クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~

ベートーベン:ピアノソナタ第25番

(P)バックハウス 1952年4月録音





Beethoven:ピアノソナタ第25番「カッコーソナタ」 「第1楽章」

Beethoven:ピアノソナタ第25番「カッコーソナタ」 「第2楽章」

Beethoven:ピアノソナタ第25番「カッコーソナタ」 「第3楽章」


カッコー・ソナタ

かつて若い時代の作品だと言われたこともありましたが、その後ベートーベンのスケッチブックの研究が進んでそれは誤りであることが証明されています。

ただベートーベン自身が出版に際して「やさしいソナタ、もしくはソナチネとつけてください」と語ったことがそのような誤解を招く要因となったようです。

また、第1楽章にカッコウの鳴き声を思わせるような音型が聞こえることから「カッコー・ソナタ」と飛ばれることもあります。

ピアノソナタ25番 Op.79 ト長調

第1楽章
 プレスト・アラ・テデスカ ト長調 4分の3拍子 ソナタ形式
第2楽章
 アンダンテ ト短調 8分の9拍子 三部形式
 ロマン派の「無言歌」を思わせるようなロマンティックな音楽です。
第3楽章
 ヴィヴァーチェ ト長調 4分の2拍子 ロンド形式

バックハウス全盛期の演奏


バックハウスはモノラルの時代とステレオの時代にそれぞれ全集を録音しています。(ただし、29番「ハンマークラヴィーア」のみはステレオでの再録音がされなかったのでモノラル時代の録音が流用されています)
以前は随分と高価なボックスだったように記憶しているのですが、最近はどのような仕掛けがあるのか分かりませんが、イタリア・ユニーバーサルからかなり安価な値段で供給されるようになりました。

ところが、面白いのが、音質的には劣るモノラル録音の方がステレオ録音よりも高く値段が設定されていることです。
この手のものはお店によって価格設定が変わることが多いのですが、私がよく利用しているお店では

モノラル録音が10000円
ステレオ録音が6900円

に設定されています。
こういう古い録音は最終的には需要と供給の関係で決まるようですから、多くの人が音質的には劣ることは分かっているのにモノラル録音を求めることをこの事実は示しています。
理由はいうまでもありません、演奏そのものが圧倒的にモノラル録音の方が優れているからです。

日本では何故かシルバーシート優先で老大家の枯れた演奏を持ち上げる習慣があるのですが、いうまでもなく、その様な「枯れた演奏」よりは脂ののりきった全盛期の演奏の方が優れていることが多いのは自明の理です。とりわけ、この23番のような覇気満々たる作品であるならばそのアドバンテージは絶対的です。
ステレオ録音によるバックハウスしか聞いたことがない人には是非とも一度は聞いてもらいたい演奏です。

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