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アンケートのアーカイブ|ワーグナーのオペラでお好きなのは?
アンケートの結果と考察(--;のようなもの・・・
ワーグナーのオペラでお好きなのは?
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投票総数: 261
やはり予想したとおりの結果になりました。おそらく「オペラは嫌い」または「ワーグナーは嫌い」がトップにくるだろうと予想していたのですが、「オペラは嫌い」が39票でトップ、「ワーグナーが嫌いも」も24票を獲得しました。とりわけワーグナーに恨みをだいている人はその恨みの根は深いようで(^w^;)、おひとりで何十回も、キライ、キライ、キライ、キライ、キライ・・・と投票されていて、その是正に無駄な時間を浪費させられました。(;´_`)
この結果は、日本に未だに劇場文化が再生していないことの証左の一つになるでしょう。この辺のことは書き始めるとキリがないのですが、かつての日本にはしっかりとした劇場文化が存在したにもかかわらず、戦後の経済成長の中でそれらが失われてしまい、それは今もって失われたままになっていることだけは指摘しておきたいと思います。さらに、オペラというジャンルがどこかスノッブな人々の所有物というイメージが払拭されていないこともこのような結果を招いているのかもしれません。私のまわりでもコンサートには熱心に通っているのに、オペラだけは「会場の雰囲気がキライ」といって全く通わない人が何人もいます。
しかし、クラシック音楽というジャンルにおいてオペラの占める位置は低くはありません。例えば、モーツァルトのオペラを一つも聴かないでモーツァルトを理解することは不可能です。さらに、ベートーベンによって交響曲という形式が行き着くところまで開拓されつくした後のロマン派の作曲家たちにとって、オペラというジャンルは数少ない「残された未開の荒野」でした。
とりわけワーグナーは、その未開の荒野に先陣を切って分け入り、そこに総合舞台芸術としての「楽劇」というジャンルを築き上げた功労者でした。ブラームスやシューマンなどの交響曲や室内楽作品を聞いているだけでは、ロマン派の作曲家たちが切り開いた世界の半分しか見ていないことになるでしょう。
ただし、レコードやCD等の音だけの媒体でオペラを、とりわけワーグナーの長大な作品を聞き通すというのはたいへんな忍耐力を求められます。一度でも実際の舞台で見たことがある作品だとそのような困難は大幅に緩和されるのですが、手間とお金のかかる「外来文化」が日本の各地で根づいて、誰もが手軽に舞台に接することができるようになるなどとは考えがたいことです。できれば、DVD等の良質なソフトが安価で出回ればいいのでしょうが、それでさえ前途はあまり明るくありません。
さて、投票結果ですがトップには「タンホイザー」と「トリスタン」がきました。前者は、スタンダードなイタリア風オペラの世界から抜け出してワーグナーの独自の世界が開花し始めた頃の作品ですし、後者は真にワーグナー的な世界が確立された作品だといえます。
ですから、ワーグナーが好きだという人にとっては「タンホイザー」は物足りなさを感じるでしょうし、初めてワーグナーを聴いてみようと言う人が一番最初に「トリスタン」なんぞを選んだ日には、二度とワーグナーなんて聴きたくないと思わせてしまうような作品です。この二つが並んでトップにたったということは、日本におけるワーグナー受容のあり方を考える上で示唆的だと言えます。
あと特徴的だと思ったのは、指輪を構成する4つの楽劇の中で「ワルキューレ」がダントツの人気を獲得していることです。やはりこの4つをまとめて聞くだけの忍耐力を備えている人はほとんどいないので、普通はその中から一番お気に入りだけを聞くとなると「ワルキューレ」にどうしても手が伸びると言うことなのでしょう。
今後、この結果も参考にしながらポツポツとワーグナーの作品もアップしていきたいと思います。現時点で、データベースの方には「さまよえるオランダ人」と「パルジファル」はアップしてあります。解説を書くのに手間取っているのですが、できれば近い内にリスニングルームにもあげられるようにしたいと思っています。
もしかしたら聞かずに終わってしまうかもしれないと思えば、何枚ものセット物になってしまうワーグナーのCDは購入することを躊躇ってしまいます。その意味でも、こういうサイトに音源をアップすることは少しは意味があるのではないかと考えます。
少しずつ、少しずつ追加していきたいと思いますのでお楽しみに!!
