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アンケートのアーカイブ|お好きなピアノ作品は何ですか?(ショパン)
アンケートの結果と考察(--;のようなもの・・・
ショパン
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投票総数: 513
どの作品をノミネートすればいいのか随分と頭を悩ましたのですが、「その他」への投票も思ったよりも少なくてホッとしました。何しろ、ショパンの場合、「あなたのお好きなピアノ作品は何ですか?」と言う質問は「ショパンの全作品の中で一番好きな作品は何ですか?」という問いかけとほぼ等しいですから、それを20曲程度に絞り込むというのは最初から無理な話でした。しかし、無理は承知でもある程度に絞り込まないとこの企画は成立しませんから、それこそ「エイヤッ!」という感じでバッサリと切り落としました。いろいろと不満のあるノミネートだったとは思いますが、まあ我慢してくれたと言うことでしょう。
さて、結果の方ですが、おそらくは舟歌とバラード、ポロネーズあたりが上位に来るだろうとは思っていましたが、まさかバラードの1番がトップとは正直言って驚きました。個人的にはなんだかんだと言っても結局は「舟歌」がトップに来るだろうと思っていました。しかし、おそらくこの結果は、基本的に「聞くだけ」の人と、「演奏もする」人との感性の違いかもしれません。
それは、同じバラードでも傑作の誉れの高い4番が意外と票が伸びず、1番がトップを走りきったことにもあらわれているかもしれません。聞くだけの人は基本的に4番を選び、演奏もする人は1番を選んだというのはあまりにも図式化しすぎだとは思いますが、何となくそんな雰囲気も感じ取れました。
データベースへのユーザー登録に添えられたコメントを拝見させていただくと、
「沢山のピアノ曲があるそうなので勉強のために このサイトを利用させてください。」とか、
「自分はピアノを少しやっていて、最近は練習曲だけでなくピアノソナタなどを良く弾くようになりました。是非参考にさせてください。」とか、
「曲の種類も多く、ピアノをやってる者としてとても参考になります。特にベードーベンのソナタが揃ってて嬉しかったです(全曲目指してこつこつ弾いてるので)」というのがけっこう多いのです。
どうもユング君のサイトはピアノを演奏したり、アマオケで何かの楽器を楽しんだりしている人が多いようなので、「聞く人」が中心のサイトとは少し傾向が異なるようです。
今回は、どうも「演奏して楽しい」、もしくは「いつかは演奏できるようになりたい!!!」と思えるような作品が上位に並んだような気がします。
<寄せられたコメントより>
やっぱり・・・舟歌。
「私としては、候補曲の中では、「舟歌」です。しかし、この曲は、ショパンがジョルジュ・サンドと別れてその思い出に浸って作ったとされるなんとも女々しい曲ですから、その他にして、「ポロネーズ第5番嬰ヘ短調」とします。この曲はショパンのピアノ曲の中でもきわめて男性的であり、ポロネーズなのですか、マズルカの要素もあって、これこそ祖国ポーランドへの思慕を感じることが出来ます。また、中間部に出てくるメロディーの美しさは、別れの曲に匹敵すると個人的には思っています。」
「ショパンで1曲選べときたら、やはり舟歌でしょう。個人的にバラード第4番の票があまり伸びていないのが驚き。」
「舟歌です。リパッティの録音で気に入りました。ツィメルマンの演奏も良いと思います。」
バラードです・・・。
「バラード第1番に投票させていただきました。非常にドラマティックな曲だと思います。おススメ録音としては、フランソワ、ペライア、ツィマーマンを挙げますが、もしポゴレリチが録音したら、と時々妄想して楽しんでいます。」
「バラード第4番に1票。何度聞き返してもまったく飽きることがありません。
聞いてて不意に泣きそうになることがあります。
どこも素晴らしいのですが、コーダとその前の静かな和音の素晴らしさといったら!
