クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~

ブラームス:交響曲第2番 ニ長調, 作品73

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1945年1月28日録音



Brahms:Symphony No.2 in D major, Op.73 [1.Allegro non troppo]

Brahms:Symphony No.2 in D major, Op.73 [2.Adagio non troppo]

Brahms:Symphony No.2 in D major, Op.73 [3.Allegretto grazioso (quasi andantino)]

Brahms:Symphony No.2 in D major, Op.73 [4.Allegro con spirito]


ブラームスの「田園交響曲」

ブラームスが最初の交響曲を作曲するのに20年以上も時間を費やしたのは有名な話ですが、それに続く第2番の交響曲はその一年後、実質的には3ヶ月あまりで完成したと言われています。ブラームスにとってベートーベンの影がいかに大きかったかをこれまた物語るエピソードです。

第2番はブラームスの「田園交響曲」と呼ばれることもあります。それは明るいのびやかな雰囲気がベートーベンの6番を思わせるものがあるかです。

ただ、この作品はこれ単独で聞くとあまり違和感を感じないでのですが、同時代の他の作品と聞き比べるとかなり古めかしい装いをまとっています。この10年後にはマーラーが登場して第1番の交響曲を発表することを考えると、ブラームスの古典派回帰の思いが伝わってきます。
オケの編成を見ても昔ながらの二管編成ですから、マーラーとの隔絶ぶりはハッキリしています。
とは言え、最終楽章の圧倒的なフィナーレを聞くと、ちらりと後期ロマン派の顔がのぞいているように思うのはユング君だけでしょうか。

世紀をこえて永遠に受け継がれていく芸術


何という凄まじいブラームスの演奏でしょう。インターネットでのストリーム配信という制限の中でどこまでこの演奏の凄まじさが伝わるのかは不安ですが、ユング君のメインシステムを通して聞いたときは思わず姿勢をただしました。
 フルトヴェングラーはこの時スイスへの亡命を決意しており、この演奏会の終了後に嘘の電文をベルリンに送って密かにスイスへと亡命します。

戦時下という極限状態の中で生み出されたこれら一連の録音こそは、世紀をこえて永遠に受け継がれていく芸術であることだけは確かです。

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