いただいたメッセージから
「ワーグナーって弾く分には結構楽しんですけど、聴く分にはどうしても好きになれません。
なんだか誰かに目の前で高笑いでもされて、馬鹿にされているような気にさせられてしまうのです。
どういうわけかわかりませんが・・・」
「そもそもワーグナーの全曲オペラのレコードを買ったのがジークフリートが最初だったのです。他の3部作と違い一番地味なのですがそこが又、味わい深く何度も繰り返し聴いたものです。カラヤン盤とショルティ盤を交互に聴いていました。」
(2005年3月31日に記す)
[2024-04-18]
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調, Op.85(Elgar:Cello Concerto in E minor, Op.38)
(Cello)アンドレ・ナヴァラ:サー・ジョン・バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団 1957年録音(Andre Navarra:(Con)Sir John Barbirolli:Halle Orchestra Recorded on 1957)
[2024-04-16]
フランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調(Franck:Sonata for Violin and Piano in A major)
(P)ロベール・カサドシュ:(Vn)ジノ・フランチェスカッティ 1947年5月7日録音(Robert Casadesus:(Vn)Zino Francescatti Recorded on May 7, 1947)
[2024-04-14]
ベートーヴェン:序曲「コリオラン」, Op.62(Beethoven:Coriolan, Op.62)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBC交響楽団 1945年6月1日録音(Arturo Toscanini:NBC Symphony Orchestra Recorded on June 1, 1945)
[2024-04-12]
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第3番 ト長調 K.156/134b(Mozart:String Quartet No. 3 in G Major, K. 156)
パスカル弦楽四重奏団:1952年録音(Pascal String Quartet:Recorded on 1952)
[2024-04-10]
ハイドン:弦楽四重奏曲第1番 変ロ長調「狩」,Op. 1, No. 1, Hob.III:1(Haydn:String Quartet No.1 in B-Flat Major, Op. 1, No.1, Hob.3:1, "La chasse" )
プロ・アルテ弦楽四重奏団:1938年6月5日録音(Pro Arte String Quartet:Recorded on June 5, 1938)
[2024-04-08]
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18(Rachmaninov:Piano Concerto No.2 in C minor, Op.18)
(P)ジェルジ・シャーンドル:アルトゥール・ロジンスキ指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック 1946年1月2日録音(Gyorgy Sandor:(Con)Artur Rodzinski New York Philharmonic Recorded on January 2, 1946)
[2024-04-06]
シベリウス:交響的幻想曲「ポヒョラの娘」(Sibelius:Pohjola's Daughter - Symphonic Fantasy Op.49)
カレル・アンチェル指揮:チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 1962年6月7日~8日録音(Karel Ancerl:The Czech Philharmonic Orchestra Recorded on June 7-8, 1962)
[2024-04-04]
ベートーヴェン:ロマンス 第2番 ヘ長調, Op.50(Beethoven:Romance for Violin and Orchestra No.2 in F major, Op.50)
(Vn)ジノ・フランチェスカッティ:ジャン・モレル指揮 コロンビア交響楽団 1952年4月23日録音(Zino Francescatti:(Con)Jean Morel Columbia Symphony Orchestra Recorded on April 23, 1952)
[2024-04-02]
バルトーク:弦楽四重奏曲第6番, Sz.114(Bartok:String Quartet No.6, Sz.114)
ヴェーグ弦楽四重奏団:1954年7月録音(Quatuor Vegh:Recorded on July, 1954)
[2024-03-31]
ベートーヴェン:ロマンス 第1番 ト長調, Op.40(Beethoven:Romance for Violin and Orchestra No.1 in G major, Op.40)
(Vn)ジノ・フランチェスカッティ:ジャン・モレル指揮 コロンビア交響楽団 1952年4月23日録音(Zino Francescatti:(Con)Jean Morel Columbia Symphony Orchestra Recorded on April 23, 1952)