ハイドン:交響曲第94番「驚愕」
クナッパーツブッシュ指揮 ベルリンフィル 1942年録音
Haydn:交響曲第94番「驚愕」「第1楽章」
Haydn:交響曲第94番「驚愕」「第2楽章」
Haydn:交響曲第94番「驚愕」「第3楽章」
Haydn:交響曲第94番「驚愕」「第4楽章」
ハイドンといえばこの「ビックリ交響曲」が有名です。
この作品は彼が楽長職をつとめたエステルハージ家の宮廷のために書かれた作品ではなく、ロンドンの興行主ザロモンの依頼によって書かれた作品です。
ザロモンはドイツ生まれのヴァイオリン奏者で、もとはハイドンと同じように宮廷に仕える音楽家でしたが、1780年頃にロンドンに移り住み、83年からは予約演奏会を企画する興業活動を行うようになった人物です。
彼は2回にわたってハイドンをロンドンに招き、ハイドンも計12曲の交響曲を作曲して大きな成功をおさめています。通常これらの作品は「ザロモンセット」と呼ばれていますが、番号で言うと93〜104番の12曲です。
宮廷用に書かれた以前の作品と比べれば明らかに規模が大きく、また堂々たる音楽に仕上がっています。特に最後の104番などはそのままベートーベンの第1番につながっていくものであることがすぐに了解できます。
それにしても私ごときがこんな事を言うと不敬の誹りを免れませんが、ハイドンの作品はどれをとってもよく書けています。(^^)
この「驚愕」の第2楽章は幼稚園の音楽発表会などでよく演奏されます。もちろん楽器は鍵盤ハーモニカやアコーディオンなどに変更されていますが、結構さまになっています。
それは、あまり難しいことは考えなくても、それぞれの楽器が力一杯(^^;、みんな頑張って演奏するとそれだけで音楽になるように書かれているからです。
MIDIでも、音符を入力しただけでそれなりに鳴ります。
職人という言葉がこれほどピッタリの人は他に思い当たりません。
遊び心に溢れたハイドン
クナッパーツブッシュらしい遊び心に満ちたハイドンになっています。録音があまり芳しくないのが残念ですが、実にクナらしい演奏だといえます。
ただし、この作品のスタンダードな演奏からはかなり遠い位置にあることは確認しておく必要があります。
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