個人的にはこの曲がショパンの最高傑作であると信じて疑いません。
いつかこの手で表現できたら・・・と憧れています。
ちょっと難しすぎですが。
あと、その他としてポロネーズ第5番に1票。
この曲はただの亡国の悲しみではなく、もっと大きな何かを表現している気がしてなりません。
ただただ圧倒されます。ポロネーズ内ではほかの表題つき作品に押されているのが少し残念です。」
「バラード第1番は、精神を高揚させてくれます。いい音楽です。
舟歌は冗長で抑揚がさほど無い感じがしますが、舟歌をきちんと表現できる演奏者と巡り合っていないせいかも知れません。
その他、ノクターン第13番ハ短調、ピアノ・ソナタ第3番、スケルツオ第2番、エチュードなど、愛好家としてショパンに感謝です。」
「あまり好きではなかったショパンですが、バラードの1番を聴いてから見直す…と言ったら失礼ですが、積極的に聴くようになりました。
軽くて綺麗なだけではないショパンを初めて知った曲なので、今でも一番好きなショパンと言えばバラードの1番です。」
ノクターンですね・・・。
「サイレントマジョリティになりそうな(ここでは微妙?うーん上位はないですかね…)、OP9-2(ノクターン第2番であってますよね?)に一票入れさせていただきました。どれだけ手垢がついていようとも…ありふれていようとも。中学校の「帰りの音楽」で3年間聞いた曲で、ピアノの発表会で弾いた(そしてそれなりに自己満足した)はじめてのショパンなので。
聴いて好きな、というよりも、思い入れで、一票です。」
「そりゃ英雄ポロネーズやバラードにピアノソナタは立派だし、舟歌なんかも心惹かれますが、個人的にはノクターンの13番が大好きです。単純で少し変わった曲ですが、あの同じメロディーの繰り返しが心をひきつけます。
フランソワの全集で聴いて開眼し、最近はルービンシュタインの演奏も聴いたりで、どちらをとってもいい。」
ピアノソナタの3番も・・・。
「ショパンはそれほど好きではないのですが、こういうアンケートは大好きなので・・・とりあえずピアノソナタの3番に一票です。」
「ソナタ3番に投票。この曲の良さを教えてくれたリパッティの録音は、ショパンの持つロマン的な部分と共に凄みさえ感じる狂気をも孕んだ演奏を聴かせてくれます。異論はあるかと思いますが、自分的にはこの演奏は”ショパン風のジャズ”にも聴こえなくはないかと・・・」
その他・・・。
「心情的にはバラードの1、2番や葬送ソナタなど初期中期のドラマティックな作品も大好きなのですが、
もし一つだけあげろとなればやはり後期の作品となりますね。
舟歌と幻想ポロネーズとバラード第4番と迷った上で、幻想ポロネーズに投票させていただきました。
のちにメシアンが移調の限られた旋法第2番と名付けた音階が用いられたおそらく最初期の例であり、ソナタ3番を筆頭に初期より(バロック・)古典指向になっていった後期作品の中で、
古典にもロマンにもモダンさにもどこにも偏りすぎず、ショパンの最良の部分がバランスよく存在する作品だと思うからです。
正直、舟歌も甲乙つけづらい素晴らしい作品だとも思います。
全く個人的な思い入れの点ではクラシックにはまっていく一つのきっかけであったピアノ協奏曲第1番が群を抜いているとだけ付記しておきます。色々といちゃもんをつけられる作品ではありますが、これほどまでに、あの青春期特有の酸いも甘いも、期待や自意識過剰さや不安なども描ききった音楽は私は他に知りません。」
「今回はショパンの作品ですね
ピアノ協奏曲第1番、と行きたいところですが、入ってないということなので、幻想即興曲を推したいと思います
ルービンシュタインの演奏はお気に入りのひとつです
ところで前奏曲の第7番ですが、太田胃酸のイメージが強いのは私だけでしょうか?」
「華麗なる大ワルツ、バラード第1番と悩みましたが・・・やっぱり英雄ポロネーズですね!ルービンシュタインのが大好きですvv」
「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズに1票。ロマン・ポランスキーの「戦場のピアニスト」での使われ方が印象的だった。この映画ではバラード第1番ト短調のほうが劇中では印象的な使われ方をしている、と感じられる方も多いと思うが、自分は、戦争が終わった後に解放された主人公の弾く、華麗なる大ポロネーズのほうが大変印象深く、感動的だった。」
「今回はその他(円舞曲作品34-2)に投票しました。
曲の偉大さは長さには関係ないと教えてくれたショパンはどれも名曲ばかりです。
どれを選ぼうかと迷った挙句、後に『ひび割れた骨董品』と呼ばれるなどと誰も思わず、「神」とさえ信じられていた(ルービンシュタインは「悪魔」云っていたそうですが)時代に録音されたホロヴィッツの名演奏の残るこの曲を選びました。」
「今度はショパン・・・難しいなあ・・・(笑
といいつつ、今回は練習曲Op10-3の一点張りにします。あのメロディメーカーのショパンが唯一(?)自画自賛した曲ですから・・・!!」
たくさんのコメント、ありがとうございました。