 )

[2024-03-01]

シューベルト:さすらい人幻想曲 ハ長調, D760(Schubert:Wanderer-fantasie in C major, D.760)
(P)ジュリアス・カッチェン 1956年12月3日~4日&1957年1月28日録音(Julius Katchen:Recorded on December 3-4, 1956 & January 28, 1957)