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[2023-02-18]・・・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調, Op.64

(Vn)ヘンリク・シェリング:アンタル・ドラティ指揮 ロンドン交響楽団 1964年7月録音
ピエール・モントゥと録音したブラームスの協奏曲を聞いたときに「悠然たるテンポとスケールで開始される導入部を聞くだけで、これが幸せな結果を招くであろう事は察しがつきます、と書きました。 それと比べれば、ドラティの音楽は楷書体です。もちろん、...

[2023-02-16]・・・ハイドン:交響曲第104番 ニ長調 Hob.I:104 「ロンドン」

ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮 ウィーン交響楽団 1957年録音
ホーレンシュタインの演奏を聞いていつも思うのは、どの作品においてもやや遅めのテンポを採用していることです。 一般的に遅めのテンポというのはクレンペラーのように構築性を押し出すためや、クナパーツブッシュのように音楽にうねりをもたらして巨大化...

[2023-02-14]・・・ドヴォルザーク:ユモレスク

ルネ・レイボヴィッツ指揮 ロンドン新交響楽団 1961年録音
レイボヴィッツの録音活動の少なくない部分を「リーダーズ・ダイジェスト」が占めています。 「リーダーズ・ダイジェスト」は月刊の総合ファミリー雑誌だったのですが、書店売りは行わずに会員制の通信販売というスタイルをとっていました。この販売方法と...

[2023-02-12]・・・ベートーベン:弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調「ハープ」Op.74

ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団 1951年録音
ちなみに、この時代のエリート四重奏団はワルター・バリリをリーダーとしたバリリ四重奏団でした。 まあ、言ってみればバリリ四重奏団の方はウィーン・フィルという「金看板」を背負わざるをえないのですが、コンツェルトハウス四重奏団のほうにはそう...

[2023-02-10]・・・チャイコフスキー:組曲第4番「モーツァルティアーナ」 ト長調, Op.61

アンタル・ドラティ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1966年8月16日~21日録音
チャイコフスキーの組曲を4曲まとめて録音していたというのは、さすがは録音活動に極めて熱心であったドラティならではのお仕事でしょう。 この組曲は、規模的には交響曲に匹敵するほどのボリュームがあります。実際、この録音の初リリースもLP2枚組み...

[2023-02-08]・・・ディーリアス:日没の歌

トマス・ビーチャム指揮:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 (A)モーリーン・フォレスター (Br)ジョン・キャメロン ビーチャム合唱協会 1957年4月1日録音
「イギリスの生んだ最後の偉大な変人」と呼ばれたビーチャムがいなければ、おそらくディーリアスという作曲家は存在しなかったでしょう。 かつて、ロベルト・カヤヌスをベリウス演奏の「原点(origin)」と書いたことがあるのですが、ビーチャムとデ...

[2023-02-06]・・・ベートーベン:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調, Op.19

(P)ヴィルヘルム・ケンプ:フェルディナント・ライトナー指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1961年7月録音
ソリストにはコンプリートする人としない人に別れるみたいな事を書いたことがあります。その二分法を適用すればケンプは典型的な「コンプリートする人」に分類されます。 しかし、そのコンプリートの仕方は一般的なコンプリートする人と較べれば随分と様子...

[2023-02-04]・・・ベートーベン:チェロソナタ第1番 ヘ長調, Op.5-1

(Cell)ルートヴィヒ・ヘルシャー:(P)エリー・ナイ 1956年録音
ルートヴィヒ・ヘルシャーとエリー・ナイという、ある意味では凄い組み合わせによるベートーベンのチェロソナタ全曲と3つの変奏曲の録音です。 何が凄いのかと言えば、分かる人は分かると思うのですが、ともに元ナチス党員だった過去を持っている二人による...

[2023-02-02]・・・ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調, Op.36

ピエール・モントゥー指揮 サンフランシスコ交響楽団 1949年4月13日録音
かつて、モントゥとサンフランシスコ交響楽団の50年代の録音を取り上げて以下のようにかいたことがあります。 モントゥーのことをかつて「プロ中のプロ」と書いたことがありました。 キャリアには恵まれず、客演活動が中心だったのですが、どのオケに...

[2023-01-31]・・・ラロ:スペイン交響曲 ニ短調, Op.21

(Vn)ヘンリク・シェリング:ワルター・ヘンドル指揮 シカゴ交響楽団 1959年2月28日録音
すでに紹介したことがあるのですが、シェリングと言う人は随分と変わった経歴を持ったヴァイオリニストでした。 第2次大戦前は、カール・フレッシュやジャック・ティボーに学び、1933年にはブラームスの協奏曲を演奏してソリストとしてデビューしてい...

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